今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは 三浦技研 MG Hayate ドライバー です。
シャフトは FUJIKURA Speeder EVOLUTION TS です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は77g、トルクは3.1、キックポイントは中元調子 です。
久し振りに出会った三浦技研のドライバーです。
三浦技研といえば、やはりアイアンのイメージが強いのですが、ドライバーも以前試打したことがあります。
今日は、そのレアなドライバーを手にすることができて、とても嬉しく思いました。
まず何といっても、このソールのデザインが特徴的です。
一目で三浦技研と分かる『mGマーク』が大きな存在感を放っています。
そして、その周りにあるヘキサゴン模様といいますか、独特なパターンも印象的です。
これは性能的にというよりはデザイン性を求めたものだと思いますが、このような細かいところにもこだわり、精巧さが感じられるところが、三浦技研らしい感じがします。
シャロー感のあるヘッドです。
今の主流といっていい形状です。
ディープタイプを敬遠される方も、この形状なら親しみやすさを感じやすいのではないでしょうか?
ゴルフクラブは、外見からくる印象がとても大切だと思います。
ネックは短めでした。
シャローヘッドに見合うショートネックでした。
ヒール側には『m』の文字がありました。
どういう意味なのでしょうか?
三浦技研の『m』なのでしょうか?
ヒール側には、ウェイトがひとつだけありました。
『4』という刻印がありました。
バックフェースにも、特徴的なアクセサリーがありました。
これもウェイトなのでしょうか?
トゥ側には『Hayate』の文字がありました。
このドライバーの名前にもなっています。
『疾風(はやて)のように、打球があっという前に飛び去っていく』ということでしょうか?
ドライバーとして、いいネーミングだな・・・。と思いました。
三浦技研は『飛距離』のイメージがあまり無く、それよりも『感性』を大切にしているように思うのですが、このドライバーは飛距離を追求しているのかもしれません。
フェース面のデザインも個性的でした。
『柔らかさ』というよりは『硬さ』をイメージしやすいデザインです。
シャロータイプのヘッドです。
こうして見ただけでは、どのメーカーか解らないほど多くなりました。
シャロータイプではありますが、シャロー過ぎないところがいいと思いましたし、全体的な質感もいい感じでした。
チープな感じは全くしません。
顔はなかなかいい感じでした。
変なクセは無く、方向性の不安をもたせるタイプではないな・・・。と思いました。
フェースをロールさせやすく、つかまりの良さをイメージしました。
素振りをしてみても、いい感じです。
装着されているシャフト Speeder EVOLUTION TS は初めてなのですが、動きのクセがなく、とても素直に反応してくれました。
タイミングも取りやすいです。
いつも色々なシャフトを試していると、気を遣ってしまうことも少なくないのですが、今日はそんな心配は無用だと思いました。
ボールを前にして構えてみると、可も無く不可も無く・・・。といいますか、いい意味であまり特徴がないと思いました。
不安な要素は全く無いかわりに、見とれてしまうようなこともありませんでした。
淡々としていました。
このまま真っ直ぐ振り抜いてみよう・・・。と思いました。
10.5度らしく、フェース面がよく見えました。
ビッグキャリーをイメージしました。
試打を開始しました。
『打感』は、ややしっかりめですが、硬いということはなく、いい感じでした。
球の質感をしっかりと感じとることができたので、コントロール性を高めやすい打感だと思いました。
『音』は高めですが、大きすぎないのがいいです。
インパクトが緩むことはありませんでした。
自然に振り抜いていくことができました。
『球のあがりやすさ』は、いい感じでした。
よくあがってくれました。
ただ、予想していたよりもいい感じで『堪えて』くれていたのが印象的でした。
高~くあがって球速に落ちていくのではなく、いい高さの部分が長くて頼もしく感じられました。
これはヘッドもそうですが、シャフトの影響が大きいのではないかな?と思いました。
『安定性』は高いです。
最初はフック系の球を何発か打ってしまったのですが、すぐに修正できましたし、クラブのせいというよりも、私のスイングやイメージによるところが大きいと思いました。
方向性が合いやすく、ラインも出しやすいです。
ヘッドの『つかまりの良さ』と、シャフトの『つかまり過ぎない良さ』とのバランスがちょうど取れているな・・・。と思いました。
スピーダーといえば、この青いシャフトを思い出しますし、これまでも何度か試打してきました。
飛距離性能に優れ、とてもいいシャフトだと思いますが、私は今回のシャフト『TS』のほうが易しく感じられました。
先の動き・つかまりを気にせずに楽な気分で振っていくことができました。
もし、同じ条件でシャフトを組んで試してみたら、私の場合、確実にこのTSのほうが球をまとめやすくなるだろう・・・。と思いました。
しかし、青いシャフトも球のつかまりの良さがウリのところもありますし、今の大型ヘッドには適していると思います。
今は私たちが多くの中から好きなものを選ぶことができる時代なので、とても嬉しいです。
プロの使用率とか、トーナメントで勝った・・・。というよりも、『自分に合った』ということが大切なのだということを今のゴルファーは知っています。
『飛距離性能』は予想していたよりも優れていました。
以前三浦技研のドライバーを試打したときに、それほど優れているとは思えなかったですし、その印象もあったので、このドライバーにも正直あまり期待していませんでした。
しかし、実際に球を打ってみると予想以上に高いパフォーマンスを発揮してくれました。
先ほども書きましたが、球が飛び出していい感じの高さのところをずっとキープしながら飛んで行ってくれました。
シャロー系でロフトも充分ありますが、『ライナー系』に近いイメージで飛んでくれました。
『堪えながら飛ぶ』という印象です。
マイドライバーに近いイメージをもちました。
こういうタイプのドライバーは実戦向きだと思います。
私は高~い弾道よりもライナー系の力強い弾道が好きなのですが、このドライバーの弾道は好感がもてました。
今は国内外とも飛距離性能に優れたドライバーを発表しているメーカーがたくさんありますが、それらと充分渡り合えると思いました。
しかし、それはヘッドだけでなく、装着されているシャフトの影響がとても大きいのではないかな?と思いました。
違うタイプの頼りないシャフトだと、また違った結果が出たような気がします。
お尻が重たいタイプ独特の、高い最高到達地点と急速な落下・・・。
そういったことにもなるのかもしれない・・・。と思いました。
しかし、今日試打した感じでは、とてもいい印象がもてました。
頼もしさが感じられました。
『操作性』という点では、あまり操作する感じはしなかったのですが、何とか曲げることもできました。
球のつかまりがいいので、私はフック系のほうが易しく感じられました。
最初から私はフック系の球を打ってしまったのですが、これがもし『先走り系』でつかまりのいいシャフトで打ってみたら、おそらくもっと左へ曲げていただろう・・・。と思いました。
中元調子ということですが、私は中調子くらいに感じました。
手元近くには感じられませんでした。
とはいっても、この調子も微妙なところがあるとは思うのですが・・・。
いいドライバーだな・・・。と思いました。
私は三浦技研のドライバーを試打した経験がまだ少ないのですが、これまでモデルの中で、一番好きですし、間違いなくトップだと思いました。
装着されているシャフトとの相性もいいと思いました。
日頃球のつかまりが弱くてもっと強くしたい・・・。という方には、スピーダーエボリューションの青など、つかまりやすいシャフトのほうが合いやすいと思いますが、私はこの黒といいますかグレーに近い色のシャフトのほうが易しく感じました。
つくづく、クラブはヘッドとシャフトの相性が大切だな・・・。と思いました。
もちろんグリップも大きなポイントを占めています。
このドライバーはとても気に入ったので、予定よりも多く球を打ってしまいました。
心地良い時間を過ごすことができました。
もし、コースで試すことができれば、このシャフトのままで試してみたいと思いました。
気難しくはなくイージーなタイプですが、イージー過ぎず高いパフォーマンスを発揮してくれるドライバーです。
残念なのは、なかなか試打する機会に恵まれないということですが、いいドライバーなので、多くの方に試していただきたいと思いました。
三浦技研のドライバーに対する印象も、いい方向に変わりました。
三浦技研 MG Hayate ドライバー
- 2016年7月27日
- 三浦技研
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