今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスX RMX ドライバー です。
シャフトは ATTAS 4U 7 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は72g、トルクは2.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は319gです。
このドライバーは昨年試打していて、すごく好印象をもっていたのですが、不具合が出たというニュースは衝撃的でした。
クラブ回収の記事が一般の新聞に載っていて、私は驚きました。
今回は、その不具合箇所の点検・部品交換が終了したということで、再び試打してみることにしました。
シャフトもアッタス4U装着モデルだったので、そちらにも興味がありました。
こうして見ていても、やはりとてもカッコいいです。
黒を基調としていて、すごく凛々しいです。
トゥ側のウェイト
ヒール側のウェイト
トゥ側とヒール側のウェイトに赤い点がひとつずつ増えているのだそうです。
これが検査済みの証しなのだそうです。
昨年試打した時の過去の写真を確認してみたのですが、やはり赤い点は2つだけでした。
ネックの長さも適度にあって、『首長美人』です。
こういったところは、ヤマハらしいところだと思います。
顔もヤマハらしい品があって美しい感じがします。
ああ、こういった顔だったな・・・。と思い出しました。
私は同時期に試打した『V203 ツアーモデル』のことが忘れられないのですが、このドライバーの顔も好きです。
このヤマハのオリジナルグリップも、私の大好きなツアーベルベットタイプなので、すごく握りやすいです。
柔らかくて、手によく馴染みます。
このフィーリングは、特にアイアンやウェッジには欠かせません。
素振りをしてみても、70g台のシャフトが挿してあるということもあり、とてもしっかりしています。
タイミングも取りやすく、ヘッドのブレを気にしなくていいので、気持ちよく振っていけます。
私は、こういった適度な重量感のあるクラブが好きです。
試打クラブはだいたい軽めのものが多いですが、私は難しく感じることも多いです。
クラブの『ご機嫌』を伺いながら試打することもあります。
一種の『アウェー感』を感じます。
ボールを前にして構えてみても、すごく構えやすくていい印象をもちました。
『操作性』というよりは『直進性』を感じやすい構え感ですが、ラインも出しやすく感じましたし、不安要素は全くありません。
このヘッドから易しさがすごく伝わってきました。
試打を開始しました。
打感はソフトでいい感じです。
V203とは違うフィーリングではありますが、このドライバーの打感も好感がもてます。
音も少し高めの小気味いい音が耳に優しく伝わります。
一球一球を楽しむことができます。
『球のあがりやすさ』という点では、シャフトがしっかりしているせいか、少し低めに抑えられている感じがしました。
昨年試打したときは、もう少し球が浮きやすかった印象が残っているのですが、今日は少し低く抑えられているように感じられました。
しかし、私はこれくらいの弾道が好きなので、特に不満はありませんでした。
ヘッド自体は決して難しいタイプではなく、幅広い層に対応してくれるタイプだと思います。
『安定性』という点では、昨年試打したときと同様に、易しさを感じました。
『ライン出し』さえ、しっかりできていれば、あとは特に大きな不安を感じないドライバーです。
途中から大きく曲がり始めることもありません。
セミオートマチック的な印象をもちました。
『飛距離性能』という点でも、いい感じです。
今のハイレベル揃いのドライバーの中でも、決して引けを取ってはいません。
やや強めに振っていっても、気持ちよくボールを送り出してくれるドライバーだと思いました。
昨年試打したときよりも、少し弾道は低く感じましたが、キャリーもしっかり稼いでくれましたし、距離のアドバンテージを握っていけそうな予感がしました。
コースでも是非試してみたいです。
『操作性』という点でも、なかなかいい印象が残りました。
構えたときは、あまり細かくニュアンスを伝えづらいようなところもあったのですが、左右に曲げることも難しくなかったですし、上手く対応してくれるドライバーだと思いました。
意図的に大きく曲げやすい感じはあまりしなかったのですが、狭い曲がり幅で対応してくれる感じがしました。
今回は装着されているシャフトが違っていますが、昨年同様、いい印象が残りました。
昨年試打したときも、このドライバーの危険性や不安さは全く感じなかったのですが、万全ではないということで、メーカーも回収に踏み切ったのだと思います。
今回のようなことは私たちゴルファーも不安に感じますし、メーカー側にとっても大きなマイナスだったと思います。
こういったことは、今後避けなければなりませんが、私はメーカーの対応がとても素早くてきっちりしていたので、却って好感度が増しました。
ヤマハというメーカーの『責任感』や『誠実度』が充分過ぎるほど感じられました。
不具合があれば、それをすぐに公表して回収したり、製造や検品を『人任せ』にしたりしないで、『自分の目』で確認することが大切なのだと思います。
『雨降って地固まる』ではないですが、今回の不具合の対応の素晴らしさによって、メーカーのイメージがアップしたと私は思っています。
これをあやふやにしていたり、もっと対応に時間が掛かっていたりしたら、大きく信頼を失うところだったと思いますが、今回のメーカーの対応はとても良かったと思います。
これでもし、再び同様の不具合が生じてしまえば、今度こそ信頼の失墜につながるように思いますが、おそらくそういったことはないと思います。
ヤマハがきちんと対応してくれたということで、検査済みのこのモデルの信頼度がすごくアップしました。
安心して使っていけます。
私は今、ヤマハの軟鉄アイアンを愛用しているのですが、今回のような不具合があっても、その対応の良さにすごく好感度が増し、ヤマハのアイアンを購入して良かったな・・・。と改めて思いました。
『ヤマハ初』の調整機能付きドライバーは、ほろ苦い船出となったかもしれませんが、これからもその機能は充実度が増すと思いますし、安全性も抜かりはないだろうと思います。
そうなることを期待します。
私はまだ、こういった調整機能付きドライバーを購入したことが無いのですが、ヤマハのドライバーならば購入してみたいな・・・。と思いました。
それくらい、今回のヤマハの対応は素晴らしいと思いました。
私の友人が、あるメーカーの調整機能付きドライバーを購入して、その調整機能自体が壊れてしまったようで、使えなくなったのですが、やはりまだまだ色々な問題があるんだな・・・。と思いました。
これまでの何も調整機能が付いていないドライバーのほうが、結局は永く使えるのかもしれません。
電気製品でいえば、デジタルは確かにその性能も素晴らしいですが、耐久性に欠ける部分があると思います。
対してアナログ製品はシンプルな分だけ、故障に強い一面があるように思います。
私の家にはレコードプレイヤーや昔のラジカセがあるのですが、今でも立派な現役です。
対して、CDプレイヤーは4代目です。
ゴルフクラブと電気機器は単純に比較できないですが、今回のことを思うと、ふとそのようなことを考えてしまいました。
調整機能は確かに素晴らしい進歩だと思いますが、その性能や安全性も決して万全ではないと思いますし、使い方によっては、マイナスに作用してしまうこともあるのかもしれません。
そうした時に、やはり『メーカーの対応』が大切になってくるのだと思いますが、『ヤマハの責任感の強さ』が感じられたので、私はこれまで同様、ヤマハのクラブと永く付き合っていきたいです。
日本のメーカーのいいところだと思います。
ヤマハ インプレスX RMX ドライバー(ATTAS 4U 7)
- 2013年4月6日
- ヤマハ
- 前の記事へ
キャロウェイ X HOT ドライバー