ゴルフクラブ試打日記。          

三浦技研 MD390 ドライバー

三浦技研 MD390 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは 三浦技研 MD390 ドライバー です。
マミヤ 4axes AXIV-X 5058
シャフトは マミヤ 4axes AXIV-X 5058です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフト重量は55g、トルクは4.0、キックポイントは中調子です。
MD390
初めて手にすることができた『三浦技研』のドライバーです。
三浦技研といえば、アイアンやウェッジのその素晴らしさばかりが目立ちますが、ドライバーをいつかは試打してみたいと思っていました。
実現はなかなか難しいだろうと思っていたのですが、今日は思わぬ出会いにずっと興奮していました。
やはり願い続けていれば叶うものだな・・・。と思いました。
MD390
三浦技研らしい、おとなしめで品のあるデザインです。
非常にオーソドックスな作りになっています。
私は三浦技研のアイアンには、すっかりと魅了されているのですが、このドライバーもかなり魅力的なデザインになっています。
何といいますか、『透明感』がある・・・。といいますか、決して無駄な物を取り込んでいないでごまかしがない・・・・。といったらいいでしょうか?
そんな感じがこのヘッドを見ていたら伝わってきました。
『クラブ作りの王道』といいますか『正統派』といった感じがしました。
三浦技研 MD390 ヘッド形状
こうして見ていても、やはり三浦技研らしい、とても美しいクラブです。
この美しさには、『品格』さえ感じます。
今日は、このドライバーに今の私のスイングがどこまで通用するか試してみよう・・・。と思いましたし、このドライバーに私のスイングについて教えを請うてみよう・・・。と思いました。
三浦技研 MD390 TourSpec
『Precious Edition』と記されてあります。
『Precious』という単語を辞書で調べてみると、『貴重』とか『尊い』『希少価値』といった言葉が出てきました。
まさに『希少版のドライバー』といったところなのでしょうか?
三浦技研のドライバーに出会えるだけでも、とても珍しいことだし、このような品質の高そうなドライバーなので、やはり『貴重』という言葉がピッタリくる感じがしました。
三浦技研 MD390 振り感
素振りをした感じは、まずまずだと思いました。
シャフトも思っていた以上に『ソフトスペック』な感じで、少し軟らかい感じがしました。
見た目は硬派な感じのするドライバーですが、意外と幅広い層に親しみやすい仕上がりになっているのではないか?と思いました。
ビュンビュンと気持ちよく振っていくことができました。
全く『重い』とか『硬い』という感じはしませんでした。
三浦技研MD390構え感
ボールを前にして構えた感じは、この『ロフト』のせいなのか、ちょっと『フェース面』が見えすぎる感じがし、それがちょっとだけ気になったのですが、違和感を感じるほどではありませんでした。
とても美しい形状をしているので、構えやすいです。
左右に散らばりそうなイメージは湧いてこなかったのですが、高くあがりそうなイメージを持ったので、最初は少し低く抑えていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
三浦技研 MD390 ドライバー フェース面
『打感』は、なかなかいい感じだと思いました。
適度な『しっかり感』も感じられましたし、『球の重さ』も感じることができました。
思っていたよりも柔らかい感じはしなかったのですが、昔からこういった感触のドライバーはたくさん経験してきたので、『いつも通り』といった感じがしました。
この感触だけで、フェース面のどこでヒットしたかが、割とつかみやすい感じがしたので、好感が持てました。
最近のクラブはあまりにも『物理的性能』が良くなりすぎて、『フィーリング』が出しづらいものが多くなったような気もするのですが、このドライバーからは伝わってくるものが多い感じがしました。
曖昧にごまかされている感じがしなかったので、ボールを打っていても『安心感』を得ることが出来ました。
11
『音』も、こちらの集中力を切れさせない、いい感じの音だと思いました。
とても『ノーマル』な音だと思いますし、これまでたくさん耳にしてきた音です。
初めて手にした、三浦技研のドライバーですが、何だか打っていてとても楽しくなってきました。
最初はこのドライバーのフィーリングを探っているところがあったのですが、数球打っただけで、すっかり魅了されてしまいました。
『飛ぶ』『飛ばない』は別として、やはりフィーリングの合うクラブで球を打つのはとても楽しいことです。
三浦技研 MD390 ドライバー ヘッド後方
『安定性』という点では、ごくノーマルな感じがしました。
ここ数年の『直進性の強いドライバー』と比べると、明らかに違いを感じますが、決して『シビア』な感じはしませんでした。
スイートエリアも狭い感じはしなかったですし、『打点のブレ』に気を使いすぎるタイプのドライバーではないような気がしました。
しかし、最近の『イージードライバー』を使い慣れておられる方には、少しシビアに感じられるかもしれません。
決して『曲がらないドライバー』ではないですし、大きなミスを容認してくれるドライバーではありません。
ただ、『一方通行のミス』は出にくい感じがしたので、少し歩み寄りやすい感じがしました。
ここ数年、左にしか行かないドライバーなどにも出会ってきて、私はそのクラブではどうすることも出来なかったのをよく覚えているのですが、この『MD390』は、そういったタイプのドライバーではなく、その『人の球筋』が出やすい感じがしたので、すぐに感じをつかんでいくことができました。
スライスに悩んでおられる方にとって、決して易しいドライバーとはいえないのかもしれませんが、難しすぎるドライバーではないので、敬遠すべきものでもないと思いました。
三浦技研 MD390 ドライバー トゥ側
『球のあがりやすさ』 という点では、最初に感じていた通り、すごくよく上がる感じがしました。
それはやはりこの『ロフト設定』にもあるのだと思いますし、この『マミヤ』のシャフトもすごくよく球を上げてくれる感じがしました。
打つ前から高く上がりそうな感じがしていたのですが、実際に打ってみるとやはりよく上げてくれました。
『ティ』の高さを調整したりして、もっと低く抑えていく工夫をしました。
やはり低くて伸びのある球を打つのはとても技術が必要だな・・・・。と、自分の技術不足を感じました。
このマミヤのシャフトもなかなか振りやすい感じがしたのですが、もう少ししっかりしていると、より感じがつかみやすいと思いました。
最近の『超・シャローヘッドドライバー』の上がりやすさとは、また違った感じですが、このドライバーもよく球を上げてくれるドライバーだと思いました。
三浦技研MD390操作性
『操作性』という点では、とてもいい感じがしました。
すごくいい感じで球を曲げていくことが出来たので、打っていて楽しい気分になってきました。
変なクセのないドライバーなので、左右どちらにも均等に曲げていくことが出来ました。
『球のつかまり』はなかなかいい感じでしたが、引っかかり過ぎることもなく、また『プッシュ系』の球も出にくい感じがしました。
色々なクラブを試打していると、時々『予想外のミス』をしてしまうことがありますが、今日はそんなミスは『皆無』でした。
やや『ソフトスペック』なドライバーではありますが、この『構えやすさ』がいい感じをもたらしてくれているのでしょうか?
自分の予想と違わない球筋を描いていけるので、とても実戦的なドライバーだと思いました。
MD390飛距離性能
『飛距離性能』という点では、普通な感じがしました。
決して飛ばないドライバーではないですし、すごくいい感じの弾道を打っていくことができたのですが、ここ数年の、ある限られた数の『かなり飛距離性能に秀でているドライバー』と比べてみると、やや抑えられているかな・・・?と思いました。
今はドライバーの敷居も、全体的にかなり低く抑えられていると思います。
『反発性能』に限界が設けられてきて、今度は『直進性』で飛距離を伸ばしていこう・・・。といった意図が感じられるドライバーにもたくさん出会ってきました。
それと今はまた『長尺化』が進んでいます。
そういったクラブは昔の、プレイヤーの工夫で飛距離を稼いでいくのではなく、予めメーカーが設計した『数値の大きさ』のようなものが大きく関わっているような気がします。
プレーヤーの技術というよりは、クラブで『全体の底上げ』をしている・・・。といったらいいでしょうか?
しかしこのドライバーは、ある程度、プレイヤーの工夫が必要なのかもしれない・・・。と思いました。
それほど敏感に微調整していく感じのドライバーでもないような気がしたのですが、どちらかというと『セミオートマチック』的な感じもしました。
ある程度のクラブの性能と、プレーヤーのフィーリングが上手く融合していける感じのドライバーだと思いました。
三浦技研 MD390 ドライバー ヒール側
今日は念願叶って、三浦技研のドライバーを手にすることが出来て、本当に嬉しい一日でした。
腰を痛める前だったら、もっと多くの球数を打っていたいのですが、適当なところで切り上げることにしました。
本当はもっと長い時間、このドライバーを楽しんでいたかったので、自分でもとても残念でした。
私は今日初めて、この三浦技研のドライバーに出会いましたが、このドライバーを愛用しておられる方は、いつも楽しんでおられるのだろうと思いました。
とても羨ましく思います。
MD390
こうして記事を書いている今でも、まだ少し精神が高ぶっています。
全体的に『真新しさ』は感じられなかったですし、どちらかというと『クラシカル』な感じがするドライバーだったような気がします。
しかし、昔のクラブが今のクラブと比べて、全てが劣っているとは、全く思いません。
逆に昔のクラブの方が良かったと思えるところもありますし、こういった感じは『堂々巡り』でこれからも続いていくことなのかもしれません。
最近は『メーカーの個性』といったものが、なかなか感じられなくなっていますし、とても似た感じのクラブを目にすることが多いので、少し物足りない感じがしています。
かといって、あまりにも個性的過ぎて、構えづらくなっているクラブは、私は遠慮したいと思っています。
今年も例年通り、夏の終わりから秋にかけて、各メーカーから新製品が発売されると思いますが、どんなクラブが登場するかと思うと、とてもワクワクします。
自分の体に無理をさせず、そういったニュークラブとの出会いを楽しみに待っていたいです。