今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスX D201 ドライバー です。
シャフトは orbit TBX-410D です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は47g、トルクは4.9、バランスはD0、キックポイントは先&元調子、クラブ総重量は293gです。
ヤマハらしい、センス溢れるニュードライバーです。
先日試打した『V201ドライバー』は、全体的に『黒』のイメージでシブい感じでしたが、この『赤』も、とても洗練されていて美しいデザインだと思います。
やはりクラブとの第一印象はとても大切だと思いますし、そのブランドイメージにつながるような気がします。
写真では見えづらいのですが、『INNER WEIGHT』と表記されています。
ウェイトを組み込まれていることにより、重心調整が行われているのだと思います。
これまでにもたくさん見られた工夫ですが、その効果はとても高いと思います。
最近のドライバーの多くは、こういった工夫が施されているものが多いような気がします。
今、主流ともいえる『ハイテクドライバー』ではありますが、決して見た目の『デザイン性』は失われていないと思います。
こういったところにも、私はヤマハのクラブに魅力を感じます。
素振りをしてみると、かなり軽くてシャフトもやや軟らかい感じがしましたが、それほど難しい感じはしませんでした。
『ヘッドの効き』は弱い感じですが、タイミングが取りづらいほどではありませんでした。
よくシャフトがしなってくれます。
見た目はすごくカッコいいドライバーですが、結構『ソフトな感じ』のドライバーだと思いました。
ボールを前にして構えた感じは、少しフェースが被っているのが目に付きましたが、構えづらく感じるほどではありませんでした。
左へ行きそうな感じはしつつも、これくらいなら何とか対処できる感じがしました。
多少この『フックフェース』が気にはなったのですが、ヤマハらしい美しい形をしたヘッドだと思いました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『高い弾道』です。
一球目から、かなり高く上がっていきました。
このヘッド形状と『ロフト』も関係していると思いますし、シャフトもすごくよく球を上げてくれるタイプのシャフトだと思いました。
私には正直言って、少しあがり過ぎる感じもしたのですが、それはこのドライバーのスペックが私には合っていないからだと思いました。
見た目はかなりの『正統派』ですが、予想以上に球をよく上げてくれる『易しいドライバー』です。
『方向性』という点では、私にははっきりと『フック系』が出やすい感じがしました。
構えたときにそれほど気にならなかった、この『フックフェース』が見た目以上によく効いているのかな?と思っていたのですが、店員さんの説明によると、このドライバーは『重心距離』を短めにして、より球がつかまりやすくなるように設計されているそうです。
その説明を聞いて、「なるほど・・・。」と思いました。
一球目からすごく打ちやすい感じがしていたのですが、そういったことが原因だとしたらすごく納得できるような気がします。
右へスッポ抜ける感じの球が出なかったですし、予想以上に好印象でした。
ただ、私が気持ちよく叩きにいくと、球がつかまりすぎて左へ行きすぎる感じがしたので、少し抑え気味にいかなりと、だんだんとまとめづらくなるだろうなあ・・・。と正直思いました。
『打感』はすごくいい感じです。
私はすごく好きな感じの感触です。
前のモデルにもこういった打感は感じられてましたし、『球持ち感』というよりは、どちらかというと『弾き感』が感じられる・・・・。といったところでしょうか?
打ちながら、『ボール初速』が速くなっているんだろうなぁ・・・・。と思っていました。
ルールギリギリの『反発力』を持っているような気がします。
ヤマハ独特の『インプレスX』の『X』がデザインされたフェース面がとても美しいと思います。
先日試打した、『V201』とは違ったデザインですが、こういった独創的なデザインも私はすごく好きです。
とてもカッコいいデザインだと思います。
『音』も、すごくいい感じの音だと思いました。
いい音が耳に残ります。
結構はっきりとした音ですが、『弾き感』をイメージできる、そんな質の高い音だと思いました。
ヤマハらしい『品の良さ』が感じられます。
『操作性』という点では、少し苦戦してしまいましたが、決して苦手意識を持つほどではないと思いました。
この『軽量感』『軟らかさ』『フェース角度』などが私にとって、やや難しい設定になっていましたが、すごく『球のつかまり』がいいドライバーなので、『スライス』に悩んでおられる方や『高くつかまった球』を打っていきたい方には、すごく打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
そういった方々にこそ、このドライバーは、その持っている性能の高さを発揮してくるような気がします。
私が自然に打つなら、その殆どが左方向への打球が多くなってしまいましたが、これくらいならば『許容範囲内』といった感じがしました。
何とか大きなミスにはつながらないように打っていくことができるギリギリのラインだと思いました。
『フックフェース』のドライバーは、これまでも苦手としてきましたが、少しずつ私も慣れてきたのかもしれません。
しかし、やはり本当は『逃がし顔』である『オープンフェース』や『スクエアフェース』の方がより楽に構えられます。
『飛距離性能』という点でも、ヤマハらしいかなりハイレベルな感じがします。。
『ヤマハのドライバー』といえば、
ルール範囲内での『高反発力』に基づく『高い飛距離性能』を持っている・・・・。
というイメージがこれまでのドライバーを試打してきて感じていることなのですが、このドライバーもその例外ではないと思います。
『キャリー』が伸ばせますし、この『つかまりの良さ』『反発力の大きさ』が大きな武器になってくれるような気がします。
日頃『キャリー不足』や『右へのコスリ球』に悩んでおられる方には絶大な力を発揮してくれるのではないでしょうか?
かなり多くのゴルファーの方が、こういったドライバーの恩恵にあずかれるのではないでしょうか?
私がゴルフを始めた頃は、
ボールが曲がるのは全てスイングが悪いからだ・・・・。悪いスイングを直していかなれば球は真っ直ぐ飛ばない・・・。
という発想があり、それは今でも決して変わってはいないのですが、研究が進んだ今ではこうしてクラブが簡単に球筋を矯正してくれます。
昔は『パーシモンドライバー』『糸巻きボール』と、ボールが曲がる要素が充分にあったものですが、
『メタル』から『チタン』、ボールも『糸巻き』から『ツーピース』『スリーピース』『フォーピース』へと、どんどん進化していって余計な『サイドスピン』が掛かりにくくなって、ボールの曲がる要素はかなり低く抑えられていきました。
しかし、それでもやはりボールは曲がります。
それを抑える為に、このようなドライバーが開発されているのだと思います。
『スライス』を抑えてきたい方や、より球を強くつかまえていきたい方には、かなりプラス面が大きいと思います。
ただ、その『球筋矯正機能』が極端に強すぎると、却って『上達の妨げ』になる・・・・。と私は思っていますし、そのようなドライバーにもこれまで何本も出会ってきました。
一時的にはそれが『功を奏す』かもしれないですが、長い目で見たら決していいことではないと思っています。
なので、私は後輩たちにもあまり極端過ぎるクラブは勧めないようにしています。
しかし、このドライバーの『球筋矯正機能』は『許容範囲内』だと思いました。
これくらいまでが限度だと思いますし、上達の妨げにはならないような気がします。
『フェース長』が長く見えますが、意外と球をつかまえやすい感じがしますし、とても好印象でした。
正直いいまして、私にはやや難しいタイプのドライバーではあるのですが、決して扱いきれない感じはしませんでした。
見た目、かなりの『ハイテク』が組み込まれたドライバーのように見えますし、実際にそうなっており、『フィーリング性能』も、かなり高いドライバーだと思いました。
今日は違和感を殆ど感じることなく試打を終えることが出来ました。
『フッカー』の方には、やや厳しいかもしれませんが、それ以外の方には、かなり大きな力を貸してくれるドライバーだと思います。
ヤマハらしい『高機能』で『ハイセンス』なドライバーです。
ヤマハ インプレスX D201 ドライバー
- 2009年11月15日
- ヤマハ
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