ゴルフクラブ試打日記。          

三浦技研 CB-1008 アイアン

三浦技研 CB-1008 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは 三浦技研 CB-1008 アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。
正面
シンプルでカッコいい、三浦技研のニューアイアンです。
三浦技研のアイアンは、いつも注目しています。
いいアイアンが多いので、私にとって特別な存在でもあります。
先日、機能性溢れるアイアンを試打しましたが、このアイアンはとてもシンプルです。
機能性アイアンは、三浦技研の新境地といったところもありましたが、このようなシンプルな形状のアイアンは違う魅力があります。
側面
名前がCB-1008なので、あの名器CB-1007の後継モデルであることは想像に難くありません。
三浦技研の主力モデルといったところでしょうか?
CB-1007はとてもシャープなタイプでしたが、このアイアンはそれに少し易しさが加味されているような印象を受けます。
全体的に光沢感があります。
今日は天気が良かったので、太陽の光をよく反射していました。
私はいわゆる『艶消し』タイプが好きなのですが、このアイアンは違っていました。
そういった点でも、CB-1007と違うところでした。
オリジナルマーク
この三浦技研のマークもカッコいいです。
派手さはなく、シンプルなところがまたいいです。
こういったところにも、メーカーの特徴が見て取れます。
ソール幅
ソール幅は、少しワイドでした。
ヒール側よりもトゥ側のほうがワイドなのが目立っていました。
シャープというよりも、どっしりとした感じがします。
このソール形状だけを見ていると、オートマチックな印象を受けます。
リーディングエッジ
リーディングエッジの削りは、やや控えめな感じですが、これくらいがちょうどいいのかもしれません。
使い込んでいくうちに、その人に合った形状になっていくのだと思います。
ネック長さ
ネックは少し短めですが、今のアイアンの中ではノーマルといっていいように思います。
彫りの深さ
彫りの深さはそれほどなく、見慣れた感じがします。
CB-1007とはまたちょっと違うタイプのハーフキャビティといっていいでしょうか?
ソール側に重量が集まっているので、低重心タイプなんだろうな・・・。と思いました。
トップライン
トップラインは、ほんのちょっとだけ厚く見えましたが、気にならない範囲です。
ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。
三浦技研のアイアンやウェッジにはミーリングのイメージは無いので、イメージ通りといえるのかもしれません。
構え感
ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
三浦技研らしい、オーソドックスな構え感です。
私が好きなグースが弱いタイプです。
いつも通り打てそうな感じがしましたし、リラックスできました。
小顔タイプのアイアンだとは思いますが、セミラージサイズっぽい印象も少し受けました。
オーソドックスな構えやすさに加え、より易しく感じられるように工夫されているのではないかな?と思いました。
先日試打した機能性アイアンもいいですが、このシンプルな構え感のあるアイアンがやっぱりいいな・・・。と思いました。
主張し過ぎていないので、こちらの色に染めていけそうです。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、とても良いです。
軟鉄の心地良い感触を一球目から楽しむことができました。
何ともいえない柔らかさがあります。
『鉄を鉄と感じさせない柔らかさ』といったらいいでしょうか?
球を打つのが楽しくなります。
音
『音』も、とてもいいです。
中味がギュッと詰まった、とてもいい音がします。
スカスカな感じの音ではありませんでした。
これまで色々なアイアンを試打してきて、音が良くないな・・・。とか、中味の薄い音だな・・・。伝わってくるものが少ない音だな・・・。などと感じたことはたくさんあります。
しかし、このアイアンは違っていました。
中味のある、しっかりした音でした。
こういったところは、高機能性アイアンにはない長所といえるでしょうか?
音は大切なフィーリング要素のひとつです。
このような音を聞くと、やはり軟鉄のマッスルバックやハーフキャビティはいいな・・・。と思ってしまいます。
トゥ側
『球のあがりやすさ』は、まずまずだと思いました。
タフな感じはせずに、あがりやすい感じがしますが、今のアイアンの中では普通といえるのかもしれません。
結構重心が低いのではないでしょうか?
イメージよりも高く浮いていたように思います。
バックフェース
『安定性』は普通だと思いました。
それほど寛容さがあるようには思えませんでした。
ハーフキャビティらしい、正直さはあると思いました。
高い直進性やワイドスイートエリアをアイアンに求めておられる方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。
飛距離性能
『飛距離性能』も普通だと思いました。
それほど飛距離に長けているタイプのアイアンではないと思います。
今は飛距離系アイアンが多いので、飛ばないほうだと思います。
アイアンにも飛ぶ為のたくさんの工夫がされている物もありますが、このアイアンは違うタイプだと思いました。
ナチュラルな飛距離。
7番アイアンらしい飛距離といっていいように思います。
このような自然な飛距離なので、アイアンセットとしてバッグに入れておきたくなります。
易しく距離を打ち分けるということが易しいアイアンだと思います。
操作性
『操作性』は抜群でした。
左右にも大きく曲げられました。
クセのない、扱いやすいアイアンだと思いました。
ヒール側
三浦技研らしい、シンプルでありながらすごくこだわって作られているように感じました。
日本には優れたアイアンメーカーがたくさんありますが、その中でもやはり三浦技研は存在感のあるメーカーのひとつです。
変なアイアンを決して出さない・・・。というイメージがありますが、このアイアンもそのイメージ通りでした。
三浦技研 CB-1008 アイアン
今のアイアンの流れに沿って、必要最小限度の工夫はしているけれど、それがいきすぎていない感じがします。
難しすぎず、むしろ易しさを加味しながらも、プレイヤーのフィーリングを最優先してくれているように感じました。
三浦技研 CB-1008 アイアン
今は多くのメーカーで『ハイテクアイアン』が発表されています。
それらはとても高機能で、色々な工夫がされています。
アイアンは元々『ワンピース』というイメージが強くありましたが、今は色々なパーツが組み合わされている物が多くなりました。
それらはメーカーの深い研究や工夫によって生み出されています。
メーカーの企業努力にはいつも感謝しっぱなしです。
三浦技研 CB-1008 アイアン
クラブが常に進化し続けているのは、メーカーの深い研究や新たな発想によるものです。
今はとても素晴らしいクラブにたくさん出会えるようになりました。
様々なタイプのクラブに出会えるのは、とても楽しいことです。
三浦技研 CB-1008 アイアン
それらの多くがハイテクアイアンといえるのだと思いますが、このCB-1008はベーシックアイアンといえるでしょうか?
最小限の工夫を入れていきながらも、あくまでも主導権はプレイヤー側に委ねてくれているように感じます。
プレイヤーの感性を邪魔しないタイプのアイアンだと思います。
三浦技研 CB-1008 アイアン
アイアンにも飛距離や安定性など『物理的性能』を最優先される方には合いづらいところがあるかもしれません。
『飛び』や『ミスヒットに対する寛容さ』ということでは、それほど高いパフォーマンスを期待できるタイプではないかもしれません。
『見た目通りの性能』といえるような気がします。
なので、人によって好みがはっきり分かれるような気もします。
おそらく、以前試打した『PP-9005 Genesis アイアン』のほうが人気は出やすいだろうと思います。
このアイアンも易しさを感じさせる部分はありますが、『飛距離』や『安定性』『あがりやすさ』など、PP-9005 Genesisのほうが大きく上回っていると思います。
三浦技研 CB-1008 アイアン
様々なニーズに応えて、メーカーも色々なタイプを発表しているのだと思います。
PP-9005 Genesisも良かったけど、もうちょっとベーシックなタイプでフィーリングの伝わりやすいアイアンが欲しい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。
軟鉄ハーフキャビティの中では、易しい部類に入ると思いますし、敷居は高すぎないので、親しみをもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
大雑把ではなく、繊細さのあるアイアンでした。