ゴルフクラブ試打日記。          

ロイヤルコレクション 105V フォージド ドライバー

ロイヤルコレクション 105V フォージド ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション 105V フォージド ドライバー です。
GRAPHITE DESIGN TourAD BB-6

シャフトは グラファイトデザイン TourAD BB-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはBB6-S、トルクは3.2、シャフト重量は65g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は312gです。
正面

ロイヤルコレクションのシンプルでとてもカッコいいニュードライバーです。
最近は、いかにも『ハイテク』。といった感じのドライバーが多い中、このドライバーはとてもシンプルな印象を受けます。
しかし、おそらく目に見えないところで、様々な工夫が施されているのだと思います。
側面

『ロイコレ』といえば、やはりあの『キャビティソール』ですが、このドライバーには、それが見当たりません。
とても『フラット』なソール形状になっています。
しかし、キャビティソールの『跡らしき』ものは目に付きます。
DR-CV WEIGHT

それを近くでよく見てみると、『DR-CV WEIGHT』と記されています。
これは先日試打した、フェアウェイウッドにも見られたところだと思うのですが、この部分がウェイトになっているのでしょうか?
元々のキャビティソールの空間の部分に、このウェイトを詰め込んだような工夫が施されて、重心が下がっているのでしょうか?
ネック長さ

『ネック』は、しっかりとありますが、それほど長いとは思いません。
むしろ、ごく普通な感じがします。
こうして見ていると、とても操作性が良さそうな印象を受けます。
顔

『顔』は、やはり・・・。といいますか、ロイコレらしい、男前です。
こういった整った顔は、さすがです。
このドライバーのヘッド体積は『450㎤』なのだそうですが、それほどコンパクト感はありませんでした。
言われなければ、『460㎤』に感じていたように思います。
やや『面長』な感じで、どちらかといえば、フェードをイメージしやすいドライバーなのではないかな?と思いました。
振り感

素振りをしてみた感じは、結構しっかりしている印象を受けました。
大手有名メーカーで『限定モデル』ではなく、『量販モデル』と呼ばれるドライバーの中では、結構しっかりしているほうだと思います。
ただ、それほどタフ過ぎる感じもしません。
明らかにヒッタータイプ向けだとは思いますが、多くのゴルファーに親しみやすく感じられるようなセッティングになっているのではないかな?と思いました。
このドライバーを振っていて、『敷居の高さ』は感じませんでした。
構え感

ボールを前にして構えてみても、やはりすごく構えやすいです。
この『穏やかな丸さ』が、心を落ち着かせてくれますし、いいイメージを抱かせてくれます。
いわゆる『つかまり顔』ではないので、スライスに悩んでおられる方にとっては、それほど安心感は得られない顔といえるのかもしれません。
左へ引っ掛けるイメージが湧いてこなかったので、私はとても構えやすく感じましたが、やはりこういったところは『人それぞれの好み』によるところが大きいように思います。
いい意味で、とても『ノーマル』で、変なクセのない、抜群の構えやすさをもったドライバーだと思いました。
試打を開始しました。
フェース面

まず感じたのが、その適度なしっかり感がありながら、とても心地よい打感です。
『ソフトな打感』というよりは、やや『しっかりとしている』感じがし、私はとてもいい打感だと思いました。
球を弾いてくれている感じが打感から伝わってきますし、『球持ち感』も感じられました。
ソフトな打感は好きだけど、あまりソフト過ぎてボヤけた感じがするのは嫌だ・・・。はっきりと『ボールの重さ』をインパクトで感じていたい・・・。
という方には、このドライバーの打感は、とても好感をもちやすいのではないでしょうか?
ボールに『当たり負け』しない、力強さを感じました。
『クラブの勢い』を、そのままボールに伝えていきやすいタイプのドライバーだと思いました。
打球音

『音』も、結構はっきりとしていて、とても心地よいです。
『爽快感』が味わえる音だと思います。
軟鉄鍛造アイアンの、あの独特のフィーリングを味わってしまうと病みつきになってしまいそうなところがありますが、ドライバーの爽快感には、また違ったフィーリングを楽しむことができます。
このドライバーの音を聞いていると、ふとそのようなことを感じます。
なんといいますか、『必然的にショットを良くしてくれる音』だと思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、最近のドライバーの中では、結構『骨のある』感じもしました。
決して『タフ』だとは思わなかったのですが、『ロフト9度』など『10度未満』のドライバーでも、あがり過ぎるモデルが多い中、このドライバーは『本来の』といいますか、しっかりとした弾道を描いていける感じがしました。
このドライバーのロフトは、ヘッドの刻印を見てみると『9.5度』ということになるのですが、こうしてみていても、おそらく『リアル』ではないような気もしました。
おそらく、もう少しロフトが寝ているんじゃないかな?と思ったのですが、このやや『ディープ形状』のおかげなのでしょうか?
球が高くあがり過ぎて、大きなロスが生じてしまう・・・。という感じはしませんでした。
私は叩いていきたいタイプですし、それで日頃のストレスを練習場で発散しているところもあるのですが、そういった意味でも、このドライバーは私の精神状態をいい方向へと導いてくれているように思いました。
高くあがり過ぎるドライバーは、私は必然的に低く抑えようと『細工』をしてしまうところもあるのですが、今日はそんなことをすることもなく、『自然体』のまま打っていくことができました。
バックフェース

『安定性』という点では、それほど極端にスイートエリアが広いとは思わなかったですし、ドライバーに『ミスに対しての寛容さ』を求めておられる方にとっては、やや難しく感じられるかもしれません。
ある程度、ミスがミスとして、はっきりと表れやすいドライバーだと思います。
そういった意味では、いわゆる『ごまかし』が効きづらい・・・。といえるのかもしれません。
しかし、芯を喰ったときの打感はすごくいいですし、その時の『押し』の効いた伸びのある弾道はたまりません。
そして、その伸びのある球は、結構再現性が高いと思いました。
クセの無い、いいシャフトが挿さってあるせいか、まとめていきやすい感じがしました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、結構好みが分かれるところかもしれません。
やはり叩いていくべきドライバーだと思いましたし、そうすることでこのドライバーのポテンシャルが引き出されるように思います。
それほど強く叩かなくても、高いキャリーを稼いで距離を伸ばしていきたい・・・。という方には、合いづらい部分があるかもしれません。
スピンが多くて吹き上がる・・・。という感じはしなかったので、ヒッターにはマッチしていると思いますが、スインガータイプの方には、『ドロップ感』を感じられることもあるのではないでしょうか?
『高弾道』というよりは、明らかに『中弾道』といいますか『強弾道』を得られやすいドライバーだと思います。
操作性

『操作性の良さ』が、『打感』などと同様、このドライバーの大きな長所だと思いました。
BB-6という扱いやすいシャフトが装着されていることからも、やはりこのドライバーがプレイヤーの持ち球を大切にしてくれているように思います。
『ドローヒッター』はとても打ちやすいと思いますし、フェード系も対応してくれているので、そういった意味では、『プレイヤーを選ばない』といえるのかもしれません。
ただ、先ほども書きましたが、プレイヤーのミスを感じさせないタイプのクラブではないので、難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ROYAL COLLECTION 105V Forged DRIVER

ゴルフに限らず、他のスポーツなどもそうですが、『守り』に入っているときよりも、『攻め』ているときのほうが楽しいことが多いです。
勿論、『守りの面白さ』というのもあるとは思うのですが、基本的に攻めているほうが気持ちも前向きになりますし、楽しく感じやすいと思います。
『攻める』というのは、強く叩いて大きな飛距離を得て、少しでもグリーンに近づける・・・。ということもあるのだと思いますが、私はそういったことよりもむしろ、自分が普段打っている球筋を信頼しながら、そのホールのベストポジションへボールを運んでいくことのように思います。
いわゆる『直進性』が高いドライバーというのは、曲げづらく曲線のイメージがもちづらいので、なかなかこういった発想になれないのですが、このような『美顔』でバランスもよくて操作性のいいドライバーだと、『攻める』ということをまず前提にコース攻略していけるように思います。
そういった意味でも、とても実戦的で面白いドライバーといえるのではないでしょうか?
ヒール側

ロイヤルコレクションの名にふさわしい、とてもハイレベルなドライバーでした。
『ロイコレのドライバー』といえば、最近では一昨年出会った『BBD’s Tour VS ドライバー』の、あの好印象がずっと忘れられないのですが、このドライバーもすごく気に入りました。
勿論、どちらも購買意欲が湧いていますし、こういった極上のドライバーでラウンドしたら、とても楽しいだろうな・・・。と思いました。
『男前な顔』や、全体的な『しっかり感』などからも、このドライバーは最近の数あるドライバーの中でも、『硬派』な位置にあるといってもいいのではないでしょうか?
ROYAL COLLECTION 105V フォージド DRIVER
 
幸い、ロイコレのドライバーは何度も試打する機会に恵まれるので、このドライバーをこれから何度も試打して楽しみたいと思いました。
勿論、購入できればそれがベストではあるのですが、経済的に私にはそれがなかなかできないところがあるので、周りの友人たちにも勧めてみようと思いました。
ロイコレのドライバーは、これまでもハイレベルな物が多かったですし、違うメーカーのドライバーでも最近はかなりレベルが高くなっているので、このドライバーがそれらと比べて特別に大きく変わったところや珍しく感じる部分はありませんでした。
しかし、それは『変わらない良さ』といえるのかもしれない・・・。と思いました。
変えることにより、性能や品質が低下するよりも、こうして大きな変化は見られないものの、高いレベルを維持していることのほうが素晴らしいのかもしれません。
しかし、これからもそのハイレベルを維持しつつ、私たちゴルファーが思わず感心てしまうような歴史に残るニューモデルをこれからもロイヤルコレクションには期待したいです。
寒い日には、『ドライバーの打ち込み』や『素振り』をすると、身体がとてもポカポカしてきますが、今日はまさにこのドライバーのおかげで心も体も温かくなりました。
このドライバーをまた何度も試打して、楽しい時間を過ごしていきたいです。