高反発ドライバーは本当に飛ぶのか?

「高反発ドライバーは本当に飛ぶのか?」というテーマについて、私の経験による率直な感想

高反発ドライバーは本当に飛ぶのか

今回は、いつもとちょっと内容を変えて、『高反発ドライバーは本当に飛ぶのか?』というテーマで書かせていただきたいと思います。

いきなり結論を書きますが、『飛ぶ』というのが正解です。

しかし後述しますが、いくつかの条件が当てはまります。

高反発ドライバーが大人気で、よく見られたのが、だいたい2000年から2007年くらいだったと思うのですが、ほぼ全てのメーカーが高反発モデルで競い合っていました。

メタル時代では逆に、フェースが厚くて『フェースの硬さで飛ばす』というコンセプトのドライバーもありましたが、すぐに姿を消しました。

高反発が主流となる以前から、フェース面の『トランポリン効果』をルールで規制していて、その線引きが曖昧だったように思います。

それは『数値化』されていなかったからかもしれません。

しかし2008年から適用される、いわゆる『SLEルール』によって、流れが一気に変わりました。

 

それはやはり、プロのトーナメントであまりにも飛びすぎてしまい競技において、ある程度の難易度を維持するために、コース改修が追いつかないということもあったのではないか?と思っています。

そしてプロだけでなく、我々アマチュアにも大きな恩恵をもたらしてくれました。

特にヘッドスピードがゆっくりめのベテランゴルファー方にとって、高反発で長尺シャフトは、昔の飛距離が戻ったという方も多いのではないでしょうか?

高反発全盛時は、ほぼ全てのドライバーが高反発仕様で必然的に高反発モデルを購入することになりました。

PRGR TR DUOやBS RV-10など、私もいくつか購入しました。

TR DUOは後からルール適合モデルも発売されたようですが、私は初期のモデルを購入したので、確か高反発仕様だったと思います。

そしてBSのRV-10。

これは本当によく飛びました。

ブリヂストンのドライバーは、これまでもたくさん購入してきて、J’sメタルやX500など印象深いドライバーがたくさんありますが、私にとってBSドライバーの中で最も飛んだのが、このRV-10だったと思います。

自分でも驚くほどよく飛び、練習場でもコースでも強烈に飛ばしてくれました。

あまりにも飛びすぎて、前の組に打ち込んだらいけないので、使用するのを控えるほどでした。

フェースもそうですが、ヘッド全体の肉厚も、かなり薄かったのではないか?と思っています。

しばらく仕様Yしていると、フェース面に縦状のクラックが入ってしまいました。

もう少し使い続けていたら、ヘッドが割れていたかもしれないですし、高反発モデルでヘッドが割れるということは珍しいことではありません。

プロと違って、私たちアマチュアには使用するにあたって、まだ時間的な余裕があったのですが、私はルール適合モデルに早くシフトしたいと思い、ロイコレのCV PROドライバーを購入しました。

そして憧れのBS X500も購入しました。

今はクラブの価格も高騰しているので珍しくないですが、X500は既製品で標準シャフトを挿していたにもかかわらず、一本が10万円というかなり高価なドライバーでした。

X500を購入し、ワクワクしながら練習場に直行したのを今もはっきり覚えています。

ルール適合モデルも購入しましたし、SLE適合モデルも購入しましたが、ほとんど友人に譲りました。

そして高反発モデルで唯一今も所有しつづけているのが、このBRIDGESTONEGOLF TOURSTAGE PROSPEC RX-1 TYPE 275です。

 

BRIDGESTONEGOLF PROSPEC RX-1 TYPE275 ドライバー 画像

私はどちらかというと小振りなヘッドが好きで、このドライバーがピタリとハマりました。

だんだんとドライバーのヘッドが大きくなり、違和感を覚えていましたが、このドライバーはちょうどいいサイズでした。

そして、何より『男前』。

ブリヂストンのドライバーは昔から男前のモデルが多いですが、その中でも特に良かったのが、このTOURSTAGE PROSPEC RX-1 TYPE 275です。

私はこれまで数え切れないほどたくさんのドライバーに出会ってきましたが、このドライバーより男前には出会ったことがありません。

今メインで使用しているドライバーも、『顔の良さ』という点では、残念ながらPROSPEC RX-1 TYPE 275より少し劣ります。

 

ブリヂストンゴルフ PROSPEC RX-1 TYPE275 ドライバー正面画像

このドライバーの魅力は顔の良さはもちろん、『飛距離』です。

ムチャクチャ飛びます。

高反発ということもありますし、ヘッドがコンパクトなので、空気抵抗が抑えられ、振り抜きの良さもあるのは間違いありません。

自分に合わないのに、無理矢理シャフトを長くするよりも、振り抜きやすさを重視したほうが、飛距離を求めるうえで有利だと実感しています。

元々が46インチの長さにしていたけど、1インチ、あるいは1.5インチくらい短くしたら、振り抜きやすくなってフィニッシュもピタリと決まり、方向性だけでなく、飛距離も改善されたということはよく聞く話です。

もちろん短くするのであれば、またバランス調整などもしなければなりませんが・・・。

 

 

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今は『超シャロー全盛』の時代なので、この形状だとディープに感じる方がいらっしゃるかもしれません。

しかしフェース高よりも、バックフェースが少し低くなっているので、私の感覚では『セミシャローバック形状』です。

ヘッドがコンパクトなこともありますし、それほどディープ感はありません。

 

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昨日、久しぶりに、このドライバーを練習場に持って行って、5球ほど打ってみたのですが、「やっぱりよく飛ぶなぁ・・・。」と感心させられました。

毎年ニューモデルのドライバーにたくさん出会いながらも、このドライバーの飛距離は全く色褪せません。

むしろ、凌駕しているといってもいい・・・。

ボールがピンポン球のように、あっという間に弾け飛んで見えなくなってしまいます。

しかしこのドライバーは高反発仕様なので、競技では使えません。

なので、私はこのドライバーを所有しながらもコースで使うことは無く、形の整った美しい顔を見ながら『目の保養』にしたり、『素振り用』にしています。

練習場でも、コースでも、このドライバーには良い思い出がたくさんあります。

 

ツアーステージ ドライバー ヘッド後方から見た写真

しかし、このドライバーにも欠点が無いわけではありません。

それは今の多くのドライバーに搭載されている、『低スピン性能』が無いということです。

このドライバーはポテンシャルが高いのですが、連続して高い飛距離性能を維持していくのは難しい一面がありました。

それは私が昔から悩まされてきた『スピン過多』です。

私は昔からスピンが多くなりすぎ、そして弾道も高すぎて、HSの割には距離にバラツキがあることに悩んでいました。

このドライバーもロフトは立っていて、今のドライバーと比べるとディープな形状ですが、スピンが多くなる傾向があり、スイングで何とか対処しようとしました。

今ではティの高さも制限がありますが、昔はかなりのハイティにして、アッパーで打ってみたりしたのですが、そのスイングの再現性は私にはとても難しく、スプーンでレイアップすることが多くなりました。

 

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それから長い月日が経って、それを簡単に改善してくれたのが、今メインで使っているドライバーです。

昔あれほど悩んでいたスピン過多が、このドライバーだと簡単に抑えられ、普通に打つだけで良くなりました。

しかもスピンレス性能が強すぎず、適度にスピンが入ってくれるので、操作性もピカイチで、そこが特に気に入りました。

私は曲がりづらいオートマチックタイプよりも、自分の持ち球を活かしていけるマニュアルタイプが好きだからです。

とはいっても、PROSPEC RX-1 TYPE 275と比べると、かなり寛容でオートマチックに感じるほどの大らかさを感じるのですが・・・。

 

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<左>RX-1 TYPE 275   <右>CRZ435

顔の大きさは全く違います。

もちろん左側が、BS TOURSTAGE PROSPEC RX-1 TYPE 275で、右側はCRZ435です。

JBEAMのドライバーは初めて出会ってからずっと大好きですが、それはやはりBM-435というドライバーに出会い、稲妻が走るほどの衝撃を受けたということもありますし、その丸っこい顔がBSドライバーと印象が被っていたからかもしれません。

右と左のドライバーでは、発売時期が大きく異なり、時の流れがヘッドを大きくしました。

ヘッドが大きいということは必然的に空気抵抗が大きくなり、ヘッドスピードに影響があるということです。

各メーカー、それを補う為にシャフトを長くしてヘッドスピードがあがるようにしています。

シャフトを長くすればミート率が下がる。

それを補うためにヘッドを大きくする。

堂々巡りのトレードオフの関係にあります。

しかしルールによって、ヘッド体積も、クラブの長さも、そして反発係数にも上限が定められています。

 

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シャフトにも違いがありますが、私が好むのは『安定している』ということもありますが、『押せる』ということです。

当時は『当たり負け』しちゃうシャフトが多くて、パワーが充分に伝わらずに残念に思ったことが多かったです。

シャフトも進化途中だったと思いますが、ヘッドの開発にシャフトが追いついていないように感じていました。

『当たり負けせずに押せるシャフト』というのは、ただ単に『硬い』とか『重い』といったハードスペックなものではなく、あくまでも感覚的なことなのですが、シャフトに不満をもっていた時期が長く続き、使えるシャフトが限られていたように思います。

高反発全盛時代に、今のような高性能なシャフトがたくさん揃っていたら、もっと飛距離を伸ばせたのは間違いありません。

 

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これがBRIDGESTONE TOURSTAGE PROSPEC RX-1 TYPE 275のフェース面です。

BSは昔から、このようにシンプルで美しいフェース面が多かったように思います。

高反発のフェース面で、かなり薄くなっているのかもしれませんが、実際に打ってみて、そこまで『薄さ』を感じたことはありません。

しかし弾きの良さと初速の速さは素晴らしいものがありました。

弾きはいいですが、先ほども書きました通り、スピンが多くなり、それを抑えるのがとても難しかったです。

ロフトが立っていれば、それだけスピンも減っていくのが自然ですが、それでも私はスピン過多に悩まされていて、得られたはずの飛距離をロスしていました。

しかし今は技術があがり、高反発に負けないドライバーがたくさんあります。

反発規制によって制限された性能を『スピン抑制』にメーカーが舵を切ってくれたことにより、かなり効率良く飛ばせるようになりました。

高反発だと飛距離に有利なのは間違いないですが、だからといってルールギリギリのSLE適合モデルよりも、50ヤードも60ヤードも飛ぶということはありません。

あくまでも私の感覚ですが、せいぜい15~20ヤードくらいではないでしょうか?

もちろん、それも大きな魅力ではありますが、不十分です。

 

それはこれまでも書いてきましたが、飛距離が『安定しない』ということです。

それに加え、今の『ロースピンモデル』といいますか、『スピン抑制ドライバー』は飛距離も安定して効率良く飛ばすことができ、難易度が大きく下がりました。

高反発のハイスピンモデルと、低反発(SLEルール適合)のロースピンモデルのどちらかを選ぶとすると、私は迷わずロースピンモデルを選びます。

RX-1 TYPE 275よりもCRZ435のほうが平均飛距離が伸び、安定感もアップしました。

『最大飛距離』については、RX-1 TYPE 275でスピンコントロールできたときであれば、いい勝負かもしれませんが、総合的に見て、CRZ435(JBEAM BM-435)の圧勝です。

なので高反発は確かに飛びますが、それが絶対ではないということ。

総合的に見ると、反発係数よりも『スピンコントロール』のほうが私にとって大切であると結論づけることができます。

もちろんスピン過多に悩んでおられない方はたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方には、高反発のほうが飛距離が得られやすいのかもしれません。

なので、好みが分かれるところだと思いますが、反発規制されることによって、また新たな技術でスピンを減らしてくれた、今のメーカーに、私は大感謝しています。

それはJBEAMだけでなく、遠藤製作所を含めた多くのメーカーに対してです。

テーラーメイドの『TWIST FACE』以降は、あまり『フェースの弾き』といいますか、『ルールギリギリの反発係数』があまり話題に上らなくなったような気がします。

高反発にはルールの制限がありますし、あまりに薄いとヘッドの破損にもつながります。

しかしロースピン性能には制限が無いですし、スピンが多すぎてもダメ。少なすぎてもダメ。

自分に合うスピンが得られる便利な時代になりました。

昔から飛距離の三原則として『初速』『打ち出し角』『バックスピン量』というものがありますが、全てにおいて『最適解』が得られる時代です。

初速はルールギリギリの反発係数。

打ち出し角は主にロフト角や重心深度。

そしてバックスピン量は、今のスピンコントロールできるドライバーのおかげで、効率良く最大値が得られるようになりました。

高反発が禁止され飛距離が落ちたという方もいらっしゃるかもしれませんが、逆にロースピンモデル(スピンコントロール)が登場したことにより、飛距離が伸びたという方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

今でもスピンが多すぎて飛距離をロスしておられる方はたくさんいらっしゃると思います。

大手有名メーカーはもちろん、日本の地クラブメーカーは本当に優秀です。

量販店に行ってフィッティングを受けられるのもいいですし個人の方が経営する工房で、より『密』な形で詳しく細部にわたって調べられるのが良いのではないでしょうか?

私たちが住む日本は、世界一素晴らしいクラブが揃った国だと思います。

 

キャロウェイやテーラーメイド・タイトリスト・PINGなどの優れた海外メーカーが簡単に手に入れられるということもありますが、ダンロップやブリヂストン・ミズノ・プロギアなどの国内大手メーカーも優秀ですし、地クラブメーカーは、より自分に合わせてカスタムできる魅力があります。

有名なメーカーしか使いたくない、みんなが使っているメーカーがいい・・・。という方にはオススメできませんが、優秀なメーカーなら、メーカーの大小など関係ない・・・。という方には、ぜひ日本の地クラブメーカーを試していただきたいです。

実際に使っていて、素晴らしいと断言できます。

長々と書いて申し訳ありません。

私の思いをそのまま綴らせていただきました。

先日、知人と高反発について、いろいろと語り合ったので、記事に書かせていただきました。

私の結論として、 『反発係数』よりも『スピンコントロール』のほうが大切です。

次回から、また通常の記事に戻らせていただきます。

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