ゴルフクラブ試打日記。          

リョーマゴルフ Ryoma D-1 MAXIMA TYPE-D ドライバー

リョーマゴルフ Ryoma D-1 MAXIMA TYPE-D ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは リョーマゴルフ D-1 MAXIMA TYPE-D ドライバー です。
GRAPHITE DESIGN TourAD MX-D

シャフトは グラファイトデザイン TourAD MX-D です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は48g、トルクは4.7、キックポイントは中調子、クラブ総重量は297gです。
正面

リョーマらしい、高級感溢れるニュードライバーです。
先日黒いタイプの『』を試打しましたが、今回はシルバーっぽい色のヘッドです。
黒いヘッドのほうが精悍さがあって好きですが、このドライバーもとてもいい雰囲気を出しています。
これまでのリョーマのイメージにピッタリと合いやすいのは、こちらのほうではないかな?と思いました。
 
側面

この美しい光沢感が高級感を漂わせています。
それと同時に弾きが良くて、飛距離性能にも長けていそうです。
ほんの数年前まで、ヘッドにウェイトが付いているものは、とても珍しくて画期的でしたが、今では当たり前になったような気もしますし、調整機能付きドライバーがたくさんあるので、逆にすごくシンプルに見えます。
しかし、シンプルに見えてもすごいハイテクが搭載されているのだと思います。
エポンなどに共通していることですが、『シンプルなドライバーこそ飛ぶ』というイメージが私の中ですっかり定着しました。
それくらい、初めて出会ったエポンのドライバーの強烈な印象が頭から離れません。
ネック長さ

ネックの長さは、これまでのリョーマのドライバーと共通しているところでしょうか?
ヘッド全体の形状も、立体的というよりは平べったい感じがします。
今の主流ともいえる形状だと思います。
顔

顔は、やはり独特な感じがしました。
先日試打した『V』と同様、トライアングルに近い形状をしています。
最初は少し変わった顔だな・・・。と思うのですが、ずっと見ているうちに馴染んでくるので不思議に感じます。
『美顔』とはいえないような気もしますが、『機能的な顔』といえるような気がします。
フェースがほんの少しだけ被っているかな?と思ったのですが、極端ではなくごく僅かだったので、強い違和感はありませんでした。
こうして顔を見るまでは、極端なフックフェースを予想していたのですが、実際はそうでもありませんでした。
これは上手く打っていけそうだぞ・・・。と思いました。
TYPE-D

ヒール部分に『TYPE-D』とあったので、『D』は『ドロー』の意味なのかな?と思いました。
しかし本当のところは、どうなのか解りません。
シャローバック

このシャローバックも、ある程度予想していた通りでした。
『V』と大きな違いは無いように思います。
今度機会があれば見比べてみたいと思いました。
振り感

素振りをしてみると、かなりソフトスペックであることに気づきました。
『V』もそれほどハードな印象はありませんでしたが、この『D』はさらにソフトになっているようです。
かなり軽く感じますがシャフトも長すぎず、あくまでも『振っていける範疇内』だったので、感じをつかむのにもそれほど時間は掛かりませんでした。
少しグラついてしまう感じがするので、上手く打てるかな?と少しだけ不安になりました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じでした。
ヘッド後方が伸びていますが、特に構えづらい感じはしませんでした。
このように投影面積の大きいドライバーでフェースが強く被っていると、私はすごく苦手に感じますし、試打するのにも躊躇していたところがありましたが、このドライバーはそういったマイナス的なところはありませんでした。
トゥ側が主張し過ぎていないので、いわゆる『巻き込み』の心配をしなくてもいいように感じられました。
少し肩の力が抜けたような気がしました。
見惚れるほどの美しい顔だとは正直思いませんでしたが、余計な緊張感を感じさせる構え感ではありませんでした。
もし、初めて見た顔であれば、やはり苦手意識をもってしまっただろうと思うのですが、たくさん経験してきたので、『慣れ』というものもあるのかもしれません。
ボールを曲げるイメージが全く出せませんでした。
構えていてイメージがなかなか確立されないので、少し背中がむず痒い感じがしたのですが、まずはこのドライバーの『お手並み拝見』といった感じで振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
バックフェース

まず感じたのが、その『安定性の高さ』といいますか『曲がりにくさ』です。
構えたときの印象そのままの高い直進性がありました。
これはかなりオートマチック的に打っていけるドライバーだと感じました。
ただ、ちょっと振りにいってしまうとシャフトが遅れる感じがしたので、そこを上手く合わせていく必要があるように感じられました。
ヘッド自体はかなり安定性が高いと思いました。
この試打ドライバーのシャフトフレックスが『SR』ということだったので、『S』だともっと安定性が出せたのかもしれません。
いずれにせよ、かなり『軟らかめ』のシャフトだと思います。
おそらく『S』でも、柔らかく感じたような気がします。
フェース面

『打感』は柔らかくて好感がもてました。
ボールを弾き飛ばす力がとても強いと感じました。
打球音

『音』は少し大きめではありますが、苦手意識をもつほどではありませんでした。
しかし、もう少し静かでもいいかな?と思いました。
ただ、このドライバーのスペックなどからいっても、予めこれくらいの音になるように設定されていたような気がします。
私は甲高かったり、大きすぎる音は苦手ですが、逆にある程度大きめの音のほうが飛んでる感じがつかみやすい・・・。という方はたくさんいらっしゃると思います。
そういった方には、このドライバーの音はとても魅力的に感じられるのではないでしょうか?
トゥ側

球は予想通り、とてもよくあがります。
先日試打した『V』同様、タフな感じは全くしませんでした。
世の中には『タフな9.5度』と『そうでない9.5度』の二種類のドライバーがありますが、このドライバーは完全に後者です。
リアルロフトが何度なのか解りませんが、このドライバーはとても球が浮きやすいので、日頃10度くらいのロフトのドライバーを愛用しておられる方も、まずはこの9.5度を試してみられるのもいいのではないでしょうか?
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、なかなかいい感じでした。
おそらくかなりの技術が組み込まれているのだろうと思いますが、スペック的にも私には『V』のほうがいい結果が出やすそうな感じがしました。
このドライバーもいい感じではありますが、ちょっと『振り足りない』感じがしました。
キャリーもしっかり稼げますが、このドライバーのもつ『曲がりにくさ』が飛距離に大いに貢献しているように思います。
上手く当たった時と、そうでない時の差を縮めることができるのではないでしょうか?
スイートエリアもすごく広く感じますし、いい意味で『大雑把』に打っていけるドライバーだと思いました。
フィーリングはいいですが、何と言いますか『繊細さ』はあまり感じませんでした。
ミスヒットによる飛距離や方向性のバラつきなどに神経をすり減らすタイプのドライバーではないと思いました。
操作性

『操作性』という点では、かなり直進性が高いので、なかなか左右に曲げることができませんでした。
何球か続けてトライしてみたのですが、なかなか上手く曲げられませんでした。
そして、しばらくしてようやく意図的に曲げることができました。
ただ、かなり不自然なことをしているように感じましたし、このような極端なことをしているのが少し怖く感じられました。
このドライバーのもつ高い直進性を活かしたほうが、明らかに得策だと思いました。
ヒール側

先日試打した黒いモデルの『V』はスピンが少なめだったせいか、何となく『無機質』な感じがしたのですが、今回のこのシルバータイプの『D』はスピンも感じられ、『有機質』な感じがしました。
あくまでも私の感覚では、高い直進性は感じられますが、あまり強く叩いていかないほうがいいように感じられました。
リョーマゴルフ Ryoma D-1 MAXIMA TYPE-D ドライバー
 
今はたくさんのメーカーから、色々なタイプのドライバーが発売されていますが、それらを総合してみて、今回のこの『TYPE-D』がちょうと『中間点』に位置するドライバーなのではないかな?と思いました。
タフな感じは全くしないですし、かといって頼りない感じもしませんでした。
球はよくあがりますし、この高い直進性は今のドライバーの中でも間違いなく『トップクラス』といっていいように思います。
先ほども書きましたが、『敢えて曲げようとするのが怖く感じる』くらい、曲げにくいドライバーです。
シャフトがしっかりしていれば、もっと確実性がアップしていたような気がします。
Ryoma D-1 MAXIMA TYPE-D DRIVER

先日試打した『V』の時にも感じていましたが、前のモデルよりも明らかにフィーリングが良くなっていて、私はそこに魅力を感じました。
リョーマは地クラブといえるのか私には解りませんが、なかなかニューモデルが出ないような気がします。
大手メーカーでは、毎年のようにニューモデルがラインアップされますが、リョーマは数年ぶりだと思います。
それだけ念入りに研究に研究を重ねて発売されているのかもしれません。
Ryoma D-1 MAXIMA TYPE-D DRIVER

聞くところによると今、この『D-1 MAXIMA』は、注文が殺到していて、いわゆる『品薄状態』が続いているのだそうです。
そういったことも解るような気がします。
前のモデルからの多くのファンを獲得していると思いますし、今回のニューモデルでファンになった方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私は後者のほうです。
前のモデルには、正直あまり魅力を感じていませんでしたが、今年のニューモデルにはとても魅力を感じています。
『オートマチック系』のドライバーよりも、どちらかといえば『マニュアル系』のドライバーをいつも使っていきたい・・・。と思っているのですが、ここまではっきりとしたオートマチック系ならば逆に使ってみたい・・・。と思いました。
今日は練習場でしたが、コースではこの曲がりにくさが、どのような味わいになるのかが、とても興味があります。
リョーマゴルフ Ryoma D-1 MAXIMA TYPE-D ドライバー

今日の感じだと、私には黒いタイプの『V』のほうが易しく感じられましたが、このドライバーの『曲がりにくさ』も相当なものです。
やや軽めのスペックなので、『300g以下』のドライバーを使いたい方には、とても扱いやすく感じられるのではないでしょうか?
今日の練習場での結果が、このままコースでも出せるとしたら、『18ホールをボールひとつ』でホールアウトできそうです。
もちろん、アイアンなどでシャンクが出たり、アプローチなどでグリーンを大きくオーバーしてOBになってしまえば、そうはいきませんが、あくまでもティショットでの失敗はかなり軽減されるのではないでしょうか?
昔から『ゴルフはアプローチとパッティングだ』という格言があります。
確かに私もその通りだと思いますが、それはあくまでもティショットが上手くいく人の格言のような気がします。
アプローチやパッティングの前のティショットでOBを出してしまえば、いきなりダブルボギーの確率も上がってきます。
そうなれば、スコアメイクにも苦労します。
ティショットをいいところに運んでこそのアプローチであったり、パッティングといえるのではないでしょうか?
そういったことを考えていると、このドライバーがかなりの優位性をもたらしてくれるような気がします。
飛距離性能も高いと思いますが、この『曲がりにくさ』は、とても大きな武器になると思います。
なかなか出会うことが多くないメーカーかもしれませんが、性能はかなり高いので、できるだけたくさんの方に、このドライバーの高性能を実感していただきたいです。