今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ MP-68 アイアン の7番 です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは35度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD1、キックポイントは手元調子です。
ミズノの新しいアイアンです。
ミズノらしく美しい、完全な『マッスルバック』です。
こうして見ているだけで、魅了されてしまいます。
難しい・・・。とは解っていながらも手にしたくなるものを『MPアイアン』は持っているような気がします。
ミズノのアイアン(特にMPアイアン)とはお付き合いが長いですが、いつも新鮮な気持ちでいられます。
これまでの実績が他を圧倒している感じがします。
私はこれまで苦しい場面からずいぶん助けられてきました。
このモデル名から見ても、『MP-67』というアイアンの後継機種なのだと思いますが、『MP-67』に見られた『カットマッスル』と呼ばれる凹みがありません。
完全な『フラットマッスルバック』アイアンといえるのだと思います。
『MPアイアン』らしい感じがします。
『MP-67』は、『艶消し』な感じでしたが、この『MP-68』にはとても光沢があります。
ピカピカ光っています。
私はどちらかというと、『艶消し』なアイアンが好みなのですが、このような『ピカピカさ』も、これまでの『MPアイアン』らしいところだと思います。
これまでの数々の名器もピカピカしていました。
『ホーゼル』の長さも、かなりあります。
『ロングホーゼル』といっていいのだと思いますが、私は普段使い慣れた長さなので、すごく『しっくり』きます。
最近のアイアンにしては、かなり『ロングホーゼル』だと思いますし、『一般ユーザー』というよりも、これまでの『MPユーザー』や『アイアンマスター』をメーカーがターゲットにしているのでしょうか?
最近は『スルーボア』や『ショートホーゼル』といったアイアンよりも、こういったしっかりと『ホーゼル』がついているものをよく見かけるようになったと思うのですが、やはりそれだけ今は『操作性』が求められているのかもしれません。
『低重心化』などは、他の部分で補うとして、『扱いやすさ』を追求していくには、やはりある程度のホーゼルがあったほうがいいような気がします。
ボールを前にして構えてみても、何ともいえない美しい顔です。
MPアイアンなのだから、当然・・・・。だとは思いますが、やはりこういった構えやすさは素晴らしいものがあります。
例えミスショットしても許せます。
クラブのせいでなく、自分のスイングが悪いせいだ・・・・。という発想になれます。
見ていて、気持ちが落ち着きますし、いい『目の保養』が出来ています。
素振りをしてみても、これまで通りのいい感じで振っていくことができました。
MPアイアンにしては、少しヘッドの効きが弱い設定ですが、全く振りづらくありません。
いつものMPアイアンに向かう気持ちで、今日も振り続けることができました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『球のあがりやすさ』です。
予想していたよりも、少し上がりやすいかな・・・?と思いました。
私は前のモデルの『MP-67』というアイアンを所有しており、今日はそのイメージで打っていったのですが、若干上がりやすい感じがしました。
それほど極端な感じではないのですが、これまでの印象とは少し違う感じがします。
『ソールの幅』も、これまでの物とそれほど大きな違いはないように感じられたのですが、狭すぎる感じは全くしませんでした。
かといって『ワイドソール』ではありません。
いい意味で、全体的に少し『イージー』になっているのかもしれません。
実際に比較してみないと解りませんが、おそらく今回の『MP-68』というアイアンは、見た目はかなりハードな『マッスルバック』ではありますが、あまりハードすぎる感じで設計されていないのかもしれません。
『マッスルバック』そのものの性能をもっており、決して『易しい』アイアンとはいえないのかもしれませんが、今日はすごくいい感じで打てていたせいか、それほど難しすぎる感じはしませんでした。
『打感』がいいのは、いうまでもありません。
これはもう『既定路線』といいますか、当然のことのように思います。
ミズノがこういった素晴らしいアイアンを発表してくれている限り、我々『MPアイアンファン』にとってはすごく嬉しいことであり、これからも使い続けることと思います。
こういったアイアンが日本製アイアンの質の高さを象徴しているような気がします。
国内外問わず、素晴らしいメーカーはたくさんありますが、やはりミズノのアイアンは特別な感じがします。
決して『芯』は大きくはありませんが、その『芯』で捉えた時の感触はたまりません。
クラブがゴルファーに要求する部分が多いとは思いますが、その要求に応えられたときには、大きなご褒美を用意してくれているようなアイアンだと思います。
今日は何度も、この心地良い感触を味わうことができました。
これまで『キャビティアイアン』しか使われなかった方は、こういった『マッスルバック』を敬遠されるかもしれませんが、一度この感触を味わってみられるのもいいのではないでしょうか?
『至高の感触』が掌全体に行き渡り、新たなゴルフの楽しさを感じられるかもしれません。
『使う』『使わない』は別として一度、試打クラブでもいいので、このような素晴らしい感触を確かめてみられるのもすごくいいのではないでしょうか?
『安定性』という点では、『マッスルバック』そのものの感じです。
やはり見た目通りの性能だと思います。
これまでのMPアイアンのマッスルバック同様な感じです。
一球目から『程良い上がりやすさ』を感じてはいましたが、やはりそれほど『芯』は大きくありません。
『スイートエリア』というよりは『スイートスポット』という表現の方が正しい感じのアイアンです。
高い『ミート率』が要求されるアイアンだと思います。
アイアンに『易しさ』を求めておられる方には、やはり適さないかもしれませんが、これから上手くなりたい・・・。多少『シビア』でもそういったアイアンを使って自分の技量を高めたい・・・・。と思っておられる『上昇志向』の強い方は、一度試してみられるのもいいのではないでしょうか?
『飛距離性能』という点では、やはり『ノーマル』な感じです。
これこそが本来の7番アイアンの飛距離だと思います。
今は『ストロングロフトアイアン』をよく見かけるようになりましたが、いずれそういったロフトのアイアンが主流となって、いわば『常識』となった時には、この『MP-68』ような『ノーマルロフトアイアン』のことを『ウィークロフトアイアン』などと呼ぶような時代が来るのでしょうか?
これからも、こういったアイアンが『ノーマル」であって欲しいと思うのですが、いずれはそのように呼ばれるのかもしれません。
アイアンの『ロフト』が立ちすぎると、難しい面ばかりが目立ってしまうので、やはり『ほどほど』がいいような気がします。
正直言って、それほど大きな飛距離を稼げるアイアンではありませんし、それは打つ前から解っていたことではありました。
しかし、こういったアイアンでないと、アイアンの生命線である『距離感』が出せない・・・・。という方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
私は明らかにそのうちの一人です。
飛ぶクラブはある面、『怖さ』を感じますが、このようなクラブには感じません。
自分さえ、きちんとショッットできていれば、あとはこのクラブの性能に任せられます。
実戦でもすごく楽に感じるところです。
『操作性』も、すごくいい感じです。
いわゆる『遊びが少ない』アイアンですし、ちょっとセットアップを変えるだけで、弾道をコントロールしやすいのがとてもいいところだと思います。
自分の感覚の範囲内で球を操作できるので、安心できます。
『曲がりづらいアイアン』=『オートマチックアイアン』なども、それはそれで素晴らしいですが、私はやはりこういった『マニュアルタイプアイアン』が落ち着きます。
左右に曲げることも容易に行えました。
上達していく過程の中で、球を曲げる練習はとても意味があると思うのですが、このようなアイアンはそれを手助けしてくれている感じがします。
『曲げる練習』こそが、『安定した球』を生み出してくれるのかもしれません。
ずいぶんと久し振りに感じられた『MPマッスルバック』のニューアイアンですが、予想通り高いクォリティをもったアイアンだと思いました。
今日はたまたまショットの調子が良かったので、いい感じで打つことができましたが、ひとたび悪くなったり、いい加減なスイングをしていたら、容赦なく叱りつけてくれるアイアンだと思いました。
それはこれまでの『MPマッスルバック』と何ら変わらないところだと思います。
昨日試打した『V-iQアイアン』と違い、明らかに『敷居』が高いアイアンではありますが、挑戦意欲を掻き立ててくれるクラブに違いありません。
アイアンショットを磨きたい方、『マッスルバックデビュー』をしたい方、『MPアイアン』に興味がある方は、一度この『MP-68』を試してみられるのもいいのではないでしょうか?
豊富な練習量が求められるとは思いますが、使い出したらきっと『病み付き』になられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
いつも新鮮な気持ちで練習できると思いますし、こういったアイアンはなかなか飽きることがないような気がします。
このアイアンが発売されると知り、その性能を色々予想はしていたのですが、今日実際に試打してみて、それほど大きく驚くところがなかったのですが、ミズノらしいアイアン・・・・。といいますか、『MPアイアンの看板』を背負って立つアイアンといえるような気がしました。
今年はアイアンの『当たり年』です。
ミズノ MP-68 アイアン
- 2009年11月2日
- ミズノ
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