今日から7月ということで、今日は今年上半期(1~6月)に出会った、印象深いウェッジをご紹介します。
Callaway JAWS FORGEDウェッジ クロム
まずは、このキャロウェイのウェッジです。
軟鉄の美しさとキャロウェイのハイテクが上手く組み合わさった、傑作ウェッジです。
キャロウェイはどちらかというと、『顔』や『打感』といった、フィーリングよりも、機能性を重視している傾向があるような気がしますが、アイアンやウェッジに限っては、それが当てはまりません。
これまでもXフォージドを始めとする、傑作アイアンやウェッジを世に送り出してきました。
このJAWS FORGEDウェッジは、とても構えやすくて、打感が良く、スピン性能がとても高かったのを記憶しています。
タイトリストのボーケイの人気が高いようですが、このキャロウェイのウェッジも、決して負けていません。
Cleveland RTZ ツアーサテン ウエッジ
次はクリーブランドのウェッジです。
クリーブランドは私のゴルフキャリアの中で、最も長くお世話になったブランドで、ビギナーの頃から馴染みがあります。
その伝統的な顔はそのままに、どんどん進化していくのが凄いな・・・。と思いました。
ウェッジだけでなく、他のクラブにも言えることですが、特にウェッジは『フィーリングを引き出す性能』が重要で、ここが良くないと、いくら理論上優れた性能をもっていても、良い結果は得られません。
なるべくシンプルで『過保護』にならないほうが、プレイヤーの感性を高めてくれると私は思っています。
そういった点でも、このウェッジはとても魅力を感じました。
ハイテク過ぎて、『余計な事』をしてしまうウェッジもありますが、そういったものはすぐに飽きたり、逆に感性を鈍らせてしまうことがあると思うのですが、このウェッジは高性能・高機能でありながら、感性を邪魔していないのが凄いです。
EMILLID BAHAMA EB-77 WEDGE
次はエミリッドバハマのウェッジです。
エミリッドバハマはドライバーの飛距離が凄いというイメージが私の中で定着しているのですが、ドライバー以外のFWやUT・アイアン・ウェッジ・パターも高性能で、全てエミリッドバハマで揃えたくなります。
このウェッジは何と言っても、フェース面のミーリングが印象的で、独特な『噛み方』をしてきました。
構えやすくて打感も良く、スピン性能も高いので、あまりメディアなどには登場しないかもしれませんが、かなり実戦向きなウェッジです。
しかし、ワイドソールではないですし、それほど『お助け機能』は付いていないのかもしれません。
今のウェッジの中では、結構正直なタイプで、過剰なお助け機能は無いですが、その分、プレイヤーの感性が入り込む余地があります。
そして、それはプレイヤーの意図を汲み取ってくれるクラブということであり、プレイヤーの成長を促してくれます。
私のこれまでのゴルフキャリアの中で、『上達を妨げてきたもの』というものが3つあります。
それは道具など、自分以外のものではなく、自分自身の考え方です。
ボールを『曲げたくない』『飛ばしたい』『上げたい』という、ゴルファーの三大欲求がゴルフを難しく、上達を妨げてきました。
これを無くしちゃえば、ゴルフは『意外と』といいますか、かなり高確率で上手くいくようになります。
曲げずに打とうとするから曲がる。
むしろ曲がりを楽しんじゃえば、それをコントロールする術(すべ)が身につき、コースでも役に立ちます。
2番目の『飛ばしたい』も同様です。
今の自分のMAXが例えばドライバーで230Yだったとすれば、220Yでいい。7番アイアンの距離がMAXで140Yであれば、10Y落として130Yを確実に運んでいく・・・。コントロールして飛ばしていこう・・・。
そう考えることで、心の余裕ができ、実戦でも上手くいく確率が飛躍的にあがります。
そして最後の『ボールを上げよう』という誘惑も、上達の足かせになることがあります。
上げようという思いが強すぎて、逆に上がらなくなる。
ゴルフの格言に『ロフトを信じろ』というのがありますが、まさにその通りで、ボールはロフトがあげてくれるのだから、ロフトに任せて気持ちよく振り抜いていくだけでいい・・・。と思えると、心に余裕が生まれます。
特に私は高重心のアイアンで育ったので、球をあげようとすると、全くあがりませんでした。
いろいろと自分なりに試行錯誤して、逆をいってみよう・・・。と思い、練習場で『地面すれすれの低いライナー』を打つイメージで打ってみたら、球は気持ちよくあがっていきました。
イメージとは真逆でしたが、この『真逆のイメージ』こそが、そのときの私に必要だったのだと思います。
私は初心者の頃から、プロや上級者が使うような、高重心のマッスルバックアイアンを使ってきましたが、初心者のうちから、いろいろなことを学ぶことができ、それはHONMA PP-727というアイアンのおかげなのは間違いありません。
もし、そのときに、今も見られるワイドソールのラージサイズ系アイアンを使っていたら、その感覚が身につくことは無かったと断言できます。
そういったことからも、ビギナーだから必ず『易しい』クラブを使うのが絶対だとは思っていません。
私たちゴルファーはクラブから教わることがとても多いと思います。
私はアイアンはもちろん、その他のクラブでも、地面にあるボールは全て『ダウンブロー』で打つようにしています。
そのほうが確実で易しいからです。
そのダウンブローのイメージを理解できたのは、『あした天気になあれ』という、傑作ゴルフ漫画のおかげです。
この漫画で多くのことを学びました。
アイアンの練習では、パンチショットばかり行っていました。
この漫画に出会えなければ、ダウンブローのイメージが湧かなかったかもしれません。
Callaway OPUS ウェッジ クロム
次はキャロウェイのウェッジです。
『オーパス』と読むのだそうで、質感や全体的な形状など、JAWSとよく似ています。
名前は違いますが、おそらく後継モデルなのではないでしょうか?
ティアドロップ型の美しい顔で構えやすく、打感がソフトだったのも印象深いです。
スピン性能も高く、魅力満載のウェッジです。
大味なところは一切無く、繊細さがあって、丁寧に作られているのが分かりました。
Waoww RV-555 WEDGE
次は、このWaowwのウェッジです。
Waowwといえば、ブルーモンスターの印象があまりにも強くて、ウェッジはどうなんだろう?と思っていましたが、試打してみて、とても好感が持てました。
ソールに組み込まれているウェイトと、バックフェースの形状が独特でした。
構えやすくて、スピン性能がとても高いです。
PRGR 0 ウェッジ
次はプロギアのウェッジです。
キャビティタイプのウェッジは、通常のフラットバックタイプと比べると、少数派といっていいように思いますが、最近は増えてきたように思います。
このウェッジはフルキャビティで、かなりのイージー系ではあるものの、顔が一切崩れていなくて、構えやすいのが特長です。
軟鉄の質感も良くて、目で楽しめました。
私はキャビティタイプのウェッジを購入する予定は無いので、このウェッジを購入することは無いですが、それはあくまでも私の好みの問題であり、キャビティタイプのウェッジを好まれる方はたくさんいらっしゃると思います。
キャビティタイプのウェッジを探していえるけど、何がいいんだろう?と迷っておられる方には、グースネックを好まれる方以外、このプロギア 0 ウェッジをオススメしたいな・・・。と思いました。
ゴチャゴチャ感の無い、シンプルなイージー系ウェッジです。
以上が今年上半期に出会った、印象深いウェッジたちです。
『印象深い』ということなので、試打していながら、ここに登場していないクラブもあります。
なので、そのクラブが良くないということではありません。
また試打していながら、記事に書かなかったウェッジも数本ありました。
それはあまり好感がもてなかった・・・。といいますか、違和感も強かったので、記事を書きたくないと思い、今回は記事を書きませんでした。
次回は『アイアン編』を書かせていただきたいと思います。
モデル名 | 打感 | 構えやすさ | スピン性能 | 操作性 | 対象ゴルファー |
---|---|---|---|---|---|
Callaway JAWS FORGED クロム | 柔らかく心地よい | 構えやすく違和感なし | 強烈なスピン | フェース開閉で自由自在 | 中上級者向け |
Cleveland RTZ ツアーサテン | ソフトで滑らか | スクエアに構えやすい | 強くて安定感あり | 中級者にも扱いやすい | 幅広い層に対応 |
EMILLID BAHAMA EB-77 | 芯を感じやすい弾き系 | シャープで上級者好み | キレとスピンが両立 | 高い操作性を持つ | 上級者向け |
Callaway OPUS クロム | フォージドらしい心地よさ | 構えやすくシンプル | スピンが自然にかかる | 意図通りの球筋を描ける | 中級~上級者 |
Waoww RV-555 | 芯を感じるクリアな打感 | 安心感ある顔立ち | 高初速・高スピン両立 | 寛容性も高い | 中級者中心に幅広く |
PRGR 0 ウェッジ | マイルドで上質 | やや大きめで安心感 | 意図的なスピンも可能 | 寛容でコントロール性良好 | アベレージ~中級者 |