ゴルフクラブ試打日記。          

ミズノ MP-15 アイアン

ミズノ MP-15 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ミズノ MP-15 アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、キックポイントは手元調子 です。
正面
MPアイアンのニューモデルです。
ニューMPアイアンに会うのが、秋の楽しみのひとつでもあります。
昨年MP-4という素晴らしいアイアンに出会って、もう一年が経ったというのが、信じられないほど早く感じられます。
MP-4は初めて試打してからも、たくさん試打しました。
試打クラブがいつも置いてあったので、毎回のように試打を楽しんでいました。
おそらく昨年から今年にかけて、一番試打したアイアンではないかな?と思っています。
側面
今年のニューモデルは、その後継モデルで『MP-5』になるのかな?と思っていたのですが、MP-15という名前になっています。
パッと見た感じは、MP-59に似ているな・・・。と思いました。
彫りの深さ
彫りの深さは、結構あります。
かなり易しそうな雰囲気もあります。
古風な美しさと、ハイテク感が上手く組み合わさっているように見えます。
Ti MUSLE
この『Ti MUSLE』も、見慣れた感じもしますが、MP-59よりも、少し大きくて深いんじゃないかな?と思いました。
今度、機会があったら、見比べてみたいと思っています。
ソール幅
ソール幅は、標準的です。
今は他のメーカーの『アスリートモデル』と呼ばれるアイアンでも、少しずつワイドソール化が進んできているように思うのですが、そういった意味でいうと、このアイアンはあまり変わらないような感じがします。
MPらしいな・・・。と思いました。
ネック長さ
ネックの長さも、MPらしさがあります。
特に短いとは思いませんでした。
年月は経過しても、このクラシカルな雰囲気がたまりません。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップも、なかなかです。
私が好きなベルベットタイプのような『しっとり感』はありませんが、特に問題はありません。
ただ、もし私がこのアイアンを使うとするならば、全てグリップを交換するのは間違いないです。
ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。
これもMPらしいところなのかもしれません。
ノーマルな感じの、綺麗な仕上がりのフェース面です。
構え感
ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じです。
MPアイアンがもつ『安心感』といったらいいでしょうか?
それは『大きさからくる安心感』ではなく、『これまでの実績からくる安心感』といったらいいのかもしれません。
MPアイアンに対しての絶大なる信頼感が寄せられるからこその、安心感なのかもしれません。
ミスヒットに対する寛容さとか、球のあがりやすさというのではなく、いいショットしか出ないようなプラスイメージがあるからなのかもしれません。
信頼関係からくるのだと思います。
過去のMPアイアンのようなシャープさはあまりなく、どちらかといえば丸っこくて易しさを醸し出していますが、この構え感に魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
いいイメージばかりが浮かんできました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、いい感じでした。
ただ、絶妙なフィーリングというほどでもなく、ある程度予測できていたフィーリングでした。
好感はもてたのですが、気持ちが高ぶるほどではなく、淡々としていました。
MPアイアンは、その秀逸な打感が魅力のひとつなので、どうしてもハードルが高くなってしまいます。
このMP-15アイアンもグッドフィーリングですが、MPアイアンの中では、普通かな?と思いました。
トゥ側
球はあがりやすいと思いました。
タフな感じは全くしませんでした。
バックフェース
見た目の印象以上に安定性が高いのが魅力的でした。
引き締まった外見で、しかもMPということで、難しそうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはなく、親しみやすいアイアンだと思いました。
見た目はハーフキャビティに見えなくもないですが、『フルキャビティの易しさ』を持ち合わせているアイアンだと思いました。
何球か打ってみて、
「あっ、しまった、芯を外してしまった・・・。」
と思い、球を目で追ってみたのですが、まるでそのミスヒットが無かったかのように真っ直ぐ飛んでいきました。
大きく曲がることもなく、何も余計な力が加わっていないかのように飛んでいきました。
かなり寛容さがあるな・・・。と思いました。
これまで出会った、寛容性の高いアイアンの多くが、どこでヒットしたか解りづらかったり、イメージが出せなかったりしますが、このアイアンはそういったところが無かったのも魅力のひとつだと思いました。
ミスはミスとはっきりと感じることができるのも、クラブの性能のひとつだと私は思います。
アイアンに限ったことではないですが、ミスしてもそれを感じられないクラブは怖いです。
このアイアンはその性能をもっていながらも、寛容さもあるのでいいな・・・。と思いました。
『感性を邪魔しない易しさ』があるアイアンといったらいいでしょうか?
飛距離性能
『飛距離性能』という点では、今のアイアンの中では、標準的なほうでしょうか?
それほど飛ぶという印象はなかったのですが、今の『基準ライン』は充分満たしているように思います。
今は『K点越え連発』といったアイアンも多いですが、そういった点でいえば、このアイアンはある程度想定したエリアに落としていけるように感じました。
アイアンにも『飛び第一』という方には合いづらいところがあるかもしれませんが、飛びよりも他のことを優先したい方には親しみやすいのではないでしょうか?
操作性
操作性もいいのが魅力的でした。
フェースターンしやすいので、球もつかまりやすいです。
右にプッシュしやすいタイプのアイアンではありませんでした。
私は『フェース中央』よりも、『気持ちヒール寄り』で打ちたくなるのですが、このアイアンだとそれがいい感じで出来ました。
球持ちのいい、押しの効いた球を打たせてくれました。
ヒール側
やっぱり、MPアイアンはいいな・・・。と思いました。
私は永年お世話になってきたので、MPには特別な思いがあります。
昨年出会った『MP-4』とは違ったタイプだったのが少しだけ残念でしたが、このアイアンも魅力的でした。
MIZUNO MP-15 アイアン
今年はミズノからマッスルバックは発売されないのか尋ねてみたのですが、どうやらないとのことでした。
BSもそうでしたが、今年はMPからも発売されないのは少し残念でした。
MIZUNO MP-15 アイアン
やはり、敷居の高いアイアンは売れにくいのかな?と思いました。
易しさが全面に感じられるタイプのアイアンではありませんが、それだからこそたまらない魅力もあると思うのですが・・・。
あるメーカーのマッスルバックは限定発売して、売り切れになったと聞いたことがあります。
MIZUNO MP-15 アイアン
このMP-15は、番号は離れていますが、やはりMPー59の後継モデルなんだろうな・・・。と思いました。
外見も性格も似ているような気もしますが、おそらく今回のモデルのほうが易しさもアップしたのではないでしょうか?
『フルモデルチェンジ』というよりも『マイナーチェンジ』といったところだと思いますが、いいところはしっかりと受け継がれているように思います。
MIZUNO MP-15 アイアン
アイアンの老舗メーカーであるミズノらしい、高品質なアイアンだと思いました。
MP-59は、その外見の良さと、易しさから、大ヒットしましたが、このアイアンも高い人気が得られるんじゃないかな?と思いました。
MPアイアンがバッグに入っていると、自然と気合いも入ります。
見ているだけでも、いい目の保養になります。
これまで数え切れないほどたくさんのゴルファーのレベルアップに貢献してきたアイアンであることは間違いないと思っています。
MIZUNO MP-15 アイアン
また何度も試打したいと思いましたし、明日早速友人たちにも、このアイアンのことを紹介してみようと思いました。
『カッコ良さ』と『易しさ』が上手く融合したアイアンです。