ゴルフクラブ試打日記。          

三浦技研 MB-5003 アイアン & ミズノ MP-5 アイアン

三浦技研 MB-5003 アイアン と ミズノ MP-5 アイアン
今日は、この2本の素晴らしいアイアンを試打しました。
試打クラブは 三浦技研 MB-5003 アイアン と ミズノ MP-5 アイアン の7番です。
ダイナミックゴールド
<左>MB-5003  <右>MP-5
シャフトはどちらも、ダイナミックゴールドです。



<右>MP-5のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。



<左>MB-5003のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。



正面
ミズノの最新マッスルバックと、名器と呼ばれるMB-5003を同時に試打する機会に恵まれました。
三浦技研とMPアイアンを同時に試打できるのはとても贅沢なことです。
今日はいつもと違う感覚になってしまい、気持ちがフワフワしてしまいました。
テンションがあがりっぱなしです。
今日は何て幸運な日なんだろう・・・。と思いました。
いつかはMPと三浦技研のアイアンを同時に打ち比べてみたいな・・・。と思っていたのですが、それが現実になって、嬉しくてたまりませんでした。
MB-5003以外にも、三浦技研は素晴らしいマッスルバックアイアンがありますが、私の中で一番印象が強いのが、このMB-5003です。
MB-5005も素晴らしいのですが、やはり私の中ではMB-5003のほうが、存在感が大きいです。
側面
どちらもかなり美しいです。
やはり、マッスルバックアイアンは圧倒的な美しさがあります。
『造形美』といったらいいでしょうか?
しばらく目で楽しんでいました。
MP-5は、これまでのMPアイアンのようにミラー仕上げでピカピカ光っています。
対してMB-5003はサテン仕上げで落ち着いた感じがします。
どちらもとても美しいですが、私はピカピカ光らないサテン仕上げのほうが好きです。
しかし、MPアイアンは自分好みにオーダーできるので、優劣はつかないかな?と思いました。
いつか、サテン仕上げのMP-5を見てみたいものです。
彫りの深さ
同じマッスルバックでも、バックフェースの形状には色々とあるものだと思いました。
シンプルでオーソドックスなMB-5003に対して、曲線が美しいMP-5といったところでしょうか?
どちらもタイプは少し異なりますが、『メイドインジャパンの美しさ』があります。
最初だけでなく、ずっと永く使い続けても色褪せない『タフな美しさ』があるように思います。
アイアンはドライバーなどに比べ、大切に使っていけば、『ほぼ一生物』といってもいいクラブですが、『使い減り』してしまうな・・・。と思えるアイアンにもたくさん出会ってきました。
そういったアイアンには、あまり魅力を感じません。
しかし、この2つのアイアンは使っていけば、新品のときとはまた違う輝きを放っているように思えてきます。
私はMPアイアンには、もうずっと慣れ親しんできたのですが、いつか三浦技研のアイアンも購入できれば・・・。と思っています。
ソール幅
<左>MB-5003  <右>MP-5
ソール幅を見比べてみると、殆ど違いはないのですが、ほんの少しだけ右のMP-5のほうが狭いです。
目視だけでなく、ノギスで測りたくなるくらいの違いです。
テーパーの違いもありました。
ネック長さ
<左>MB-5003  <右>MP-5
ネックの長さは、MB-5003のほうが少し長いです。
三浦技研 MB-5003 アイアン & ミズノ MP-5 アイアン
<左>MB-5003  <右>MP-5
スコアラインの数を数えてみたのですが、どちらも同じ『13』でした。
顔
<左>MB-5003  <右>MP-5
どちらも素晴らしい顔をしています。
こうして見ると、やはり微妙に顔の印象は違うんだな・・・。と思いました。
『MP顔』と『三浦技研顔』の違いです。
ほんの少しだけMB-5003のほうが小顔で、シャープな印象がありました。
トップライン
<左>MB-5003  <右>MP-5
トップラインの厚さは、MP-のほうが広いです。
これは一目で見て分かるほど違っていました。
こういったところを見ると、やはりMP-5のほうが最新モデルといった感じがします。
MP-5 構え感
MP-5
MB-5003 構え感
MB-5003
どちらも、最高レベルの構え感です。
顔だけ見ていたときもそうでしたが、こうしてボールを前にして構えてみると、MB-5003のほうが、より小顔に見えました。
印象の違いを把握しやすいです。
MB-5003のシャープさが際立っていました。
MP-5もシャープなタイプのアイアンですが、どことなく丸っこくて『柔和さ』を感じさせます。
逃がすイメージを、より出していきやすいのはMB-5003です。
微妙な違いはありますが、やはりどちらも素晴らしい構え感をもったアイアンだな・・・。と思いました。
単に『顔』として見ていたよりも、こうしてボールを前にして構えたほうが『男前度』が増すな・・・。と思いました。
実戦向きの顔をしています。
この2つの素晴らしいアイアンのおかげでしょうか?
私の打席の周りの空気が、『ほんわか』としてきたように感じました。
少し暖かく感じられました。
試打を開始しました。
フェース面
<左>MB-5003  <右>MP-5
『打感』はどちらも『極上』で、かなりのハイレベルです。
至高の打感です。
笑顔になれる打感です。
MP-5のほうが少しマイルドな感じかな?と思いました。
ダイレクトな球の質感を感じやすいのはMB-5003かな?と思いました。
少し『乾いた感じ』の打感といったらいいでしょうか?
久しぶりに出会ったMB-5003の打感にすっかり魅了されてしまいました。
トゥ側
<左>MB-5003  <右>MP-5
『球のあがりやすさ』という点では、どちらもナチュラルな弾道です。
イメージ通りの弾道です。
特に大きな差は感じませんでしたが、あえていうならMP-5のほうが少し高いかな?と思いました。
両方とも、グリーンを上から攻めていけるタイプです。
砲台グリーンでも勇気がもてるアイアンです。
バックフェース
『安定性』という点では、どちらも正直でシビアなタイプです。
しかし、こうして打ち比べてみると、MP-5のほうが少し寛容な気がしました。
最新のマッスルバックと、数年前のマッスルバックとでは、『寛容さ』にも違いがあるように思います。
他のメーカーも含め、最近は親しみやすくなったマッスルバックアイアンが多くなりました。
ヒール側
<左>MB-5003  <右>MP-5
『飛距離性能』という点では、どちらも差はないと思いました。
飛距離で勝負するタイプではなく、縦の距離感で勝負していくタイプのアイアンです。
飛びすぎない・余計な動きをしないので、安心できますし、それがアグレッシブなゴルフにつながります。
三浦技研 MB-5003 アイアン & ミズノ MP-5 アイアン
<左>MB-5003  <右>MP-5
『操作性』という点でも、どちらもマッスルバックの長所を活かしたハイレベルなアイアンです。
この反応の鋭さは、マッスルバック特有の性能だと思います。
鈍感さがなく、敏感にこちらのイメージを感じとってくれます。
球を色々と曲げて楽しむことができました。
マニュアルタイプの『極致』といったらいいいでしょうか?
ハンドルの遊びがとても小さいアイアンです。
微妙なニュアンスが出しやすいです。
三浦技研 MB-5003 アイアン & ミズノ MP-5 アイアン
どちらにも共通していえるのは、いい感じのマニュアル感があって、程良い『アナログ的なところ』があることです。
今はデジタルの時代なのかもしれませんが、改めてアナログの良さを感じました。
デジタルは確かに便利ではありますが、便利過ぎて人間本来がもっている機能を失ってしまいそうに感じることもあります。
『便利』とは違う『不便』なところもありますが、その不便さがまた楽しいのかな?と、この2つのアイアンで球を打ちながら思いました。
試打ということを忘れ、完全に楽しんでしまいました。
左右に大きく曲がる球を見ながら、色々なことを考えていました。
プレー中でもあまりないですが、今日は少し『ゾーン』に入ってしまったのかな?と思いました。
三浦技研とMPアイアンを同時に試打することができて、今日は何て贅沢な日なんだろう・・・。と思いました。
試打していて、とても楽しい日でした。
最新マッスルのMP-5は、MPアイアンの名にふさわしい素晴らしいアイアンですが、久しぶりに出会ったMB-5003も、改めていいな・・・。と思いました。
色褪せない良さがありました。