ゴルフクラブ試打日記。          

三浦技研 CB-1007 アイアン & CB-2007 アイアン

三浦技研 CB-1007 アイアン & CB-2007 アイアン 
<左>2007  <右>1007
今日は、この2本の三浦技研のアイアンを試打することができました。
試打したアイアンは、三浦技研 CB-1007 アイアン と CB-2007 アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド

<左>2007  <右>1007
シャフトはどちらもダイナミックゴールドです。



<左>2007 のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は436gです。



<右>1007 のスペック
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は436gです。



正面

<左>2007  <右>1007
どちらも思わず見惚れてしまうような美しいアイアンです。
『サテン仕上げの美しさ』といったらいいでしょうか?
ミラー仕上げにはない落ち着き感があります。
この素晴らしい三浦技研のアイアンを再び試打することができ、とても気持ちが昂りました。
仲の良かった友人に久しぶりに会えたような気持ちになれました。
側面

<左>2007  <右>1007
特に右側のCB-1007は、きっといつまで経っても忘れることのできないアイアンです。
初めて出会って、一年近く経ちますが、今でも私の心をつかんで離しません。
私は今年、アイアンを新調したのですが、最後まで候補に残っていたアイアンです。
いつか、三浦技研のアイアンを手にしたいと思いますし、それにふさわしいゴルファーになりたいと思っています。
それにはもっともっと練習を積まなければならないですし、ゴルファーとしての品格も身に着けなければなりません。
常に『向上意欲』を刺激してくれるクラブを造るメーカーのひとつが三浦技研だと思います。
ソール幅

<左>2007  <右>1007
ソール幅は、明らかに左の2007のほうが広いです。
これはある程度予想できていたことでした。
アイアンのコンセプトによる違いでしょうか?
ネック長さ

<左>2007  <右>1007
写真で見ると、ネックの長さは、2007のほうが長く見えなくもないですが、実際はほぼ同じといっていいと思います。
彫りの深さ

<左>2007  <右>1007
彫りの深さは明らかに違います。
こうしてみると、1007はハーフキャビティといっていいように思いますし、2007は標準的なフルキャビティといったところでしょうか?
顔

<左>2007  <右>1007
顔はどちらも三浦技研らしい、いい顔をしていますが、2007のほうがちょっと面長な感じです。
ほんの少しだけ、2007のほうがグースも効いているかな?と思いました。
人それぞれ好みはあると思いますが、私はやはり1007に惹かれます。
こうして見ているだけでも、周りの空気が澄んでくるようです。
気持ちが和みます。
1007 構え感

1007
2007 構え感

2007
ボールを前にして構えてみても、やはりそれぞれの特徴が感じられます。
よりシャープで鮮明なイメージを出していきやすいのは1007です。
対して2007は、より大らかで、『包み込む優しさ』のようなものを感じました。
車で例えると、やはり『ハードトップタイプ』と『セダンタイプ』に分かれるように思います。
イージーさを出し過ぎると、アイアンが不恰好になってしまうことも多いですが、そうならないように造られているのが、さすがだと思いました。
私は1007のほうに愛着がもてますが、2007の構え感が好きだ・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
トゥ側

<左>2007  <右>1007
『球のあがりやすさ』という点では、少し2007のほうがあがりやすくなっているように感じましたが、どちらもナチュラルな感じで上がっていくので、好感がもてます。
1007がタフだとは全く思いませんでした。
イメージできる弾道で飛んでいってくれるので、その弾道を目で追っているだけで、目尻も下がってしまいます。
『予測できる易しさ』といったらいいのでしょうか?
高機能で、なかなかこちらのイメージに合わないクラブで球を打つよりも、私はこういった『想像の範囲内』で飛んでいってくれるアイアンに魅力を感じます。
フェース面

<左>2007  <右>1007
『打感』はどちらもいい感じではありますが、私は1007のほうが気に入りました。
この打感の良さはたまりません。
バックフェース

<左>2007  <右>1007
『安定性』という点では、2007のほうが寛容さが感じられ、易しいと思いました。
1007はやはり普段マッスルバックを使っておられる方が『易しい』と感じやすいレベルのアイアンだと思います。
ある程度のシビアさはあるのかもしれませんが、芯で捉えたときの打感の良さと弾道の力強さはたまりません。
これだからこそ、こういった本格的なアイアンは今でも重宝され、決して無くならないのだと思います。
クラブは確かに易しいほうがいいのかもしれませんが、決してそれだけではないのだということを、このような極上のアイアンに出会うと、いつも感じます。
ヒール側

<左>2007  <右>1007
『飛距離性能』という点では、どちらも大きな違いはみられませんでした。
あがりやすさと安定性で精度の高い飛びを求めていくのであれば、2007のほうが適しているのかもしれません。
融通が利くのは1007だと思いますが、どちらも『一発の飛び』でいうと、大きな違いは見られませんでした。
三浦技研 CB-1007 アイアン & CB-2007 アイアン

<左>2007  <右>1007
球を打っているのが楽しくて、ついつい時間をオーバーして打ち続けてしまいました。
やはり三浦技研のアイアンはいいな・・・。と思いました。
2007もすごくいいアイアンですが、改めて1007が欲しくて欲しくてたまらなくなってしまいました。
しかし、私は今年アイアンを購入したばかりですし、そのアイアンにすごく愛着が湧いているので、なかなか購入できないように思うのですが、やはり『いいものはいい』と素直に思うことができました。
三浦技研 CB-1007 アイアン & CB-2007 アイアン

<左>2007  <右>1007
他のメーカー(特に大手有名メーカー)のような、高機能で距離の出やすいアイアンを使い慣れておられる方には、この2つのアイアンは、ひょっとしたら物足りなく感じられるかもしれません。
どちらも、すごくシンプルなアイアンです。
とても正直なアイアンです。
ボールを極端に遠くに飛ばしたり、曲げにくくしてあったり、誰が打っても球があがりやすいようには作られていないのかもしれません。
しかし、それが魅力なのだと思います。
2007はセダンタイプではありますが、繊細さがあり、ボヤけた感じがしません。
1007と同じように使い込んでいくことのできるアイアンだと思います。
三浦技研 CB-1007 アイアン & CB-2007 アイアン

<左>2007  <右>1007
色々なゴルフクラブ(特にアイアンやウェッジ)を試打していると『シンプル・イズ・ベスト』ということを感じることも多いのですが、今日もその言葉がすぐに浮かんできました。
プレイヤーの意思を伝えやすいのは、こういったシンプルで飽きの来ないタイプのアイアンだと思います。
軟鉄アイアンは難しい・・・。と思っておられる方は今でもたくさんいらっしゃると思います。
しかし何度も書きますが、決してそんなことはありません。
私は仲間や後輩たちには、なるべくといいますか、真っ先に軟鉄アイアンを勧めるようにしています。
それは打感の良さもありますし、ライ角やロフト角を調整できるという大きなメリットがあるからです。
一口にアイアンといっても、その製法や精度はまちまちなのが現状です。
シャフトを抜いてヘッドの中を見てみると、想像もしなかった詰め物がしてあることも決して珍しくありません。
それは大手有名メーカーのアイアンでもそうです。
ロフトピッチやライ角ピッチがカタログ通りでないことも、厳密に計測してみれば多いのだそうです。
そういったときに、軟鉄アイアンだったら、自分に合うように調整できるので、ずっと長く使い続けることができます。
それが『上達の第一歩』だと思います。
クラブを『自分に合わせる』ということがすごく大切ですし、ゴルフをエンジョイしていくには欠かせないことだと思っています。
CB-1007&2007

<左>2007  <右>1007
今日は楽しくて、なかなか試打を終えることができませんでした。
練習場に流れる音楽や周りの音が耳に入らず、この2つのアイアンを楽しむことに没頭していました。
いい意味で、『自分の殻』に閉じこもったまま楽しい時間を過ごすことができました。
また、この2つのアイアンに何度でも出会いたいです。
一度試打した後、目にしても手にすることがないアイアンもたくさんある中で、この三浦技研のアイアンは何度でも試打したいと思わせてくれました。