ゴルフクラブ試打日記。          

ヤマハ インプレスX V FORGED アイアン

ヤマハ インプレスX V FORGED  アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスX V FORGED アイアン の7番です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は118g、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は444gです。
正面

ヤマハインプレスのとてもカッコいいアイアンです。
軟鉄の美しさが感じられます。
私の記事を読んでくださっている方々から、ヤマハのV203 ツアーモデル ドライバーやVフォージドツアーモデルアイアンを購入した・・・。というコメントを頂き、とても羨ましく思っています。
私は試打をしても、なかなか購入できずにいることが多いので、歯がゆい気分です。
その分、余計に試打を楽しんでいるところもあるのですが、やはり自分の物にできる喜びと、返却しなければならない寂しさは対極にあるように思います。
彫りの深さ

形状的にも先日試打した、ツアーモデルとあまり大きな違いは無いように思います。
あのアイアンの美しさは忘れることができません。
強く印象に残っています。
ツアーモデルは『マッスルバック』で、このノーマルモデルは『キャビティバック』ということになると思うのですが、かなり彫りの浅いハーフキャビティといったところでしょうか?
これだけ彫りが浅いと『ハーフ』というよりは『スリークォーター』キャビティといってもいいのではないかな?と思いました。
ただ、そういった呼び方は今はまだ無いように思います。
もっと色々な呼び方があってもいいのかもしれません。
そう思ってしまうほど、このアイアンはキャビティというカテゴリに入っていても、実際はマッスルバックにかなり近いように見えました。
ソール幅

ソール幅は、少し広い感じがしますが、広すぎるというほどではありません。
こういったところはツアーモデルと共通しているように思います。
ネック長さ

ネックの長さもしっかりとありますが、特別長いとは思いません。
ノーマルな感じに見えます。
しかし、今はこれよりも短めのアイアンが多いように思います。
フェース面のミーリング

フェース面にミーリングがあるかどうか確かめてみたのですが、やはり『X』の模様が刻まれていました。
インプレスのアイアンは、これからもこういったミーリングが続くのでしょうか?
構え感

何となく全体を見つめていたのですが、この構えやすさにいい印象をもちました。
昨年のモデルよりも、明らかにグースが弱くなっている感じがします。
もちろん、少しグースが効いてはいるのですが、『セミ・グース』といっていいように思います。
インプレスX Vフォージドアイアンの『ツアーモデル』と『ノーマルモデル』の大きな違いは、まず何と言っても『ネック形状』だと思っています。
ツアーモデルはグースが弱く、ノーマルモデルは多少強く効いている・・・。というのが、昨年のモデルまでの印象でした。
しかし、今年のノーマルモデルはグースの効きが弱くてシャープに感じられます。
ヘッドの大きさも程よい感じでツアーモデルと大差ないように思います。
すごくいいイメージが出せました。
これならラインが出しやすそうだ・・・。と思いました。
YAMAHA inpresX V FORGED IRON

ツアーモデルは『限定品』で、ノーマルモデルは『通常生産品』ということで、市場は多少グースが効いているほうが売れるのでしょうか?
私はグースが弱いほうが好きですが、グースがあったほうが売れやすいのでしょうか?
勿論、人それぞれの好みなどあると思いますが、グースが弱いアイアンのニーズも実際は高いと思います。
私と同じように、ツアーモデルを購入しようと思ったけど、『品切れ』で買うことができなかった・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ツアーモデルもノーマルモデルも、性能的に変わることはないと思うのですが、限定品というだけで、ツアーモデルのほうに希少価値があるように思えてきます。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はとても柔らかくて軟鉄独特の心地よさが楽しめます。
この打感の良さに『ツアーモデル』も『ノーマルモデル』も関係ないと思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、普通といいますか、予想していた通りのあがりやすさでした。
32度ということで、ロフトはアスリートモデルのアイアンとしては立っていますが、ツアステアイアンなどでも、こういった傾向は進んでいるように思います。
私の感覚では、やはり『6番アイアン』に近い印象をもってしまうのですが、これまでたくさん同様のアイアンに出会ってきたせいか、こういった7番アイアンもあるのだと納得する部分がありました。
シャフトはDGですし、特別あがりやすくなっているアイアンではないので、ある程度『使い手を選ぶ』アイアンといえるのかもしれませんが、タフな感じはしませんでした。
ツアーモデルと同等だと思いますし、ツアーモデルよりも、もう少しグースが欲しい・・・。という方にはとても合いやすいのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしいシビアさが多少あるように思います。
ある程度打点が揃っていないと親しみづらいかもしれません。
あまりキャビティ形状には見えなかったですし、どちらかというとマッスルバックに近いシビアさを持っているように思います。
易し過ぎるキャビティアイアンには魅力を感じないけれど、マッスルバックには少し足踏みをしてしまう・・・。という方には、試してみられる価値があるのではないでしょうか?
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、最近のアイアンのなかではあまり飛ばないほうかもしれません。
しかし、このアイアンが飛ばないというのではなく、他の多くのアイアンが『飛び過ぎる』というのが私の正直な感想です。
私は7番アイアンのロフトは、いかに立っていたとしても『34度まで』という限界線を引いています。
それ以上ロフトを立てたいとは思いません。
なので、先日試打した『ツアーモデル』までが私の許容範囲です。
もし、このアイアンを私が使うとするならば、まず間違いなくロフト調整をすると思います。
しかし、実際は厳密にロフトなどを計測してみないと解らないことなのですが・・・。
このアイアンはどうか解りませんが、大手有名メーカーのアイアンでも、実際のロフトがその通りでないことも多いので、やはり気持ちをすっきりさせる為にも正しい数値の裏付けが欲しいと思っています。
アイアンでどうしても距離感が合わない・・・。という方は、一度アイアンセットの『ロフトピッチ』の確認をされてみてはいかがでしょうか?
思っていた以上にロフトピッチが揃っていなかった・・・。ということは多いものです。
バランス調整の為か、ネックなどに『混ざりもの』が入っているようなことも珍しいことではありません。
操作性

『操作性』という点では、とても易しく感じました。
色々と曲げることができました。
印象通りの扱いやすさです。
軟鉄ということもあると思いますが、このシャープでカッコいい形状が扱いやすさを感じさせてくれる大きな要因のように感じます。
ヒール側

ここ数年のインプレスX Vフォージドアイアンで、一番の出来だと思いました。
それは主に『構えやすさ』が大きなところなのですが、最後までずっと好印象をもつことができました。
ツアーモデルと、このノーマルモデルのどちらかを購入するとするならば、私はノータイムで迷うことなくツアーモデルを選びますが、このアイアンもすごくいいな・・・。と思いました。
ヤマハ インプレスX V フォージド アイアン
 
『キャビティアイアン』と思えば、難しく感じてしまうかもしれませんが、最初からマッスルバックのつもりで接していれば意外と易しく感じられるのかもしれません。
ツアーモデルがマッスルバックの中では比較的『易しい部類』。
このノーマルモデルがキャビティの中では比較的『難しい部類』。
という印象をもちました。
YAMAHA inpresX V FORGED IRON

今度機会があれば、この2つを打ち比べてみたいと思うのですが、おそらく『シビアさ』などはそれほど大きな違いはないのではないか?と思いました。
距離はロフトが立っている分、こちらのノーマルモデルのほうが出やすいように思いますが、それも大きな差ではないように思います。
YAMAHA inpresX V FORGED IRON

MPアイアンはピカピカ光るミラー仕上げの物が多いですが、このヤマハのアイアンはこういった艶消しタイプが多いです。
私はどちらかというとあまりピカピカ光らないものが好きなので、このヤマハのアイアンにはすごく魅力を感じます。
ただ実際はミズノもカスタムオーダーでサテン仕上げにできますし、細かい注文に応えてくれるという点では、ミズノの右に出るメーカーは無いのかもしれません。
YAMAHA inpresX V FORGED IRON

そこはやはり『自社工場生産』と『OEM』の違いなどもあるのかもしれませんが、最近のヤマハ(インプレスXVフォージド)アイアンは、ツアステアイアンがとてもカッコ良かった頃と少しイメージがダブって見えてしまいます。
もちろん、今のツアステもすごくカッコいいのですが、『雰囲気』でいえば、ちょっと前のほうが良かったです。
ブリヂストンのクラブは、何から何まで全て『ツアーステージ』になってしまって、私の中でツアステに対するイメージが少し濁ってしまったような気もします。
『ViQ』『PHYZ』と、全く別のブランドで立ち上げて欲しかったな・・・。という印象が残っています。
ヤマハはブリヂストンほど契約プロをたくさん抱えてはいないようですが、既に多くの支持を集めています。
『ヤマハのボール』『ヤマハのシューズ』・・・。などが発売されたら、ヤマハファンにはたまらないのではないでしょうか?
私の周りには、他のメーカーからヤマハに買い替えたという人も少なくありません。
私も早く、ヤマハのドライバー(V203ツアーモデル)やアイアン(Vフォージド ツアーモデル)を購入することができたらいいな・・・。と思うのですが、なかなか思うようにはいきません。
『限定品』なので、焦る気持ちもあるのですが・・・。
今日は、このアイアンのおかげで楽しい試打ができましたし、やっぱりヤマハのクラブはいいな・・・。と思いながら練習場を後にしました。