今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヨネックス EZONE Tri-G ドライバー です。
シャフトは NST310 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は49g、バランスはD3、クラブ総重量は293gです。
ヨネックス イーゾーンの新しいドライバーです。
ルックスが大きく変わりました。
3つのウェイトがよく目立っています。
ソールにウェイトが3つあるので、交換することによって、重心深度を変えられるのだろうという予測が容易に立ちました。
先日試打したミズノのドライバーはウェイトを移動できるタイプでしたが、このドライバーは交換することで同じような効果が期待できるんだろう・・・。と思いました。
3つのウェイトがよく目立っていて個性的ですが、それ以外は特に変わったところは見られませんでした。
しかし、見えないところにも、色々な工夫が施されているような気がしました。
ヨネックスは昔からハイテクなイメージが強いです。
ネックの長さは標準的です。
ネックには調整システムが搭載されていました。
すっかりお馴染みになりました。
試打するのは、この『S』のポジションです。
L
U
H
他には『L』『U』『H』がありました。
今は調整機能も複雑化していますが、このドライバーはとてもシンプルでした。
ウェイトの交換と、このシンプルな調整機能だけで充分ということではないでしょうか?
シャロー系のヘッドです。
今、最も多く見かける形状です。
ヨネックスのドライバーは、昔から『カーボンコンポジット』のイメージが強いので、クラウンを近くでよく見てみたのですが、カーボンのあの独特な模様は見られませんでした。
ヨネックスは『複合型』を得意にしている印象もあるので、また違う素材が使われているのかな?と思いました。
『フルチタン』ではないような感じがしました。
フェース面のデザインも凝っています。
『V』の模様がインパクト大です。
『テーラーメイド Vスチール』や、『ヤマハのドライバー』を思い出しました。
クラウンマークも独特です。
今年のタイトリストのニュードライバー『915シリーズ』のドライバーのクラウンマークを思い出しました。
このドライバーの最大のウリは、やはりこの3つのウェイトだろうと思います。
ウェイトにはそれぞれ数字が刻まれていました。
フェース側から順に、『2』『2』『12』となっていました。
他にも色々なウェイトが用意されているのでしょうか?
もしそうだとすると、かなりバリエーションが増やせそうです。
今のこのポジションだと、結構重心深度が深いほうなのかもしれません。
このオリジナルグリップもソフトな握り心地で、いい感じです。
あまり凝った感じはしませんが、いい意味で『無難』なグリップです。
顔にも特徴があります。
何となくですが、『ゼクシオ』の顔に似ているな・・・。と思いました。
今度機会があれば、見比べてみたいと思いました。
色々な角度から、他のクラブを連想させるドライバーだと思いました。
素振りをしてみた感じは、やや軟らかめではあるのですが、それほど頼りない感じはしませんでした。
結構振りにいっても、しっかりとついてきてくれました。
タイミングも合わせやすい感じがしました。
よく走るタイプのシャフトです。
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
神経質そう・・・。というよりは、明らかに大らかそうな感じがしました。
直進性も高そうです。
『逃げる』『つかまる』でいえば、どちらかといえばつかまりそうな印象を受けました。
試打を開始しました。
『打感』はソフトというよりは、ややしっかりめでした。
硬すぎないので、手に嫌な衝撃も残りませんでした。
なかなかのフィーリングです。
『音』は少し大きめですが、全く問題ない範囲です。
インパクトが緩んだり詰まったりすることもありませんでした。
しっかりと振り抜いていくことができました。
『球のあがりやすさ』は、まずまずでした。
予想していたよりは高くあがりすぎないで、強めの弾道でした。
ロフトが9度だからでしょうか?
上がりすぎを気にせず、しっかりと振っていくことができました。
これでウェイトを交換すれば、もっとスピンも抑えられるのではないかな?と思いました。
『安定性』は高いと思いました。
見た目の印象以上に易しく感じました。
シャロータイプのドライバーですが、もう少しシビアといいますか、正直なタイプだと思っていました。
しかし実際は違っていて、寛容なところも充分持ち合わせているドライバーだと思いました。
構えた方向に、そのまま飛んでいくタイプです。
途中から予想しなかったような曲がりを見せることもありませんでした。
アドレスがきっちりとできていれば、大きなケガにはつながりにくいだろう・・・。と思いました。
『飛距離性能』は、なかなか高いと思いました。
キャリーも稼げますが、高くあがりすぎないのがいいと思いました。
確実に前に進んでいく感じがしました。
この弾道の強さにも、ヨネックスの高い技術がたくさん注ぎ込まれているのだろう・・・。と思いました。
『操作性』という点では、やや難しい感じがしました。
意図的に大きく曲げることはできませんでした。
直進性の高さが邪魔をしているように思いましたが、こういったところが今求められているのかもしれません。
あまり細工をしたくない、する必要がないドライバーだと思いました。
ソフトスペックではありますが、結構頼もしく、一本芯が通っている感じがしました。
ヨネックスは『ドラコン軍団』が有名でしたし、フィル・ミケルソン選手や石川選手のイメージが今でもあります。
なので、昔から『ハードヒッター用』というイメージがありましたが、ここ何年かは『ソフトスペック化』が目立つようになりました。
ハード過ぎるクラブは売れにくいのだろうと思います。
それほど需要は大きくないのかもしれません。
このドライバーはそういった意味でいうと、『ハード過ぎず、かといって、ヤワなタイプでもない』と思いました。
このロフト(9度)は明らかにヒッター向けだと思いますが、違うロフトを選んだり、ウェイトを調整したりすれば、かなり幅広い層の支持を集めそうです。
正直、私はそれほど購買意欲が強く刺激されることはなかったのですが、いいドライバーだな・・・。と思いました。
見た目は斬新な感じもしますが、基本的なことは、既に他のメーカーがやっているように思います。
ゴルフクラブには『流行』というものがありますし、ひとつがヒットすれば、その流れに沿っていくことが多いように思います。
しかしヨネックスには、他のメーカーがまだやっていない斬新なことにチャレンジして欲しいと思っています。
あのパターのように、科学的根拠に基づいた斬新なクラブであれば、ヒットするのではないでしょうか?
海外メーカーの流れを汲むのではなく、日本のメーカーが世界のクラブの流行の発信元になって欲しいと私はずっと思っています。
深い研究によって開発されているヨネックスは、それが可能だと私は思っています。
このドライバーはいい印象が残ったので、また試打してみたいと思いましたし、次のモデルにも期待したいです。
ヨネックス EZONE Tri-G ドライバー
- 2015年3月20日
- ヨネックス
- 次の記事へ
NUD GHIBLI ドライバー