エナ 飛王 ドライバー

エナ 飛王 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは エナ 飛王 ドライバー です。
飛王オリジナルカーボンシャフト

シャフトは 飛王オリジナルカーボンシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは5.0、バランスはC8、クラブ総重量は272gです。
正面

久しぶりに出会った、エナのドライバーです。
このドライバーには、『ルール適合モデル』と『高反発モデル』の2種類があるそうなのですが、今日は『ルール適合モデル』を試打してみることにしました。
エナのイメージ通り、全体的にゴールドがとても美しいドライバーです。
飛王

ですが、やはりこの『飛王』という文字が真っ先に目に入りました。
とてもカッコいいネーミングです。
ひたすら飛距離を追求するドライバーには、とてもマッチした名前だと思いますし、センスがいいな・・・。と思いました。
この『飛王』という文字を見て、何となくなのですが、あの『北斗の拳』に登場する『拳王』こと『ラオウ』を思い出しました。
このドライバーも、あのラオウのように圧倒的な強さがあるのでしょうか?
側面

ヘッド後方にウェイトが組み込まれていますが、それ以外はとてもシンプルなデザインになっています。
これまでの経験上、シンプルなヘッドはよく飛ぶ・・・。という印象があります。
トゥ側とヒール側に『切れ込み』のようなものがあり、これが空気抵抗を減らすようにできているのでしょうか?
FORGED TITANIUM FACE EXPANDED SWEET AREA

トゥ側に『FORGED TITANIUM FACE』、ヒール側に『EXPANDED SWEET AREA』と記されています。
『FORGED TITANIUM FACE』ということで、打感が良さそうですし、『EXPANDED SWEET AREA』ということで、スイートエリアも広そうです。
せっかく『飛王』という日本語が使われているので、この英語も『鍛造チタンフェース』とか『スイートエリアが拡大』などと日本語でその効果が記されていても面白いと思いました。
いつか『純和風』で高性能なドライバーが登場してもいいように思いますし、そのほうが説得力も感じられます。
ネック長さ

ヘッドの薄さ
 
こうして見ていても、ヘッドの厚さ自体は、かなりの『シャロー』です。
こういったところは、これまでのエナのドライバーらしいところだと思います。
アスリートゴルファーよりもベテランゴルファーに対象を絞ってクラブ開発をしているメーカーなのだと思います。
エナは昔から有名な老舗メーカーですが、こういったところがブリヂストンやダンロップ、ミズノ、プロギアなどと違うところだと思います。
できればエナのアスリート用ドライバーも見てみたい・・・。と思っているのは私だけでしょうか?
顔

顔はとても上品で、高級感を感じました。
どことなく『パーシモンカラー』に近い感じで、こういった色を見ていると、私はすごく落ち着きます。
この何とも言えない『光沢感』と『全体的な美しさ』が、いかにもメイドインジャパンのドライバーらしいところだと思いました。
エナのイメージ通り、高級感はすごく感じられ、チープな印象は全くありませんでした。
振り感

素振りをしてみた感じは、ある程度予想はしていましたが、かなり軽いですし、それ以上にシャフトが軟らかく感じました。
このシャフトのフレックスは『SR』ということだったのですが、それ以上に軟らかく感じられました。
かなりヘッドがグラグラ動く感じです。
上手く打てるかな・・・?と少し不安に感じました。
まずはタイミングを重視して振っていこうと思いました。
構え感

ボールを前にして構えてみると、とてもいい印象をもちました。
すごく易しい雰囲気が伝わってきます。
あまり叩いていけそうな感じはしませんでしたが、とても心地いい感じがしました。
フェースが少し被っているようにも見えたのですが、殆ど気になりませんでした。
やはりパーシモンのいい雰囲気を感じていたからなのかもしれません。
ヘッドも大きく見えますし、球もあがりやすそうな感じがするので、このドライバーの構え感に好感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ボールを操作して色々と曲げてみる・・・。というよりは、まっすぐに一本の線を描いていきやすい感じがしました。
これまでの大型ヘッドにありがちな、球のつかまりが弱そうな感じはしませんでした。
かといって『異型』ではないので、すごく安心して構えることができました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、なかなかいい感じでした。
クリアな感じ・・・。といったらいいでしょうか?
『球の質感』をじゅうぶんに感じることができました。
ややしっかりとしたフィーリングでしたが、硬い感じはしませんでした。
これならば何球打っても、手首などを痛めることはないと思いました。
打球音

『音』も、いい感じでした。
これまで、こういったタイプのドライバーは、昔からその『音』がある程度決まっていたように思いますし、その音は私の苦手とするものがとてもたくさんありました。
なので、どうしてもそういった先入観が未だに消えないところがあるのですが、最近はすごく改善されているように思います。
ここ最近、違和感を感じる音を発するドライバーに出会った記憶がありません。
数年前まで記憶を遡ればたくさんあるのですが、最近は本当に好感を持てる音が増えてきたように思います。
当然、このドライバーの音も好感を持つことができました。
叩ける感じはしませんが、この音のせいでインパクトが緩んだり、詰まったりすることはないと思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、かなりの高得点です。
正直、あがり過ぎだと思ったのですが、これは最初から私には合いづらいタイプのドライバーだからだと思いました。
フェース面のロフト表示

フェース面にロフト表示があるのも、とても面白いと思いました。
ボールを前にして構えてみて、また球を何球か打ってみて、このロフト表示がいわゆる『リアル』でないことは明白でしたし、今の多くのドライバーのロフト表示が『リアルロフト』と『表示ロフト』という風に分かれているのがもはや『当たり前』のようになっているので、それほど深く考えなくてもいいのかな?と思いました。
おそらく『11度』くらいはあるのではないでしょうか?
かなりの『シャローヘッド』。そして『寝ているロフト』。それに加え、このかなりしなるシャフトの相乗効果で弾道がかなり高くなっていきました。
私はどうしてもボールを叩いていきたいタイプですし、こうすることによって、日頃のストレスを発散させているところが正直あるように思います。
なので、このようなタイプのドライバーでも、強く叩くべきではない・・・。と思いつつも、ついつい叩いていきたくなります。
ボールは吹き上がり気味だったですし、もっと効率よくボールを飛ばしていくスイングをしないと、このドライバーの高性能は上手く発揮できないように思いました。
バックフェース

『安定性』という点では、正直少し難しく感じました。
ヘッドはかなり易しいですし、高性能だと思いましたが、やはりシャフトが私には合いづらくて難しく感じられました。
かなりシャフトが軟らかかったからでしょうか?
これまでたくさん経験してきたので、『46インチ』という長さには少しずつ慣れてきてはいましたが、今日はシャフトの長さを充分に感じてしまいました。
また違うタイプのシャフトで試すことができれば、もっと易しく感じるだろうと思いました。
ヘッド自体はかなりイージーで高性能だと思います。
打点のブレには大きな寛容性が感じられました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、ヒッタータイプの方には難しいと思いますが、スインガータイプの方には、かなり易しく感じられるのではないでしょうか?
私が打つと、どうしても吹き上がってしまいましたし、最初の打出し角から高すぎていたので、このドライバーの持つハイレベルな部分をなかなか発揮させてあげることはできませんでした。
とても美しいヘッドで、何ら違和感も感じさせないヘッドでありながら、『球のつかまり』がとてもいいので、そういった点も、このドライバーのもつ大きな長所だと思います。
このドライバーは『ルール適合モデル』ですが、かなり高い反発力も感じられ、それも飛距離に結び付いている大きな原因のように感じられました。
ルールで反発係数の上限が定められている以上、これからは『長尺化』と『球のつかまりの良さ』が大きなポイントになってくるのでしょうか?
同じようなタイプのドライバーにも、これまでたくさん出会ってきたような気がします。
名前は『飛王』ということで、かなりタフそうな印象もあったのですが、実際はそんなタフさは全く感じられませんでした。
易しく飛ばしていけるドライバーなのだと思います。
操作性

『操作性』という点では、難しく感じました。
球がよくつかまるので、これまでの大型ヘッドに感じられた『物足りなさ』のようなものは感じなかったのですが、球筋を操作する感じがあまりつかめませんでした。
色々な球を打ってみよう・・・。と試みたのですが、なかなかタイミングが上手く取れない感じがしました。
私はフッカーではありますが、このドライバーで普通に打っている限り、それほど大きなフックはでませんでした。
勿論、バナナフックなども打とうと思えば打つことができましたが、かなりばらついてしまう感じがしました。
こういったタイプのドライバーでボールを意図的に曲げようとすることが、そもそもメーカーの意図するところと違うことは、これまでたくさんの同様のドライバーに出会ってきて解ってはいるつもりなのですが、やはりボールを曲げる練習はとても楽しいですし、実戦でとても役に立つので、ついついやってみたくなります。
ヒール側

スペック的にいって、私には難しいとは感じていながらも、思わず手にとって試してみたくなるドライバーでした。
それはやはり、このドライバーのもつ美しさに魅せられたように思いますし、『飛王』というネーミングがとても魅力的でした。
ゴルフクラブの形状や様々な創意工夫は、メーカーが違っていても、似たようなものがたくさんありますが、『ネーミング』だけは、メーカーのオリジナリティが強いと思いますし、他のメーカーが似たようなネーミングのクラブを発売すれば、ユーザーからは『二番煎じ』のイメージが強くなることもあると思いますし、紛らわしいので、あまりいいことだとは思いません。
そういった意味でいうと、ネーミングには『売』特許がある・・・。といっていいのかもしれません。
その中で、この『飛王』というネーミングはとても素晴らしいと思いましたし、我々ゴルファーの興味を大いにそそるのではないでしょうか?
ENA 飛王 DRIVER

今日は『ルール適合モデル』でしたが、これがもし『高反発モデル』だと、どれくらい飛ぶのかが興味がありました。
しかし、あまり強く叩いていってヘッドが割れたり、フェースが凹んだりするのも嫌なので、試打しないほうがいいのかな?と思いました。
多くのメーカーが今は『ルール適合モデル』だけを発売していると思いますが、なかには、こうして『高反発モデル』を発売しているメーカーも何社か見受けられます。
私は競技に出場しているので、これからもいくら遠くへ飛んでも高反発モデルを使うことはありませんが、プライベートだけでゴルフを楽しみたい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思うので、高反発モデルの需要があるのだと思います。
実際、どれだけ距離の違いがでるのかは解りませんが、おそらくヒッタータイプよりもスインガータイプのほうが違いは感じられやすいのではないでしょうか?
ある程度ヘッドスピードがある方は、今のルール適合モデルで充分ではないかな?と、今のたくさんの高性能ルール適合ドライバーを試打していて感じます。
ENA 飛王 ドライバー

私は『ENA』のドライバーには、まだあまり多く接してきてはいないのですが、今日試打した、この『飛王』は間違いなく強く印象に残ると思いました。
ただ、基本的な性能などからいうと、これまでの同じようなタイプのドライバーに出会ってきているので、すごく斬新だった・・・。とか、初めて体験した・・・。といった新鮮さは感じませんでした。
ベテランゴルファーの方が、易しく大きな飛距離を稼いでいくには、やはりこういったタイプのドライバーが有利なんだろうな・・・。と思いました。
だから、どのメーカーからも同じようなタイプのドライバーが発売されるのだと思います。
しかし、『品の良さ』といいますか、『高級感』が、かなり感じられ、ネーミングと共に強い個性が感じられるドライバーでした。
またこれからもエナのゴルフクラブに出会っていきたいです。