今日は、この2本のパターを試打しました。
試打したパターは、ヨネックス TRIPRINCIPLE パター と オデッセイ ヴァーサ #1 ホワイト パター です。
今日はクラブの試打をするつもりはなく、普通に練習して帰ろうかな?と思っていたのですが、久しぶりにこのヨネックスのパターに出会うことができたので、球を転がしてみることにしました。
30分ほど転がした後、一息入れる為にベンチに腰掛け、缶コーヒーを飲んでいました。
パターは何気なく、ベンチに置きました。
すると、このパターがいわゆる『ヒール・トゥバランス』であることに気づきました。
普通マレット型パターといえば、フェースバランスが多いように思います。
これは意外でした。
ちなみに、私が愛用しているエースパターはフェースバランスです。
これが本来のマレット型らしいところだと思います。
しかし、ヨネックスがこうしているのには、それなりの理由があるからに違いない・・・。と思いました。
この大きなヘッドで『イン トゥ イン』に打っていけ・・・。ということなのかな?と思いました。
昨年、初めて試打したときは、ここまで考えませんでした。
これだけ大きなヘッドに、この角度でシャフトが真っ直ぐ挿してあったら、確かにフェースが真上を向かないのかもしれません。
久しぶりに出会いましたが、やはり大きなヘッドだな・・・。と思いました。
せっかくなので、ヒール・トゥバランス のパターと打ち比べてみようと思いました。
ヒール・トゥバランスといえば、やはり『ピン型パター』です。
ピン型パターで、いいのは無いかな?とショップの試打クラブコーナーに再び向かいました。
ということで、これも昨年試打して、とてもいい印象が残っているオデッセイのパターと比べてみることにしました。
ヨネックスのパターと、オデッセイのパターの独特なカラーリングを組み合わせてみても面白い・・・。と思っていたので、このパターにしました。
ヨネックスの、この TRIPRINCIPLE パターは昨年からずっと品薄状態になっていて、たくさんの注文に生産が全く追いついていないのだそうです。
対してオデッセイのパターは、すぐにでも購入することが可能ですし、店頭でもよく見かけます。
『希少価値』のあるヨネックスのパターと、すぐにでも購入することができる『購入しやすさ』が魅力のオデッセイのパター・・・。といったところでしょうか?
こうして見ても、かなりの違いがあります。
クラブの性格の違いがよく解りますし、人によって好みが大きく分かれるところだと思います。
ドライバーやアイアンなどは大型ヘッドを好まれる方でも、パターはあまり大きくないほうがいい・・・。という方は多いのではないでしょうか?
逆にドライバーやアイアンなどは、いわゆる『小顔タイプ』を使っているけど、パターは大きな『ネオマレット』を使っている・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
絶対にこうしなければいけない・・・。というものでもなく、やはり『好み』などで選ぶのもいいと思いますし、タイプの違うパターを使うことによって、ストロークの弱点を補うことができたり、新たな発見もあるのではないでしょうか?
パターに限ったことではないですが、色々なクラブに触れてみる・・・。ということがとても大切な気がします。
『顔』も大きな違いがあります。
色はとても個性的ですが、やはりピン型パターをずっと使ってきた私は、右のオデッセイに親しみやすさを感じます。
ヨネックスのパターは本当に大きいな・・・。と、こうして見比べてみて、改めて感じました。
ネック形状も、大きく異なります。
ネックがしっかりとあって、まさに『ピン型』といっていいオデッセイと、シャフトが直接ヘッドに挿してあるヨネックスとは、こうして見ても、かなりの違いがあります。
やや高重心のオデッセイと、低重心のヨネックスということでしょうか?
フェース面も大きく違います。
樹脂系のオデッセイと、アルミタイプのヨネックスです。
ヨネックスのTRIPRINCIPLEパターは、この大きさなどから、大味そうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はとてもソフトで繊細なフィーリングを楽しめるパターです。
ヘッドの大きさや重さと、この繊細さがちょっと合っていないように感じることもあるのですが、とてもソフトなタッチで球を転がしていけます。
一方、オデッセイのパターも、この樹脂系インサートがアルミフェースとはちょっと違った絶妙なタッチが得られ距離感も出しやすいです。
まさに高速グリーンにピッタリといったところでしょうか?
どちらも違いがありながらも好感のもてるフィーリングですが、敢えて好みで優劣をつけるとするならば、マイパターのフィーリングに近い、TRIPRINCIPLEのほうが親しみやすいような印象もあります。
YONEX TRIPRINCIPLE
ODYSSEY VERSA #1 WHITE PUTTER
ボールを前にして構えた感じは、『慣れている』ということもあって、ピン型であるオデッセイのほうが楽に構えることができました。
これはどちらが優れているか?ということではなくて、あくまでも『慣れ』や『好み』という部分が大きいような気がします。
すごく大きい、ヨネックスのTRIPRINCIPLEに安心感をもたれる方も多いと思います。
タッチはどちらも出していけそうですが、よりラインをイメージしやすいのは、私はオデッセイかな?と思いました。
試打を開始しました。
異なるタイプの打感ですが、どちらも好感がもてます。
アルミの柔らかさがありながらも、フェース面の凹凸が球をしっかりとつかまえてくれる感じのTRIPRINCIPLEと、イメージしたラインにボールをスッと滑らせていきやすいオデッセイ・・・。といったらいいでしょうか?
フェース面というよりも、ヘッド形状によるところも大きいと思うのですが、ロングパットの距離感はピン型であるオデッセイのほうが出しやすいと感じました。
グリーンがもし『氷』で出来ていたとしたら、オデッセイのほうがタッチは合いやすいのかな?と思いました。
構えたときのイメージの強さが、そのまま結果となって表れたような気がします。
TRIPRINCIPLEも使い込んでいって、慣れれば距離感も合ってくると思うのですが、少し時間と球数が必要かな?と思いました。
ショートパットでは、どちらも大きな優劣がつきませんでした。
すごい柔らかさがありながらも、金属フェースのもつ『芯のある打感』が味わえるのはヨネックスのほうです。
『安定感』という点では、どちらも易しいタイプだと思いますが、敢えていうならば『オートマチック感』のあるTRIPRINCIPLEかな?と思いました。
TRIPRINCIPLEを初めて試打したときに『軍艦』をイメージしたからというわけではないのですが、この2つのパターは『大型船舶』と『小型船舶』といえるほどの違いを感じました。
自分のフィーリングを出したり、融通が利くのはオデッセイのような気がします。
対して、ヨネックスのほうは、いい意味でも逆の意味でも『自動的』といった感じがしました。
『なかなか止まれない』という印象をもちました。
船を操縦される方ならばご理解いただけると思うのですが、船の操縦と車の運転の大きな違いであって、船の操縦の難しさのひとつに『完全には止まれない』ということがあります。
スクリューを止めても、エンジンを停止させても、潮の流れや波の影響などで船はどんどん流されていきます。
車はブレーキを踏んで停止させればその位置に止まることができますが、船はそうはいきません。
アンカーなどで固定しなければなりません。
この大型パターであるTRIPRINCIPLEの『慣性の大きさ』を感じ、船と自動車の違いを思い浮かべました。
球の転がりはどちらもいいですが、敢えていうならば、『重さ』を利用できるヨネックスのほうかな?と思いました。
ただ、パターは転がりが良ければいい・・・。というものでもないですし、『タッチ』が合わないと意味が無いですが、そういった意味で考えてみると、ほぼ互角といったところかな?と思いました。
ヨネックスのパターは『36インチ』ですが、果たしてこれが本当にベストの長さだろうか?と思いました。
できれば長さを調整したいな・・・。と思ったのですが、これも計算されつくした長さなのかもしれません。
しかし、『万人に合うクラブ』はこの世には存在しないですし、この長さが必ずしもベストとはいえないような気もしました。
長さもそうですが、ライ角なども調整してみたい・・・。と思いました。
このトライプリンシプルを初めて試打したときは、あまり思わなかったのですが、この模様を利用したほうがいいのかな?と思いました。
私は四角くて大きなヘッドばかりに目がいったのですが、この模様にも大きな理由があるのかもしれません。
『入れるイメージ』『転がすイメージ』を出しやすいのかもしれません。
この黒いヘッドに、『ゼブラカラー(パンダカラー)』が組み合わさるとどうなるだろう?と思い、並べてみました。
なかなか面白いカラーリングだと思いました。
以前ヨネックスは『垂直感を感じさせるドライバー』を発売しているので、パターにも応用したら面白いのではないかな?と思いました。
トライプリンシプルのセカンドモデルは『ゼブラカラー(パンダカラー)』になるのかもしれない・・・。と思いました。
トライプリンシプルの安定感に、構えやすさが組み合わされば、まさに『鬼に金棒』といったところではないでしょうか?
パター本来の性能とは異なりますが、『しゃがまずに立ったままでの球の拾いやすさ』にも着目してみました。
TRIPRINCIPLEの圧勝でした。
TRIPRINCIPLEはこれまでの普通のパターと同じように球を乗せやすいのですが、オデッセイはなかなか上手くいきませんでした。
それはバックフェースの形状といいますか『厚み』によるところが大きいと思います。
こうして厚みを見比べてみても、かなりの違いがあります。
ほとんど厚みといいますか『高さ』のないTRIPRINCIPLEに比べ、オデッセイのほうが高くなっていて、球を拾いづらいです。
近くで見ると、違いがよく解ります。
パターの人気メーカーである、オデッセイなので、きっと何らかの意味があるとは思うのですが、私はここの部分を使って球を拾うこともあるので、球の拾いやすさという点ではヨネックスに軍配を挙げたいと思います。
とはいっても、ここの部分はあまり気にされない方も多いとは思うのですが・・・。
ロングパットは『距離感』が大事で、ショートパットは『方向性』が大事・・・。ということは昔から言われてきました。
今日はまさにその言葉を体感したような気がします。
ある程度長い距離だと、ピン型パターであるオデッセイのほうが易しく感じます。
短い距離で、いわゆる『入れごろ外しごろ』といえるパッティングでは、ヨネックスの安定感が光るような気がします。
このヨネックスのパターをまだ使ったことがない方に申し上げたいのですが、このパターを使えば必ず真っ直ぐ転がる・・・。というものではありません。
傾斜などによって、曲がるラインではそのようになる・・・。ということです。
パッティングの練習マットではすごく入りやすいですが、実際のグリーンがそのようになるかは、また別物です。
しかし、優れていることに変わりはありません。
このパターを使いだしてから、ショートパットが得意になった・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ちょっと変速的ではありますが、こういったタイプの異なるパターを2本入れてラウンドするのもいいのかもしれない・・・。と思いました。
『14本以内』であれば、パターが2本入っていてもルール上問題ないので、面白いかもしれません。
スコアの半分以上はパッティングで作るものです。
そう考えると、タイプは違うけれど、それぞれの特長が光り、扱いやすいパターを2本入れておくのもいいのかもしれません。
私は日頃から使い慣れていて、信頼しきっているマイパターがやはり一番私には合っているように感じたのですが、改めてこの2つのパターの性能の高さを感じました。
ヨネックスのパターも個性的でありながらも、それが理にかなっているのだと思いますすし、何よりフィーリングがいいです。
対してオデッセイのパターもタイプが違いますが、やはりいいパターだな・・・。と思いましたし、ピン型パターが本当に優れていることを感じました。
この2つのパターのおかげで、グリーン上で2時間以上球を転がし、楽しい時間を過ごすことができました。
ヨネックス TRIPRINCIPLE パター & オデッセイ ヴァーサ #1 ホワイト パター
- 2014年3月8日
- その他のクラブ
- 前の記事へ
キャロウェイ APEX PRO アイアン
- 次の記事へ
キャスコ ドルフィンウェッジ ブラック