今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレス RMX TOURMODEL MB アイアン の7番です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は441gです。
約一年ぶりに出会った、ヤマハのマッスルバックアイアンです。
ヤマハは毎年マッスルバックを発売してくれる数少ないメーカーのひとつです。
これまでのモデル同様、やはり限定発売なのだそうです。
珍しくミラー仕上げになっています。
ヤマハのアイアンはサテン仕上げのイメージが強いのですが、このアイアンは違います。
私はどちらかというとサテン仕上げのほうが好きですが、このミラー仕上げに好感を持たれる方も多いのではないでしょうか?
この肉厚な感じが、いかにもマッスルバックといったところです。
この適度な肉厚さが抜群のフィーリングと、弾道の力強さを生み出す主な要因のように思います。
これまでのヤマハのアイアンとデザインは少し変わっているように思いました。
このヤマハのマークがバックフェースの中央にありません。
先月試打した、キャビティモデルも真ん中付近にありましたし、これまでのモデルもそうでした。
この位置にあるということは、何か特別な意味があるのでしょうか?
私はできれば、真ん中にあるほうがいいな・・・。と思いました。
こうして見ていると、魚の『エソ』を思い出しました。
私は一昨年試打した ツアーモデルアイアンに一目惚れをしてしまい、昨年のモデルを購入しました。
今でもすごく気に入っています。
しかし、今年のモデルには一目惚れをしませんでした。
気持ちが高ぶることもなく、淡々と見つめていました。
デザイン的にはキャビティモデルのほうが、カッコいいな・・・。と思いました。
もし、一昨年このアイアンに出会っていたら、おそらくマイアイアンは違うメーカーになっていたと思います。
バックフェースには溝が刻まれていました。
こういった工夫は、これまでも見たことがあります。
リーディングエッジが微妙に削られていて、抜けが良さそうです。
こういったところは、昔は『使い込んでいって作り上げるもの』という認識がありましたが、今は『最初から』組み込まれています。
つまり、それだけ今の多くのゴルファーがひとつのアイアンを長く使わなくなった・・・。ということなのでしょうか?
勿論、『最初からベストな状態』で使っていくのが一番合理的なのかもしれませんが、『クラブも生き物』といいますか、使っていくうちに『いい感じ』に変化していくところに魅力を感じていました。
そうしていくうちに『マイクラブ』としての愛着も増していきました。
多少難しくても何とか工夫して、自分に合うように使い込んでいました。
しかし、今はそうではないのかもしれません。
フェース面にはCBモデルと同様に、ミーリングが刻まれていました。
前のモデルと形状が変わっていますが、どのような効果が期待できるのでしょうか?
今度できれば、コースで試してみたいと思いました。
このオリジナルグリップも、すごくいい感じです。
しっとり感があって、手に馴染みやすいです。
ソール幅はノーマルな感じですが、トゥ側のワイド感がちょっと強いかな?と思いました。
こうして見ていても、所々丸みを帯びていて、それほどシャープさを感じません。
エッジが効いている感じはしませんでしたが、この『丸み感』に親しみをもたれる方も多いのではないでしょうか?
ネックの長さは、標準的だと思いました。
ボールを前にして構えて見ても、オーソドックスな感じで構えやすいです。
思わず見とれてしまうような形状ではなかったのですが、大きな不満はありません。
以前試打したCBモデルでも感じていたことなのですが、こうして構えていても、フェース面のミーリングが少し目に入ります。
構えづらいとか、邪魔になるということはなかったのですが、できればもう少し目立たないほうがいいな・・・。と思いました。
しかし、これからは、こういったアイアンが増えてくるのではないでしょうか?
今は色々なミーリングを見かけるようになりました。
試打を開始しました。
『打感』はいいと思いました。
軟鉄のソフトさと、まったりとした感じがあって、好感がもてました。
薄っぺらいアイアンではないので、インパクトで押していけるところにも魅力を感じました。
『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
これまでのモデルと大きく変わるところは無いと思います。
『安定性』という点では、マッスルバックなので、いわゆる『易しさ』とウリにはしてはいないと思うのですが、構えやすさと適度なしっかり感があって安心感があります。
スイートエリアは広いとは思いませんでしたが、他のマッスルバックと比べると、敷居は低いほうではないでしょうか?
これは前のモデルである、マイアイアンにも共通していえるところだと思います。
ミーリングが特徴的ですが、それがスピンのどう影響しているのかが、よく解りませんでした。
やはり練習場ではなく、コースで試してみたいと思いました。
『飛距離性能』という点では、普通だと思いました。
マッスルバックですし、飛距離最優先のアイアンではありませんが、距離感を出していくには、これくらいまでがちょうどいいんじゃないかな?と思います。
『操作性』は抜群でした。
これは打つ前から、大いに期待していたところでした。
左右に敏感に反応してくれましたし、これがMBの長所のひとつなのだと思います。
待望のヤマハのニューアイアンではありましたが、正直、私は胸躍ることはありませんでした。
これまでの伝統を引き継いでいて、いいアイアンだな・・・。と思いましたが、強く購買意欲が刺激されることはありませんでした。
日頃から使っていて愛着も増しているので、どうしても『贔屓目(ひいきめ)』に見てしまうところもあるのかもしれませんが、この最新モデルよりは、ひとつ前のマイアイアンのほうが好感がもてるな・・・。と思いました。
このMBもいいアイアンですが、最初の印象からなのか、あまり魅力的に感じず、引き込まれるようなこともありませんでした。
先日試打したCBモデルのほうが好印象が残りました。
ヤマハのMBらしいところだとは思いますが、それほどタフな感じはしないですし、親しみやすい部分が感じられます。
日頃、ハーフキャビティを使っておられる方も、難しく感じにくいのではないでしょうか?
敷居の低いマッスルバックだと思います。
このアイアンもいい感じではありますが、私の心は早くも来年のモデルに向かっていました。
ヤマハ インプレス RMX TOURMODEL MB アイアン
- 2013年11月23日
- ヤマハ
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