ロマロ Ray -H- アイアン

ロマロ Ray -H- アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray -H- アイアン の7番 です。
NS PRO950GH
シャフトは NS PRO950GH です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD0、キックポイントは中調子です。
Ray -H- アイアン
『ロマロ』のニューアイアンです。
シンプルなデザインがとても美しいです。
先日試打した Ray -M-は、ピカピカに光っていて、光沢感バッチリ・・・・。といった感じでしたが、このアイアンは、やや『艶消し』な感じがします。
私はこういった『艶消し』な感じの方が好きなので、このアイアンにすごくいい印象を持ちました。
こうして見ていても、何となく落ち着いてきます。
全く同じ性能のアイアンが2つあって、ひとつは『ピカピカ』、ひとつは『艶消し』だと、私は迷わず『艶消し』を選びます。
『フェース面』も太陽の光が反射せずに眩しく感じないものを好みます。
ゴルフクラブ
『ロマロ』らしい、すごくカッコいいアイアンです。
なかなか出会うチャンスのないメーカーのクラブですが、改めてその『カッコ良さ』を再認識させられました。
決して珍しい形ではなく、これまでもこういった形のアイアンは何度も出会ってきているので、おおよその性能はつかみやすい感じはするのですが、やはりこの『カッコ良さ』には惹かれてしまいます。
アイアンには、絶対に持っていて欲しい『鋭さ』『シャープさ』を持ち合わせているアイアンだと思います。
K
『彫り』も結構ありますし、すごく打ちやすそうなアイアンです。
先日試打した、『RD-TOUR』に似ている感じがしました。
私はこういった美しいキャビティアイアンは大好きです。
ずっと見ていると、思わず目尻が下がってしまいます。
C
『ソール幅』も標準的な感じがします。
ソール部分に何かが『コンポジット』されているようには見えませんでした。
ロマロらしい『ナチュラル』なアイアンなのだと思います。
L
『ホーゼル』も、いい感じについています。
こういったところは、これまで試打した2本と同じような感じがします。
私はドライバーでもアイアンでも、その『クラブの裏側(ヒール側から見たところ)』に、その『クラブのもつ美しさ』を感じることがよくあり、今日もこのアイアンを見ていて綺麗だな・・・・。と思いました。
何と言っていいのか解りませんが、『クラブの持つ色気』といいますか、雅(みやび)な感じがします。
普段あまり見ないところにこそ、その物の持つ美しさがあるような気がします。
N
ボールを前にして構えてみても、日本アイアンらしい美しさを感じました。
すごく構えやすいですし、これまでの他のメーカーも含め『名器』と呼ばれるアイアンに共通している『構え感』だと思います。
やはりいつの時代でも、こういったアイアンが『スタンダード』なのだと思います。
いいイメージを描くことができました。
構えづらいクラブは、こうして構えたときに色々と考えすぎてしまい、頭が疲れてしまうこともありますが、このようなアイアンにはそういった疲労感を全く感じません。
海に例えると、構えづらいクラブは心の中が『大時化(おおしけ)』になってしまい、船を出すことはできませんが、このような美しさと構えやすさを兼ね備えたクラブは、いつも心は『凪(なぎ)』です。
よい航海(ショット)が約束されているようです。
そして航海を安全に終えて港に帰れます。
最近は落ち着いて構えることのできるクラブに出会う機会が増えたような気がします。
とても嬉しいことですし、それだけ欲しいクラブがたくさんあるということです。
充分素振りをして、試打を開始しました。
F
まず感じたのが、その打ちやすさです。
すごく易しいアイアンだと思います。
見た目カッコいいアイアンですが、全く『シビア』な感じはしません。
先日試打した、『 Ray -M- アイアン 』も、すごくカッコいいアイアンですが、『難易度』が全く違います。
この形状での『キャビティ効果』がよく出ているようです。
いい意味で『イージーアイアン』といえるような気がします。
見た目の印象通り、すごく打ちやすいアイアンです。
こういった美しいアイアンなので、打点は安定していたのですが、かなり『スイートエリア』が広くとってあるのではないでしょうか?
打点が多少ブレる方でも、このアイアンは結構打ちやすく感じられるような気がします。
E
球もとても自然に上がりやすい感じがしました。
それほど『ワイドソール』なアイアンではないと思うのですが、上手く『低重心化』が実現できているのだと思います。
ある程度は『ターフ』をとっていく打ち方がいいような気がしますが、それほど強く『打ち込む』意識はいらないような気がしました。
決して誰でも簡単に上げてくれるアイアンとはいえないのかもしれませんが、非常に楽に感じる方も多いのではないでしょうか?
この形状の美しさなどから見ても、おそらく『アスリート用アイアン』といえるのだと思いますが、このアイアンはそういったカテゴリーの中でも、かなり易しい部類に属すると思います。
決して誰も寄せ付けない感じのクラブではありませんし、敬遠せずにトライしてみる価値が充分にあるアイアンだと思いました。
D
『打感』も、この外見通り、すごくいい感じだと思いました。
『 Ray -M- 』の『マッスルバック』に近い感じではないように思いましたし、少し『薄さ』を感じてしまったのですが、不満に感じることはありませんでした。
いい感じで『押して』いけるように思いましたし、『頼りないインパクト感』ではありません。
『芯』が広い分、その『打感優良ポイント』は、少しずつ薄くなって拡散していくのは仕方のないことだと思いますが、このアイアンが持つ『易しさ』がそれを大きくカバーしているのだと思います。
『キャビティアイアン』の『一長一短』が垣間見えるところではありますが、こういったアイアンは昔からありましたし、何も不満に感じることはありませんでした。
このような形状のアイアンはこういったものだ・・・・・。と納得できる部分があります。
『軟鉄の柔らかさ』も充分感じることができました。
O
『飛距離性能』という点でも、こういったカッコいいアイアンらしい『奥ゆかしさ』とでもいうのでしょうか?
決して『飛ばないアイアン』ではありませんが、比較的『穏やかな飛距離性能』といった感じかな?と思いました。
しかし、これくらいのほうがやはりいい感じがします。
私のアイアンよりは、少し飛ぶ感じがしますが、これくらいなら何とか対処できる感じです。
『ロフト』が立ち過ぎていないので、比較的楽にボールを集めていくことができました。
見た目の印象通り、実戦的なアイアンなのだと思います。
よほどの『トップ』をしない限り、自分の予想よりも大きく飛びすぎることはないので、安心してグリーンを攻めていける気がします。
『ストロングロフトアイアン』も、まだまだ健在だと思いますし、アイアンでも飛距離を求めておられる方の為にこれからも発売され続けるのだと思いますが、一方でこういった『標準的なロフト』も残って欲しい気がします。
P
『操作性』という点では、とても満足度が高い感じがしました。
より自然で『ニュートラル』なアイアンなので、『フック』『スライス』どちらでもいけます。
球もつかまり過ぎる感じもしなかったですし、かといってヘッドが返りきらずに右へ抜けていく球も出づらい感じがしました。
私は『フェースローテーション』を多めに使っていきたいタイプなのですが、こういったアイアンはそんな私にすごく『打ちやすさ』『扱いやすさ』を与えてくれます。
『重心距離の長さ』も適正だと思います。
こういった美しいアイアンを見ると、ついつい少し『ヒール寄り』で打っていきたくなるのですが、それも楽に行うことができました。
『フェース長』がやや長めで『重心距離が長い』アイアンは、やや『トゥ寄り』で打った方が結果がいいことが多い気もしますが、このような『やや短めのアイアン』は『真ん中からヒール寄りでも充分いける・・・・。と、これまでの経験で解っています。
とても楽しく練習することができました。
今日は『軽量スチールの難しさ』を感じなかった日でした。
G
アイアンは易しいのがいいけれど、美しいに越したことはない・・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々には、『美しさ』『打感』などが優れていながらも決して難しすぎない、このアイアンを試してみられるのもいいのではないでしょうか?
このような美しいアイアンを構えていると『構える喜び』といいますか、日頃感じたことのない快感を得られる方もきっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
H
メーカー問わず、こういった構えやすいクラブは、いいイメージを持ちやすくなると思いますし、それがゴルフ上達に結びつくような気がします。
私は後輩たちと一緒に練習場に行ったときに、隣の打席で練習している後輩たちに、どんな球を打ちたいのか、打つ前に明確にイメージできているか尋ねてみたところ、
『全く出来ていない』とか『イメージがあやふや』『行き当たりばったり』的な人が多いのに驚きます。
彼らは『自分のスイングを磨く』とか『芯に当てる』といったことばかりに意識がいっていて、自分の打ちたい球筋を明確にイメージできていないようです。
スイングを磨くのは勿論大切だけど、打つ前に『イメージ』することがいかに大切か・・・・。ということに気付いたら、ショットの精度はもっと上がると思いますし、『上達速度』がスピードアップすると思います。
I
それには、やはりこういったアイアンは欠かせないですし、上達志向の強い後輩達にこのアイアンを奨めてみようと思いました。
とても打ちやすいアイアンなので、決して心が折れることなく、比較的楽しみながら上達を重ねていけるような気がします。
私は量販店には殆ど行かないのですが、もし量販店でこのアイアンを見かけることが出来るようになると、もっとファンが増えるのは間違いありません。
このメーカーのことを知らない・・・・・。という方もいらっしゃると思いますし、現に私はこのアイアンを始めて試打するまで、名前しか聞いたことがなかったので、やはりもっと多くの人にこのような素晴らしいアイアンを伝えるべきだと思いました。
これまで『ロマロ』というアイアンに接してことが少なかったので、昨日まではまだ『手探り状態』的なところもあったのですが、今日、このアイアンを試打してみてこのメーカーのアイアンに対する好感度がさらにアップしました。
私の『購買意欲』が、また刺激されてしまいました。