ゴルフクラブ試打日記。          

ルーツゴルフ The ROOTS KEI フェアウェイウッド

ルーツゴルフ The ROOTS KEI フェアウェイウッド 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ The ROOTS KEI フェアウェイウッド の3番 です。
MISASAGI

シャフトは MISASAGI です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは5.3、バランスはD0、クラブ総重量は308g です。
正面

ルーツの、とても高級感溢れるフェアウェイウッドです。
ルーツゴルフのクラブに出会う機会はそれほど多くないのですが、他のメーカーとはちょっと違う雰囲気が感じられます。
メーカーのこだわりが強く感じられます。
先日ドライバーを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。
側面

おそらく、いろいろな機能が組み込まれているのだろうと思うのですが、とても落ち着いた感じのいい雰囲気があります。
『和のテイスト』といったらいいでしょうか?
いずれ、漢字やひらがなのモデルが出るんじゃないかな?と思えるような匂いがします。
金色のアクセサリーのような物には『SUPER AerMet』と記されていました。
ネック長さ

ネックの長さは、結構あります。
最近のFWの中でも、長いほうではないでしょうか?
独特なソール形状

この独特なソール形状に目がいきました。
少しくぼんでいます。
これには何か大きな意味があるのではないでしょうか?
昨年試打したヤマハのFWを思い出しました。
TUNGSTEN WEIGHT

ソールには『TUNGSTEN WEIGHT』と記されていました。
どこにタングステンが組み込まれているのか、じっくりと探してみたのですが、よく解りませんでした。
シャローヘッド

かなりのシャローヘッドです。
シャローバックというよりも、ヘッド全体が薄いです。
最近は結構ディープ系のFWも復活しているように思うのですが、このFWはかなり薄いです。
やはり地面から直打ちする場面の多いFWはシャローなほうが有利な面もあるのかもしれないですし、メーカーがある程度ユーザーを限定しているのかもしれません。
正直、私はもう少し厚みのあるヘッドのほうが好きだな・・・。と思いました。
クラウンの凹み

クラウン部分に凹みがあるのは、ドライバーと共通しているところです。
どんな効果が期待できるのでしょうか?
ドライバーを試打したときも、この凹みの効果を実感することはできませんでした。
顔

顔はなかなかいい感じです。
ドライバーはフェースアングルがきつかった印象が今でも残っているのですが、このFWはそんな感じはしません。
適度にバルジが効いていて、トゥ側が主張せず、上手く逃げてくれているので、好感がもてました。
振り感

素振りをしてみると、FWにしてはかなり軽く感じますし、シャフトもSではありますが、すごくしなって軟らかいです。
ちょっと合いづらい感じもしますが、こういったスペックもアリなのだと思いますし、強い苦手意識は芽生えてきませんでした。
もう少し重量感があったほうが振りやすいな・・・。とは思ったのですが、特に大きな不満はありませんでした。
このような軽量スペックでも、しっかりと振っていこう・・・。と思いました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、率直にいい・・・。と思いました。
クセの無い形状で、とても構えやすいです。
球が上がりやすそうな印象を受けました。
いいイメージを頭に描くことができました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は柔らかくていい感じです。
硬度の高いアーメット素材を使っているということで、どうしても硬いフィーリングを予想してしまうのですが、このFWの打感は柔らかいです。
昔からアーメット素材が使われたドライバーはありましたが、打感に関してはあまりいい印象が残っていない物もありました。
しかし、今は違います。
技術が進歩したからでしょうか?
このFWは、とても親しみやすい感じがします。
打球音

『音』は小気味良くて品のいい音です。
大きすぎず、ちょうどいい大きさです。
トゥ側

球はかなりあがりやすいです。
ロフトが15度ということですが、直打ちでも充分高さを出していくことができました。
タフな感じは全くしないですし、球を自然と拾っていける感じがしました。
ティアップすると、さらに易しく感じられました。
バックフェース

『安定性』という点でも、なかなかいい感じでした。
ソフトスペックではあるのですが、それほど暴れる感じはしませんでした。
ラインも出しやすく感じました。
気を抜いて振り過ぎてしまうと、ちょっとバラつく感じがしましたが、そこに気を付けていれば、大きな乱れにはつながりにくいのかな?と思いました。
『シャローヘッドのもつ直進性』といったらいいのでしょうか?
とてもイージーな感じがしました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、率直に優れているな・・・。と思いました。
最近の高性能なFWの中でもレベルが高いほうだと思いました。
とにかく『弾く力』が強いです。
ボールの勢いが強いです。
このFWはスペック的にも、ハードヒッターよりも、スインガータイプの方に合いやすいような気がします。
THE ROOTS KEI FAIRWAY WOOD
 
このスペックがジャストフィットする方には、かなり大きなメリットが期待できるのではないでしょうか?
昨年から『飛ぶFW』が大人気ですが、その殆どが『ハード』なタイプで、球があがりづらくて使えなかった・・・。という方もいらっしゃると思います。
敷居も決して低いとはいえないのかもしれないですし、親しみづらいと感じておられた方も多いと思います。
しかし、このルーツのFWは、そういったハードさは全く感じません。
むしろ『アンダースペック』に感じてしまうところもあると思いますが、そこに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
性格的に尖ったFWだとは全く思いませんでした。
操作性

『操作性』という点では、今日はあまり操作したいとは思えませんでした。
あまり極端なことをせずに、なるべく『無難なまま』打っていきたい・・・。という思いが強く出てしまいました。
シャフトがもうちょっとしっかりとしていれば、色々と細工をしてみたのかもしれません。
とても構えやすいクラブなので、本来ならば色々なことができるのではないか?と思いました。
ヒール側

あまり出会うことのないルーツのクラブですが、やはりすごく研究されているな・・・。と思いました。
『合う合わない』は人によって必ず出てしまうものですが、このスペックに親しみやすさを感じられる方には、とても頼れる武器になると思います。
先ほども書きましたが、15度でもしっかりと球を上げてくれます。
飛びに優れたFWですが、それほど速いヘッドスピードはクラブが求めていないような気がしました。
ルーツゴルフ The ROOTS KEI フェアウェイウッド

多くの『飛び系FW』は、その『低スピン性能』が大きな特徴だと思うのですが、それが人によってはメリットでありデメリットにもつながるのだと思います。
このFWは『低スピン』というよりは明らかに『弾く力の強さ』で飛ばしていけるFWです。
打感も硬くなく、音もいい感じなので、インパクトが緩むことなく、しっかりと振っていけます。
『飛びの形』はそれぞれ違っていても、この形を求めておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
THE ROOTS KEI FAIRWAY WOOD

ただ、私はこのFWをいいクラブだとは思いましたが、購買意欲が刺激されたか?といえば、正直そうでもありませんでした。
それは、このクラブに大きな不満があるというのではなく、あくまでもスペック的に私には合いづらいタイプだからです。
もうちょっとしっかりとしたスペックが発売されるのであれば、是非また試してみたいと思いました。
ルーツゴルフ The ROOTS KEI フェアウェイウッド

ゴルフクラブは『右へならえ』的なところが昔からあり、人気メーカーの人気クラブを見習って作られるところあり、個性を感じにくいことがよくあります。
しかし、ルーツにはとても個性が感じられます。
スペック的に合いづらいクラブが多いものの、この個性はこだわりにはとても魅力を感じます。
他のメーカーとは一線を画すような、このルーツのクラブに、これからも期待していきたいと思いました。