今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ RMX 220 アイアン の7番です。
シャフトは N.S.PRO RMX 95 です。
ロフトは29度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は406gです。
ヤマハの美しいポケキャビです。
ヤマハのアイアンはフォージドタイプもあれば、このように機能的なタイプのアイアンもあって、その住み分けがしっかりできています。
それぞれクラブの性能などが違いますが、共通していえるのは『見た目が良い』ということです。
美しいクラブが多いです。
打つ前に、まず目で楽しませてくれます。
今日手にしたアイアンも、そんなタイプです。
やや大型ではありますが、それほど極端ではありません。
セミラージといっていいように思います。
見慣れたポケキャビではありますが、すごく丁寧に造られている感じがして、チープさは全く見られません。
トゥ側にある、このパーツが目立っていました。
これにはどんな意味があるのでしょうか?
重量調整の為かな?と思いましたが、詳しいことは分かりません。
彫りの深さはたっぷりあります。
これまでのモデルと変わらないようです。
何といいますか、この機械的なところに魅力を感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
トップラインは少し厚みがありますが、極端ではありません。
ソール幅はワイドですが、このようなタイプでは普通です。
ワイドソールを好まれる方には、親しみやすいソール幅といえるのではないでしょうか?
アイアンの形状にはあまりこだわらないという方も、ソール幅だけは何故か気になるという方は多いかもしれません。
アイアンの性能における大きな部分を本能的に感じ取っておられるのだと思います。
ソールの形状はフラットというよりは、微妙な丸みがあります。
リーディングエッジもトレーリングエッジも丸みがありますが、極端に大きく削られてはいません。
ネックの長さは標準的です。
これまでは、こういうタイプのアイアンはショートタイプが多かったように思いますが、このアイアンは適度な長さが維持されています。
太さも極端ではないので、美しいなぁ・・・。と思いながら見ていました。
こうして見ても、グースが利いているのが分かります。
このような大きいタイプのアイアンにグースは必須といえるのかもしれません。
フェース面にミーリングはありませんでした。
光沢感のあるツルツルしたフェース面ではなく、少しザラザラしています。
このフェース面も、これまでたくさん出会ってきました。
装着されているグリップは、これまで試打したモデルに採用されているものと同じです。
私が好むタイプとはちょっと違うのですが、大きな不満はありません。
素振りをしてみると、やや軽量感があるものの、頼りない感じはなく、しっかり振っていくことができました。
しっかり振ってタイミングを整えたい私は、いい感じで素振りを繰り返しました。
普段手にしているクラブもそうですが、軽いクラブだからこそ、手だけで振らず、からだ全体で振るよう心がけています。
試打クラブにはカーボンシャフト装着モデルもあったのですが、スチールのほうが私には合いやすいと思い、このアイアンを手にしました。
ボールを前にして構えてみると、予想以上にいい顔をしていて構えやすかったので、ちょっと意外でした。
これまでの経験から、もう少しクセのあるタイプだろうと思っていましたが、違いました。
明らかに前のモデルよりも良くなっています。
やや大顔タイプではありますが、違和感や苦手意識なども芽生えませんでした。
何といいますか、気品があります。
グースが利いているタイプではありますが、いい感じでヒール側がギュッと絞り込まれているので、ボテッとした感じがしません。
いつも通り、リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。
『打感』はソフトではなく、ややしっかりとした感じですが、これは最初から予想していました。
心地良い感触が残るということはなかったのですが、大きな不満はありません。
ボールがフェースに乗って、そこからグッと押せるタイプではなく、バーンと強く弾くようなフィーリングです。
いわゆる『球離れ』が速いタイプです。
ドライバーに限らず、アイアンでも球離れの速さが求められる時代になったのかもしれません。
それが飛距離につながっているような気もします。
球はあがりやすくて、イージーです。
見た目通り、かなり親しみやすくなっているアイアンです。
タフさとは全く無縁といっていいように思います。
これだけ重心が低いと、ボールがフェースに触れるだけで自然とあがっていくような感じです。
『安定性』は高く優れています。
シビアさは無く、大らかさをもったアイアンです。
打点がブレてしまう方にも、心強いアイアンといえるのではないでしょうか?
『飛距離性能』も優れていて、易しく飛ばしていけるハイテクアイアンです。
ロフトが立っている『スタンディングロフト』ということもありますし、フェースの弾きもかなりいいので、それが飛距離に直結しているように思います。
球があがりやすくて、安定性が優れていて、尚且つ飛距離も出る・・・。という、今のニーズにピッタリとマッチしたアイアンです。
ロフトが立っていますが、充分すぎるほど球はよくあがりましたし、キャリーもしっかり稼ぐことができました。
しっかり振って『強いインパクト』で飛ばしていくというのではなく、ゆったりとした感じで『優しいインパクト』でボールを遠くに飛ばせるイメージです。
『操作性』という点では、まずまずでした。
大らかな性格が勝っていて、あまり細工をするタイプではないと思うのですが、マッスルバックやハーフキャビティのように大きくではないですが、左右にも曲げることができました。
構えやすくて違和感がほとんど無かったからなのかもしれません。
左右どちらかにクセが偏っているというよりは、ほぼ『中立的』な印象をもちました。
ただ、やはりこのようなアイアンは細工をするというよりは、『大らかさ』を活かしていったほうが自然な感じがします。
私はどちらかというと細工をしたいタイプなので、このようなアイアンは少し退屈に感じることもあるのですが、大らかさを求める方には、かなり親近感を持たれやすいのではないでしょうか?
予想していたよりも構えやすかったのが、強く印象に残りました。
これまでのモデルとあまり変わらないだろうと思っていたのですが、違いました。
これはいい意味での『意外』です。
打感は『乗っかる』タイプではなく、『弾く』タイプですが、このようなアイアンではそれが当たり前といっていいのかもしれません。
バーンと弾く感じがするのですが、硬すぎないのがいいです。
ヤマハらしく、丁寧で美しい仕上がりになっているのがさすがです。
ヤマハのアイアンには昔からいい印象をもっているのですが、それが今でも続いています。
違うメーカーのこのようなタイプのアイアンでは、仕上げが雑であったり、くすんで見えたりすることもあったのですが、このアイアンは違います。
見ていて楽しいですし、所有感を満たしてくれるアイアンです。
『易しさ』と『飛距離』も優れているので、今の『トレンド』に充分乗っています。
なので、このようなアイアンのことを『トレンディアイアン』といったらいいでしょうか?
そのようなことを考えながら試打を楽しみました。
軟鉄アイアンが好きな私は、このようなアイアンを使うことはないのですが、それでもこのアイアンは好感を持ちました。
やっぱりヤマハのアイアンはいいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ヤマハ RMX 220 アイアン
- 2019年11月27日
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