ゴルフクラブ試打日記。          

ミズノ MP  チタンフェアウェイウッド

MP チタンフェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ミズノ MP チタンフェアウェイウッド の 3番 です。
エクサーMF-3 カーボンシャフト
シャフトは エクサーMF-3 カーボンシャフト です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、キックポイントは中調子、バランスはD1、クラブ総重量は333gです。
ミズノ フェアウェイウッド
久し振りな感じがする、ミズノの新しいフェアウェイウッドです。
『MP』という名に相応しい、落ち着いていてセンスの良いデザインとなっています。
フェアウェイウッドに『チタン』を使うということは、これまでもありましたが、ドライバーのように、大きなメリットはないので、これまでも少なかったような気がします。
ヘッドをそれほど大きくする必要のない、フェアウェイウッドは、敢えてチタンにする必要がないのだと思います。
フェアウェイウッドが大きすぎると、『ティアップ』したときはいいですが、地面から直接打つ時は難易度が増してしまいます。
『メリット』よりも、『デメリット』のほうが大きくなってしまいます。
これでは何のためのチタンなのかが、解らなくなってしまいます。
MP チタンフェアウェイウッド ホーゼル部分
しかし、このフェアウェイウッドは、これまでの『メタルフェアウェイウッド』と同様の大きさなので、とても好感を持つことができました。
『チタン』だと言われなければ、気付きにくいほど大きさに『違和感』はありません。
これまで通りの、ミズノの品の良いフェアウェイウッドだ・・・・。という印象です。
素振りをしてみても、何ら変わった感じはしません。
ちょっと『ヘッドの効き』が弱い感じもしますが、これくらいならば慣れているので、難しく感じることはありませんでした。
しかし、私の好みとしては『ティアップ』して打つドライバーとは違い、地面から直接打つことのあるクラブは、『ヘッドの効き』が少し強い感じのほうが、安定性を出していける感じがします。
『ヘッドの効き』が弱いと、どうしてもタイミングが合いづらくなって『トップ』『ダフリ』などが出やすくなるというのを、これまでの経験から感じています。
しかし、これはあくまでも私の感想なので、これくらいがちょうどいい・・・。と仰る方もたくさんいらっしゃると思います。
MP チタンフェアウェイウッド 構え感
ボールを前にして構えてみても、ミズノらしい、とても構えやすい顔だと思いました。
かなり丸っこい印象を受けます。
ウッド形状には『丸型』と『洋梨型』に分けられると思いますが、このフェアウェイウッドは明らかに日本的な『丸型』をしています。
とても構えやすいです。
すごくいいイメージが湧いてきますし、ボールと一体化して見えるところにすごく魅力を感じます。
これまでもそうですが、こういった美しくて何も不満を感じさせない顔をしているクラブというのは、ドライバーにしろ、アイアンやウェッジにしろ、既に『ナイスショット』が約束されている感じがします。
満足できるショットを打てる確率が、かなり高くなる感じがしますし、例えミスしても、こういった美しいクラブだと自分のスイングのせいだ・・・。と思えるところが気に入っているところでもあります。
『ミスの原因』を素速く把握できる感じが、これまでの経験上たくさんありますし、長いスランプに見まわれたことは、ないような気がします。
クラブのせい・・・。だと思ってしまうと、色々と複雑にもなってしまいますが、自分のスイングを直せばいいのならば、チェックがしやすいと感じます。
この美しい顔ですし、長年信頼のある『ミズノ』ということもあり、こうして構えている私の気分はお花畑にいるように『ルンルン』していました。
いい気分のまま、試打を開始しました。
MP チタンフェアウェイウッド トゥ側
まず感じたのが、その『球のあがりやすさ』です。
構えたときには、それほど感じなかったのですが、この角度から見てみると、思っていた以上に『シャロー形状』になっているものだと思いました。
やはり最近の『トレンド』を取り入れている感じがします。
このような形状でありながら、全く構えづらくなかったところが、やはりミズノらしいところだと思います。
ちょっと前までのスプーンとは、比べものにならないほどの『あがりやすさ』です。
こうしてティアップせずに直接打っても、とてもよく上がってくれました。
ロフトが『15度前後』のスプーンでは、ティアップしてからでないと使わない・・・。という方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、このフェアウェイウッドはそういった方々でも大いに試してみる価値があるような気がします。
よく言う『当てさえすれば、あとはボールが自動的に上がって飛んでいく・・・』といった感じだと今日は思いました。
私の感覚だと、この上がりやすさは『バフィ』から『クリーク』くらいに感じられました。
第一印象は、結構オーソドックスですし、『MP』ということで、難しそう・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった方々でもかなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
同じミズノでも『MP』ではなく、『JPX』を使い続けてこられた方々も、このクラブは、かなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
ミズノ MP チタンフェアウェイウッド フェース面
『打感』も、とてもソフトな感じで、好感を持てました。
やはり『チタン』らしい、柔らかさを感じることができました。
メタルドライバーから、チタンドライバーへとトレンドが変化していくなかで、初めてチタンドライバーを打ったときの感触を、何故か今日は思い出していました。
私は長年メタルドライバーを使い続け、右肘を痛めてしまい、いわゆる『メタル肘』というのになってしまい、かなりキツイ時期が続きました。
メタルドライバーをフルショットすると、右肘(特に内側)に、痛みが走っていました。
ゴルフ仲間でもある、知り合いの外科医に相談したところ、
「ゴルフを止めれば自然に治るよ。」
と言われていたことがあるのですが、ゴルフに夢中な私は決して止めることは出来ませんでした。
それからしばらくしてチタンドライバーが登場してくれて、長年悩まされてきた痛みが消え、とても助かった・・・。という経験をしてきました。
もし、今もメタルドライバーしかなかったら、私はゴルフを続けられなかったかもしれません。
『チタンドライバー様々』です。
今日は、そういった懐かしい記憶が何故か蘇ってきました。
ゴルフクラブ
『音』という点でも、とてもいい感じです。
全くこちらの邪魔をしません。
ミズノらしい、『グッドフィーリング』なクラブです。
見た目のカッコ良さ同様、品のある音にとても好感を持てましたし、マッチしていると思いました。
MP チタンフェアウェイウッド バックフェース
『安定性』という点でも、かなり満足できるレベルにあります。
とても高性能なクラブだと思いました。
『メタル』に比べ、設計自由度の高い『チタン』だからこそ、この『安定性が高い設計』が実現したのでしょうか?
見た目はそれほど大きくないヘッドですが、かなり『スイートエリア』は広い感じがします。
私は普段、フェアウェイウッドはドライバーと違って『スイートエリア』とは思わずに『スイートスポット』(エリアというよりは点)というようにイメージしているのですが、このクラブはどちらかというと『エリア』に近い感じの広さだと思いました。
結構左右にも広い感じがします。
見た目は決してゴチャゴチャしていなくて、むしろスッキリとしたデザインになっていますが、見えないとこにかなりの工夫が施されているのでしょうか?
『直進性の高さ』も感じました。
高弾道で真っ直ぐ飛びやすいフェアウェイウッドだと思いました。
操作性
『操作性』という点でも、なかなかいい感じだと思いました。
フェアウェイウッドでは、『ティアップ』している時ならともかく、こうして地面(この場合はマット)の上から直接打つときは、私はそれほど『インテンショナル』なショットは打たないようにしているのですが、今日はなかなかいい感じで打つことができました。
ただ、もう少し『しっかり感』があると、もっと球をまとめやすそうな感じもしました。
ヘッドがもう少し効いていてもいいような気もしました。
ただ、それほど苦に感じることなく、『スライス』も『フック』も打つことができました。
かなり『中立的』なクラブに感じられたので、『スライサー』の方でも『フッカー』の方でも、易しく打っていくことが出来るのではないでしょうか?
MIZUNO MP チタンフェアウェイウッド 飛距離性能
『飛距離性能』という点でも、私は好感を持ちました。
チタンだから飛ぶ・・・・。とは、正直思わなかったのですが、この安定した『計算できる飛び』には好感を持つことができました。
球がよくあがりやすいフェアウェイウッドではありますが、比較的抑え気味に打つこともできたので、打ちやすく感じました。
どのように打っても、高くしか上がらないクラブというのは、却って難しく感じることもありますが、このクラブにはそういった難しさは感じられませんでした。
先ほども書きましたが、『直進性』が高いので、日頃左右の曲がりで距離をロスしておられる方も、このようなクラブを使うとかなりそのロスを防いでいくことができるのではないでしょうか?
それほど大きな『反発力』も感じなかったですし、やはり『一発の飛び』というよりは『安定したレベルの高い飛び』を求めていくことが出来るタイプのクラブだと思います。
私はそういったクラブのほうが好きなので、このクラブにはとても好感を持つことが出来ました。
ミズノ チタンフェアウェイウッド
このドライバーは『チタン』でありながら、価格設定も低く抑えられているところにも好感をもてました。
チタンが登場したての頃はフェアウェイウッドでも、一本10万円以上するものがたくさんありました。
私はとても手を出すことが出来ませんでした。
私には『縁のない素材』だと思っていました。
その頃からすると、今のクラブはどうなのだろう・・・?と思ってしまいます。
価格設定も下がっていて、尚かつ性能はアップしているのだから、つくづく後になればなるほどいいものが出てくるのだと思います。
それは何もゴルフクラブだけに限らず、家電製品などでも同じことがいえます。
先月、自宅の古いTVが故障して、ようやく『地デジテレビ』に買い換えたのですが、その画面の美しさに驚かされます。
『地上デジタル放送』と『地上アナログ放送』では、画質がまるで違います。
これまで『アナログ放送』をずっと見てきたのだから、これからもずっとそのままでもいい・・・。と思っていましたが、これだけ違うとは思ってもみませんでした。
それでいながら、価格も『32型』なので、6万円ちょっと・・・・。という低価格ぶりです。
おまけに『エコポイント』も、12,000円分ついて・・・・。というように、いいことずくめです。
MIZUNO チタンフェアウェイウッド
ちょっとゴルフから話が逸れてしまいましたが、今日はこういった素晴らしいクラブに出会えてとても有意義な一日でした。
これからもゴルフクラブはどんどん進化し続けていくと思いますし、『ゴルフ用品界の地デジ化』は進んでいくのかもしれない・・・・。などと考えていきました。
しかし、いくら性能が向上しても、決して『美しさ』『打感の良さ』『音の良さ』は失って欲しくないです。
ミズノなど国内主要メーカーは、こういった『フィーリング性能』をずっと大切にしてくれるだろう・・・。と思いました。