ゴルフクラブ試打日記。          

三浦技研 WMF-06 ウェッジ

三浦技研 WMF-06 ウェッジ 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは 三浦技研 WMF-06 ウェッジ です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、クラブ総重量は470gです。
今日はとても嬉しいニュースがありました。
ついに2020年の東京オリンピックが決定しました。
今朝の5時に発表ということだったので、ずっとTVの前で祈りながら観ていたのですが、セレモニーが長く、なかなか発表されず焦らされました。
そして『TOKYO 2020』という文字を見て、一瞬時が止まったかと思えるほど、感激しました。
オリンピックは、これまで『TVで観るもの』という意識がありましたが、2020年は実際に生で観られると思うと、嬉しくてたまりません。
どの会場も、おそらく人でいっぱいだとは思いますが、今からどの競技を観に行こうか?とワクワクしながら考えています。
五輪がとても身近な存在になったような気がします。
日本は開催能力が高いですし、もっと競技が増えて欲しいと思っています。
野球やソフトボールはもちろん、空手やスカッシュなども、ぜひ競技に加えて欲しいと思います。
正面

さて、このクラブですが、三浦技研らしい、とてもシブいウェッジです。
三浦技研はアイアンのほうが多く接してきていますが、ウェッジにもいい印象があります。
今年試打した MB-5000WC というウェッジには、すごく魅力を感じています。
側面

すごくシャープで研ぎ澄まされています。
日本メーカーのウェッジという感じがします。
ソールの凹み

このウェッジの特徴は何と言っても、ソール真ん中部分の凹みです。
今まで多くのウェッジに出会ってきましたが、とても珍しいです。
どんな効果が期待できるのでしょうか?
重心に関係しているのでしょうか?
凹みの周りには文字が刻まれていて、『Tour-Versatile Edition』と記されています。
つまり、ツアーでも使えるよう融通が利くタイプのウェッジということでいいのでしょうか?
ソール幅

ソール幅は適度に維持されていますが、結構丸みを帯びています。
ロフトが58度ということで、SWという認識でいいのだと思うのですが、この角度から見ると、AWのようにも見えます。
抜けが良さそうな印象を与えてくれるソール形状です。
ネック長さ

ネックの長さがしっかりと維持されているので、扱いやすそうです。
いい感じで球を押さえこんでいけそうです。
ミーリング無し

ミーリングは入っていませんでした。
このウェッジは最新モデルではないようですが、三浦技研はミーリングをあまり好まないいのでしょうか?
ミーリングがあれば、必ずしもいい・・・。とは言えないと思いますが、他のメーカーの『激スピンウェッジ』に負けないようなニューモデルに期待したいと思っています。
構え感

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
三浦技研のウェッジなので、すごくいい顔を期待していたのですが、正直『もうひとつ』でした。
構えづらいということはなかったのですが、惚れ惚れするような美顔ではありませんでした。
少し角張ったといいますか、長方形に似た印象をもちました。
他のメーカーのウェッジであれば、これくらいでも充分『合格ライン』といえるのですが、三浦技研なので、どうしてもハードルが上がってしまいます。
違和感は無いですし、難しそうな感じはしませんが、ちょっと期待していた顔ではありませんでした。
今年試打した MB-5000WC のほうが私は好きです。
構え感はもうひとつですが、『据わり』が良くて、リーディングエッジがフラフラ浮く感じがないので、『しっとり』と構えることができました。
ボールの『赤道下』を上手く、はらっていけそうな印象をもちました。
グースタイプでないところが、好感がもてました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はとてもソフトでした。
期待通りです。
軟鉄らしい、球持ちのいいフィーリングです。
このフィーリングがあるからこそ、軟鉄ウェッジのボールの扱いやすさが高いのだと思います。
ドライバーやフェアウェイウッドなどでは、高い反発力が求められることもありますが、より高い操作性を求めたいウェッジでは、この『球持ち感』が長いほうが有利だと私は思います。
『耐久性』という点でいえば、他の素材に分があるのかもしれませんが、やはり『フィーリング』という点において、軟鉄素材を上回るものには出会えていません。
トゥ側

球も拾いやすく、あがりやすいです。
いい感じで『スパッ』と切ることができました。
バンカーでも試してみたいですが、どちらかというとアプローチに威力を発揮するタイプのウェッジではないかな?と思いました。
スピン性能

『スピン性能』は普通だと思いました。
最近のウェッジのスピン性能と比べると、正直それほど秀でているとは思いませんでした。
ただ、ボールが止まりにくいということではなくて、あくまでも『標準的』といえるレベルだと思います。
バックフェース

『安定性』という点でも、なかなかいい感じでした。
ラインを出しやすいウェッジだと思いました。
構えたときに、もう少し丸みを帯びていて欲しかったのですが、このウェッジはちょっと角張った感じがします。
その角張った感じが直線をイメージさせやすいのかもしれません。
私はもう少し曲線をイメージしたかったのですが、どうしても真っ直ぐなイメージばかりが先行していきました。
飛距離性能

58度のウェッジらしい、距離感の出しやすさでした。
キャリーで運んでいって、少ないランでボールを止められます。
すごくシンプルに打っていけるタイプのウェッジだと思いました。
ピッチショットが得意な方には、とても魅力的なウェッジといえるのではないでしょうか?
操作性

『操作性』という点でも、いい印象をもちました。
直線的なイメージが先行していったのですが、結構融通も利きました。
バンスは効いていますが、開いて打っていくことにも支障はありませんでした。
リーディングエッジが鋭く切り込んでくれる感じがして、ボールの下半分を使ってダルマ落としのイメージで打っていくこともできました。
最初は『オートマチック系』のウェッジかと思っていたのですが、実はマニュアルタイプのウェッジなのだと思いました。
ヒール側

三浦技研らしく、奇をてらったところは一切なく、それでいながら押さえておくべきところはきっちりと押さえられているウェッジだと思いました。
どこかが出っ張っている・・・。ということはなく、まんべんなくバランスがとれている感じがしました。
『激スピン』だとは思いませんでしたが、しっかりとボールを止めてくれました。
三浦技研 WMF-06 ウェッジ

あくまでも私の好みでいいますと、MB-5000WCのほうが好きですし、もし購入するとするならば、MB-5000WC ウェッジを選びます。
このウェッジもすごくいいですが、顔と打感がMB-5000WCのほうが好みでした。
Miuragiken WMF-06 WEDGE

私は三浦技研のウェッジを所有したことが無いので、よく解りませんが、これまでの経験でいいますと、使い込んでいけばいくほど、いい味が出るような気がします。
いわゆる『使い減り』しないといいますか、飽きがこないタイプなのではないか?と思っています。
ウェッジに『スピン性能』を真っ先に求めておられる方には、他のメーカーのほうがいいように思いますが、極端なスピンよりも、使い込んでいって肌で感じられる程よいスピン性能といいますか、『適度なスピン』で距離感を出していきたい方には魅力的といえるのかもしれません。
三浦技研 WMF-06 ウェッジ
 
今はウェッジひとつとってみても、驚くような価格の物も多くなりました。
シャフト込みで2万円以上する物も増えてきました。
それだけメーカーが研究を費やしたりして、開発費がかかっているということもあると思いますし、宣伝費などもかかるのだと思います。
そういった意味では、三浦技研のアイアンやウェッジは、これだけ優れていながら良心的な価格で抑えられているところに魅力を感じます。
『安心価格』といっても、決してチープな感じはしません。
メイドインジャパンで、これだけ価格を抑えておいてくれるので、かなりの企業努力もあるのだと思います。
これからも三浦技研のクラブには、大いに期待したいです。