今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは JBEAM RX FW フェアウェイウッド の3番です。
シャフトはJBEAM Win One PROTO HIGH ELASTICITY SHAFT です。
ロフトは15度、シャフトフレックスは6S、トルクは3.4、シャフト重量は63g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は327gです。
久しぶりに出会った、JBEAMのフェアウェイウッドです。
JBEAMはドライバーのイメージが強いですが、これまでもいいFWに出会っているので、良い印象をもっています。
JBEAMらしく、ウェイトが目立っています。
ドライバーは3つが定番のようになっていますが、このFWは2つです。
やはり、ヘッドがそれほど大きくない分、ウェイトは2つで充分なのでしょうか?
結構シャローな感じがします。
JBEAMはどちらかというとディープな印象もありますが、このFWはシャローです。
今、多く見かける形状です。
これも時代の流れでしょうか?
ネックの長さはノーマルです。
ソールにはウェイトが配置されていますが、それ以外は特に調整機能のようなものはついていません。
最近はFWにも多くの調整機能が見られるようになったので、このクラブがシンプルに見えます。
ゴチャゴチャした感じがなく、スッキリしているので、好感がもてます。
この白い顔が特徴的です。
JBEAMは『黒』のイメージが強いですが、このクラブはとても美しい白です。
これも、多くのニーズがあるからではないでしょうか?
私はオーソドックスな黒が好きですが、この美しい白に好印象をもたれる方も多いと思います。
形状自体はオーソドックスで、変なクセのようなものは見られません。
白い色だからでしょうか?
輪郭が綺麗に浮かび上がっていて、美しいな・・・。と思いました。
角度を変えてみても、光沢感があるのが解ります。
テーラーメイドの白いヘッドは『艶消しタイプ』ですが、このクラブは違います。
どちらがいいか?というものでもなく、あくまでもその人の好みよるところが大きいのだと思います。
この光沢感のある白も美しいな・・・。と思いましたが、私はどちらかというと『艶消しタイプ』の白のほうが好きです。
セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
今のFWの中では、結構厚みもあるように見えますが、やはり私の中ではシャローな分類に属します。
このシャロー感も、今は多く見かけるようになりました。
FWはドライバー以上にシャロー化が進んでいるように思います。
ディープなタイプの新しいFWは殆ど見かけなくなりました。
トゥ側
ヒール側
トゥ側とヒール側は、微妙に凹んでいます。
これも重量配分など綿密に計算して設計されているのでしょうか?
今は『平面』といいますか、凹凸のないクラブのほうが珍しいような気もします。
ソールのフェース寄りには、溝のようなものがありました。
テーラーメイドのクラブに採用されてから、他のメーカーからも多く見かけるようになりました。
やはり、この溝の効果は大きいのでしょうか?
深さはそれほどありません。
むしろ、かなり浅いです。
素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
ハード過ぎず、かといって軟弱な感じもしないシャフトで、今のFWの中では、『標準スペック』といえるのではないかな?と思いました。
タイミングもすぐに合わせることができました。
とても構えやすいです。
スプーンではありますが、シャロー感が強かったので、最初はティアップせずに、直打ちから始めることにしました。
いいイメージを出すことができました。
『白』という色の特長を感じとることができました。
『無垢な純白衣装』といったところでしょうか?
『貴方色に染まりますよ』といっているようでした。
こちらがイニシアチブを握れる感じがしました。
どちらかといえば、今まで見慣れた黒がいいな・・・。と思いましたが、この『純白ヘッド』に思いを乗せていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』はソフトで、いい感じです。
心地よい感触だけが手に残りました。
『音』も、おとなしめで良いです。
もっと高い金属音を予想していたのですが、実際は違っていました。
落ち着いていくらでも振っていける音でした。
インパクトが緩んだり詰まったりせず、気持ちよく振り抜いていくことができました。
『球のあがりやすさ』という点では、今のFWの中では、結構タフな印象をもちました。
低スピン性能が進んでいて、力強いライナー性の球が打てるFWだと思いました。
高~くあがりやすい、高弾道タイプではないと思いました。
敷居も、やや高めといっていいのかもしれません。
すごくタフで球がドロップするとか、全くキャリーが出せない・・・。という感じはしませんが、人によって好みが分かれるところだと思います。
明らかにヒッター向けといっていいと思いました。
今は3Wでも、かなり球が浮きやすいタイプが多いので、そういったことを考えてみても、このFWは結構しっかりとしているように感じました。
『安定性』は、まずまずだと思いました。
シビア過ぎる感じはしないので、今のFWの中でも平均的なところかな?と思いました。
イージー過ぎてボヤける感じはしなかったので、ラインを明確に描いて、そこに乗せやすい感じがしました。
左右に大きくブレることなく、強い弾道で飛んでいってくれました。
『飛距離性能』は、人によって好みが分かれるところだと思いますが、高いポテンシャルをもっているのは間違いないと思いました。
このスペックのままで、じゅうぶん高さを出していける方にとっては、とても頼もしい存在になってくれると思います。
球があがりきらない方には、ドロップしたりキャリー不足になって、距離が稼ぎづらいかもしれません。
『丸い性格』のFWではなく、やや尖ったところもあるように思いました。
ティアップして打ってみたのですが、とてもいい感じで飛んでいきました。
どちらかといえば、ティアップしたほうが高いパフォーマンスが期待できるのかな?と思いました。
『ティショット用』として、大きな威力が期待できるFWです。
シャロータイプのヘッドではありますが、頼りなさのようなものは無く、むしろ強い球が出やすいので、心強い感じがします。
『操作性』は、まずまずだと思いました。
どちらかといえば、ややオートマチックタイプに近い印象をもちました。
ミスヒットにすごく寛容で、高い直進性をもっている・・・。という感じではなかったのですが、とてもラインを出しやすいので、その特性を上手く使っていったほうがいいように感じました。
左右にも曲げることはできました。
ただ、できればあまり細工をしたくないタイプです。
『曲がりにくい』というタイプではありませんが、できるだけナチュラルな感じで打っていきたい・・・。と思いました。
とても美しい白いヘッドで、すごくソフトな印象もありましたが、実際に試打してみると、結構しっかりとしていると思いました。
JBEAMらしい感じがします。
敷居が低くて、幅広い層に対応しているタイプではないと思いますが、JBEAMユーザーの方には、これまでのイメージがそのまま合いやすくて使いやすい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
今はFWも、ドライバーに負けないくらい、高機能なタイプが多くなりました。
『ごった煮状態』といいますか、たくさんの機能がつまり過ぎていて、お互いを殺してしまうように感じることもありますが、このクラブは機能的ではありますが、適度な範囲で収まっているのがいいと思いました。
今はメーカーによってはスプーンなのか、バフィなのか、それともクリークなのか、解らないクラブも見かけるようになりました。
ロフトやフェースアングル等を簡単に変えられる物が多くなりました。
アイアンはロフトがすごく立っているので、昔のような『番手感覚』が希薄になっているように感じることもあるのですが、ロフトなどを変えられるFWが主流になると、いずれスプーンやバフィ・クリークといった言葉も使われなくなるのかな?と思いました。
ひとつのクラブで色々と調整できるのはとても便利ですが、ラウンド中(競技中)は、クラブの性能を変更できないので、それほど大きな意味は無いのかな?と思ってしまいます。
白いヘッドのFWといえば、テーラーメイドのイメージがすごく強いのですが、このJBEAMのクラブもいい印象をもつことができました。
訊くところによると、このFWは黒い色もラインアップされているそうなので、もし機会があれば、是非そちらも試してみたいと思いました。
大手有名メーカーの充実ぶりも凄いですが、改めて日本の地クラブメーカーの実力の高さを感じました。
また何度でも試打したい魅力的なFWです。
jBEAM RX FW フェアウェイウッド
- 2015年1月24日
- jBEAM