ゴルフクラブ試打日記。          

ミズノ MP CRAFT T-1 ドライバー (ブラック仕様)

MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ミズノ MP CRAFT T-1 BLACK ドライバー です。
Diamana Kai'li 60

シャフトは ディアマナカイリ60 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は61g、トルクは3.5、キックポイントは中元調子 です。
T-1

ミズノの大変カッコいいドライバーです。
最新ドライバーではないのですが、このドライバーはずっと試打してみたいと思っていました。
しかし、何度かこのクラブを目にしてはいたものの、限定モデルだったせいか、試打クラブに出会うことはありませんでした。
今日は、私の友人がこのドライバーを、古くからミズノファンである私の為にわざわざ練習場に持ってきてくれました。
私はとても嬉しかったですし、彼の友情に感謝しました。
彼はこのドライバーを1年ほど使っているのだそうですが、とても気に入っているそうです。
普段、クラブをいたわりながら試打をしているつもりですが、今日はいつも以上に大切に試打させてもらおう・・・。と思いました。
MP CRAFT

黒いヘッドがとてもカッコいいです。
どのクラブでもそうですが、こうしてヘッド全体が黒いと、精悍な顔つきになりますし、ややコンパクトに見えるので、私は大きな安心感を得ることが出来ます。
あまりヘッドが大きすぎると私の場合、打点がブレてしまったり、余計な動きをしてミスを誘発してしまうところがあるので、『適度な大きさ』をいつも求めています。
『ミズノ MP CRAFT T-1』は確かヘッド体積が『460㎤』だったと思うのですが、それほど大きさを感じさせないですし、品の良い整った顔立ちをしています。
この『ブラック仕様』は初めてですが、これまで何度も『T-1』には楽しませてもらいました。
『R-1』『S-1』と、この『T-1』の三種類があり、どれも素晴らしいドライバーですが、私はこの『T-1』が一番好きです。
MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK 素振り

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
ミズノのドライバーには、必ずといっていいほど『QUAD』というシャフトが装着されているのですが、今日はディアマナカイリです。
このシャフトも何度か出会ってきていますが、とても『ソフトフィーリング』なシャフトだと思いました。
最近は『しっかり目』のシャフトによく出会ってきているせいか、このシャフトは全く『タフさ』が無くて、ソフトな感じがしました。
私はどちらかというと『ディアマナカイリ60』よりは『ディアマナカイリ70』のほうが好きなのですが、これはそれぞれの好みによるところも大きいのかもしれません。
『ディアマナカイリ』を目にすると、私は自然と『ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 701R』という素晴らしいドライバーを思い出します。
この『T-1』もそうですが、『701R』にも、いい思い出がたくさんあります。
何度も素振りを繰り返しました。
どちらかというと、今日の感じでは『QUAD』のほうが、マッチングがいいような気もしたのですが、この『ディアマナカイリ60』も、なかなかいい感じです。
振っていて、特に不満を感じることはありませんでした。
あまり振りすぎると、やや暴れる感じがしたので、まずはしっかりとタイミング重視で振っていくことを心掛けました。
MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK 構え感

ボールを前にして構えてみると、やはり何とも言えない美しさに目尻が下がってしまいました。
『ミズノの美しさ』が感じられるドライバーです。
最近はミズノのような大手有名メーカーのクラブではなく、どちらかというとそれほど知名度は高くはないかもしれないが、品質が素晴らしいメーカーのドライバーを試打する機会が多いので、こういった感じをちょっと忘れてしまっていたのかもしれません。
今日、こうして構えてみると、やはり『ミズノの良さ』をすごく感じます。
私にとって、『ホンマ』や『ミズノ』は『原点』ともいえるメーカーなので、気持ちが初心に戻れます。
最近は心がずいぶんと『遠出』をしている感じがしていましたが、今日は『港』に帰って来れた感じがしました。
つくづく日本には素晴らしいメーカーがたくさんあるものだと思いました。
これまで決してミズノは、私の心から離れたことはなかったのですが、最近はあまりにも素晴らしいドライバーにたくさん出会い過ぎたのかもしれません。
ずっとテンションが上がりっぱなしだったような気がします。
心がずっと『浮き浮き気分』だったような気がします。
しかし、今日は気持ちを落ち着けて、しっかりと振っていこう・・・。と思いました。
やはり時々は、こういったまた別のジャンルの素晴らしいクラブに接していないといけないな・・・・。などと考えていました。
試打を開始しました。
MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK フェース面

『打感』は、とても心地良くて、しばらく余韻が残っていました。
こういった感触は初めてではないですし、これまでもこの『T-1』で味わえたことなのですが、久し振りに『T-1』に出会うことが出来たので、すっかりとハマってしまいました。
すごくフィーリングがつかみやすいですし、球をフェース面に乗せていきやすい感じがします。
一球一球、とても楽しむことが出来ました。
MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK 打球音

『音』もすごくいい感じです。
この音も、これまで経験済みではありますが、何度聞いていても気持ちが安らぎます。
『コンセントレーション』を高めてくれる音だ・・・。と思いました。
こういった上質なドライバーには、このような音がとてもマッチしていると思います。
打てば打つほどスイングが良くなってくるような感じがしました。
MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、すごくいい感じだと思いました。
『シャローヘッド』全盛の今ではなかなか見られないほどの『ディープバック形状』だと思います。
『ヘッド全体の厚み』もそうですが、このようにヘッド後方に厚みがあると、『球があがりにくそう』と感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。
実際、今のドライバーの多くが『ディープフェース』であっても『シャローバック』の物が多いような気がします。
そういった形状のほうが球が上がりやすく、余計な『サイドスピン』を減らすことが出来て、『高い直進性』が得られやすいという長所があるのだと思います。
しかし、このドライバーにはしっかりと『厚み』があります。
でも、全く『タフ』なドライバーだとは思いません。
これまでも経験してはいますが、すごくいい弾道を描いていってくれます。
夜の暗闇に、ボールの白い軌道がとても綺麗だと思いました。
『黒い黒板』に『白いチョーク』でスーッと線を引いたような感じをイメージしました。
MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK 操作性

『操作性』という点でも、やはりいい感じです。
このドライバーはどちらかというと、『フェードボール』が打ちやすいタイプだと思いますし、実際に打っても、とても打ちやすいです。
しかし『球のつかまり』が決して弱いわけではなく、すごくいい感じのドローボールも打たせてくれました。
球をつかまえやすいドライバーなのですが、左へ引っかかり過ぎないので、私のようなタイプにはとても安心して打っていくことが出来ます。
左右へボールを曲げていくことが、とても楽しく行えました。
昼間の太陽が燦々と輝いている時もいいのですが、やはり『夜の美しさ』は格別です。
夜のほうがボールがはっきりと見えますし、『黒と白のコントラスト』がとても綺麗に目に映ります。
あまり大きく曲げていくタイプのドライバーではないと思いますし、それほど大きな『バナナフック』や『バナナスライス』は打ちづらい感じがしました。
球が不自然に高く上がりすぎないので、それがとても好印象です。
このドライバーの『ネック部分』は、最近のなかでは、かなり長めだと思うのですが、それがまたすごくいい感じを演出しているのかもしれません。
不自然に上がりやすいよりも、これくらいのほうがフィーリングをつかみやすい感じがします。
『適度な高重心』が図られているのでしょうか?
MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK ヘッド後方

『安定性』という点でも、いい感じです。
最近のドライバーと比較しても、決して『直進性』が高い部類ではないと思うのですが、あまり不自然さが感じられないので、それがまたいい感じです。
こういった美しいヘッドと高性能なシャフトのおかげか、打点も自然と一点に集まっていきましたし、弾道も安定させていくことが出来ました。
何と言いますが、同じ真っ直ぐな球でも、『どのように打っても曲がりづらいドライバー』で打った真っ直ぐなボールと、このように『適度な扱いやすさ』を持ったドライバーで打った真っ直ぐなボールとでは『球質』が違うような気がします。
上手く表現できないのですが、こういった自然が感じのドライバーのほうが『魂』が弾道に込めやすい感じがします。
あまり易しすぎるドライバーを使うよりも、こういった『ナチュラル』なタイプのドライバーを使っていったほうが、ドライバーは上手くなるような気がしました。
今はドライバーにせよ、アイアンにせよ、易しすぎるクラブが多くなったような気もします。
MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK 飛距離性能

『飛距離性能』は想像通りでした。
『T-1』のイメージそのままです。
この力強い感じの弾道がたまりません。
ミズノの高性能ドライバーの素晴らしさを充分楽しめます。
明らかに『ヒッタータイプ向け』のドライバーだと思いますが、この素晴らしいドライバーで、きっと多くの方が素晴らしい弾道を描いておられるのではないでしょうか?
いわゆる『体重を乗せていけるタイプのドライバー』だと思いますし、ボールの勢いがなかなか衰えないので、すごく頼もしく思えてきます。
叩けば叩くほど応えてくれるドライバーといっていいのではないでしょうか?
MIZUNO MP CRAFT T-1 BLACK ヒール側

この『ミズノ MP CRAFT T-1 ドライバー』は『スリクソンZR-30』同様、ずっと私の心の中に存在し続けるドライバーだと思います。
『ZR-30』は実際に購入しましたし、今でも私の頼れる相棒となってくれているのですが、『T-1』は購入することが出来ませんでした。
その理由は、私の経済的な事情からなのですが、すごく欲しいとずっと思っていました。
特にこの黒いヘッドのドライバーには、すごく興味がありました。
おそらく試打できないまま目にすることがなくなってしまうだろう・・・・。と思っていたのですが、今日はこのドライバーを試打させてくれた友人にすごく感謝したいと思いました。
私の心の『モヤモヤ』した感じがすっきりと晴れたような気がしました。
ミズノ ドライバー MP CRAFT T-1 ブラック
 
最近はミズノの新製品に出会うことがなくなりましたが、きっと今はメーカーが新製品を開発中なのだと思います。
どのようなクラブを目にすることが出来るのだろう・・・?と思うだけで、すごくワクワクします。
『ミズノのクラブは高品質だ』
というのが、私の中ではしっかりと出来上がっているのですが、それだけでなく私たちの『度肝を抜く』ような驚きのクラブを発表して欲しいと思います。
どちらかというと、『伝統的』といいますか『正統派』といったイメージがある『ミズノ』ですが、そういった良さを継承しつつも、新しいものをずっと提案し続けて欲しいです。