今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ワクチンコンポ オリジナル銀ドライバー です。
シャフトは WACCINE GR55 です。
ロフトは10.5度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは5.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は302gです。
久しぶりに出会った、ワクチンのドライバーです。
以前、ゴールド輝くドライバーを試打したことがあるのですが、このドライバーはまた違う魅力があります。
シルバーがとてもいい雰囲気を醸し出していて、高級感があります。
プロトタイプみたいで、カッコいいです。
フェース面のデザインもシンプルで、カッコいいです。
『シンプルさ』と『シルバーの美』との競演が上手く出来ているな・・・。と思いました。
フェース面がゴールドだと『高反発仕様』ではないか?と思ってしまうこともありますが、このシルバーだとそうは思いません。
このフェース面のデザインにも、センスの良さが感じられます。
こうして見ても、かなりディープ感があります。
昔はよく見られましたが、今ではここまでディープな物は少なくなったように思います。
ワクチンのヘッドはディープで統一されているようです。
私はディープヘッドのドライバーは大好きなので、しばらく目で楽しんでいました。
ネックの長さは、普通でしょうか?
ゴールドモデルと、同じように見えます。
このディープバックに気持ちも盛り上がってきます。
今はシャロー系が圧倒的に多いですが、ここまでディープにしているということは、メーカーがそれだけこの形にこだわりがあるからなのかもしれません。
多くのメーカーからハイテクドライバーが発売されていますが、このドライバーはすごくシンプルに見えます。
昔からの経験で、シンプルなヘッドには飛距離性能に長けている物が多いです。
このオリジナルグリップも、すっかりお馴染みになったように思います。
吸盤のようになっているのが特徴的です。
しっとりしている・・・。というよりは、滑りにくそうな感じがします。
雨の日でも活躍してくれそうです。
ヒール側
トゥ側
ヒールとトゥには、それぞれ凹みが見られました。
この形状も、これまでのモデルと共通するところだと思います。
ヘッド形状は同じで、色による違いだけなのでしょうか?
とても男前のディープヘッドです。
こうして見ても、厚みがあるのがよく解ります。
クラウンの光沢感も、高級感を醸し出していて、いい感じです。
少しフェースが被っているのかな?と思いましたが、強い拒否反応は出ませんでした。
素振りをしてみると、見た目の印象よりもソフトスペックに感じられます。
これは装着されているシャフトによるところが大きいと思うのですが、できればもう少ししっかりしていてもいいかな?と思いました。
フレックスは『S』ではありますが、硬い感じはしませんでした。
ボールを前にして構えてみても、いい雰囲気があります。
やはり、少しフェースが被っているように見えたのですが、これくらいであれば何とか対応できそうだと思いました。
できれば『逃がし顔』のモデルに出会いたい・・・。と思ったのですが、このようなディープ系のヘッドであれば、ある程度フェースアングルを被せておいたほうが、つかまりも良くなるのかもしれません。
強いフックフェースは苦手だけど、『つかまえ顔』のドライバーが好きだ・・・。という方には、とても構えやすいのではないでしょうか?
試打を開始しました。
『打感』は、とてもソフトです。
『超ソフト』といってもいいかもしれないな・・・。と思いました。
あまり手応えがない感じです。
ちょっとだけ不思議な打感ですが、私はこの打感に好感をもつことができました。
『音』は、とても静かです。
気持ちよく叩いていけます。
インパクトが緩んだり詰まったりすることはありません。
とても珍しいフィーリングでした。
『球のあがりやすさ』という点では、『10.5度』というロフトのおかげもあると思うのですが、ディープヘッドのわりには高くあがる感じがしました。
スピン量も、少し多いかな?と思いました。
叩きにいくと、やや吹き上がる感じがしました。
ディープ感のあるドライバーですが、それほどタフな感じはしませんでした。
『安定性』という点では、それほど寛容さは無いのかもしれません。
高い直進性があるとは思いませんでした。
どのホールでも絶対に曲げたくない、直球だけで攻めていきたい・・・。という方には合いづらいかもしれません。
ミスに対する寛容さという点で考えてみると、今のドライバーの中でも、明らかにシビアなほうだといえるような気がします。
『飛距離性能』は、なかなか優れているな・・・。と思いました。
何といいますか『押し』の効いた球が打てるドライバーだと思いました。
明らかにスインガータイプよりはヒッタータイプの方に合いやすいと思います。
見た目の性能と、実際の性能が合致しているように感じました。
『操作性』という点では、なかなかいい感じでした。
スイングの結果を正直に伝えてくれる感じがしました。
曖昧さがあまりなく、どちらかというと正直なタイプだと思います。
フェースが被っているように見えたのですが、逃がしていくことも易しくできました。
これがかなりシャローで、融通の利かないドライバーだと、なかなかここまで上手く反応してくれないような気もするのですが、このドライバーは素直に反応してくれました。
こちらのイメージを伝えやすい感じがしました。
ワクチンのドライバーには、なかなか出会う機会がないのですが、いい印象をもちました。
これまで出会ったモデルの中で、私はこの『シルバーモデル』が一番気に入りました。
フェースが被っているように見えたのですが、実際に球を打ってみても、強い苦手意識は芽生えてきませんでした。
いつも通り、右から回していきたい感じです。
フェースも被っていますし、ターンしやすいので、球がつかまりやすいドライバーといえるように思います。
投影面積の大きいシャロー系のドライバーが苦手で、立体感のありながらも球がつかまりやすいドライバーが好きだ・・・。という方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
このドライバーは『つかまりの良さ』で飛ばしていけるタイプだと思います。
こする感じはしませんでした。
今日はかなり左に注意しながら試打をしていたのですが、ふと気が抜けてしまうと、フックが出てしまうかもしれないな・・・。という思いはずっとありました。
できればスクエアか、やや逃がし系のヘッドがいいな・・・。と思っていたのですが、このドライバーにはそういったタイプもラインアップされているそうなので、次回は是非そちらも試してみたいと思いました。
このドライバーのようにフックフェースのほうが、ヘッドの性能を活かしきれるところはあるのかもしれません。
しかし、それでも敢えて私は『ノーマル』なタイプに魅力を感じます。
いい意味で、クラシカルなドライバーだと思いました。
今はかなりハイテクで、いわゆる『お助け機能』が付いているドライバーもたくさんあります。
調整機能も、かなり浸透してきました。
そういった意味でいうと、このドライバーはとてもシンプルです。
しかし、シンプルだからこそ、メーカーに自信があるのではないでしょうか?
調整機能は確かに素晴らしいシステムだと思いますが、それはあくまでも『基本性能』が高くないと、意味が無いように感じます。
調整機能が付いていても、基本的な性能に物足りなさを感じたクラブも、これまでたくさん出会ってきました。
ドライバーの購入条件のひとつに『調整機能が付いているかどうか』という方もいらっしゃると思います。
それだけ『自分に合うように』調整することが普通になってきたのかもしれませんし、調整機能がついていないと不安に感じられる方もいらっしゃるのかもしれません。
しかし、せっかく調整機能が付いていても、調整したことがない・・・。とか、結局元に戻してしまった・・・。という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
あまり複雑過ぎると、余計な迷いを生んでしまうことにつながるのかもしれません。
これからも調整機能付きのドライバーは発売されると思いますし、どんどん進化していくと思います。
このドライバーに、もしその調整機能が付いていたとしたら、私は真っ先にフェースアングルをスクエアにしてみたいな・・・。と思いました。
打感などのフィーリングも良かったですが、試打する前に、ずっと目で楽しませてもらいました。
美しいクラブというのは、やはりいいです。
手にしているだけで、またこういったクラブがバッグに入っているだけでテンションも上がりますし、ゴルフが楽しくなります。
ゴルフを楽しむには、自分が使っているクラブを好きになることが必須だと思います。
自分の相棒を好きになり、愛着をもてるからこそ、信頼関係を築いていくことができますし、それがスコアに表れるような気がします。
そういった点で考えてみて、このドライバーはとても魅力的な存在になってくれるんじゃないかな?と思いました。
スクエアか逃がし顔だと、好感度がもっともっとアップしたように思います。
全体的にとても美しいですし、高級感があるので、おそらく高価なんだろうな・・・。と思っていたのですが、やはりその通りでした。
ヘッドだけでなく、シャフトも、かなり高価です。
使ってみたいとは思いましたが、なかなか敷居の高いドライバーだな・・・。と思いました。
しかし、それだけメーカーが自信をもっているのだと思いますし、深い研究によって生み出されていたのだと思います。
チープな感じは一切しませんでした。
なかなか出会えないかもしれませんが、また試打する機会に恵まれたら、是非試打してみたいと思いました。
何といいますか、『サクサク打てちゃう』ドライバーでした。
ワクチンコンポ オリジナル銀ドライバー
- 2014年7月5日
- ワクチンコンポ
- 前の記事へ
今年上半期の印象深いドライバー 2014
- 次の記事へ
テーラーメイド SLDR アイアン