ゴルフクラブ試打日記。          

福山ゴルフ TR-1 ドライバー

福山ゴルフ TR-1 ドライバー 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは 福山ゴルフ TR-1 ドライバー です。
FUJIKURA SHAFT SKYWARD-TOUR

シャフトは FUJIKURA SKYWARD-TOURです。
ロフトは9度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は318gです。
正面

二度目の福山ゴルフのドライバーです。
まだ経験は浅いですが、
福山ゴルフ=飛ぶ
という図式が私の中で成り立ちつつあるので、このドライバーを手にすることができて、とても心が躍りました。
側面

かなり『シャロー』な感じのするヘッドです。
私はどちらかというと、立体的で厚みがあり、叩けそうなヘッドに魅力を感じるのですが、これまでもシャローヘッドで高性能なドライバーにたくさん出会ってきたので、このドライバーにも打ちやすそう・・・。というプラスイメージは持ちながらも、頼りなさそう・・・。というマイナスイメージは持ちませんでした。
F-1 FORGED

『F-1 FORGED』とあります。
何か特別の工夫が施されているのでしょうか?
先日試打した SKYWARD 450Ti ドライバー も、そうですが、福山ゴルフとF-1は、切っても切れない関係にあるのでしょうか?
TR-1 SUPER DRIVE

『SUPER DRIVE』とあります。
よく飛びそうなネーミングですし、その印象をプレイヤーに与えてくれています。
目に見えないところに、かなりの工夫やハイテクが施されているのでしょうか?
顔

今ではやや珍しい感じの『トライアングルヘッド』です。
数年前はよく見かけましたが、最近はめっきり見なくなりました。
これまでいくつかのメーカーが発表してきましたし、私も実際に手に取ることが出来ていたので、この形状のヘッドの大よその感じはつかめそうな気がしました。
ただ、私は美しい形状のヘッドだと自然とテンションが上がってしまうのですが、この形状を見て、少し落ち着いた感じがしました。
実際に構えてみないと解りませんが、こうして見る限りフェースが被っているように見えたので、要注意だと思いました。
振り感

素振りをしてみた感じは、シャフトにもう少し『重量感』と『しっかり感』があると、もっと振りやすいのかな?と思いました。
このドライバーは『310gオーバー』のクラブなので、決して『軽量』とはいえないと思うのですが、実際に振ってみると、やや軽めな感じがしました。
『46インチ』という長さも、最近では珍しくなくなりましたし、私も少しずつ経験値を積んできているので、最初の頃のような苦手意識は無いですが、今日は少し長さを感じてしまいました。
せめて『45.5インチ以下』がベストなのかな?と思っていたのですが、今は『長尺化』が『トレンド』といった感じもしますし、仕方のないことなのかもしれません。
構え感

ボールを前にして構えてみると、やはりすごく左へ行きそうな感じがします。
数年前に出会ったことのある、『トライアングルヘッド』+『フックフェース』が組み合わさったドライバーだと思いました。
苦戦していた頃の記憶が蘇ってきました。
そういった苦い記憶は早く忘れ去ったほうがいいと思うのですが、私はそういったことばかりをよく覚えています。
野球のピッチャーがバッターを三振にとったことよりも、ホームランを打たれた時の記憶のほうがよく覚えていることと同じ感じでしょうか?
『フックボール』には、実戦で苦い経験をたくさんしてきたので、その記憶が体に染みついているのかもしれません。
スクエアやオープンだと、かなり楽な気分で構えることができますし、余計な細工をしなくて済むので、自然な感じで構えることができるのですが、こうして左へ行きそうな雰囲気がプンプン匂ってくると、無意識に色々と細工をしてしまいそうになります。
ただ、これはあくまでも『フッカー』であり、なかなかその悪い癖を克服できない私が苦手に感じているだけで、フェード系の方や、左への恐怖心を持っておられない方には、それほど構えづらくはないのかもしれません。
ヘッドの『投影面積』も大きく、球がよく上がりそうな感じもしました。
以前流行った、いわゆる『ハイドロー設計』ドライバーなのかな?と思いました。
試打を開始しました。
バックフェース

一球目から、やはり『フックボール』を打ってしまいました。
やはり悪い予感は当たってしまうものだと思いました。
悪いイメージを持ってしまっても、それを克服できるだけの『心の技術』が私にあればいいのですが、今日はそれが出来ずに、私自身のメンタルの弱さとスイングの未熟さを痛感しました。
実際のラウンドでも、『左はOB』だから絶対に打ってはいけない・・・。と意識し過ぎると不思議と球はそのイメージした通りにフックしてOBになる・・・。という苦い経験を私はたくさんしてきました。
クロスバンカーや池が気になり過ぎると、不思議とそこに吸い込まれるように球が向かってしまうのと同じ感覚です。
実戦、特に日本のコースでは、スライスよりもフックのほうが、圧倒的に危険度が大です。
これがもしコースだったら、完全にOBだったな・・・。と思いました。
しかし、2球目からはすぐに修正することができました。
昔のような一方向にしかボールが飛ばない『頑固な異形ヘッド』ではないと思いましたし、私自身も少しは『異形ヘッド』の扱い方を憶えてきたのかな?と思いました。
フェース面

『打感』は、とてもいい感じがしました。
俗に言う『つかまえた感触』を味わえるドライバーだと思います。
右へ逃げて『プッシュ』しやすい感じの打感ではないので、しっかりとつかまえてボールを運んでいける感じがしました。
球をよく弾いてくれているようでした。
打球音

『音』も、決して大きすぎず好感を持つことができました。
最近のドライバーに共通しているところだと思いますし、以前に比べ、多くのドライバーの音が良くなってきているので、すごく打ちやすく感じます。
音が良くないと、一球打つたびにストレスを感じてしまったり、周りの雰囲気を壊してしまっているんじゃないか?と思うことがよくあるのですが、今日はそんな感じが一切しませんでした。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、かなりの高性能です。
シャローヘッドの実力をいかんなく発揮してくれています。
『福山ゴルフ』ということで、私はつい『ドラコン仕様』と思っていたのですが、このドライバーは『ヒッタータイプ限定』という感じはしませんでした。
重量は結構ありますが、それほど重さを感じなかったですし、スインガータイプの方の中にも打ちやすく感じられる方がたくさんいらっしゃるのではないでしょか?
正直、私にとっては上がり過ぎの感が否めなかったですし、その弾道の高さが『9度』というロフトの高さには見えなかったのですが、これだけ弾道が高く『キャリー』が稼げると、多くのゴルファーにとってメリットがあるように思います。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、正直、私ではなかなかいい感じをつかむことができませんでした。
勿論、このドライバー自体が持つ本来の性能はとても高いと思うのですが、それを打ちこなしていけない私自身のスイングの未熟さからくるところが大きいように思いました。
弾道も高すぎましたし、ちょっと気を緩めてしまうと、途端にフックが出そうになるので、なかなかいいパフォーマンスを発揮させてあげることが出来ませんでした。
こういったタイプのドライバーは、これまでもたくさん経験していますし、初めての頃よりも、かなりコツをつかんできたような感じがしていたのですが、今日はこれまでの経験を活かしきれていない感じがしました。
まだまだ修行が全く足りていない・・・。と反省しました。
操作性

『操作性』という点でも、やや苦戦してしまいました。
とりあえず左に注意しながら打っている時はまだいいのですが、ちょっとでも油断してしまうと、思っていた以上に大きなフックを打ってしまい、冷や汗を何度もかいてしまいました。
改めて私の心の弱さを痛感しました。
右方向へ曲げてみようと試み、何とか曲げることができましたが、なかなか実戦では使わないような極端な感じのスイングになってしまい、『現実味のある練習』ができていない感じがしました。
普段練習しているのは、あくまでも『実戦(試合)の為の練習』でなければならないと思うのですが、今日は『練習の為の練習』になってしまったような気がしました。
ヒール側

決してこのドライバーのせいではないのですが、今日はあまり密度の濃い練習が出来なかったような気がします。
久しぶりにこのようなタイプのドライバーに出会い、少しとまどってしまった感もあるのですが、改めて自分自身の『技術の引き出し』の少なさに失望してしまいました。
色々なクラブを試打していて感じることなのですが、私自身の対応能力の低さは、なかなか向上していきません。
Fukuyama Golf TR-1 DRIVER

まだ二本目の『福山ゴルフ』のドライバーでしたが、私にはこの『TR-1』よりも、先日試打した『SKYWARD 450Ti ドライバー』のほうが易しく感じました。
ただ、この『TR-1』も、私には難しかっただけで、品質自体はとても高いものを感じました。
『地クラブ』=『高性能』『高い飛距離性能』というイメージがありますが、このドライバーもそういったイメージを持つことのできるドライバーなのだと思います。
福山ゴルフ TR-1 ドライバー

もし、このヘッドのフェースが被っていなければ、おそらくこの形状から見て、球がつかまり切らずに右へ抜けてしまいやすいのではないかな?と思いました。
これまで、フックフェースでありながら、それをあまり感じさせないドライバーもたくさんありましたが、このドライバーは、はっきりと感じ取ることができました。
『出っ歯ウェッジ』は得意ですが、『出っ歯ドライバー』は、どうも苦手です。
今年になって、テーラーメイドの白いヘッドのドライバーがブレイクしていますが、もし白い色のような『膨張色』で『異形ヘッド』だと、より鮮明にその形が浮かび上がってくるのではないでしょうか?
幸い『R11』も『バーナー スーパーファスト 2.0J』も、異形ヘッドではないので、親しみやすいドライバーです。
しかし、いずれ『白いヘッド』で『異形ヘッド』なタイプのドライバーが登場してくるかもしれません。
もしそうなったら、私はかなり苦戦するだろうと思いました。
福山ゴルフ TR-1 DRIVER

まだ二度目の福山ゴルフのドライバーで、今回の『TR-1』は、私にはやや難しいタイプのドライバーでしたが、これからも手にする機会があれば、是非試打してみたいです。
ここ数年、『地クラブの魅力』にすっかりハマってしまった私は、これからも色々なメーカーのクラブに出会いたいと思いましたし、まだ知らないメーカーのクラブもたくさんあると思うので、いろいろと試打していければ・・・。思いました。