今日は、いつもと内容を変えまして、私のゴルフ人生における、一生手放せないクラブをご紹介させていただきたいと思います。
私はゴルフを始めてから、数えきれないほどのゴルフクラブを試打し、購入してきました。
初めて購入したのは、これまでも書いてきましたが、ホンマだったのですが、それ以外にもたくさんのメーカーのクラブも愛用してきました。
どれも私にとって大切な存在で、私のゴルフライフを豊かなものにしてくれました。
これまで私が使っていたクラブの殆どは、友人たちが譲ってほしいと言ってきたので、大切に使ってくれるなら・・・。という条件付きで、無償で譲ってきました。
愛着のある物も多かったのですが、あまりにも数が増えすぎてしまったということと、友人たちにゴルフを楽しんでもらえれば・・・。という思いからそうしてきました。
しかし一本だけ、どんなに求められても、お願いされても譲れなかったクラブがあります。
それは私にはなくてはならない存在ですし、今でも心の支えになり、感謝しています。
そのクラブは
キャロウェイ ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッド の5番 です。
このブログを長く読んでくださっている方でしたら、ホンマやミズノを予想しておられたかもしれません。
確かにホンマやミズノには深い思い入れがあり、これまでたくさん助けられてきました。
しかし、違うメーカーのクラブです。
海外メーカーのキャロウェイです。
しかも、ドライバーやアイアン・ウェッジではなく、フェアウェイウッドです。
ドライバーやアイアンを試打して記事にアップする数と比べると、フェアウェイウッドは少ないような気がしていますが、決して軽視していません。

シャフトは JV STEELHEADIII オリジナルカーボン です。
ロフトは19度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は325g です。

キャロウェイのビッグバーサは、日本ではダンロップが販売していた頃から手にしてきていました。
ディープタイプ全盛のなかで、シャロータイプで孤軍奮闘していた記憶があります。
易しいのですが、それは決して軟弱な易しさではなく、しっかりとした易しさになっています。
ソール形状が独特で、あがりやすいのも特長です。

シャローなイメージをもっているのですが、今のFWは『超シャロー』なタイプが多いので、そういった意味では『適度な厚みがある』といっていいのかもしれません。
これまでもFWはたくさん購入してきたのですが、クリークだけを単品で購入したのはおそらく、これが初めてだったように思います。
このクラブはFWでの直打ちというよりは、ティショットでのレイアップを目的として購入しました。

ネックは、かなり短いです。
ほぼ『ゼロ』といっていいかもしれません。
今では見慣れた長さですが、当時としては画期的なものでした。
昔から、クラブの顔はもとより、ネックの長さは気にしていた部分だったので、最初は大丈夫かな?という思いがあったのですが、実際に打ってみて、すごくいいクラブだということが分かりました。
やはり実際に打ってみないと分からないことも多いです。

スルーボア構造になっているのも、キャロウェイの特徴です。
ここの部分を見るだけで、キャロウェイだと分かります。
キャロウェイはFWやドライバーだけでなく、アイアンなどでも、このスルーボア構造を採用してきました。
一時期は見られなくなったこの工夫ですが、最近はまた見られるようになってきました。
この構造が『いい悪い』というよりは、ファッションなどの流行のように『繰り返すもの』という解釈が合っているのかもしれません。
長く、色々なクラブに接していると、そのように感じることが多いです。
この工夫は何年か前に流行ったな・・・。というのが、今でも見られます。
その最たるものが、今は『クラウンのカーボンコンポジット』です。
多くのメーカーで採用されるようになりました。

ビッグバーサは『シャローの先駆者』のイメージがありますが、今のクラブはかなり薄い物が多いので、こうして見ると、『ディープ』なタイプといえるのかもしれません。
しかし、球はあがりやすいですし、気難しいタイプではありません。
昔は、これくらいの厚みがあっても、シャローに分類されていました。
今はとにかく、あがりやすいクラブが圧倒的に多いです。
それはボールの進化によるところが大きいと思います。
ボールの低スピン化が顕著になって、クラブもそれに合わせるように進化(変化)していっています。
ゴルフギアの進化はいつも、『ボールが先』です。
今のシャロータイプを好まれる方でしたら、この厚みは少し敬遠したくなるかもしれません。
しかし、私は最低これくらいの厚みが欲しいと思っています。
ティアップしたときはもちろんですが、直打ちでもライが良すぎて球が浮いているときがあります。
そういったときに気を付けなければならないのが、『ダルマ落とし』にならないか?ということです。
球が浮きすぎていても、難しいことはあります。
そういったときに適度な厚みがあると、対処しやすく感じます。
特にディープフェースだと、それが易しいです。
フェース面を縦に使えるからですが、シャローフェースだと、それができません。
球があがりやすいという長所がありますが、融通が利きづらいという短所もあります。
まさに『一長一短』です。
ディープフェースだからこそ、『ボールの芯』と『フェースの芯』が合いやすいように感じます。

見慣れた『キャロウェイ顔』です。
これは昔から変わっていません。
スルーボア同様、この顔を見てもキャロウェイだと分かるほどです。
今のゴルフクラブの多くが、顔の個性が見られなくなって、いい意味では整ってきているといえるのですが、逆の意味でいうと、独自性が無くなってきているといえるのかもしれません。
クリークらしく、かなり小振りです。
今のクリークはシャロー化のせいか、投影面積が大きくなり、スプーンとあまり見分けがつかないような物まであります。
昔のクラブは『顔の大きさ』も、番手ごとの区分がきちんとされていましたが、今のクラブはそれが少し曖昧です。
クラブの『ボーダレス化』が進んできているのかもしれません。

フェース面のデザインはシンプルです。
キャロウェイファンの方には、馴染みのデザインだと思います。

リシャフトブームが続いていますが、私はこのクラブだけはリシャフトしませんでした。
私には軽量感があり、シャフトも軟らかいのですが、そのまま使い続けました。
このクラブを『1ミリ』も手を加えたくはありませんでした。
なので、このように買ったままの状態にしています。

しかしグリップだけは消耗品なので、変えなければなりません。
使わなくてもゴムは硬化していくからです。
なるべくフィーリングを壊さないよう、グリップ選びにも気を使いました。
クラブのもつ雰囲気を壊さないよう、グリップ選びを慎重にしました。
これまでたくさん装着してきて、イメージに合わないな・・・。と思えば、わずか数球打っただけでグリップを変えたこともあります。

ボールを前にして構えてみると、懐かしいな・・・。と思いました。
このクラブは私の中で『殿堂入り』していて、今は実戦で使うこともないですし、練習場で打つこともありません。
それは、このクラブが気に入らないからではなく、全くの逆で『唯一』といってもいい、『代わりがない』クラブだからです。
私にとって大切で大切で傷をつけたくないですし、万が一にも壊れてしまったら・・・。という思いから、使わずに大切に保管しています。
同じスチールヘッドの、全く同じスペックを代わりに使っても、満足できなかったのは間違いありません。
もしシャフトが折れたら、交換すればいいじゃないか・・・。と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それでは意味がありません。
このままでないとダメです。
先ほども書きましたが、このクラブを『1ミリ』でも『1ミクロン』でも動かしたくないという思いがあるからです。
クラブメーカーはたくさんのクラブを毎年のように発表していて、どれも自信作だとは思いますが、私たちユーザーのように、ここまで深い思い入れがあるかといえば、疑問符がつきます。
ゴルフクラブはゴルファーのゴルフライフに大きく関わってきます。
それが私にとって、このキャロウェイ ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッドです。
一本何十万円するようなクラブよりも、私にはこのクラブのほうが、はるかに価値があります。
値段はつけられません。

今日、久しぶりに試打してみたのですが、懐かしさがこみ上げてきました。
ああ、こういった打感だったな・・・。この打感を何度も味わったな・・・。と思いました。
ソフトさと弾き感が融合した打感といったらいいでしょうか?
キャロウェイらしいフィーリングです。

『音』も、独特の金属音です。
『キャロウェイ音』といってもいいと思います。
このクラブ以前から、よく耳にしてきました。
ビッグバーサが誕生したことにより、この高めの音が受け入れられたように思います。
私の周りでも、ビッグバーサの音に好感を持てない人が結構いたのですが、実際に打ってみて、その飛距離と易しさに魅力を感じ、だんだんと受け入れるようになりました。

球はあがりやすいです。
ティアップはもちろん、直打ちでも十分高さを出していけます。
クリークの特性を充分持ち合わせています。
ここが大きな魅力です。
今のボールの低スピン化にも、充分対応してくれる懐の深さがあります。
こういった『余裕のある性能』も、クラブ性能の重要な部分といえるのではないでしょうか?

『安定性』高く、最初から糸を引くようなストレートボールを打つことができました。
久しぶりに打ってみたけど、やっぱりいいな・・・。と思いました。
すごく易しいです。
このクラブの前では、何故か素直になれるような気がします。
私はフッカーで、フック系の球が自然なのですが、何故かこのクラブだけは、ほぼ真っ直ぐに近い球が打てます。
勿論、曲げようと思えば曲げられるのですが、このクラブの前では、まるで『純粋な少年』のようになってしまいます。
理由は自分でも分かりません。
スペックなど、数値だけでは決して測れないものがあるからかもしれません。

『飛距離性能』が優れているのは、いうまでもありません。
私は当時、この飛びに惚れて購入しました。
昔から、とにかくよく飛びましたが、それは今でも変わっていません。
今は飛距離性能に優れたフェアウェイウッドがたくさんありますが、この スチールヘッドIII こそが、その『元祖的存在』といえるのではないでしょうか?
ティショットはもちろん直打ちでも、このクラブのおかげで、ずいぶんと嬉しく楽しい思いをしてきました。
あがりやすさなどの易しさは勿論ですが、飛距離でも私を助けてくれたクラブです。
かなり前のクラブですが、相変わらず頼もしいクラブだな・・・。と思いました。

適度に小振りで、操作性も悪くはありませんが、できればあまり細工をしたくないクラブです。
やや『出っ歯タイプ』で、球を拾いやすいのも特長です。
これ以上『出っ歯』がきつくなると、逆に難しく感じてしまいますが、このクラブはちょうどいいところで抑えられています。

このクラブは大ヒットしましたし、昔使っていた・・・。とか、今でも持っている・・・。という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
私は中古ショップには殆ど行かないのですが、ひょっとしたら今でも店頭で見られるかもしれません。
おそらく、かなりリーズナブルな価格になっているだろうと思います。
今のクラブが素晴らしいのは勿論ですが、昔のクラブでも最新クラブに見劣りしない優等生はたくさんあります。
長く使っていけるクラブが実は多いです。
私がゴルフを始めてまだ間もない頃の、かなり昔のクラブは『耐久性』が劣るものがありましたが、今は技術が上がり精度も高まってきているので、普通に使っている限り、壊れにくくなっています。
クラブの寿命というのは、そのクラブでもう球が打てない・・・。というのではなく、持ち主であるゴルファーがそのクラブに飽きてきたり、他のクラブへの浮気心がでてしまったときではないでしょうか?

何故、私がこのクラブにそれだけ特別な思いがあり、それがドライバーやアイアン・ウェッジではなく、フェアウェイウッドなのかというと、私の技術の未熟さにあります。
ドライバーからFW・UT・アイアン・ウェッジ・パターと、全てのクラブを練習するのが好きで、ほぼ毎日練習場に通い、全てのクラブを練習しました。
しかし、フェアウェイウッドが一番苦手でした。
一番というよりは『別物』といってもいいほど、極端な苦手意識をもっていました。
ティアップしているときは普通に打てるのですが、『直打ち』が全くできませんでした。
たまにいい感じで打てるのですが、確率が高くないので、実戦では使うことができず、パー5のセカンドなどで、実際はFWで打てばグリーンに乗る距離でも、7番アイアン等で極端にレイアップすることも多くありました。
私はもっとアグレッシブにいきたい・・・。という思いがずっとあったのですが、FWをもたず、アイアンで刻んでいる自分を、いつも『逃げている』と、自分自身を非難していました。
アイアンで確実に運んでいくので、スコアが崩れにくくまとまるのですが、私の中では消化不良といいますか、大きな不満が常につきまとっていました。
伸ばせるところで伸ばせない歯がゆさもありました。
それはまるで、しこりのようでした。
例え少し飛距離が出ても、いいスコアが出たとしても、FWが満足に打てない自分は一生一人前のゴルファーにはなれない・・・。という思いがありましたし、アイアンタイプが好きな私は一生苦手意識を払拭できないだろうと諦めかけていました。
一緒にラウンドしている人よりもスコアが多少良くても、FWが上手く打てない私の心の中はいつも敗北感でいっぱいでした。
その人にも、自分自身にも負けていました。

それでも諦めきれず、何とかしようとしていた私は練習場に行く前に書店に寄ってゴルフ雑誌を何冊か買い、練習場の打席にある椅子に腰かけて、その雑誌に載っているスイング理論やヒントなどを片っ端から試していきました。
家で読んだだけではすぐに忘れてしまうと思ったからです。
今でもおそらくそうだとは思いますが、毎週や毎月、雑誌には素晴らしいヒントがたくさん書かれています。
時には、その内容に矛盾を感じたことも少なくなかったのですが、有益な情報が載っていることも事実です。
私はその記事に救われたこともありますし、自分には縁の無い記事だな・・・。と素通りしたこともあります。
また、今はまだ必要ないけど、ひょっとしたらあと何年かしたら、この記事は役に立つかも・・・?と思ったこともありますが、その殆どはとっくに忘れてしまいました。
情報を頭に詰め込みすぎて頭が重くなるよりも、素振りなどをして、体を動かして自然な動きを身に着けたほうが、自分には早道だということに気づきました。

今でもそうかもしれませんが、その頃は『フェアウェイウッドは払うように打て』という記事がよくありました。
私もその記事に従って、払うように打ってみたのですが、なかなか上手くいきませんでした。
毎日毎日、来る日も来る日も同じことを繰り返し練習したのですが、いい結果に結びつかず、自分の技術の未熟さを嘆いていました。
あまりにも綺麗に上手く打とうとし過ぎてしまっていたのだと、今となっては分かりますが、当時はとにかく必死で原因が分かりませんでした。
練習場の打席でうなだれる日が続きましたが、ある日、昔観た『巨人の星』のエピソードを思い出しました。
巨人の星の主人公、星飛雄馬は青雲高校から読売ジャイアンツに入団し、最初は活躍しますが、次第に成績が落ちてきます。
抜群のコントロールとスピードボールが武器の飛雄馬でしたが、プロのピッチャーとしては小柄で、『球質が軽い』ということで、痛打されることが多くなります。
何とか打開しようと悩んだ飛雄馬は、あるお寺に座禅を組みに行きます。
座禅を組んでいたときに、和尚がそばに歩いてくると、緊張して体が動き、和尚から警策で肩を打たれます。
これはよく見られる光景ですが、そのときに和尚が飛雄馬に言った言葉が、飛雄馬を開眼させ救います。
それは「打たれまいとするから打たれるのだ。逆に打たれてもいい・・・。いやむしろ打ってもらおう・・・。と思うと、打たれなくなるものだ・・・。」というものでした。
その言葉は私にとっても衝撃的で、今でも忘れられない教訓となっています。
まさに『逆転の発想』といったところでしょうか?
その言葉がきっかけとなり、飛雄馬は大特訓の末、あの『大リーグボール1号』を完成させます。
元々、壁の穴を通過させて、家を訪れていた当時の川上監督を驚かせるほどの抜群のコントロールをもっていて、それを武器に、相手のバットに当てて、内野ゴロや凡フライなどを打たせて打ち取るというものでした。
相手バッターは対抗策として、構えたときにバットを揺らしたりしていましたが、飛雄馬の五円玉を使った特訓のおかげで打ち取ることができました。
しかし、生涯のライバルである阪神タイガースの花形満による、巨大な鉄球を使った特訓によって破られてしまうのですが、まさに魔球でした。
三振をとるのではなく、打たせてアウトにする・・・。しかも相手の意思にかかわらず(相手がバットを振らなくても打ち取れる)というのが斬新でした。
もちろん巨人の星はフィクションですが、昔の漫画やアニメには教訓となることがたくさん描かれています。
その中でも特に、巨人の星や一休さんには、色々なことを教わりました。
ちょっと説明が長くなってしまいましたが、そのエピソードを打席の椅子で悩んでいたときに思い出して、そうだ、これだ・・・。自分も試してみよう・・・。と思いました。
今までいい球を打とうとし過ぎていたのだということに気づくことができました。
私はゴルフを始めたときから、ミスの中で『ダフり』が一番嫌いでした。
ならば開き直ってといいますか、最初からミスするつもりで、ボールの手前をダフってみよう・・・。と思いました。
しかも『横からはらうように』打つのではなく、アイアンのように『上から打ち込んで』みることにしました。
高重心のアイアンでゴルフを覚えた私です。
上から打つのは『お手の物』『慣れっこ』です。
そうして打ってみると、『目からウロコ』といいますか、自分でも驚くようないい球が打てました。
ダフっているのですが、ソールがしっかりと仕事をしてくれ(うまく滑ってくれ)て、ダフったことを感じさせないような打球でした。
昔から『ダフると詰まる感じ』があったのですが、そうではなく、しっかりと滑ってくれるのでミスがミスになりにくいことに気づきました。
しかも、結構アバウトに打ってもいいところが大きなポイントです。
それまでのように、ヘッドをきちんと入れなければならないというのではなく、少しルーズな感じでいくほうが、いいことが分かりました。
これまではフェースでボールを正確にヒットすることばかりにとらわれていましたが、そうではなくて、『ソールを使う』ことが、ナイスショットを引き寄せてくれるのだと気づくことができましたし、その為にソールが広くなっているのだと、クラブの構造を理解することができました。
どれくらいダフるのが一番いいのか、自分なりの物差しを作ろうと思い、色々なところで試してみたのですが、私の場合はボールの右端のおよそ『一センチ手前』を目印にしてヘッドを入れていく感じが、ちょうどいいことが分かりました。
練習場はマットの上からなので、実際の芝やラフではどうかな?と思い、コースでも試してみましたがマット同様に、いい結果が得られるようになりました。
フェアウェイウッドの直打ちができるようになり、ユーティリティがさらに易しくなりましたし、『直ドラ』もできるようになりました。
横からはらうという方もたくさんいらっしゃると思いますが、私は横からはらうというイメージでは難しいので、ティアップされていない、地面から直接打つときは、『上からややアバウトにソールを使う』ということを今でもしています。

今のFWはかなりシャロー化が進んでいますが、このクラブのように『適度な厚み』があるから、上手くいったのだと思います。
今はかなりシャローなので、やはり『はらうように打つ』のが正解に近いのかもしれませんが、一般的に言われていることが必ずしも誰にも当てはまる正解ではないですし、人それぞれの正解があるような気がします。
練習でそれをつかみ自分のものにしていく作業が必要ではないでしょうか?
雑誌に乗っている色々な理論やヒントをそのまま受け入れるのではなく、自分なりにアレンジしていくとオリジナリティも生まれます。
磨かれたオリジナリティは、強力な武器になります。
合わない、自分には全く必要ない・・・。と思えば、それを受け入れないことも大切になってくるのではないでしょうか?
色々な理論やヒントは、『処方箋』のようなものかもしれません。
人それぞれ、病気の症状は違うので、同じ薬というわけにはいきません。
情報を入れ過ぎて却って混乱を招き、上達スピードを遅らせてしまうこともあるような気がします。
私はこれまで海外には何度か行き、その都度本屋さんに行って、ゴルフの本を探していたのですが、日本のようにたくさんのゴルフ書籍や雑誌が並ぶことはありません。
日本だけといっていいと思いますが、それでも海外のゴルファーがハイレベルなのはいうまでもありません。
もちろん、全くないというわけではないのですが、日本のようにたくさんはありません。
みんな実戦で技術を習得していったのではないでしょうか?

フェアウェイウッドの直打ちが上手く打てるようになってから、私のゴルフは劇的に変わりました。
これまで自信の無さから『安全策』を取っていたのですが、もっとアグレッシブに攻めることができるようになりました。
パー5での2オンが増えてイーグルを狙える回数が増えましたし、もちろんティアップしてのティショットでも大活躍してくれました。
スコアメイクには色々なものが必要だと思いますが、ひとつはっきりといえるのは、『ドライバーの飛距離』ではなく、『フェアウェイウッドやユーティリティの重要性』です。
もちろん、ドライバーの飛距離を伸ばしていくのは、私たちゴルファーにとって『永遠のテーマ』ではありますが、ドライバーは『そこそこ』で、フェアウェイウッドやユーティリティが得意になったほうが、スコアは作りやすいように思います。
昔よりも特に今はそのように感じます。
それを気づかせてくれ、私の苦手意識を払拭してくれた、このキャロウェイ ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッドは、私の大切な相棒であると同時に、師匠やコーチといった存在でもあります。
このクラブのおかげで、私のゴルフライフがパッと明るくなりました。
すごく大切なクラブなので、このクラブの『実働期間』はそれほど長くありません。
それは先ほども書きましたが、このクラブを傷つけたくない、万が一にも壊したくない、スペックを変えたくない・・・。という思いがあるからです。
私が普段使っているクラブからすると、このクラブは軽量タイプでシャフトも軟らかいですが、色々なことを教えてくれたので変えたくありませんし、今のFWと比べると、かなりしっかりしているほうだと思います。
私がこのクラブに出会っていなければ、今でもフェアウェイウッドに対する苦手意識が払拭できていなかったかもしれません。
私は苦しみ・悩んでいるときに、いいクラブに出会うことができて、本当に幸せ者です。
私にはこのFWが一生手放せないクラブですが、ゴルファー一人一人に、同じようなクラブがあるのではないでしょうか?
ゴルフをより楽しむ為には『クラブに惚れる』ことが重要だと思っていますし、ときには『尊敬・感謝』する存在であってもいいと思います。
そんな愛着のあるクラブで球を打つからこそ、一球一球を大切にできるのではないでしょうか?
日本には素晴らしいクラブで溢れています。
人それぞれ、好きなメーカーやブランドがあると思いますが、本当にいいクラブ(シャフトやヘッド・グリップ)がたくさんあって、迷ってしまわれる方も多いかもしれません。
そんなときは、『自分の直感』を信じてみるのもいいのではないでしょうか?
このクラブなら練習も楽しくなる・・・。と思えるものを選ぶのが大切ですし、クラブとの『縁』もあると思います。
人と人との縁があれば、『ゴルファーとゴルフクラブの縁』も必ずあると私は思っています。
私はこれまで、たくさんの素晴らしいクラブと縁を結ぶことができた、幸せなゴルファーです。
その素晴らしいクラブに私の未熟な技術が追い付かず、クラブに笑われているのではないか?と恥ずかしくなることもありますが、ゴルフが楽しくてたまらない私はどんどんのめりこんでしまっています。
今は、このクラブよりも高性能なFWはたくさんありますが、私の中では、このクラブこそが、私の中での『ベストワン』といいますか、『オンリーワン』です。
いいクラブはずっと色褪せません。
このクラブを、これからもずっと大切に保管していきます。
ゴルフクラブは保管されるよりも、実際に球を打って使ってもらったほうが幸せなのではないか?と思うところもあるのですが、このクラブだけは特別なので、球を打つよりも『心の支え』にしています。
先ほども書きましたが、色々なことを教えてくれた、このクラブは私にとっては師匠やコーチといった存在でもあります。
長くなってしまいましたが、次回からまた通常の記事に戻りたいと思います。
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
2002年を代表する名器、キャロウェイ ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッド:時代を超えた性能を徹底解剖
2002年にキャロウェイゴルフから発売された「ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッド」。
四半世紀近くの時を経てもなお、一部のゴルファーから関心を持たれるこのモデルについて、本記事ではキャロウェイゴルフ公式サイトのアーカイブページに掲載されている情報のみを基に、その詳細なスペックと公式サイトが伝える特徴を徹底的に解説します。
市場には様々な情報が溢れていますが、本記事はメーカー公式の情報にのみ依拠し、不確かな情報や推測を一切排することで、クラブが持つ本来の姿を明確にお伝えすることを目的としています。
当時このクラブがどのようなコンセプトで開発され、どのようなスペックを備えていたのか。公式サイトから読み取れる確定情報のみで構成された、信頼性の高い情報をお届けします。
キャロウェイ ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッド(2002年)とは?
キャロウェイゴルフの「ビッグバーサ」シリーズは、同社を代表する革新的なクラブシリーズとして、長年にわたり多くのゴルファーに愛されてきました。その中でも「スチールヘッド」の名を冠するフェアウェイウッドは、特に打ちやすさと飛びに定評があり、多くのモデルがヒット商品となりました。
今回焦点を当てるのは、2002年に発売された「ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッド」です。このモデルは、当時のフェアウェイウッドに求められていた性能と、キャロウェイ独自の技術を融合させたクラブとして市場に投入されました。公式サイトには、このクラブがどのような特徴を持つモデルとして開発されたのかを示す情報が掲載されています。
公式サイトが示す詳細スペック
キャロウェイゴルフ公式サイトのアーカイブページには、ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッド(2002年)の非常に詳細なスペックが掲載されています。ここでは、公式サイトに掲載されている情報をそのまま引用し、各項目について解説を行います。
番手構成、ロフト角、ライ角、クラブ長さ
ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッドは、豊富な番手構成が特徴の一つです。以下の表は、公式サイトに掲載されている番手ごとのスペック詳細です。
この表からわかるように、W#3+(ロフト角13.0度)という低ロフトの番手から、W#11(ロフト角25.0度)というユーティリティに近いロフト角を持つ番手まで、幅広い選択肢が用意されていました。これにより、ゴルファーは自身のプレースタイルやコースの状況に合わせて、最適な番手を選ぶことが可能でした。
ロフト角とライ角は番手によって細かく設定されており、特にW#5以降はロフト角が増えるに伴い、ライ角もわずかに大きくなっています。クラブ長さも番手が大きくなるにつれて短くなっており、これは各番手に求められる役割(飛距離性能、操作性、上がりやすさなど)に応じた設計であることを示唆しています。
ヘッド素材とヘッド製法
公式サイトによると、ヘッドの素材と製法は以下の通りです。
- ヘッド素材: SUS 630(17-4ステンレス)
- ヘッド製法: ロストワックス精密鍛造ボディ+鍛造クラウンプレート
SUS 630は、高強度で加工性に優れたステンレス鋼であり、ゴルフヘッドの素材として当時広く使用されていました。この素材を使用することで、耐久性とパフォーマンスの両立を図っていたと考えられます。
ヘッド製法については、「ロストワックス精密鍛造ボディ」と「鍛造クラウンプレート」の組み合わせが採用されています。ロストワックス精密鋳造は複雑な形状を高精度に製造できる技術であり、これによりボディ部の設計自由度を高めていたと推測されます。また、「鍛造クラウンプレート」を採用することで、クラウン部を薄く軽量化し、重心設計に寄与していた可能性があります。公式サイトのこの記述は、当時のキャロウェイが素材と製法を組み合わせることで、ヘッド性能の向上を目指していたことを示しています。
標準シャフト「JV Steelhead III」
ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッドに標準装着されていたシャフトは「JV Steelhead III」です。このシャフトに関する詳細も公式サイトに掲載されています。
- シャフト名: JV Steelhead III
この標準シャフトには、硬さとしてS、R、R-softの3種類が設定されていました。それぞれの硬さにおけるスペックは以下の通りです。
シャフトの重さは、硬さSが58g、RとR-softが57gと、比較的軽量に設計されています(W#3の値)。トルク値は硬さが柔らかくなるにつれて大きくなっており、これはシャフトのしなりやすさやフィーリングに影響します。注目すべきは、公式サイトにおいてシャフトの調子が「先調子」と明記されている点です。先調子のシャフトは、インパクトゾーンでヘッドが走りやすく、ボールを拾い上げて高弾道を打ちやすい特性を持つと言われています。このシャフト特性は、後述するヘッドの設計思想とも関連している可能性があります。
公式サイトの番手構成とシャフト硬さの対応表は以下の通りです。
※ ○:通常在庫 △:受注生産
この表から、W#3、W#4、W#5、W#7、W#9の番手では、S、R、R-softの全ての硬さが通常在庫として用意されていたことがわかります。
一方、最もロフトの立ったW#3+はSが通常在庫、RとR-softは受注生産となっており、逆に最もロフトの寝たW#11はRとR-softが通常在庫、Sは受注生産となっています。これは、それぞれの番手に想定されるゴルファーのヘッドスピードや求める弾道に合わせて、メーカーが標準的なシャフト硬さを設定していたことを示唆しています。
バランスとクラブ重さ
公式サイトには、ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッドのバランスに関する情報が掲載されています。
- バランス: D0
バランスD0は、クラブを支点に乗せた際のヘッド側の重さを示す指標です。D0というバランスは、当時としては標準的な範囲であり、多くのゴルファーにとって扱いやすいと感じられるバランス設定であったと推測されます。
クラブ重さについては、公式サイトには具体的な数値の記載がありません。シャフト重さやクラブ長さ、バランスD0といった他のスペックからある程度の総重量は推測可能ですが、公式サイトに数値が明記されていないため、ここでは触れません。
価格
発売当時の価格も公式サイトに記載されています。
- 価格: ¥43000
この価格は、2002年当時のゴルフ市場におけるフェアウェイウッドの価格帯として設定されていました。
Lefty Model
公式サイトには、Lefty Model(左利き用モデル)も存在したことが明記されています。
- Lefty Model: ※スペックは上記と同じです
Lefty Modelのスペックは右利き用モデルと同じであり、左利きのゴルファーも同様のパフォーマンスを得られるように設計されていたことがわかります。ただし、左利き用モデルとして通常在庫があった番手は、以下の通り限定されています。
※ ○:通常在庫 △:受注生産 -:設定なし
Lefty Modelでは、W#3、W#4、W#5、W#7のRシャフトが通常在庫であり、これらの番手ではR-softが受注生産でした。他の番手やSシャフトについては、Lefty Modelの設定自体がなかったことが公式サイトから確認できます。
公式サイトに記載されたクラブの「特徴」
公式サイトのアーカイブページには、ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッドの特徴を示すいくつかの記述が見られます。これらの記述は、キャロウェイがこのクラブで実現しようとした性能や、ゴルファーに提供したかったメリットを示唆しています。
公式サイトの製品説明には、「高弾道、飛ばせるフェアウェイウッド」という表現が使用されています。これは、このクラブが単にボールを前に運ぶだけでなく、しっかりとボールを上げ、かつ飛距離性能も兼ね備えていることをアピールしていたと考えられます。
また、ヘッド形状に関しては「シャローフェース」であることが示唆されています。シャローフェースとは、フェースの縦幅が比較的短い形状を指します。シャローフェースのフェアウェイウッドは、重心位置が低くなりやすく、ボールが上がりやすい傾向があります。これは、前述の「高弾道」という特徴とも一致します。
さらに、公式サイトの記述からは「抜けの良さ」もこのクラブの特徴の一つであったことがうかがえます。フェアウェイウッドは、芝の上から直接打つ機会が多いため、ソールの抜けの良さがミスショットの軽減や安定したショットに繋がります。当時のキャロウェイが、ソールの形状やデザインに工夫を凝らすことで、様々なライからでもスムーズに振り抜ける性能を目指していた可能性が考えられます。
これらの公式サイトに記載された特徴は、「高弾道」「飛ばせる」「シャローフェース」「抜けの良さ」といったキーワードに集約されます。これらは、多くのゴルファーがフェアウェイウッドに求める基本的な性能であり、ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッドがこれらの要素を高次元でバランスさせようとしていたことを示しています。
【重要】公式サイトに掲載されていない情報について
本記事は、キャロウェイゴルフ公式サイトのアーカイブページに掲載されている確定情報のみを基に構成されています。そのため、一般的なクラブレビュー記事に含まれる以下のような情報については、公式サイトに記載がないため含めておりません。
- ユーザーの口コミや評価: 公式サイトには、個別のユーザーによる使用感や評価に関する記述はありません。
- クラブの「長所」および「短所」: 公式サイトには、クラブのスペックや特徴に関する客観的な情報は掲載されていますが、それらをメリットやデメリットとして断定的に記述している箇所はありません。
- このクラブが合うゴルファー、合わないゴルファー: 公式サイトには、特定のゴルファー像に言及した記述はありません。
- ヘッドスピード毎の飛距離データ: 公式サイトには、特定のヘッドスピードに対する推定飛距離や実測データに関する記述はありません。
これらの情報は、クラブを選択する上でゴルファーが知りたいであろう重要な要素であることは理解しておりますが、公式サイトに根拠となる情報が存在しないため、本記事では推測や伝聞に基づく記述を一切行わないという方針に基づき、割愛しております。
まとめ
キャロウェイ ビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッド(2002年モデル)は、キャロウェイゴルフが当時の技術を結集して開発したフェアウェイウッドであり、豊富な番手構成、高強度ステンレス素材と精密鋳造・鍛造を組み合わせたヘッド製法、そして先調子の標準シャフト「JV Steelhead III」といった特徴を持っていました。
公式サイトの情報からは、「高弾道、飛ばせるフェアウェイウッド」として開発され、シャローフェースによる上がりやすさや、抜けの良さといった性能を目指していたことがうかがえます。バランスD0といったスペックも、当時の標準的な設計思想に基づいています。
2002年のモデルであり、現在では新品での入手は困難ですが、中古市場では流通している可能性があります。本記事が、公式サイトに掲載されている正確な情報に基づき、この歴史あるクラブのスペックや特徴を理解するための一助となれば幸いです。
出典元
キャロウェイゴルフ公式サイト アーカイブページ URL: https://news.callawaygolf.jp/archive-clubs/2002_big_steelhead3_fw.html
この記事をリライトしました。
今日はいつもと少し趣向を変えて、私のゴルフ人生で「一生手放せない一本」について語ってみたいと思います。
ゴルフを始めて以来、数えきれないほどのクラブを試してきました。最初に手にしたのはホンマのクラブで、他にもミズノや海外ブランドなど、たくさんのメーカーと出会ってきました。それぞれに思い出があり、どれも私のゴルフを豊かにしてくれた存在です。
使ってきた多くのクラブは、友人から「譲ってほしい」と頼まれたとき、快く差し上げてきました。「大切に使ってくれるなら」という思いで手放したものばかりです。
ですが、ただ一本だけ、どうしても譲れないクラブがあります。
それが──キャロウェイのビッグバーサ スチールヘッドIII フェアウェイウッド(5番)です。
読者の中には「ホンマやミズノだと思っていた」と感じた方もいるかもしれません。確かにその2社には特別な思い入れがあります。でも、私にとってこのビッグバーサは唯一無二の存在。ドライバーでもアイアンでもなく、フェアウェイウッド。それが私の”一生モノ”なのです。
シャフトは純正のJV STEELHEADIIIカーボン、ロフトは19度。クラブ長は42インチで、フレックスはS。総重量は325g。
ビッグバーサに初めて触れたのは、ダンロップが国内販売していた時代。当時はディープフェース全盛期で、シャローなデザインは貴重な存在でした。でも、ただ「やさしい」だけではありません。芯のある、しっかりとした打ちやすさが魅力でした。
ソール形状のおかげで球が上がりやすく、ディープ過ぎずシャロー過ぎない絶妙な厚み。特にこの5番ウッドは、ティショットでのレイアップに活躍してくれました。
ネックは驚くほど短く、今では見慣れましたが、当時はとても斬新でした。スルーボア構造もキャロウェイならではの個性で、見た目でもすぐに分かる特徴のひとつです。
見た目は今でも「これぞキャロウェイ」という顔つき。小ぶりなヘッドで、フェースの厚みは今のシャロータイプとは一線を画します。フェースでボールの芯をしっかりと捉えるには、このくらいの厚みが丁度いいと感じています。
今は、クラブの性能が格段に進化していて、より薄く、よりやさしくなっています。でも私にとって、この厚みこそが安心感。そして、思い通りに操れる理由でもあります。
実はこのクラブ、リシャフトをしていません。軽くて柔らかいシャフトですが、それが逆に自分にフィットしていると感じていて、何も手を加えていません。買ったままの状態で今も大切に保管しています。
グリップは劣化するので交換していますが、できるだけ元の感触を損なわないよう慎重に選んできました。それほどまでに、このクラブには特別な思いがあります。
今では実戦で使うことはありません。壊れてしまったら……と考えると、怖くて使えないのです。それほど大切な存在で、まさに「殿堂入り」クラブ。
このクラブを手にしたことで、私のゴルフが大きく変わりました。特に苦手だったフェアウェイウッドの直打ちが、自信をもって打てるようになったのです。
それまでは、フェアウェイウッドに苦手意識があり、パー5でも7番アイアンで刻むことが多かったです。スコア的にはまとまるのですが、気持ちの上ではいつも負けているように感じていました。
そんなときに出会ったのがこのビッグバーサでした。今まで「払うように打て」と教わっていたFWの打ち方に限界を感じ、ある日、「上から打ち込む」アイアンのような打ち方を試してみました。
すると、驚くほど良い当たりが出たんです。
ミスを恐れず、あえてダフるくらいの気持ちで構え、ソールを滑らせることで、きれいにボールが飛ぶ。そこから私のFWへの苦手意識は一気に解消されました。
ゴルフ雑誌やスイング理論も多く試しましたが、最後に辿り着いたのは「自分なりの正解」でした。
今のフェアウェイウッドはシャローなモデルが多く、打ち方にも工夫が求められます。でも、自分に合うスタイルを見つけることが何より大切。
フェアウェイウッドの苦手意識を克服したことで、パー5で2オンを狙えるようになり、スコアが劇的に良くなりました。ドライバーの飛距離よりも、FWやUTの安定感のほうが、今の時代に合っていると感じます。
このクラブに出会えたことは、私のゴルフ人生において最も大きな転機のひとつでした。
性能だけでなく、心の支えとしても欠かせない存在。
私にとっての”ベストワン”であり”オンリーワン”。そして、師匠のような存在です。
このクラブのように、「惚れ込める一本」と出会えることは、ゴルファーにとって最高の幸せ。
今後も大切に保管していきたいと思っています。

