今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは WINBIRD Vertex Prototype 430 ドライバー です。
シャフトは CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは7.4(S)、シャフト重量は66g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は318g です。
シャープな感じがとてもカッコいいWINBIRDのドライバーです。
最近は、こういった立体的なドライバーが増えてきていて、『ドライバーのカッコ良さ』という点でも、少しずつ復活しているような気がします。
カラフルさは無く、とてもシンプルなデザインですが、このシンプルさが、またカッコ良さを表現しています。
これまで『名器』と呼ばれるようなドライバーは、その性能に自信があるからなのか、こういったシンプルなデザインの物が多いような気がします。
こうして見ていても、すごく落ち着いたデザインだと思います。
あまりシャローな感じがしないのがいいです。
『大手有名メーカー』『地クラブ』限らず、これからは、こういったタイプのドライバーが増えてくるのではないでしょうか?
そして、また数年が経つと『シャローモデル』が増えてくるのではないでしょうか?
やはり『流行は繰り返す』のだと思いますし、もうそろそろ『チタン』に代わる素材が出てきてもいいのではないかな?と思いました。
パーシモン時代が終わり、メタル時代に突入すると、メタルの他にも『アルミ合金』や『プラスチック』『カーボン』など、様々なヘッド素材が出回りましたが、最近はどれも一様に『チタン』のようです。
しかし、チタンと一言でいっても、それぞれかなりの違いがあるのだそうですが・・・。
ヘッド後方にある、この突起物のような物に目が行きました。
これは単なるデザインだけのことでしょうか?
それともウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
いずれにせよ、クラブのデザインを崩していないところに好感が持てました。
『Prototype』ということで、プロが使用する特別な仕様になっているのかと思ったのですが、それほど変わった感じはしませんでした。
少し小振りなところがいいです。
ヘッド体積は、名前の通り『430cc』なのでしょうか?
『Vertex』という単語を辞書で調べて、『頂点』という意味だということを知りました。
それだけ性能に自信があるということだと思いますし、ゴルフクラブに適したネーミングだと思いました。
こういった名前が付けられていると、購買意欲が刺激されてしまいます。
この角度から見ていても、結構叩いていけそうな感じがします。
どちらかといえば、ディープに属するのかもしれませんが、それほど厚い感じはしませんでした。
『叩きやすさ』と『親しみやすさ』が同時に感じられ、いいショットが打てそうな予感がすごくしました。
『顔』も、すっきりした感じで、とても『男前』だと思いました。
打つ前からプレイヤーの邪魔をせずに、落ち着いて構えられる顔だと思いました。
『ジャパニーズドライバーの美しさ』といったらいいでしょうか?
いい目の保養ができました。
素振りをしてみても、すごくいい感じでした。
装着されている、クレイジーシャフトとの相性もいいと思いました。
初めて出会ったドライバー(ヘッド)ですが、その『相方(あいかた)』が何度も出会っているシャフトなので、すごくニュアンスが伝わってきたような気がします。
ボールを前にして構えてみても、やはりとてもいいと思いました。
フェースも被っていないですし、適度なディープ感が安心感を与えてくれます。
左右に曲げるイメージも持ちやすかったですし、球が上がり過ぎなさそうなところに好感を持ちました。
このドライバーのロフトは10.5度ということですが、これくらいの『フェースの見え具合』だと、違和感を感じることもありませんでした。
すごく楽に構えることができて、体中のエネルギーが込み上げてくるようでした。
今日はいいドライバーに出会ったな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』はまずまず・・・。だと思いました。
割としっかり目といいますか、程よい『手ごたえ』といったらいいでしょうか?
『球の質感』を感じることができました。
最近は割とソフトな感じのドライバーが多いような気がしますが、このドライバーはそれらと比べると、ややしっかりしているように感じました。
このドライバーの打感にも、嫌な感じはしませんでした。
『音』は、比較的おとなしめな感じで好感を持つことができました。
最近は違和感を感じるような異音を発するドライバーはほとんど見かけないですし、このドライバーも打つ前からすごく安心して振り切っていったのですが、予想通りいい感じで打たせてくれる音で安心しました。
インパクトが緩むこともなかったですし、周りが気になることもありませんでした。
『球のあがりやすさ』という点では、明らかに『ヒッタータイプ』の方に合いやすいドライバーだと思いますが、それほどタフなドライバーだとは思いませんでした。
ロフトが10.5度ということを考えてみると、かなりしっかりした印象もありますが、本来はこれくらいの弾道の高さが10.5度なのかな?と思いました。
高~くあがる・・・。という感じではありませんでしたが、ドロップ感もなかったですし、これまで出会ってきた同様のドライバーの感覚で打つことができました。
このドライバーのロフトがいわゆる『リアル』なのかどうかわかりませんが、これくらいならばイメージとそれほど大きく外れることはないように思われました。
『安定性』という点では、結構高い感じがしました。
形状的にはディープですが、それほどシビアな感じはしませんでした。
こういったところが、昔のドライバーと今のドライバーの大きく異なる部分だと思います。
どんなミスにも寛容で、フェース面のほぼ全てがスイートエリア・・・。といったタイプのドライバーではありませんでしたが、見た目以上に易しいドライバーだと思いました。
寛容なところを感じました。
『飛距離性能』という点でも、なかなかハイレベルだと思いました。
気持ちよく叩いていけるので、自然と飛距離を稼いでいくことができます。
いわゆる『ヒッターの邪魔をしないドライバー』なのだと思いました。
『目が点』になるような驚く飛距離だとは、正直思いませんでしたが、このドライバーのポテンシャルもレベルが高いと思いました。
私はまだそれほど多くの『WINBIRD』のドライバーに出会ったわけではないのですが、この『Vertex Prototype 430』というドライバーが、私には一番マッチしているように感じました。
『操作性』という点でも、いい印象を持ちました。
構えたときの好印象通り、左右に曲げることも難しくありませんでした。
安定性が高いからでしょうか?
なかなか大きく曲がることはありませんでした。
どれも実戦で使えそうな弾道でした。
球が上がり過ぎないので、そこに気を遣わなくていいところが気に入りました。
高さを気にせず、左右のカーブだけに集中することができました。
こういった大きなミスにつながりにくくて、こちらの気持ちが伝わりやすいドライバーというのは、試打をしていてもとても楽しいです。
私の頭の中では、練習場の打席がずっとホームコースのティグランドになっていました。
すごくいい感じでティショットを放つことができました。
しばらく使っていると、距離の計算も立ちそうなドライバーだな・・・。と感じていました。
全体的にとてもまとまっていて、すごくレベルの高いドライバーだと思います。
『飛距離』とか『安定性』など、どこかが特別秀でている・・・。という感じではなかったのですが、それは裏を返せば、そのどれもが同じくらいレベルが高いことを意味しているように思えてきました。
こういったいいドライバーに出会うことができて、すごくいい一日だったな・・・。と思いました。
すごく形も美しくて、いかにも難しそう・・・。と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このドライバーに限らず、最近のドライバーにいえることだと思いますし、見た目以上に親しみやすさを感じられる方も多いのではないでしょうか?
なかなか出会う機会が多くないのが残念なところではありますが、また是非試打を楽しみたいドライバーのひとつです。
コースでも試してみたい・・・。と思わせるほどの好印象なドライバーでした。
WINBIRD Vertex Prototype 430 ドライバー
- 2011年9月24日
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