ゴルフクラブ試打日記。          

三浦技研 PP-9003 アイアン

三浦技研 PP-9003 アイアン 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは 三浦技研 PP-9003 アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は437gです。
正面

一年以上ご無沙汰だった、三浦技研のニューアイアンです。
三浦技研は私にとって、憧れのメーカーといいますか、いつかは手にしたいと思っているブランドです。
なかなか新製品に出会う機会に恵まれませんが、今日はようやくこのニューアイアンを手にすることができました。
W.D.D. Accurate Forged

これまでの三浦技研のアイアンにも見られた『W.D.D. Accurate Forged』という文字が刻まれています。
かなり精度の高い鍛造が行われているのでしょうか?
側面

シャープで尖っている・・・。というよりは、全体的に丸みが感じられマイルドさがあります。
キャビティ部分も大きいですし、かなり易しそうな感じがします。
私には三浦技研といえば、過去に出会った『MB-5003』というあまりにも素晴らしいアイアンの印象が強くて、『マッスルバック』をイメージしてしまうのですが、実際はキャビティアイアンのほうが出会った回数は圧倒的に多いです。
このアイアンは、何となくなのですが、『トゥ側』に特徴があるアイアンだな・・・。と思いました。
彫りの深さ

『彫りの深さ』も、やや深めで、これまで出会ってきた、数多くのアイアンと同じような感じがします。
ソール幅

『ソール幅』も、最近のアイアンらしい標準的な感じがします。
ヒール側に比べ、トゥ側がやや太くなっているので、どちらかというと『重心距離』が長めで、トゥ寄りにヒットしやすい方に易しくなるように設計されているのかな?と思いました。
ホーゼル長さ

ホーゼルの長さも、やや短めな感じがしますが、今はこれくらいの長さが標準的といっていいのかもしれません。
やはりかなり『易しさ』にこだわっているように作られているのでしょうか?
『高重心』=『難しい』とは、必ずしも思いませんし、ある程度重心が高くないとスピンが効きずらかったり、操作性が損なわれてしまうような気もするのですが、どちらかというと『やや低重心』が多くのゴルファーに支持されているのだと思います。
構え感

ボールを前にして構えてみても、さすが三浦技研といえるほどの高貴な感じのするアイアンだと思いました。
とても品のある顔をしていると思いました。
『セミラージサイズ』といっていいように思いますし、少し『グース』も効いています。
私の好みの『ど真ん中』といった顔ではないのですが、こういった顔に好感を持たれる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
アイアンは、ボールを『切る』というイメージと同時に、『包み込む』イメージが欲しいのですが、このアイアンはどちらかというと『包み込む』イメージを持ちやすい感じがしました。
シャープさはあまり感じませんでしたが、すごくまろやかな感じのするアイアンだと思いました。
あまりグースがきついと私は構えた時に、『引っかかりそう』とか『トップしそう』といったマイナスイメージを持ってしまうこともあるのですが、このアイアンにはそういったマイナス的な印象は持ちませんでした。
特に苦手意識を持つことなく、自然と楽に構えることができました。
試打を開始しました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、予想通り比較的上がりやすいアイアンだと思いました。
タフな感じはしません。 
球も拾いやすく、グースの難しさを感じませんでした。
微妙に弾道が変わる感じでもないので、いい意味で『ノーカン』で打っていけるアイアンだと思いました。
バックフェース

『安定性』という点でも、キャビティアイアンらしい、イージーな部分を感じることができました。
かなり『大らかな』アイアンといっていいのではないでしょうか?
気難しいタイプのアイアンではないので、気楽に打っていける感じがします。
多少の打点のブレにも対応してくれる感じがしましたが、正確性に定評のあるダイナミックゴールドが装着されているので、余計に易しく感じました。
フェース面

『打感』も、とてもソフトな感じで好感を持つことができました。
やはり軟鉄鍛造はたまりません。
一球一球、心地良く、気持ちを込めて打つことができました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、秀でていると思いました。
立派なストロングロフトアイアンなので、私の感覚では、やはり一番手以上は飛ぶ感じがしますが、今はこれくらいが標準といえるのかもしれません。
打感はソフトで、打ちやすくて、おまけに飛距離も稼げる・・・・。なおかつ『三浦技研』というネームバリューがあるので、多くのゴルファーのニーズに合っているのではないかな?と思いました。
操作性

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
私にはややつかまり過ぎる感じもしたのですが、対応できないほどではありませんでした。
右へも曲げていくことは、それほど難しくはなかったのですが、どちらかというとやはり左へ曲げていくほうが易しく感じられました。
日頃、球がつかまりきらずにアイアンを難しく感じておられる方には、かなり易しく感じられるのではないでしょうか?
私が安心してコースで使っていくには、もうちょっとつかまり過ぎないタイプがいいような気もしますが、これも人それぞれ好みがありますし、このアイアンくらいがちょうどいい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ヒール側

一年以上ぶりに出会った三浦技研のニューアイアンでしたが、このアイアンの大きな特徴は『全体的な易しさ』だと思いました。
勿論、『フィーリング』なども素晴らしいのですが、かなり『易しさ』にこだわって作られているような気がします。
そういったところも、昨年出会った『PP-9002』と、イメージが少し被るところもありました。
三浦技研 PP-9003 アイアン

正直いいまして、私はこの『PP-9003アイアン』には、購買意欲は刺激されておらず、やはり『MB-5003』に心が奪われていて、いつか購入したい・・・。と考えています。
大手有名メーカーは、新しいクラブが出る頻度も高く、いわゆる『回転が速い』感じがして、数か月経つと『旧モデル』として扱われるところもありますが、『地クラブ』と呼ばれるクラブは新しいクラブがそれほど頻繁に登場しない代わりに、色あせる感じが少ないのがいいところなのかもしれません。
なので、数年前のモデルでも、安心してメーカーに注文できます。
MIURA GIKEN PP-9003 IRON

この『PP-9003』というアイアンは、全体的にも大きく変わったところは見当たらず、すごく『スタンダード』なところを感じたのですが、この『スタンダードさ』がいいのかもしれません。
『三浦技研』というと、その製品のレベルの高さから、いわゆる『上級者限定』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなこともなく、このアイアンを含め、かなりイージーで打ちやすいアイアンがとても多いです。
キャリアの浅い方も試してみられる価値は大いにあるのではないでしょうか?
まだ初めたばかりだから、いいアイアンを使うのは勿体ない・・・。
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそうは思いません。
初めて間もなくて、ピュアな状態の時こそ、このようないいクラブを使っていかれるべきだと思っております。
そのほうが、感覚も鋭くなって、上達も早くなるように思います。
三浦技研 PP-9003 アイアン

私は三浦技研のアイアンをまだ所有できていませんし、いつか購入したいと考えていますが、その時は『MB-5003』に匹敵するような、魅力あふれるニューアイアンが登場して欲しいです。
そのアイアンとMB-5003を比較して、購入することができたら、すごく贅沢であり幸せなことだと思いました。
今回のアイアンは、正直『易し過ぎる』感じもしたので、もう少し『骨太』なアイアンを待ちたいです。