今年も今日を入れてあと3日ということで、今日は今年下半期に出会った印象深いアイアンをご紹介したいと思います。
なお、『クラブ・オブ・ザ・イヤー』は年明けに発表させていただきたいと思います。
7月
7月は、この キャロウェイ RAZR X MUSCLE アイアンです。
このアイアンは、それほど多く見かけることはなく、初めて試打した後にも1度だけしか試打できていないのですが、すごく印象に残っているアイアンです。
いかにも難しそうな雰囲気がありましたが、とても構えやすくて打感もいい、『グッドフィーリングアイアン』です。
見た目はキャビティに見えたのですが、『MUSCLE BACK』と記されていたのも印象深いです。
『シビアさ』という点では、マッスルバックというよりは見た目の印象通り、ハーフキャビティだな・・・。と思ったことをよく覚えています。
どちらにせよ、イージーアイアンではないですが、とても挑戦し甲斐のある、魅力的なアイアンでした。
8月
8月は、まず ヨネックス EZONE フォージド MB アイアンです。
初めて手にしたヨネックスのマッスルバックということで、すごく印象深いですし、適度にグースが効いているところが、いかにも『現代風のアイアン』といったところだと思います。
このアイアンは、初めて試打した後も何度か試打を楽しんでいて、いつもいいフィーリングを届けてくれます。
スイングの調整や技術の向上にも、こういったシビアなマッスルバックアイアンで練習することは、とても有効だと思います。
数年前に比べ、今は少しずつこうしてマッスルバックアイアンを発表してくれるメーカーが増えてきているので、マッスルバック好きの私としてはたまりません。
確かにシビアなアイアンではありますが私の場合、こういったアイアンを使っているときのほうがスランプにはなりにくいですし、たとえなったとしてもすぐに克服できて、スランプの期間がとても短いです。
これからも目にすることができれば、どんどん試打していきたいアイアンです。
続きまして、 クレイジー CRZ-IRON PROTO TYPEです。
シャフトメーカーとしてのイメージが強いクレイジーですが、初めて出会ったアイアンということで、とても印象に残っています。
ドライバーなどは既に何本か出会っているので、アイアンに出会うこともそれほど不思議ではないのだと思いますが、やはり初めてということで、どういったフィーリングなのか?ということがとても気になっていました。
カッコいいアンダーカットキャビティで、とても打ちやすかった印象があります。
アンダーカットアイアンは、使用後の掃除がしづらい印象があり、私はあまり購買意欲が湧かないのですが、このアイアンは溝が深すぎずに、掃除しやすそうな感じがしたのが、とても印象深いです。
構えやすかったですし、特に違和感を感じることなく、楽しく試打できました。
実際に作っているのは、兵庫県のメーカーだということを以前聞いたことがあるのですが、そのメーカーのことも気になりました。
次は キャロウェイ LEGACY BLACK アイアン です。
キャロウェイレガシーシリーズのニューアイアンということで、すごく期待していましたし、実際に試打してみても、すごくいいフィーリングでした。
全体的に、それほどシャープな感じはしませんでしたが、構えやすくてラインを出していくのがとても易しく感じられました。
キャロウェイのレガシーシリーズは、特にドライバーに感じられるのですが、『適度な易しさ』と『高級感』がうまく同居しているような感じがします。
今回のこのブラックという名のアイアンは、正直ドライバーほどの高級感は感じなかったのですが、とても機能的で打ちやすいアイアンだと思いました。
カッコいいキャビティアイアンですが、どちらかというと『イージーさ』が感じられます。
9月
9月はまず ホンマ BERES PRO アイアン です。
久しぶりに出会ったホンマのニューアイアンということで、私もすごく気合が入っていたように思いますし、真ん中の赤い丸い物がとても印象的なアイアンです。
それでいながら、『構えやすさ』『打感』『操作性』が秀逸なアイアンで、ホンマらしさがすごく感じられます。
昔ながらの風合いを残しているアイアンだと思います。
次は ロイヤルコレクション SFD FORGED アイアン です。
かなりイージーなアイアンでしたが、ロイコレらしい『カッコ良さ』といいますか『センスの良さ』がさすがだと思いました。
易しくするあまりに、カッコ悪くなってしまうアイアンもこれまでたくさん目にしてきましたが、このアイアンにはそういったマイナス的な部分は感じませんでした。
基本的性能も高いですが、これまでたくさん出会ってきた『イージー系』アイアンの性能と大きく異なるところはあまり感じられませんでした。
性能と見た目とのバランスが取れているアイアンだと思いました。
次は ミズノ MP-69 アイアン です。
ついに『真打ち登場』といった感じがします。
やはり私にとってホンマとミズノは昔から特別なメーカーです。
私が今も使っているアイアンもミズノですし、ミズノのニュークラブを目にする度にテンションがすごく上がります。
今回のこのMP-69もミズノらしい素晴らしいマッスルバックだとは思いますが、私は前のモデルの『MP-68』のほうが好きです。
それとキャビティですが、『MP-63』がすごく好きです。
私が今、購入したいアイアンの中に、この『MP-63』がしっかりと入っています。
今年試打した、このMP-69もいいアイアンだと思うのですが、『購買意欲』や『印象の強さ』は、私の中では前のモデルに軍配があがります。
10月
10月は、まず何と言っても プロギア NEW iD フォージド アイアン です。
見た目とてもカッコいいデザインですが、そのイメージにそぐわない感じのイージーさを強く感じました。
かなりたくさんの工夫が施されている『ハイテクアイアン』だと思っています。
見た目はそれほど変わった感じはしませんが、実は中身がすごい・・・。そんなアイアンだと思います。
中空構造になっていることを感じさせないほど、打感も良かったですし、まさに『iD』だな・・・。と思いました。
本当にプロギアは、クラブ作りのアイデアが豊富だと思います。
次は ブリヂストン ツアーステージ ViQ アイアン です。
ViQというブランドからしばらく新製品が登場しなかったですし、もう『PHYZ』に集約されてしまうのかと思っていたところに、このニューアイアンに出会ったので、とても印象深いです。
クラブの性能としては、かなり思い切ったデザインになっていますし、なかなかフィーリングが合いづらかった印象があるのですが、こういったタイプのアイアンを求めておられる方もたくさんいらっしゃるのだと思います。
このアイアンはよく目にするのですが、初めて試打してからは手にしていません。
それと以前も書いたのですが、こういったタイプのクラブは『ツアーステージ』というブランドからでなく、単に『ViQ』というブランドだけで発売して欲しいと思っています。
ブリヂストンはミズノやダンロップに比べ、ブランドイメージの確立が少し曖昧な感じがします。
ツアステというブランドが誕生してからずっと愛用してきた私としては、こういったところに少しさみしさを感じてしまいます。
11月
11月は、このタイトリストの美しいマッスルバックアイアンがとても印象的でした。
私好みの『サテン仕上げ』がとても安心感を与えてくれています。
このアイアンは今でもよく目にするので、試打クラブが空いているとよく試打を楽しんでいます。
前のモデルの『710』と、それほど大きく機能が変わった感じはしませんでしたし、かなりのマイナーチェンジといっていいのだと思いますが、前のモデルからのいいところがしっかりと維持されているので、好感度が高いです。
マッスルバックなので、『易しさ』をアイアンに求めておられる方には、合いづらい部分もあるかもしれませんが、最近のマッスルバックは見た目以上に易しくなっている物もあると思いますし、決して敬遠すべきものではないように思います。
こういった『軟鉄マッスルバック』で芯を喰ったときのグッドフィーリングを一人でも多くの方に楽しんでいただきたいと思います。
そして ヤマハ インプレスX V FORGED TOURMODEL アイアン です。
このアイアンを初めて見たときの『衝撃』といいますか、そのあまりにも美しいデザインに思わずため息が漏れてしまいましたし、打つ前に色々な角度から眺めてしまったことをよく覚えています。
いわゆる『一目惚れ』でした。
ヤマハのアイアンは、毎年好感度が高いですが、今年は特に強く惹かれてしまいました。
フェース面の独特な『X模様』のミーリング加工も印象深いです。
私はこのアイアンを練習場で2回しか試打できていなくて、コースではまだ試したことがないのですが、是非コースで真っ先に試してみたいアイアンです。
いつも冷静に試打していかなければ・・・。という思いがあるのですが、このアイアンに出会ってテンションがずっと上がりっぱなしだったのをよく覚えています。
次に タイトリスト AP2 712 アイアン です。
タイトリストらしい美しさがありますし、とても打ちやすいアイアンです。
ミスに対する寛容さも、ある程度持ち合わせているように思います。
このアイアンも前のモデルの『710』とイメージが被るところがありますが、優れたハイテクアイアンであることは間違いないところだと思います。
次は ダンロップ ゼクシオ7 アイアン です。
私はゼクシオユーザーではないですし、スリクソンに比べ、それほど多く接してきているわけではないのですが、おそらく日本中のゴルファーがこのゼクシオのニューモデルを待ちわびていたのではないかな?と思います。
それくらいゼクシオ人気は安定しています。
このアイアンの大きな特長は、まず何と言ってもその『イージーさ』です。
これほどのイージーさは、今年出会ったアイアンの中でも、おそらくトップなのではないか?と思えるほど強く感じました。
今でもその印象がとても強いです。
飛距離も出やすいですし、球のあがりやすさもよく研究されていると思います。
まさにメーカーが『今、売れるアイアン』を登場させたのだと思いました。
おそらく私はこれからも、こういったタイプのアイアンをコースで使うことはないと思いますが、『ViQ』と共に、『見た目のインパクト』もあるアイアンでした。
12月
12月は、このオノフのカッコいいアイアンに出会うことができました。
性能的には、かなり『易しさ』が感じられますが、とても『都会的』といいますか、センスのいいデザインだと思います。
かなり古い言葉で、今ではすっかり死語となっていますが、『ナウい』アイアンだな・・・。と思ったことをよく覚えています。
基本的な性能も高いですし、『寛容さ』や『飛距離性能』も優れているので、今のゴルファーが求めているところに上手く対応できているように思います。
次に フォーティーン TC-930 フォージド アイアン です。
フォーティーンらしい『落ち着いたデザイン』のアイアンという印象があります。
特に派手さは感じられませんが、このある意味『正統派』というデザインがとても魅力的だと思いました。
記事にも書きましたが、それほど斬新さは感じなかったですし、私はどちらかというと『TC-910』に魅力を感じますが、このアイアンもまた機会があれば試打してみたいアイアンです。
こういった易しくて打感のいいアイアンを手にしていると、軟鉄アイアンは難しくて上級者限定・・・。といった印象はなくなるのではないかな?と思っています。
今は色々な素材のアイアンがあると思うのですが、やはり軟鉄はたくさんのゴルファーの方に試していただきたいと思っています。
最後に ホンマ BERES PRO IP アイアン です。
このアイアンは ホンマ BERES PRO IP アイアン の『IPモデル』であることは想像に難くないのですが、それ以上にやはり黒いヘッドというのは締まって見えますし、それによってボールが映えるのが印象的でした。
何となくなのですが、いつもよりもイメージが強く出せたような気がします。
『構えやすさ』が秀逸でしたし、それ以外でも『打感』や『操作性』が抜群のアイアンです。
ただ残念なのは、記事にも書きましたが、シャフトの種類が少なかったことです。
より多くのシャフトがラインアップされていると、好感度がもっとアップしていたように思います。
『ベレス』もいいですが、『ヒロホンマ』と『モグラマーク』が恋しくなってきます。
以上が『今年下半期の印象深いアイアン』です。
今年下半期も、たくさんの素晴らしいアイアンたちに出会うことができました。
今回ご紹介したのは、あくまでも私が今年の7月~12月に出会った『印象深いアイアン』ということで、ここに掲載されていないアイアンがダメだというのではありません。
掲載されていなくても、素晴らしいアイアンはたくさんあります。
今年前半にいくつかの素晴らしいアイアンに出会うことができ、後半はどうなるのかな?と思ったのですが、ハイレベルなアイアンにたくさん出会うことができました。
改めて日本に住んでいる幸せを感じました。
明日は『今年下半期の印象深いドライバー』をご紹介させていただきたいと思います。
今年下半期の印象深いアイアン 2011
- 2011年12月29日
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今年下半期の印象深いドライバー 2011