ゴルフクラブ試打日記。          

ミズノ JPX 800S ドライバー

ミズノ JPX 800S ドライバー  
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ミズノ JPX 800S ドライバー です。
JPX MD100 カーボンシャフト
シャフトは JPX MD100 カーボンシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.2、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。
正面
ミズノらしい、とてもカッコいいドライバーです。
ミズノのゴルフクラブには、MPとJPXがありますが、どちらもとてもセンス溢れるデザインになっています。
つい先日『JPX800ドライバー』を試打したばかりですが、800は青を基調としたデザインなのに対して、この800Sはシルバーっぽいデザインになっています。
それ以外はとてもよく似たデザインだと思うのですが、どちらもすごく高級感を感じます。
顔
このドライバーも、最近よく見かける『トライアングルヘッド』に見えるのですが、それほど極端すぎる感じではないので、特に違和感は感じません。
直進性が高いんだろうな・・・。ということを感じましたし、いかにも『今風(いまふう)』なドライバーだと思いました。
Power Maximizer
シャフトには、『Power Maximizer』と記されています。
Powerは『力』ということですし、『Maximizer』とは、以前心理学の本で読んだことがあるので、意味だけは知っていました。
『Maximizer(マキシマイザー)』とは、つまり『追求する人』という意味で、世の中には必ずひとつの答えがあり、それを追い求めていったり、複数の選択肢の中からひとつを選択する場面において常に最高の物を選ぼうとする人のことをいう・・・。という意味だったと思います。
対して『Satisficer(サティスファイサー)』という単語があり、これは自分が選択した物について満足できる人・・・。といった意味だったと思います。
つまり自分が選んだものが最高だ・・・。と考えられる人のことだと思います。
この言葉を自分に当てはめてみると、私は完全に『Satisficer(サティスファイサー)』だと思いました。
先日、私はドライバーを購入しましたが、候補となるドライバーがとても多くていかにも迷ったようでもありましたが、実は早くからひとつに絞っていたように思います。
CRZ 435を試打し終えた後に、何となくこのドライバーを選ぶような気がしていましたし、今でも充分満足しています。
そうでないと、これだけたくさんの素晴らしいクラブの中から一つだけを選ぼうとすると、なかなか決断を下せないですし、下した後も後悔してしまうこともあると思います。
そういった点でも、私は全く後悔していないですし、むしろすごく満足しています。
私はこれまでたくさんのゴルフクラブを購入してきましたが、一度も後悔したことはありません。
もし今回、『エポン』や『ロイコレ』『ツアステ』『ヤマハ』『MIRAI』『プロシード』『ロマロ』・・・。など、違ったドライバーを選択して購入していても、このドライバーと『縁』があったんだ・・・。と思えますし、その新しい相棒と仲良くゴルフをエンジョイしているだろうと思います。
私はいわゆる『隣の芝は青く見えない』タイプです。
時々、どのクラブがいいか迷っているので、どちらがいいか?といったご質問を頂くことがあるのですが、そのコメントを寄せてくださった方々の中に、この方はかなり『Maximizer(マキシマイザー)』の方だな・・・。と思えることがあります。
マキシマイザーとサティスファイサーと、どちらがいいというものでもないと思うのですが、私の場合は生来サティスファイサーだと思っていました。
つまり『自分が選んだものこそが最高』という考え方を私はいつも持っています。
ちょっと話が横に逸れてしまいましたが、このシャフトに記されている『Power Maximizer』という言葉は、それだけこのシャフトに自信があることの裏付けなのではないでしょうか?
側面
この独特な形状がとても特徴的です。
『空気抵抗』などを考えてデザインされているのでしょうか?
この『バッジ』のような物も、『ウェイトコントロール』のような意味があるのでしょうか?
振り感
素振りをしてみると、「長いなあ・・・。」と感じてしまいました。
46インチという長さは、決して初めてではなく、むしろ今はすごく増えてきたように思いますし、これからの『主流』といってもいい長さだと思います。
それほど振りにくいということはなかったのですが、今日は『長さ』を充分に感じました。
シャフトもそうですし、クラブ全体もやや軽めな感じに仕上がっています。
こういった長尺仕様のドライバーで重さを増やしたりすると、かなりフィーリングが異なってくると思います。
構え感
ボールを前にして構えてみると、まずまず構えやすい感じがしました。
『トライアングルヘッド』ではありますが、『テール(尾)』の部分がそれほど尖っていなくて丸みをもたせているので、それほど違和感を感じません。
これまでの経験上、それほど操作していくタイプのドライバーだとは思いませんでしたが、こういった『真っ直ぐ指数』の高いドライバーは大歓迎です。
ミズノのドライバーだから・・・。という安心感といいますか、信頼感を感じるからでしょうか?
とてもリラックスして構えることができました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、とてもソフトな感じで好感を持てました。
先日試打した『MP CRAFT 425+ ドライバー』の、あの絶妙な感触とは異なりますが、このドライバーの打感にもいいフィーリングを持つことができました。
『MP』と比べると、私はそれほど縁のない『JPX』のドライバーですが、さすがはミズノのドライバーだな・・・・。と思えるほど品質の高さを感じます。
打球音
『音』も、静かめで好感が持てました。
すごく安心して球を打っていくことができます。
こういったスペックのドライバーなので、それほど『叩く』タイプではないと思うのですが、結構叩いていくことができました。
インパクトは緩んだり、詰まったりする感覚がありませんでした。
バックフェース

『安定性』は、かなり高いと思いました。
こういったヘッド形状ですし、予め予想はしていたのですが、かなりの高性能です。
最初から、かなり直進性の高い球を打つことができました。
スペック的に、私にはやや合いづらい部分も感じていましたし、最初の数球は打点もブレてしまったのですが、それを感じさせない安定性の高さを充分に感じることができました。
かなり『ミスに対する許容性』が高いと思います。
見た目はとてもカッコいいドライバーでありながら、全くシビアなところがなく、むしろ『イージーさ』が目立つドライバーだと思います。
こういった『ソフトスペック』のドライバーを試打したときに、私はよく『叩きのめされる』ことが多いのですが、今日はすごく易しく感じましたし、このドライバーが私にすごく優しく接してくれているように感じました。
何と言いますか『跳ね返される』感じがありません。
『46インチ』のドライバーは最近かなり増えてきましたが、このドライバーはそれらの中でも、かなりハイレベルな安定性を持っているといっていいのではないでしょうか?
トゥ側

『球の上がりやすさ』という点でも、いい感じだと思いました。
どちらかというと、スインガータイプの方に易しく感じられるドライバーといえるのではないでしょうか?
この試打クラブは、『ロフト9.5度』ということでしたが、『タフさ』は全く感じませんでした。
操作性
『操作性』という点では、それほど易しい感じがしませんでしたが、こういったスペックのドライバーの中では好感が持てました。
一応左右に曲げる球も打ってみて、とりあえずは左右に曲げることもできましたが、大きく曲げることはできませんでした。
かなり極端な『カット打ち』をやったつもりでしたが、大きなスライスは出ませんでした。
もしこれが実戦だったとしても、『OB』にならずに、最悪でも確実に『ラフ』で止まってくれているな・・・。
と、ホームコースのスタートホールをイメージしながら考えていました。
『操作性』というよりは『直進性』が高いドライバーだと思いますし、『スライサー』の方にも『フッカー』の方にも打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
極端な引っ掛けもそれほど出やすいとは思いませんでした。
普段は、もっと大きなカーブを左右に描いていくことができるのですが、今日は『小カーブ』にとどまってしまいました。
最近は、『長尺シャフト』で、『軽量』『ハイトルク』でありながら、かなり『安定性』が向上してきたような気がします。
数年前の同じ『長尺シャフト』とは比べものにならないくらい進歩していると思います。
ただ『操作性』という点では、そうでもないのかな?と思いましたが、今はそれほど求められていないと思いますし、それが大きな欠点ではないような気もしました。
飛距離性能
『飛距離性能』という点でも、この『長尺仕様』と『直進性の高さ』『球の上がりやすさ』の三拍子揃ったところに、多くの方がメリットを感じられるのではないでしょうか?
正直、ヒッタータイプの方には、あまり馴染まないかもしれませんが、セミハードヒッターの方にもマッチしやすいのではないでしょうか?
ちょっと強く叩いてしまうと、やや吹き上がりの傾向が見られましたが、こういったドライバーに合った打ち方ではないので、仕方のないことだと思いました。
ヒール側
最近のJPXのクラブはとても好感度が高いです。
私の好みといいますか、少し『MP寄り』になっているような気もします。
それでいながら『易しさ』は、決して犠牲になっていないですし、それ以外の基本性能の高さもずっとキープされています。
MIZUNO JPX 800S DRIVER
これまで『超・シャローヘッドドライバー』を使っておられた方は、こういったやや『厚みのあるヘッド』を見ると、難しいんじゃないか?と思われるかもしれませんが、実際はそれほど敷居の高いドライバーだとは思いませんでした。
同時に試打して比較していないので、はっきりとしたことは分かりませんが、先日試打した『JPX800』よりは、こちらの『JPX800S』のほうが、私は好感が持てました。
MIZUNO JPX 800S DRIVER
『JPX800』もそうでしたが、こういった高級感を感じさせるヘッドなので、おそらく『8万円以上』くらいはするだろう・・・。と思っていたのですが、店員さんに尋ねてみると予想よりもかなりリーズナブルな価格設定なので、少し驚くと同時に好感を持てました。
やはり親しみやすい価格でないと、なかなか手が出ませんし、せっかくクラブを購入できても『プレー代』までお金がまわらないことがあります。
日本は、せっかくこれだけたくさんの素晴らしいクラブに接することのできる国でありながら、プレー代が外国よりも、かなり高いので、これが改善されるとまさに『ゴルフ天国』といえるような気がします。
MIZUNO JPX 800S DRIVER

今日はまた寒さがぶり返したような寒い一日でしたが、気分はとても『ホット』でした。
先日試打した『MP CRAFT 425+ ドライバー』といい、この『JPX 800S』といい、最近のミズノのドライバーは充実しているな・・・。と思いました。
タイプの異なるドライバーではありますが、今度機会があれば、同時に試打して比較してみたいです。