ゴルフクラブ試打日記。          

今年下半期の印象深いウェッジ 2019

年末が近くなってきたということもあり、今年下半期(7~12月)に出会ったクラブたちを紹介させていただきます。
今年も色々なクラブに出会うことができたのですが、特にウェッジの印象が強かったので、今年は上半期同様ウェッジも紹介させていただくことにしました。
尚掲載順は順位ではなく、試打した順番です。
George Spirits GT-SW STD ウェッジ
まずは、George Spirits GT-SW STD ウェッジ です。
このウェッジのソールは今としては、かなり狭くて珍しいタイプだったので印象に残っています。
今はウェッジもどんどん『イージー化』してきていますが、このウェッジはクラシカルなタイプで、『易しさ』を求めて作られていません。
なので、気難しく感じたり親しみづらいと感じたりする方もいらっしゃるかもしれません。
バックフェースの形状が個性的ですし、ジョージスピリッツらしく、カッコいいウェッジです。
構えやすくて打感がソフトだったのも覚えています。
クリーブランド RTX F-FORGED II ウエッジ
クリーブランド RTX F-FORGED II ウエッジ
クリーブランドらしく、モダンな感じのウェッジです。
クリーブランドは昔からウェッジの老舗メーカーというイメージが強いですが、今はかなり様変わりしていて、ハイテク化しています。
フェース面のミーリングにも積極的に取り組んでいるメーカーといってもいいと思います。
クリーブランドのウェッジはオーソドックスな物もありますが、このウェッジはラージサイズで、かなり彫りが深く、ソール形状も個性的だったことを覚えています。
構えた感じは、ちょっと私の好みから外れているところがあったのですが、オートマ系の大らかなウェッジです。
キャロウェイ PM GRIND 19 ウェッジ
キャロウェイ PM GRIND 19 ウェッジ
軟鉄の質感が楽しめるウェッジです。
グースがきつくて、独特な顔をしていたのも印象深いです。
フェース面にもミーリングがあって、スピン性能が高いウェッジです。
ロブショットが易しかったのも覚えています。
キャスコ ドルフィンウェッジ DW-118
キャスコ ドルフィンウェッジ DW-118
キャスコのドルフィンウェッジといえば、ヒール側にあるフィンのようなものが印象的ですが、このウェッジにも採用されていました。
ソール形状も独特でしたが、これも深い研究により、『使い勝手』を考慮されているのだと思います。
フェース面にもミーリングがありました。
そして、すごく構えやすかったのが強く印象に残っています。
イージー系の多機能クラブに見られがちな『クセのある顔』ではなく、オーソドックスでした。
フェースを開いて構えてみても、『フィン』が邪魔することなく自然でした。
打感も良くて、非常に使いやすいウェッジです。
ホンマ TOUR WORLD TW-W ウェッジ
ホンマ TOUR WORLD TW-W ウェッジ
ホンマらしく、質感が良くてカッコいいウェッジです。
ホンマのウェッジは昔から美顔が多いですが、このウェッジも美顔でとても構えやすかったのを覚えています。
ソールの形状も印象的で、ワイドソールでソール全体が丸みを帯びていました。
打感も良くて、『ソールのタッチ』を出しやすいウェッジです。
CRZ-WEDGE PROTO TYPE
CRZ-WEDGE PROTO TYPE
クレイジーといえばシャフトメーカーですが、回数は少ないものの、ドライバーやFW・UT・アイアン・ウェッジも試打してきました。
オーソドックスで、小振りなイメージがあります。
ストレートネックで構えやすく、打感もいいウェッジです。
今は『オートマ系』のウェッジも増えてきましたが、このウェッジは完全に『マニュアル系』です。
キャロウェイ JAWS ウェッジ
キャロウェイ JAWS ウェッジ
このウェッジの一番印象深いところは、そのスピン性能の高さです。
今はスピン性能の高いウェッジがたくさんありますが、このウェッジもかなりレベルが高く『トップクラス』に位置するウェッジです。
フェース面にはミーリングがあって、かなり威力を発揮しているように感じました。
大手メーカーのウェッジの中でも、かなりの人気があって、よく売れているのだと聞きました。
構えやすくて打感も良く、おまけにスピンがよく掛かる・・・。
欠点といった欠点が見つけにくいウェッジです。
ウェッジは操作性の高さが求められるクラブで、私は『球の重さ』を調整できるウェッジを好みます。
どういうことかといいますと、やや強めに出て重さで寄せていきたいときもあれば、『クリネックスショット』といわれるように、フワッとした『軽さ』をイメージして寄せていきたいときもあります。
いざ本番になると、その場面場面において、いろいろなイメージが浮かんできますが、最初に浮かんだイメージが一番いい結果が得られやすいとういことを体感しています。
そういった意味でも、このウェッジのように『球の重さ』のイメージが出しやすいウェッジは魅力的です。
ピン GLIDE 3.0 ウェッジ
PING GLIDE 3.0 ウェッジ
PINGのハイテクタイプのウェッジです。
ひとつのパーツではなく、複合パーツで構成されています。
ハイテクタイプにありがちな、構えづらさのようなものもなく、自然に構えられました。
スピン性能の高いウェッジです。
ONOFF FORGED WEDGE
ONOFF FORGED WEDGE
このウェッジはソールの形状が独特でしたが、それ以上にミーリングが変わっていました。
六角形のミーリングでとても珍しいです。
構えたときにもミーリングが目立ちましたが、違和感などはありませんでした。
スピン性能も高く、安定していたのも魅力です。
イオンスポーツ TW wedge
イオンスポーツ TW wedge
このウェッジはパッと見たときから惹かれるものがあって、思わず手に取りました。
今どきのハイテクが取り入れられているウェッジですが、構えやすさや打感など、決して疎かにしてはいけない部分もしっかりとフォローされている優秀なウェッジです。
スピン性能も高く、実用的です。
ウェイトを交換できるというのも画期的で、好感を持ちました。
ONOFF WEDGE LABOSPEC CB-247W
ONOFF WEDGE LABOSPEC CB-247W
このウェッジで一番印象に残っているのが『易しさ』です。
キャビティタイプの易しさを実感しました。
ゴチャゴチャしていなくてシンプルですが、明らかに『オートマ系』の易しさをもっています。
意外と言えるほど構えやすくて、スピン性能もなかなかでした。
以上が今年下半期の印象深いウェッジたちです。
今年2019年の『ウェッジ・オブ・ザ・イヤー』は、私の中で既に決まっています。
あるウェッジを試打して、今年のMVPはこれで決まりだな・・・。と強く感じました。
その後、もうひとつどうしても外せないクラブが出てきたので、ウェッジの中でも『違うカテゴリー』ということで、2つ選出しています。
年明けに発表させていただきたいと思います。
次回は、今年下半期に出会った印象深いアイアンをご紹介します。