今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは KAMUI 神威雷 Driver Gold です。
シャフトは Fujikura DODECAGON シャフト です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、クラブ総重量は291gです。
ゴールドがとてもカッコいい、カムイワークスのニュードライバーです。
昨年シルバータイプを試打したのですが、今回はこのとても美しいゴールドタイプです。
こういった金ぴかなドライバーは、すごく高級品で高価な印象がありますが、シャフトに貼ってあるスペックを表示しているシールに『¥130,200』とあったので、やはり驚いてしまいました。
とても高級感がありますし、高品質な雰囲気がすごくしますが、やはり一本10万円を超えてしまうと、なかなか手に届きにくいと思ってしまいます。
その値段に見合う高い性能も持ち合わせていると思うのですが、やはりこういったゴールドにすることによって、価格が高くなってしまうのでしょうか?
それとも、このような高価なドライバーを購入できる方の好みがゴールド仕様であることが多いからなのでしょうか?
こういった美しい側面を見ていると、ゴルフクラブというものは、確かに『ゴルフをするための道具』であり、その中でドライバーは一番遠くにボールを飛ばせるクラブなのですが、『道具』というよりは、改めて『工芸品』といった感じがすごくします。
今は海外製で高機能でロープライスなドライバーが多い中、このドライバーは明らかにそれらとは雰囲気が違っていました。
こういった美しいクラブを見ると、こちらの身もピリッと引き締まってきます。
金色ということもあるのですが、何となく弾きが良さそうだな・・・。と思いました。
まずまずのシャロー感です。
しかし、シャローヘッド全盛の今の中では、割と厚みを感じることができました。
フェース面のデザインは、これまでのカムイらしい感じがします。
とても個性に溢れているデザインではありますが、正直あまりカッコ良くはないかな・・・?と思ってしまいました。
シルバータイプ同様、雷様は健在です。
こういった性能とは全く関係のない『遊び心』のようなものは、私は大好きです。
とても親しみがもてます。
ヘッドの後方にある、このアクセサリーのような物は、ウェイトの役目をしているのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーに過ぎないのでしょうか?
トゥ側に『PARTICULAR TITANIUM』と表示されていました。
『PARTICULAR』とは『特定の』という意味なので、このヘッドにはある特定の、ごく限られたチタンが使われているということなのでしょうか?
それだけ素材にも選びに選び抜いた物が使われているということなのでしょうか?
トゥ側とヒール側に、それぞれひとつずつウェイトが組み込まれていました。
よく見ると、このウェイトは取り外せそうです。
いろいろな重さのウェイトを交換できるようになっているのでしょうか?
『ネックの長さ』は短めですが、今の流れの中では、ごく標準な部類に属するように思います。
こうして顔を見ても、パーシモンカラーがとても美しく感じられました。
どちらかというと『赤色』が目立つ感じですが、とても品のいいデザインです。
昔のいい記憶が蘇ってきますし、こういった美しさが際立つクラブを見ていると、クラブはまず美しくあるべきだ・・・。と思ってしまいます。
昔は『美しさ』と『飛距離性能』は別に考えられていたところもありましたが、今は美しくて飛距離性能に優れたドライバーがたくさんあるので、このドライバーにも、すごく期待できそうな予感がしました。
素振りをしてみると、かなり軽く感じました。
シャフトも『SR』ということで、かなり軟らかめで、ヘッドが少しグラグラする感じがしました。
タイミングがちょっと取りづらかったので、念入りに素振りを繰り返しました。
ボールを前にして構えてみても、やはり美しいヘッドだな・・・。と思いましたし、一種の風格すら感じます。
トゥ側が少し主張している感じがしたのですが、こういったところはこれまでもたくさん経験してきていますし、特に大きな苦手意識は芽生えてきませんでした。
『球がつかまり』が、やや気になるドライバーではありますが、この美しさに心が和みました。
試打を開始しました。
『打感』は、正直もうひとつだと思いました。
特に大きな違和感を感じるというのでもなかったのですが、何か物足りない感じがしました。
『音』は、少し大きめでした。
この『金ピカ仕様』らしい大きい音だと思いました。
ヒッタータイプの方よりは、スインガータイプの方に好まれやすそうな感じがします。
球はとてもよくあがりました。
叩きにいく必要のないドライバーだと思いました。
スピンも多かったのか、やや吹き上がり気味な感じがしました。
ロフト10.5度らしい、高弾道を高い確率で実現しやすいドライバーなのだと思います。
『安定性』という点では、スイートエリアも広そうですし、本来はとても高いのだと思うのですが、私の未熟なスイングではそれを体感することができませんでした。
ヘッドというよりも、シャフトが難しく感じられ、球がどの方向へ飛んでいくかは、『打ってみなければわからない。行先はボールに聞いてくれ』状態でした。
素振りを何度も繰り返したのですが、なかなかタイミングが合いませんでした。
ただ、こういった大型ヘッドの割には球のつかまりは思っていたよりも、いいほうだと思いました。
右へ抜けやすい感じもしませんでした。
やはり少しフェースが被っている感じや、ヘッド後方に配置されているウェイトが大きな役目を果たしているのでしょうか?
『飛距離性能』という点でも、私にはやや難しいドライバーだと思いました。
このドライバーには高いポテンシャルを感じるものの、私はそれをなかなか実現させてあげることができませんでした。
高すぎる弾道と、左右へのブレが大きなロスにつながっているように思いました。
『操作性』という点でも、難しく感じました。
なかなか左右へコントロールしていくことができませんでした。
もちろん、左右へ曲げることはできたのですが、イメージとは大きくかけ離れていました。
もっともっと球数をこなしていって、慣れていく必要があると感じました。
このドライバーは、そのスペックや価格面などでもそうですが、はっきりとした『エグゼクティブゴルファー』の方の為のドライバーだと思います。
メーカーは違えど、同様のドライバーにはたくさん出会ってきました。
そして、それらの多くがやはり『ゴールド仕様』でした。
何となくなのですが、カタナのドライバーを思い出しました。
性能面でも、価格面でも、私にはなかなか馴染みづらいドライバーだと思いました。
もちろん高性能なドライバーだとは思いましたが、13万円以上するドライバーを手にしてしまうと、どうしても緊張してしまいます。
私が今メインに使っているドライバーもヘッドとシャフトを組み合わせると10万円以上してしまったのですが、購入する前や購入したあとは大変でした。
購入できたときはとても嬉しかったですが、小遣いがかなり厳しくなってしまいました。
今では私をかなり助けてくれる頼もしい相棒ですし、これからもずっと手放すことはないですが、購入できるまでが、かなり時間が掛かりました。
そういった意味も含めて、私がこのドライバーを購入することはないですが、このドライバーの高性能を実感される方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私はなかなか実感できなかったのですが、聞くところによると、このドライバーは距離が延びるということでとても評判になっているのだそうです。
やはり『地クラブ』ということで、大手有名メーカーの海外量産型のドライバーとは違い、生産数は少なくてもそのひとつひとつのクォリティは確かだということなのではないでしょうか?
そのクォリティの高さが、この価格設定になっているのかもしれません。
私にはちょっと敷居が高い感じがしましたが、また出会うチャンスがあれば、是非試打してみたいと思いました。
KAMUI 神威雷 Driver Gold
- 2012年3月17日
- カムイ ワークス