ゴルフクラブ試打日記。          

KAMUI KM-300 ドライバー

KAMUI KM-300 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは KAMUI KM-300 ドライバー です。
ループ プロトタイプCL 
シャフトは LOOP prototype CL です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.9、クラブ総重量は315g です。
正面
久し振りに出会ったカムイワークスのドライバーです。
あまり試打する機会は無いのですが、いい印象が残っています。
特に、神威雷というドライバーが最近では印象深いです。
側面
これまでのモデルよりも、大きく印象が変わりました。
かなり機能性を感じさせます。
マイナーチェンジではなく、明らかにフルモデルチェンジといった感じがします。
ソールの凹み
この大きな凹みが、よく目立ちます。
以前試打した、ナイキのドライバーアキラのドライバーを思い出しました。
同じようなコンセプトなのでしょうか?
ボタンのような物がついています。
これはとても珍しいです。
ボタンのような物
指で回せそうだな・・・。と思ったのですが、壊れてしまってはいけないので、そのままにしておくことにしました。
これにはきっと大きな意味があるのだろう・・・。と思いました。
ソールのバックフェース部分がくり抜かれているドライバーには、これまでいくつか出会ってきましたが、このボタンのような物は初めてです。
どういう狙いがあるのか解りませんが、オリジナリティがあって、とてもいいです。
メーカーがかなり研究して作っているように見えます。
機能性をもたせると、とても大切な『質感』が落ちてしまうこともありますが、このドライバーは質感が全く落ちていません。
むしろ、かなり高級感があります。
これまでのカムイワークスと同じ、質感の高さがありました。
PARTICULAR TITANIUM
トゥ側には『PARTICULAR TITANIUM』という文字がありました。
PARTICULARは、『特定の』という意味なので、そのまま『特定のチタン』ということでいいのでしょうか?
一口にチタンといっても色々とありますが、このドライバーはチタンの質や製法にも、かなりこだわっているのだろう・・・。と思いました。
ネック長さ
ネックの長さはしっかりあります。
こうして見ても美しいです。
最近のドライバーはショートタイプが多いので、ここまでの物はなかなか見られないような気がします。
ヒール側のウェイト
ネックに調整システムは搭載されていませんでしたが、ヒール側にひとつウェイトが配置されていました。
トゥ側のウェイト
トゥ側にもありました。
何gなのかな?と思い、近くで見てみたのですが、数字は刻印されていませんでした。
専用の工具ではなく、普通の六角レンチで簡単に取り外せそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?
ソールの模様
ソールにある、この『川の字』のような模様も、よく目立っています。
これにはどのような効果が期待できるのでしょうか?
単なるデザインではなく、おそらく何らかの理由があるのだと思います。
ソールの溝
溝のようなものもありました。
とても浅いです。
顔
なかなかいい顔をしています。
カムイワークスに対してのこれまでのイメージから、顔がいいことはある程度予想していました。
少しフックフェースに見えたのですが、強い苦手意識が芽生えるほどではありませんでした。
フェース面のデザイン
フェース面のデザインも独特です。
カムイワークスらしいフェース面です。
これまでも、同じようなデザインのドライバーに出会ってきました。
このフェース面にも、緻密な計算がされているのでしょうか?
セミシャロー
セミシャローバックタイプです。
最近はシャロータイプが多いので、このドライバーは厚みを感じさせますが、『ディープ』というほどでもないと思いました。
『セミディープ』でもなく、『セミシャロー』が一番近いと思いました。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップは、まずまずだと思いました。
ヘッドはかなり工夫されていますが、グリップはすごくシンプルな印象を受けました。
最近はグリップも個性的な物が増えてきたので、このグリップがとてもシンプルに見えました。
目新しい感じはしませんが、特にマイナスに感じるところはありませんでした。
振り感
素振りをしてみると、いい感じです。
装着されているLOOPシャフトがいい味を出しています。
これまで何度か出会ってきたシャフトなのですが、好感をもっています。
ハードなタイプではありませんが、しっかりしていますし、振っても『ヨレる』感じがしません。
しっかりとついてきてくれ、滑らかな振り心地があります。
タイミングもすぐに合いました。
構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じだと思いました。
少しつかまえ顔ですが、これくらいは対応できる範囲内に感じました。
左へのプレッシャーも、それほどきつくありませんでした。
フェース面がよく見えました。
10度にしては、少しフェース面が見えすぎな感じもしたのですが、あまり気にしないようにしました。
私の好みとしては、もっと立っていて『絶壁感』が欲しいのですが、これは仕方ないことだと思いました。
おそらく、他にも色々なロフトが用意されていると思うので、今度機会があれば違うロフトで試してみたいな・・・。と思いました。
ロフトが寝ているせいか、少し『アゴ』が出ているように見えました。
私はもう少し引っ込んでいるほうが好きなのですが、特に違和感はありませんでした。
特別な工夫をせず、そのまま打っていけそうだと思いました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』はソフトで好感がもてました。
もっと硬めな打感を予想していたのですが、思っていたよりもソフトでした。
かなり弾き感があるタイプです。
こういったところは、今のドライバーの特徴といっていいような気もします。
こうして見るとすごくシンプルに見えますが、フェース面もそうですし、ヘッド全体が仕事をしてくれている感じがします。
打球音
『音』は大きめでした。
甲高くないので良かったのですが、できればもう少しおとなしめでも良いと思いました。
しかし、大きな不満は残りませんでした。
トゥ側
『球もあがりやすさ』は普通だと思いました。
もっとライナー系かと思っていましたが、それほどでもありませんでした。
打ち出しも高いです。
10度だからでしょうか?
いわゆる『低スピン系』で、前に進む力も強いです。
バックフェース
『安定性』という点では、結構正直なタイプだと思いました。
最初からフック系の球がでました。
『曲がりにくい』というタイプではありませんでした。
スイートエリアも、今たくさんあるワイドドライバーたちと比べると、結構狭いほうかもしれない・・・。と思いました。
『寛容さ』はあまり感じませんでした。
お尻が重たい、いわゆる『深重心タイプ』ではなく、先が重い『浅重心タイプ』らしい、正直さはもっていると思いました。
深重心タイプのような易しさは感じませんでした。
しかし、シビア過ぎることもないですし、普通に打っていく限り、大きなミスにはつながりにくいので、神経質にさせるタイプではないと思いました。
『易しすぎない』『易しさをウリにしていない』ドライバーといったほうがいいかもしれません。
飛距離性能
『飛距離性能』は高いです。
かなり弾きが強いですし、つかまりもいいです。
『押して飛ばせる』といったらいいでしょうか?
シャフトとの相性もバッチリだと思いました。
ボールに『当たり負け』することもありませんでした。
初速も速く、力強いです。
少しだけ球が軽いように感じられました。
もっと重く、伸びのある球を打ちたいと思いました。
ハード過ぎないスペックのドライバーですが、ポテンシャルはとても高いと思いました。
色々な技術が組み合わさっていると思いますが、やはりソールの凹みが大きな意味をもっているのだろうと思いました。
低スピン系で、叩いていけるタイプです。
操作性
『操作性』は、いい感じでした。
左右に曲げるのは簡単でした。
いわゆる『お尻が重たい』タイプではないので、意識を前にもっていきやすく、扱いやすい感じがしました。
私には球がつかまり過ぎな感じもしたので、スライス系よりもフック系のほうが易しく感じられました。
元々操作性を意識して作られたドライバーではないような気もするのですが、ナチュラルに反応してくれました。
ヒール側
かなりのテクノロジーが凝縮されたドライバーといっていいと思います。
高い機能性をもったドライバーです。
カムイは昔から高性能・高品質のイメージが強いですが、このドライバーもその流れにあるな・・・。と思いました。
カムイワークス KM-300 ドライバー
全体的な質感もいいですし、すごくまとまっているように感じたので、値段を尋ねてみたのですが、驚きました。
シャフト込みで17万円以上だということです。
もちろんヘッドもすごくいい感じですし、高性能なシャフトなので、シャフトだけでもかなり高価なのだと思います。
17万円という価格設定は、私にはかなり敷居が高くて縁遠い存在だな・・・。と思いました。
しかし、それだけの深い研究や、『精度』を考えると適正といえるのかもしれません。
打ち終わった後に値段を聞いたので、普通に打てましたが、もし打つ前に聞いていれば、もっと緊張していたかもしれません。
KAMUIWORKS KM-300 DRIVER
かなり弾きがいいですし、飛距離も出るので『高反発モデル』なのかな?と思いましたが、そうではありませんでした。
『ルール適合モデル』なのだそうです。
試合にも使えるということなので、是非使ってみたいと思いました。
そのときは、もう少しつかまりを抑えたモデルにしたいと思います。
KAMUI KM-300 DRIVER
かなりポテンシャルが高いです。
最近のドライバーの中でも、かなり優秀だと思います。
全体的にバランス良くまとまっていて、レベルの高さを感じました。
大手有名メーカーのクラブとはまた違う、『地クラブメーカーの雄』が作るクラブの頼もしさ・力強さを感じました。