今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヨネックス TRIPRINCIPLE ユーティリティ の3番です。
シャフトは WFS 300-U です。
ロフトは20度、クラブ長さは41.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、バランスはD2、クラブ総重量は336g です。
YONEX TRIPRINCIPLE シリーズのユーティリティです。
先日パターを試打しましたが、今日はユーティリティを試打する機会に恵まれました。
これまでパターだけでなく、ウェッジも試打したことがあるのですが、このTRIPRINCIPLEシリーズは奇抜なデザインが特徴です。
しかし、それが単に奇抜なだけでなく、きちんとした理論に基づくものであれば、とてもいいことだと思います。
同じようなタイプのクラブが多い中、今は『個性』を探すのが難しいような気もします。
シャロー感があって、全体的に丸みを帯びていて、易しさを感じさせます。
ハードそうな印象は全くありません。
まずは、この三角形のアクセサリーのような物が目に入りました。
この位置にあるということは、やはりウェイトなのでしょうか?
『20』とはどういう意味があるのかな?と思いましたが、おそらくロフトのことだろうと思いました。
だいたいはヒール寄りの表示されているものが多いように思いますし、ここの部分はクラブの名前が表示されていることが多いので、ちょっと変わっているな・・・と思いました。
色々なところで、これまでと違うようにしようとしているのではないかな?と思いました。
ネックの長さは結構ありました。
ショートネックという感じではありません。
ヨネックスのクラブは『調整機能付き』の印象もありますが、このクラブには搭載されていませんでした。
調整機能を付けない分、他の部分にいいところをもってきているのではないかな?と思いました。
この斜めのスコアラインもよく目立っていました。
これまでも出会ったことがあるので、初めてではないですが、やはり珍しいです。
この斜めのスコアラインにも、大きな理由があるのだと思います。
比較的オーソドックスな顔(形状)です。
奇をてらった感じはしません。
ブルー系統の色が、いい味を出しています。
クールな印象を与えてくれます。
しかし、このクラウンの凹みがよく目立っていました。
このようなタイプを予想していなかったので、少し驚きました。
以前試打したことのある、PRGRのFWを思い出しました。
あの形状はとても奇抜でしたが、基本性能はとても高く、今でも印象に残っています。
このようなタイプは、構えたときに違和感をもってしまうこともありますが、クラウンを削るといいますか、凹ませることも物理的にとても有効なのだと思います。
このクラウンマークも独特な感じがしました。
クラウンの凹みを挟むようにマーキングされています。
この模様にも、何らかの視覚的効果が望めるのでしょうか?
長さが違うのは、どのような意味があるのでしょうか?
見た目がかなり変わっているので、打つ前から色々なことを考えさせてくれるクラブだと思いました。
クラブの進化はまだまだ止まっていないな・・・。と思いました。
シャロータイプのヘッドです。
球があがりやすそうです。
このベルベットタイプのグリップはとてもいい感じです。
独特のしっとり感がたまりません。
最近は複雑なパターンのある機能的なグリップも増えてきましたが、このクラブのグリップはオーソドックスなタイプです。
ヘッドが個性的なので、グリップもそのようになっているのかと思いましたが、そうではありませんでした。
機能性だけでなく、フィーリングも大切にしているということでしょうか?
先日試打したドライバーはグリップが個性的でしたが、このユーティリティはそうではありませんでした。
とても好きなグリップですが、バックラインがあったので、できれば無いほうがありがたいな・・・。と思いました。
素振りをしてみると、予想通りかなり軽めで、シャフトもよく動く感じでした。
フレックスはSですが、硬いという感じはしませんでした。
こういった感じ方は人それぞれだと思いますが、確実にいえるのは今のクラブは昔のクラブよりもフレックス表示が一段階以上違うように思います。
S(硬い)とかR(レギュラー)など、抽象的な表現はこれから少しずつ淘汰されていくのかな?と思いました。
ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
大きな凹みがよく目立ちますが、全体的な形状はオーソドックスなので、その全体的な雰囲気のままで振っていけばいいのだと思いました。
色々な工夫が見られますが、奇をてらった感じはしませんでした。
他のクラブと同じように、普通に構えることができました。
構えた時にフェース面が見えたので、斜めのスコアラインも当然見えたのですが、気になるということはありませんでした。
かなり個性的なユーティリティだな・・・。と思いましたが、苦手意識は殆ど芽生えず、いつも通り構えられたところに好感がもてました。
最近のユーティリティらしく、出っ歯タイプです。
もう少し抑えているといいな・・・。と思いましたが、これまでもたくさん経験しているので、特に難しく感じることはありませんでした。
試打を開始しました。
『打感』は好感がもてました。
ソフトというよりは、ややしっかりめでしたが、硬すぎず馴染みやすいフィーリングでした。
『球の重さ・質感』をしっかりと感じ取ることができました。
『音』はおとなしめで良いと思いました。
打つ前は、少し高めの音を予想していたのですが、違っていました。
インパクトが緩まず、振り切ることができました。
球はあがりやすくて、いい感じです。
ティアップせずにマットの上から直打ちで試してみたのですが、よく上げてくれました。
今の3番ユーティリティとしては、標準的なあがりやすさだと思いました。
今はあがりやすいユーティリティがたくさんあり、親しみやすさが増しました。
『安定性』は普通だと思いました。
充分易しいモデルではありますが、特別曲がりにくいとか、どこで打っても充分拾ってくれるという感じではありませんでした。
あくまでも標準的な易しさという印象をもちました。
『飛距離性能』は、いい感じでした。
予想していたよりもよく飛んでいました。
やはり個性的な工夫が功を奏しているのかもしれません。
キャリーをしっかり出すことができましたし、球が力強いです。
『操作性』は、まずまずだと思いました。
大きく曲げるのは少し難しく感じましたが、何とか曲げることができました。
あまり細工をせずに、大らかさを活かして打っていきたいユーティリティだと思いました。
最初見たときは、すごく変わっているな・・・。と思いましたが、実際に球を打ってみると親しみやすいところがいくつも出てきました。
全体的な効果があるのだと思いました。
スペック的にもそうですが、ヒッタータイプの方よりはスインガータイプの方に合いやすいように感じました。
歯を食いしばって思いっきり振っていくのではなく、軽く振ってポーンポーンという感じで運んでいくイメージが、このクラブには合いやすいような気がしました。
ヨネックスらしい個性があり、独自の研究がギュッと凝縮されたユーティリティだと思いました。
これからのモデルにも期待したいです。
ヨネックス TRIPRINCIPLE ユーティリティ
- 2016年6月23日
- ヨネックス