ゴルフクラブ試打日記。          

jBEAM FX BMα-440 ドライバー(CRAZY BLACK 50)

jBEAM FX BMα-440 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは jBEAM FX BMα-440 ドライバー です。
CRAZY BLACK 50
シャフトは クレイジーブラック 50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、トルクは3.1、シャフト重量は69g、キックポイントは中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は321gです。
JBEAM
とても高性能な『jBEAM』のドライバーです。
この『FX BMα-440』は以前試打したことがあるのですが、このクラブには、とても高性能なシャフト『クレイジーブラック』が装着されているので、迷わず試打してみることにしました。
やはり『jBEAM』と『CRAZY』は切っても切れない関係にあると思います。
まだそれほど多くの『jBEAM』や『CRAZY』に出会ってきたわけではないのですが、とても相性が良いと思います。
お互いがお互いの高性能を引き出し合っているような気がします。
ゴルフクラブ
当たり前ではありますが、いつ見ても美しい顔です。
何度見ても、楽しい気分になってきます。
すごい性能を持ったヘッドではありますが、とても構えやすくて『オーソドックスな顔立ち』に好感を持てます。
このヘッドが、『易しいヘッド』ということを経験しているせいか、すごく打ちやすそうな印象を与えてくれています。
こういったヘッドを見ているだけで、素晴らしいクラッシック音楽を聴いているような『リラックス感』を得られます。
練習場では『有線放送』で、最近のヒット曲がかかることも多いですが、たまには『モーツァルト』などをかけても面白いのではないでしょうか?
『右脳』が刺激され、より良い練習が出来るような気がします。
BMα-440
素振りをしてみても、すごくいい感じです。
このヘッドとシャフトの組み合わせは初めてなのですが、どちらも以前試打した時にすごくいい印象が残っているので、今日もその好印象をずっと引き継いでいる感じがしました。
すごく振りやすいです。
重すぎる感じもしなかったですし、シャフトが硬すぎる感じもしません。
このシャフトのフレックスは『X』ではありますが、とても標準的な『日本メーカーのX』といった感じがしましたし、決して硬すぎないと思いました。
むしろ、海外メーカーの『S』のほうが硬く感じられるものが多いです。
『重さ』や『硬さ』についてでは、人それぞれ好みが分かれるところだと思いますが、このシャフトのフィーリングにはとても好感を持てました。
ヘッドが遅れる感じもなく、よくついてきてくれます。
タイミングがすごく合いやすい感じがしました。
jBEAM ドライバー
ボールを前にして構えてみると、相変わらずの『易しい顔』をしていると思いました。
美しさの中にも『敷居の低さ』を感じさせる『面構え』です。
かなりの高性能でありながら、それほど『使えるユーザー層』を絞ってきてない感じがします。
スペックを選んでいけば、かなり幅広い層に受け入れられそうな気がします。
前回試打した時に、このドライバーの『曲がりにくさ』『直進性の強さ』を、すごくよく覚えているのですが、それでもある程度の左右へのラインもイメージすることが出来ました。
実際の曲がり幅は、イメージよりもかなり狭まるだろう・・・。と経験上、予想できるのですが、構えた時にすごくいいフィーリングをもたらしてくれました。
呼吸を大きくゆっくりと行うことが出来ました。
身体全体でリラックス出来ている感じがしました。
妙な緊張感は一切感じませんでした。
試打を開始しました。
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『球のあがりやすさ』という点では、予想通りすごくいい感じでした。
力強い高弾道の球を打つことが出来ました。
正直言いまして、『スインガータイプ』の方向けのドライバーではないと思いますが、『ヒッタータイプ』の方には、かなり気持ちよく打っていくことが出来るのではないでしょうか?
私の周りには『ハードヒッター』がたくさんいるので、彼等はこのドライバーをかなり気に入るだろう・・・。と思いました。
球はよく上がりますが、決して『力ない高弾道』ではありません。
前へ勢いよく突き進む感じが、とても頼もしいです。
ただ、やはりある程度は『叩いていきたい』タイプのドライバーだと思います。
そのほうが、このドライバーの性能を上手く使っていけるような気がします。
誰にでも上がりやすいドライバーではないのかもしれませんが、日頃『密度の濃い練習』をしておられる方には、決して『タフ』に感じ過ぎないのではないでしょうか?
12
『操作性』という点でも、かなり実戦向きで好印象でした。
構えた時には、左右のイメージも湧いてきたのですが、実際は以前試打した時のイメージとダブった感じで、どちらかというと曲がりづらい感じがしました。
勿論、左右に曲げることも、それほど苦戦することはありませんでしたが、あまり大きな『フック』や『スライス』を打てる感じは今日はしませんでした。
『クレイジーブラック 50』というシャフトは、左へ引っかかりづらい感じがしますし、私にはとても扱いやすい『頼れるシャフト』です。
以前試打した『TJ-46』というシャフトよりもタイミングが合いやすいですし、『ジャストタイミング』で球を捉えていきやすいです。
やはり私にはこちらのほうが振りやすいと思いました。
私は『フッカー』ですので、左へ打とうと思えばいくらでも打つことが出来ます。
しかし、このドライバーのこのスペックだと、左への恐怖心をかなり和らげてくれます。
私はこれまで実戦で、たくさんティショットでの失敗を経験しているので、もっと早くこのシャフトに出会っていたかったな・・・。と思います。
スライスに悩んでおられる方には、少し難しく感じられるかもしれませんが、このドライバーは3個の『ウェイト』を取り替えられるようになっているので、これで調整するとかなり打ちやすくなるのではないでしょうか?
今はこういったタイプのドライバーが増えてきたおかげで、昔ほど大量に鉛を貼る必要が無くなってきました。
どちらかというと、逃がしていきやすいドライバーだと思いますし、私はそこに好感を持つのですが、もっと『つかまり』を良くしていきたい・・・。という方は、『フェースアングル』が被っているモデルを選ばれるのもいいと思いますし、つかまりの良いシャフトを選択されるのがベストだと思います。
03
『打感』という点でも、前回同様とてもいい感じです。
私は普段、スイング中に『インパクト』をあまり考えずに最後まで振り切るよう心掛けているのですが、このドライバーの心地良い『感触の良さ』と『手応え』には、インパクトを意識せざるを得ません。
インパクトを意識し過ぎてしまうとショットの精度が落ちてくることを、これまでたくさん経験しているのですが、このドライバーに限って言えば、そんな心配は『皆無』だと思いました。
それくらい、このドライバーは打ちやすくて、高フィーリングです。
今日、このドライバーに出会えただけで、すごく得をしたような気分になりました。
決して柔らかいだけの感触ではないですし、この適度な『しっかり感』が何球も球を打たせます。
次から次へと歯止めが利きません。
08
『音』という点でも前回同様、とても心地良い音が耳に届いてきます。
フィニッシュまで一気に振り切ることが出来ます。
この音を聞いているだけで幸せな気分になってきます。
日頃のストレスも吹き飛んでしまう感じです。
力強い弾道と、この音の『コラボレーション』が素晴らしいと思いました。
05
『安定性』という点では、『ピカイチ』です。
かなりの高性能です。
普通に打っていく限りでは、かなり高い直進性を期待できます。
打ち出した方向をずっと維持していってくれる感じがします。
打ち出し方向は良かったけど、途中から曲がってしまった・・・。ということがありません。
これはこのドライバーに限らず、最近のドライバーに共通して感じられることです。
打った後、ボールを行方を心配しなくていいドライバー・・・。といえるのだと思います。
13
『飛距離性能』という点でも、『jBEAM』らしい、かなりのハイレベルです。
ドライバーには『飛距離性能』を一番に考えられている方もたくさんいらっしゃると思いますし、おそらくそれがこれからも、ずっと一番なのだと思います。
やはり『飛距離』がゴルファーにとって、『永遠のテーマ』といえるのだと思います。
以前も書いたと思うのですが、『究極の選択』として、
1.誰でも300ヤード飛ばせるドライバー
2.誰でも2メートル以内のパットが100%入るパター
のどちらを選ぶことが出来るとするならば、おそらく過半数以上の方が1番を選ばれると思います。
私は迷わず2番のパターを選ぶのですが、パットは入らなくてもいいから『飛距離』だけは求めていきたい・・・。という方も多いと思います。
スコアでライバルに負けても、飛距離では負けたくない・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
そういったことを考えてみても、このドライバーはかなり高い性能を持っていると思います。
勿論、万人に合うドライバーとは思っていませんし、大手有名メーカーの一番人気ドライバーの方が、楽に飛距離を稼いでいける・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった意味では、対象となるゴルファーの『住み分け』が出来ているような気もします。
叩いていっても、左へ行きすぎないところにすごく好感が持てますし、大きな安心感を得ることが出来ます。
なので私にとっては、気持ちよく振り抜いていくことが出来、結果的にそれが『高い飛距離性能』にもつながっていくような気がしました。
私のこれまでの経験として、いくら一般的に『飛距離性能が優れている』と言われるようなドライバーでも、構えづらく感じたり、どこかに違和感や不安感を感じてしまうと、そのクラブの高い性能を発揮させることは出来ません。
心のどこかに『ためらい』を感じ、それがスイングに『ブレーキ』をかけてしまっているのだと思います。
しかし、今日は最初から『アクセル全開』で突っ走ることが出来ました。
昔の『飛ぶクラブ』というのは、それと引き替えにどこかに『シビア』なところを感じていたものですが、このドライバーにはそういった『シビアさ』を感じることがありません。
適度に『イージー』でありながら、飛距離にも長けている高性能なドライバーだと思います。
06
今日はこの素晴らしいヘッドとシャフトが『コラボ』されたドライバーに出会うことが出来て、とても幸運でした。
ずっと清々しい気持ちのまま試打を楽しむことが出来ました。
ヘッドがいくら高性能でも、シャフトとの相性が良くなければ、決していいパフォーマンスは期待できません。
しかし、今回のこのドライバーはヘッドとシャフトとの相性も、とてもマッチしていると思いました。
『クレイジー』のシャフトだから、『タフ』なのではないか・・・?と思っておられる方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、それほど敬遠される必要はないと思います。
むしろ、この高性能のシャフトを使うことによって、ゴルフの内容が良くなっていかれる方も逆に増えてくるのではないでしょうか?
決して敷居の高すぎないシャフトだと思います。
それほど『重いシャフト』でもないので、日頃『60g台後半のシャフト』を使い慣れておられる方ならば、重くて振りづらい・・・。とは感じにくいのではないでしょうか?
07
優れたメーカーのクラブを試打した時に感じることではあるのですが、今日はこのドライバーの欠点らしい欠点が見えてきません。
例えミスショットをしても、それは自分のせいだ・・・。クラブのせいではない・・・。と思わせてくれます。
それくらい長所は見えても短所は見えてきません。
敢えてピックアップするとするならば、性能とは直接関係ないのですが、やはり『あまり手にする機会に恵まれない』ということです。
これはヘッドにもシャフトにも共通していえることです。
もし、このヘッドやシャフトが大手量販店でも発売されるようになったら、たくさんのゴルファーにとっても大変嬉しいことではないかと思います。
ただ、『大量生産』に走って『品質』を落とした・・・。ということはゴルフクラブに限らず、様々な業界で起こってきたことなので、今のままでも仕方がないのかもしれません。
品質を落とすよりは、多少出会いづらくても今のままの方がいいような気もします。
以前も書きましたが、私はこうして実際に試打をして、魅力を感じたクラブは仲間達に伝えたくて仕方ありません。
彼等にもこの高フィーリングを味わって欲しい・・・。と、いつも考えております。
それは私の仲間達だけでなく、こうして私の記事を読んで下さっている方々に対してもいえることです。
先ほども書きましたが、決して『誰にでも合うドライバー』ではありません。
しかし、かなりたくさんの『ヒッタータイプ』の方が好印象を持たれるドライバーだと思います。
私は雑誌などを読まないので全く解りませんが、おそらくこのドライバーやシャフトのことが、毎号多く取り上げられているのではないでしょうか?
そんな記事が載っていれば、数年ぶりにゴルフ雑誌を読んでみるのも面白いな・・・。と思いました。