ゴルフクラブ試打日記。          

今年下半期の印象深いアイアン 2017

年末が近くなったということで、今年下半期(7~12月)に出会った、印象深いアイアンをご紹介したいと思います。
7月
DOCUS DCI701 TOUR アイアン
DOCUS DCI701 TOUR アイアン
7月には、DOCUSのカッコいいキャビティアイアンに出会いました。
DOCUS DCI701 TOUR アイアン です。
全体的な雰囲気とエッジの利いたデザインが印象的でした。
リーディングエッジの『手削り感』が強く印象に残っていて、ゾディアを思い出したことも覚えています。
他のメーカーのアイアンでは見られない特徴です。
DOCUSのアイアンには、なかなか出会う機会が無いのですが、運良く試打することができて、とても嬉しく思いました。
またチャンスがあれば試打してみたいです。
ブリヂストンゴルフ TOUR B X-CBP アイアン
ブリヂストンゴルフ TOUR B X-CBP アイアン
次に、ブリヂストンのカッコ良くて易しいアイアンに出会いました。
ブリヂストンゴルフ TOUR B X-CBP アイアン です。
重心が低く、腰の重たい印象が残っていますが、BSらしくいい顔をしていて、好感がもてました。
私は昔からBS顔のアイアンが好きだったので、このアイアンにも魅力を感じました。
最近のBSはセミグースタイプが多いように思うのですが、このアイアンは少し違う感じがして、そこも気に入りました。
程良い打感とあがりやすさ・寛容性の揃ったバランスのいいアイアンです。
マルマン シャトル NX-1 アイアン
マルマン シャトル NX-1 アイアン
そして、マルマンのアイアンに出会いました。
マルマン シャトル NX-1 アイアン です。
シャトルシリーズらしい、ラージサイズでワイドソールタイプのアイアンです。
私が好むタイプとは違うのですが、とても印象に残っています。
意図的にミスするのが難しく感じるくらい、かなり寛容さのあるアイアンです。
性格のはっきりした、イージー系アイアンです。
8月
エポン AF-Tour アイアン & grindworks CB1-FORGED Cavity Back アイアン
grindworks CB1-FORGED Cavity Back アイアン
8月に入って、grindworksのアイアンのカッコいいを試打することができました。
grindworks CB1-FORGED Cavity Back アイアン です。
あまり出会うことのないメーカーのアイアンですが、ひと目見て気に入りました。
何ともいえない、いい雰囲気があり、スタンダードなところも魅力でした。
構えやすくて打感のいい、フィーリング重視のアイアンです。
こういう優れたアイアンで球を打っていると、アイアンがもっと好きになるだろうな・・・。と思いました。
カタナ VOLTIO NINJA アイアン シルバー
カタナ VOLTIO NINJA アイアン シルバー
そして、カタナのアイアンに出会いました。
カタナ VOLTIO NINJA アイアン シルバー です。
カタナらしい、高い機能性を感じさせるアイアンです。
ポケットもあり、かなり易しさにこだわった造りになっているな・・・。と思ったことを覚えています。
いわゆるイージー系ではありますが、構えやすかったですし、全体的な形が崩れていないのが魅力でした。
構えやすくて寛容な、親しみやすいのが特徴のアイアンです。
9月
カタナ VOLTIO NINJA 880Hi GOLD アイアン
カタナ VOLTIO NINJA 880Hi GOLD アイアン
9月に入って、かなり強烈な個性を持ったアイアンに出会いました。
カタナ VOLTIO NINJA 880Hi GOLD アイアン です。
このアイアンは何といっても、『超ワイドソール』が特徴的です。
今までアイアンでは見たことがないようなソールの広さで、とても驚きました。
アイアンというよりはユーティリティに近い感じがするのですが、クラブのボーダレス化が進んでいるのかもしれません。
高反発だということも印象的でした。
実際に球を打ってみても、かなり飛びましたし、ルールよりも『飛び』に重きを置いて開発されたアイアンであることは間違いないです。
競技に出場されない方の『易しく遠くに飛ばしたい』という思いに応えたアイアンといっていいのではないでしょうか?
ミズノ Mizuno Pro MP-118 アイアン
ミズノ Mizuno Pro MP-118 アイアン
そして、待望のMPアイアンに出会うことができました。
Mizuno Pro MP-118 アイアンです。
私にとって、秋の楽しみのひとつといっていい、MPアイアンのニューモデルに出会うことができ、とても嬉しく思いました。
毎回、その素晴らしい造りに目を奪われ、すっかり虜になってしまうのですが、今年もそうなってしまいました。
目で楽しむことができましたし、実際に球を打っても極上のフィーリングでした。
いわゆる『易しさ』を追求したモデルではないので、それほど高いニーズがあるかは不明ですが、イージー系のクラブに飽きた、そろそろ卒業しようか、いつかマッスルバックを使ってみたい・・・。と思っておられる方には、是非お勧めしたいアイアンです。
MPアイアンの極上のフィーリングを体に染みこませることによって、より高い技術が得られることもあるのではないでしょうか?
『誇り』『自信』『技術の高さ』『本質』『正確性』『作り手の都合ではなく、ユーザー目線で開発』といったことを感じさせてくれる、数少ない『自社生産』のメーカーです。
10月
ヤマハ RMX 018 TOURMODEL アイアン
ヤマハ RMX 018 TOURMODEL アイアン
10月に入って、ヤマハの美しいアイアンに出会いました。
ヤマハ RMX 018 TOURMODEL アイアン です。
ヤマハツアーモデルらしい、カッコいいモデルで、目にしたら打たずにはいられません。
視覚と触覚で楽しめるアイアンといっていいでしょうか?
軟鉄の特長が充分でているアイアンです。
全体的な美しさもありますが、ソール形状がかなり個性的だと思ったことも覚えています。
今はこのように『ラウンドソール』といいますか、丸みのあるソールが少しずつ増えてきているように思います。
リーディングエッジの削りはもはや当たり前といったところもありますが、それよりももっと進んで、このような形状があるのかもしれません。
数年前まで、ヤマハのアイアンのフェース面にはミーリングがありましたが、最近のモデルには見られません。
もう採用しないのでしょうか?
それとも新たな工夫を研究中なのでしょうか?
どのようになっていくのか分かりませが、私は楽しみに待ちたいと思います。
タイトリスト 718 MB アイアン
タイトリスト 718 MB アイアン
そして、タイトリストの惚れ惚れするアイアンに出会いました。
タイトリスト 718 MB アイアン です。
タイトリストは毎回、マッスルバックを発売してくれるメーカーです。
素晴らしいアイアンを発表する海外メーカーはたくさんありますが、私はタイトリストが一番好きです。
シンプルで飾らない魅力もあります。
海外メーカーでありながら、日本的な感じがいつもするところも好感がもてます。
海外の物がそのまま日本で機能するかはまた別の問題になってきますが、タイトリストのクラブはいつも日本を向いているような気がします。
親しみやすさが、他の海外メーカーとは比べものになりません。
いい意味でのスタンダード感と、フィーリングを重視したアイアンにたくさん出会い、すっかりファンになりました。
このアイアンもそうですが、前のモデルから、かなり『小顔化』が進んできているような気もします。
私は昔から小顔タイプが好きなので、とても構えやすいのですが、小さく見えて不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ノーマルサイズのアイアンと見比べてみると、実際はそれほど大きな違いではないのですが、見た目の印象が大きく変わるは間違いないですし、それだけ人間の感覚が鋭いといえるのかもしれません。
大きさのボーダーライン上にあるといっていいのかもしれません。
毎回のことではありますが、打感が素晴らしく、操作性も最高レベルだったことを覚えています。
このアイアンはよく目にするので、試打クラブが空いていれば、今でも試打をして楽しんでいます。
FREIHEIT THE-G FORGED アイアン
FREIHEIT THE-G FORGED アイアン
そして初めて、FREIHEIT のアイアンを試打する機会に恵まれました。
FREIHEIT THE-G FORGED アイアン です。
初めてだったので、どんな感じなんだろう?と、最初は手探り状態だったところもあるのですが、試打してみて好感がもてました。
いわゆるポケットタイプで易しさがありますが、ボテッとしていなくて適度に引き締まっているので、違和感なく構えることができました。
初めて手にするアイアンでしたが、今風(いまふう)の顔をしているな・・・。と思ったことも覚えています。
打感も好感がもてました。
キャロウェイ X FORGED アイアン
キャロウェイ X FORGED アイアン
そして珍しいキャロウェイのフォージドアイアンに出会いました。
キャロウェイ X FORGED アイアン です。
昔からキャロウェイのアイアンは、かなり個性的で私は苦手に感じることが多く、ニューモデルを目にしても手にしないことが多かったのですが、初代Xフォージドアイアンに出会い、親近感をもつことができるようになりました。
このアイアンも好感がもてました。
構えやすくて、打感のいい、スタンダードなタイプのアイアンです。
タイトリスト 718 AP2 アイアン
タイトリスト 718 AP2 アイアン
そして、タイトリストの素晴らしいアイアンに出会いました。
タイトリスト 718 AP2 アイアン です。
このアイアンの特徴は何といっても、タイトリストらしい、『いい顔』をしていながら、易しさにも長けているところです。
構えた感じは『マニュアル系』なのですが、実際に球を打ってみると『セミオートマチック系』に感じられるほどの易しさ・寛容さを感じました。
いい意味での見た目と、実際に球を打ったときのギャップがありました。
これまでタイトリストのAP2アイアンはいくつか試打してきましたが、私はこの最新モデルが一番好きです。
11月
ホンマ Be ZEAL 535 アイアン
ホンマ Be ZEAL 535 アイアン
11月に入って、ホンマのアイアンに出会いました。
ホンマ Be ZEAL 535 アイアン です。
ホンマのアイアンは昔からとても思い入れが強いのですが、このような機能的なアイアンを目にすると、時代の流れを感じずにはいられません。
今では当たり前といいますか、主流ともいえるポケットタイプのアイアンで、昔から知っている者からすると信じられないような気もするのですが、クラブの流れとしては自然なのかもしれません。
昔は、『ホンマのホンマたる所以』といいますか、独特なものがありましたが、今はもう無くなりました。
メーカーとしての違いは見られなくなりました。
もちろん、ホンマは今でもいいクラブを造り続けていますが、ホンマだけを注目することはもうありません。
『ホンマでなければ』ではなく、『ホンマでなくても』という感じになりました。
クラブにも、メーカーにも個性を感じにくくなった時代といえるのかもしれません。
タイトリスト 718 CB アイアン
タイトリスト 718 CB アイアン<そして、タイトリストのカッコいいキャビティアイアンに出会いました。タイトリスト 718 CB アイアン です。ニューモデルが発表される度に毎回見られるCBですが、今年も出会うことができました。このアイアンは今では少なくなったハーフキャビティで、かなりマッスルバックに近い性能をもっていると思います。普段からマッスルバックを使っておられる方には易しく感じられるところがあると思いますが、イージー系のキャビティを使い慣れておられる方にはハードルの高いアイアンといえるのかもしれません。打感や操作性がとても高く、マッスルバックと遜色ないくらい素晴らしい性能をもっています。マッスルバックを使ってもいいけど、できれば『キャビティの見た目が欲しい。そのほうが何となく安心する』という方に合いやすいアイアンといえるのではないでしょうか?キャビティではありますが、易しさを求めるタイプではありません。12月
ダンロップ ゼクシオ テン アイアン
ダンロップ ゼクシオ テン アイアン
12月に入って、ゼクシオニューアイアンに出会いました。
ダンロップ ゼクシオ テン アイアン です。
『国民的ブランド』といっても過言ではありません。
ゼクシオのニューモデルを毎回待ち続けておられる方はとても多いのではないでしょうか?
いわゆる『易しさ』『飛び』がギュッと詰まった親しみやすいタイプのアイアンですが、ボヤけた印象はなく、キリッとしているのがいいな・・・。と思ったことを覚えています。
私が求めるタイプとは『全く異なるジャンル』のアイアンですが、かなり研究されているな・・・。と思いました。
イージー系には時々感じられる『チープさ』や『粗さ』のようなものを全く感じませんでした。
基本的性能の高さもありますが、こういったところも、ゼクシオが多くの支持を集めている大きな要因といえるのではないでしょうか?
EMILLID BAHAMA EB-901 アイアン
EMILLID BAHAMA EB-901 アイアン
そして、初めてエミリッドバハマのアイアンを試打することができました。
EMILLID BAHAMA EB-901 アイアン です。
初めてのエミリッドバハマアイアンだったのですが、とても魅了されました。
何といってもバックフェースにある『彫刻』のようなデザインが印象的ですが、基本性能もしっかりしていて、決して見た目だけではないところも魅力です。
いわゆる『イージー系』のアイアンではないですが、このアイアンがバッグに入っていたらカッコいいだろうな・・・。と思いましたし、ラウンドしていても楽しいだろうな・・・。と思ったことを覚えています。
これからは『易しさを追求』し過ぎるのではなく、『目で楽しむ』ということも求められていくのではないかな?と思いました。
ゴルファーには少なからず、クラブに対しての『所有欲』があると思いますが、このアイアンはその所有欲を強く刺激してきます。
ゴルファーとゴルフクラブの関係性はとても重要です。
このアイアンを使って楽しいと思えることが、アイアン上達の第一歩といえるのではないでしょうか?
そんなことを、このアイアンを試打して思いました。
以上が今年下半期に出会った、印象深いアイアンです。
上半期もそうでしたが、下半期も素晴らしいアイアンたちに出会うことができました。
今年は既に『アイアン・オブ・ザ・イヤー』を決めています。
決められない年も、これまであったのですが、今年はこれだと決めることができました。
年が明けてから発表させていただきたいと思います。
次回は、『今年下半期に出会った印象深いフェアウェイウッド』を発表させていただきたいと思います。