今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスX ST-Long201 ドライバー です。
シャフトは orbit TBX-410D ST-Long です。
ロフトは10度、クラブ長さは46.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は46g、トルクは4.9、キックポイントは先&元調子、バランスはC7、クラブ総重量は278gです。
ヤマハのニュードライバーです。
今日、このドライバーを初めて見たとき、私は新製品だということに気付きませんでした。
これまで試打したことのあるドライバーの中の一本だと思っていました。
それくらいヘッドのデザインがこれまでの物と酷似している感じがします。
しかし、店員さんがニュードライバーだと教えてくれたので、試打させてもらうことにしました。
やはりヤマハのニュークラブは試打せずにはいられません。
見た目は、これまでの物と見分けがつかないほどよく似ていますが、きっとまた何か新しい技術が取り入れられているのだろうと思いました。
ヤマハらしいとてもセンスのあるデザインです。
これまで通りのいい印象を持つことができます。
美しいクラブは、それだけで心が躍ります。
『正統派』という言葉がピッタリのドライバーだと思います。
ヤマハというブランドイメージに合った、カッコいいデザインだと思いました。
素振りをしてみた感じは、意外なほど重量感を感じることもなく、バランスも軽めの設定に感じられました。
この『46.75インチ』という長さは、私にはとてつもなく長い感じがするのですが、この『C7』くらいのバランスでないと、振りづらくなってしまうのかもしれません。
シャフトに貼られているシールには、対象H/Sが『40~43m/s』となっています。
その範囲の方を対象としているので、このような長さのドライバーではヘッドバランスをかなり軽めにしないと難しさが出てしまうのだと思います。
鋭くシャープに振っていく・・・。というよりは、大きくゆったりと振っていく・・・。といった感じのほうが合いやすい感じがしました。
私はもう少しヘッドが効いていてもいいような気もしたのですが、やはり私のようなタイプに合わせて作られているわけではないので、仕方ありません。
なかなかタイミングも合わせづらい感じがしましたが、極端に振りづらい感じもしませんでした。
何となくですが、昔よく『竹ボウキ』で素振りをしていた頃を思い出しました。
私はあまり長い物を振り過ぎてしまうと、『肩の開き』が早くなってしまう悪い癖があるので、あまり『竹ボウキ』での素振りはしていないのですが、やはり『バット素振り』が一番私に合っているような気がします。
ボールを前にして構えた感じは、比較的オーソドックスな顔立ちだと思いました。
少しフェースが被っている感じがしましたが、今では別に珍しいことでもないですし、標準的な部類のヘッド形状だと思います。
それほど左へつかまり過ぎる感じもしなかったですし、ヤマハらしい美しい顔だと思いました。
やはりヘッドが大きくなったり、シャフトが長くなっていって、球のつかまりが悪くなるのを、少しフェースを被せることでカバーしているのでしょうか?
もし、これで私の好きな『オープンフェース』だったとしたら、かなりスライスが増えてしまうのかもしれない・・・。などと考えていました。
ヘッド形状については、それほど不満は感じませんでした。
むしろ、好感の燃える顔だと思います。
ただ、やはり『長い』と感じてしまいました。
これまでも『46インチ以上』のドライバーも何度か試打して来ましたが、今回のこの『インプレスX ST-Long201 ドライバー』は、かなり長いと思いました。
シャフトが長くなることによって、ヘッドが小さく見えるようなことは無かったですし、上手く当たるかな・・・?という不安も感じませんでした。
ただ、何となくこれまでの『間合い』とは違う構え方をせざるを得ない感じがしました。
もう少しボールに近く構えたい感じがしたのですが、それをこのドライバーは許してはくれない感じがしました。
『長尺化』が進むにつれ、このようなことは、いつも感じていることです。
今は少し違和感を感じてしまいますが、いずれ慣れてくるにつれ、だんだんと感じなくなってくるような気がします。
私にとっては、昔『43.5インチ』のドライバーから、初めて『45インチ』のドライバーを手にした時の感覚に似ています。
昔は今よりも長いドライバーに対する『免疫力』が低かったので苦戦してしまいましたが、今はずいぶんと『免疫力』が高まったような気がします。
この長さに慣れるまでに、それほど時間は掛からないようにも思えてきます。
ただ、『クラブセッティング』という点で考えてみると、ドライバー1本だけ長いのはどうなのかな?と思ってしまいます。
私はこれ以上アイアンやウェッジを長くしたくないので、調和が取りづらくなってくるかもしれません。
キャディバッグも、今は『46インチ対応モデル』が主流だと思いますが、いずれ『47インチ対応モデル』が主流となってくるのでしょうか?
そんな色々なことが頭を駆けめぐりながら、試打を開始しました。
まず感じたのが、その『打感の良さ』です。
一球目を打ち終えて、『爽快感』という言葉が浮かびました。
すごく心地いい感触です。
打つ前は、この長さに難しさを感じていて、最初のうちはやや苦戦するだろうと高をくくっていました。
しかし、意外にも・・・。というか、一球目から『ナイスショット』を打たせてくれました。
ちょうど『ドンピシャ』のタイミングで打っていくことが出来ました。
その心地良い感触を味わいながら、これは『マグレ』だな・・・。と思いました。
最初にしては『出来すぎ』だと思いました。
普段のスイングでなく、『よそ行きのスイング』で打っていったような気がします。
そんな中身の薄い内容だったのですが、『結果オーライ』的に、いい感触を楽しむことが出来ました。
清涼飲料水のコマーシャルのような爽快感を感じました。
適度な『弾き感』も感じられましたし、『手応え』もいい感じがしました。
この感触はとても好感を持つことが出来ました。
『音』も、落ち着いた感じがあって、すごくいい感じがしました。
何度打っても心地良い感じの音だと思いました。
こちらのリズムを良くさせてくれる音です。
『長さ』に不安を感じてはいましたが、『打感』や『音』は、とてもいい感じでした。
さすがはヤマハのクラブだな・・・。と思いました。
『球のあがりやすさ』という点でも、とても好印象なドライバーです。
見た目は本格的で美しいヘッド形状なので、ちょっと『タフ』に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、すごくあがりやすくて親しみやすいドライバーだと思います。
シールに表示されている通り、『40m/s』以上のヘッドスピードをお持ちの方には、何ら支障がないと思います。
美しいドライバーでありながら、決して敷居が高すぎないドライバーといえるのではないでしょうか?
『安定性』という点では、正直いって苦戦してしまいました。
最初のほうこそ、いい感じで打っていくことが出来たのですが、やはり球数をこなしていくうちに、こちらの『ボロ』が出てしまいました。
やはり『よそ行きのスイング』では、所詮『付け焼き刃』に過ぎなかったのだと思います。
タイミングがブレ始め、球も散らばってしまいました。
高低は勿論、左右も安定感を出していくことが難しく感じられました。
やはり今の私のスイングレベルでは、このようなドライバーを使いこなしていくには、まだまだ修行が足りないのだと思いました。
いつもよりも、指二本分くらい短く持って試打をすることにしました。
そうでないと、なかなか対応しづらい感じがしました。
『操作性』という点でも、少し難しく感じてしまいました。
左右に曲げたりすることも出来たのですが、決して安心して打っていける感じはしませんでした。
どちらかというと『ギャンブルショット』的な感じがしました。
いわゆる『行き先は球に聞いてくれ』といった感じです。
今の状態では、実戦で使っていくには、かなり怖い感じがしました。
しかし、これはこのドライバーの性能が低いのではなく、あくまでも私の技量が足りないからです。
もっともっと練習をして、対応能力を高めていきたいと思いました。
『飛距離性能』という点でも、この長さですし、高い『弾き性能』を持っているので、とても期待できると思います。
ヘッド形状の印象から、いかにも『ヒッタータイプ』のドライバーに見えますが、実は『スインガータイプ』の方にも対応している『懐の広いドライバー』なのだと思います。
このスペックが合っている方には、かなり高い性能を発揮してくれるのではないでしょうか?
残念ながら、私にはこのドライバーを使いこなす技量が不足しているので、やや『当たり』『はずれ』的なショットも出てしまいましたが、それでもたまにいい感じで打っていけると、すごく遠くに球を運んでいくことが出来ました。
あとはもっと確実性を上げていくことが重要だと思いました。
高低を出していくのは、とても難しい感じがしたので、とにかく『左右の曲がり幅』を抑えていきながら、飛距離を稼いでいくしかない・・・。と思いました。
いずれ、他のメーカーからもこのドライバーと同じような長さのドライバーがどんどん登場してくると思うので、早く私も慣れていきたいと思いました。
『長尺化』には、他のメーカーよりも、ヤマハはとても積極的に進めてきた印象があります。
『46インチ』のドライバーも、ヤマハのドライバーの印象が強いです。
それほど飛距離にこだわっているのかもしれません。
それでいながら、美しいクラブを発表してきているのは、さすがだと思います。
この長さで、異型ヘッドだったら、今日はもっと苦戦していたと思います。
今日は20球程、このドライバーの試打を楽しんだのですが、おそらく数球で終わっていたと思います。
やはりクラブの難易度が上がれば上がるほど美しさも要求されるような気がします。
難しいスペックのクラブでありながら、構えづらくて、いいイメージが出せなかったら・・・・。
これまで何度も経験してきているので、その結果は『火を見るよりも明らか』だと私は思います。
苦い経験も、たくさんしてきました。
今日はこの『長さ』や『軽さ』に少し苦戦してしまいましたが、それほど『負のイメージ』を持つことなく試打を終えることが出来ました。
今の私には難しく感じられるドライバーではありましたが、いいドライバーだという印象が残りました。
私の好きな『ヤマハ』というブランドイメージも大いに関係しているのだとは思いますが、また機会があれば試打してみたいと思わせるドライバーです。
あまり長くこのドライバーを試打し続けていると、『マイドライバー』が合わなくなってくる感じがしたので、早めに切り上げることにしました。
クラブのせい・・・。というよりは、私の技量が低いせいで難しく感じてしまいましたが、ヤマハらしい素晴らしいドライバーだと思いました。
ヤマハのこれからの新製品にも、大いに期待してきたいです。
ヤマハ インプレスX ST-Long201 ドライバー
- 2010年3月29日
- ヤマハ