今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SFD ドライバー です。
シャフトは ATTAS RC W55 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.4、シャフト重量は59g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は303gです。
寒い日が続きますが、皆様お元気で過ごしておられるのでしょうか?
1年365日(今年は366日)、毎日が『素振り日和』ですが、特に今のような寒い季節は素振りが適した練習法です。
部屋の中で、こたつやストーブで温まるのもいいですが、ちょっと気合を入れて外に出て素振りをすれば、身体が中から温まります。
夏だとすぐに汗でびっしょり濡れてしまいますが、今は体が内からポカポカしてきます。
身体は温まるし、スイングは良くなるし、まさに『一挙両得』といったところです。
私は小さい頃、大人になったら冬に乾布摩擦をするぞ・・・。と思っていたのですが、全く実行できていません。
しかし、その代わりといっては何ですが、素振りで体を温めています。
さて、このドライバーですが、ロイヤルコレクションの新しいドライバーです。
『SFD』というネーミングは、私たちロイコレファンには懐かしさを感じさせます。
過去のSFDドライバーには、とてもいい思い出があります。
今回のニューモデルは、デザイン的にそれほど派手さはないのですが、独特の目立つ造りになっています。
今は多くのメーカーが調整機能付きドライバーを発売していますが、このロイコレのドライバーには見当たりません。
これもロイコレのポリシーなのでしょうか?
それとも、今後発売されるようになるのでしょうか?
ロイヤルコレクションといえば、やはり『キャビティソール』ですが、このドライバーは凹みがありません。
一見キャビティソールに見えても、実際は黒で埋まっています。
最近のロイコレのドライバーやFWには、こういったところが見られます。
これは『ロイコレの個性』を消さない為なのでしょうか?
それとも、この黒い部分にもウェイトのような役目があるのでしょうか?
黒い部分の代わりに、周りの白いところが少しだけ凹んでいました。
これが絶妙な重心位置を生み出しているのでしょうか?
ヒール側に『something for distance』と記されていました。
これが『SFD』の意味だと思います。
直訳すると、『距離の為の何か』ということでいいと思うのですが、このドライバーがそれだけ距離にこだわって作られているということなのでしょうか?
わざわざそう書かなくても、これまでロイコレのドライバーは飛距離性能に長けた物が多くある印象があります。
最初はFWで人気に火が付いたロイヤルコレクションですが、ドライバーも、これまで優れた物をたくさん発表してきています。
私は『CV PRO』というドライバーを数年使い続けたのですが、とてもたくさん助けられました。
今でも大切に保管しています。
今回のニューモデルはヒール側とトゥ側に『凹み』といいますか、『切れ込み』のようなものがひとつずつ見られます。
こういった工夫は他のメーカーも含め、本当に多くなりました。
やはり空気抵抗を減らしたりする効果があるのでしょうか?
こうして見ても、ややシャローな印象を受けます。
今年の1月に試打した『105V フォージド ドライバー』が忘れられないのですが、このドライバーは105Vと比べるとシャローな感じがします。
顔も整ってはいますが、やはり少し平べったい感じがします。
店員さんの説明によると、このドライバーのヘッド体積は『450cc』ということだったのですが、シャロー感を強く感じたせいか、私には『460cc』に見えてしまいました。
私の鈍い慣性では、この『10ccの差』を感じ取ることができません。
平べったさは多少感じますが、しかし、そこはさすが『ロイコレ』といいますか、異型でなくとても整っているところに好感がもてます。
また、最近のドライバーにしては珍しく『バルジ』が主張しているな・・・。と思いました。
シャロー感のあるヘッドでは、あまり曲げるイメージが持てないことも多いのですが、こうしてバルジが効いていると、いい感じの曲線のイメージが出しやすいような気がします。
『フェース面を使っていけそうな』ドライバーだな・・・。と思いました。
素振りをしてみても、思っていた以上に軽く感じたのが少し意外でした。
もう少し、しっかりと重量感のあるタイプか?と思っていたのですが、実際は違っていました。
シャフトのフレックスもSではありますが、硬すぎないところに魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?
やや軽量感のあるシャフトではありますが、結構ついてきてくれました。
すぐにタイミングを合わせることができました。
ボールを前にして構えてみても、やはりロイコレのイメージを壊さない、親しみやすい構え感です。
すごく楽に構えることができます。
フェースも被っているようには見えませんでした。
ここ数年、シャローヘッドとフックフェースはいわば『一体化』した感じもしましたが、このドライバーには当てはまらないと思いました。
左方向への苦手意識は芽生えてきませんでした。
方向性への不安感は全く感じませんでした。
ただ、こうして構えていても、やはりシャロー感を感じるので、どうしてもボールが高くあがるイメージをもってしまうのですが、それ以外は特に気になるところはありませんでした。
両肩の力が抜け、しっかりとイメージを頭に描いていくことができました。
試打を開始しました。
『打感』は、弾き感が強く感じられますし、『ボールの質量』を感じることができました。
すごく柔らかいというよりは、しっかりとした印象をもちましたが、とても好感のもてる打感です。
こういった弾く感じのするドライバーには、これまでたくさん出会ってきたように思います。
『音』も、はっきりとした感じで、少し大きめです。
苦手意識をもってしまうような大きさではないですし、むしろ爽快感があります。
今夜もかなり寒さが厳しかったですが、この音を聞くことができたせいか、一球一球気合を込めて打つことができました。
このフィーリングを感じながら、何となくなのですが、『105V フォージド ドライバーのシャロー版』なのではないかな?と思ってしまいました。
今度、同時に試打する機会に恵まれたら、打ち比べてみたいと思います。
『球のあがりやすさ』という点でも、レベルが高く、はっきりとした『高弾道系』ドライバーだと思いました。
打つ前は、もう少し弾道を抑えていけるかな?と思っていたのですが、最初から予想以上にボールが高く飛んでいきました。
私はもっと低い弾道が好みではありますが、このボールのあがりやすさに好感をもたれる方はとても多いのではないでしょうか?
結構叩けるドライバーだとは思いますが、タフさはほとんど感じられないですし、敷居が高い感じはしません。
今は、ロフト『9.5度』のドライバーでも、タフなものとそうでないものとにはっきりと分かれると思うのですが、このドライバーは明らかに後者です。
『安定性』という点でも高く、シャローヘッドの長所と絶妙な重量配分などが上手く組み合わさっているのでしょうか?
シビアな感じは一切しません。
昔は打点がブレたりすると、途端に『ボールに当たり負け』してしまうドライバーが多かったですが、最近は本当に強くなりました。
このドライバーもまさにそんな感じです。
何球か、ちょっとトゥ側に当たったりしたのですが、それをあまり感じさせないほど、弾道の乱れは少ないと思いました。
『ロイヤルコレクション』というネームバリューもありますし、このカッコいい外見から、いかにも難しそうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそれほど難しいドライバーではないので、敬遠されずに、たくさんの方に試していただきたいと思いました。
今は本当に『見た目のカッコ良さ』に見合わない『敷居の低さ』をもったドライバーが多くなりました。
こういったところも、昔のドライバーと今のドライバーの大きく違うところだと思います。
『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
私にはややシャローに見えますし、どちらかといえばボールが右に抜けやすいのかと思っていたのですが、思っていたよりも球がつかまりやすくて扱いやすい感じがしました。
このアッタスの緑色のシャフトは、あの『アッタス4Uのロイコレ版』なのでしょうか?
だとしたら、この球のつかまりやすさも納得・・・。といった感じです。
左右に曲げることも難しくはなかったのですが、なるべく曲がり幅を小さくして打っていきたいと思いました。
このドライバーの寛容さを武器にしていった方が得策だと思いました。
『飛距離性能』という点でも、弾き感が強く感じられましたし、高弾道でしっかりとキャリーを稼いでいけるので、ポテンシャルが高いと思いました。
これまでたくさん出会ってきた飛距離性能に長けたドライバーと、同等のような気がします。
特に大きく驚いとか、これまで出会ったことがないような飛び性能・・・。だとは思いませんでしたが、高性能であることに変わりはないと思います。
ただ、あくまでも私にはもう少し弾道を低く抑えていけると、もっと距離が望めるような気がしました。
しかし、それはこのドライバー云々(うんぬん)・・・。というよりも、私の打ち方の問題だと思いました。
昔は兵庫県にある優れた地クラブメーカー・・・。というイメージの強かったロイヤルコレクションですが、今ではすっかりメジャーになりました。
おそらく今ゴルフをしておられる方で、ロイヤルコレクションをご存じない方は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
私は昔からロイヤルコレクションのクラブ(特にFW)にはお世話になってきましたが、昔も今も共通していえることは『美しい』ということです。
『外観』にすごくこだわっている数少ないメーカーのひとつだと思います。
今は、多くのメーカーのクラブがカッコ良くなっていますが、数年前に異型が流行ったときは、大手有名メーカーと呼ばれるメーカーでも、そういった異型ドライバーを発表してきました。
私は強い違和感をおぼえ、全くといっていいほど馴染めなかったのですが、その時に、もしこのまま異型が続くようであれば、ロイコレなど少ないメーカーのクラブを使うしかないな・・・。と思ったことをよく憶えています。
物理的に易しくする為に異型にするのは簡単なことですが、それを異型にせずに易しくする努力がメーカーの力量なのだと思います。
構えづらいクラブというのは、理論的な数値は全く感じられないほど難しく感じます。
そういった点でも、今回のこのロイコレのドライバーは、『易しさ』と『構えやすさ』の両立が高いレベルでクリアされていると思います。
それともうひとつ好感がもてたのが、このドライバーの価格が思っていた以上に低く抑えられているところです。
5万円台ということで、コストパフォーマンスがとても高いと思いました。
最近はゴルフクラブのデフレ化も進んできているのでしょうか?
メーカーには大変なところもあるとは思いますが、私たちユーザーにとっては嬉しいことです。
やはり、このドライバーも海外で作られているのでしょうか?
今はほとんどのクラブがそうなので、驚くことはないのですが、この価格設定は魅力的です。
ヘッドだけで『6万円』とか『7万円』以上するドライバーがあるなかで、シャフト込みで、この値段は親しみやすく感じます。
性能的にも価格的にも、尖ったところが全くなく、とても好感度の高いドライバーでした。
ロイヤルコレクション SFD ドライバー
- 2012年12月20日
- ロイヤルコレクション