ゴルフクラブ試打日記。          

ミステリー WNC-913 アイアン

ミステリー WNC-913 アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ミステリー WNC-913 アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは元調子です。
正面

とてもカッコいい、ミステリーのニューアイアンです。
デザインに派手さは一切ないのですが、そこがまた魅力的です。
ミステリーのアイアンに出会った経験は、まだそれほど多くはないのですが、とてもいい雰囲気を感じます。
側面

ミステリーのイメージにピッタリと合う、シャープでカッコいいアイアンです。
艶消しであるサテン仕上げが、落ち着き感を醸し出しています。
ピカピカ光るミラー仕上げもいいですが、私はこういった艶消しなタイプが好きです。
ミズノやホンマなど、一部のメーカーはアイアンでオーダーメイドできるようになっていますが、もし私がそういうアイアンを注文するときは必ずサテン仕上げにすると決めています。
彫りの深さ

彫りの深さは、それほど無く、ハーフキャビティといっていいのではないでしょうか?
整った形状に、ヒッティング部分の肉厚感が、気持ちを盛り上げてくれます。
アイアンは、こういった角度からも美しさを感じ取ることができます。
あまりの美しさに、思わず目尻が下がってしまいました。
ソール幅

ソール幅は普通に見えますが、今のアイアンの中では、やや狭いほうでしょうか?
私はワイドすぎるソールには苦手意識をもってしまうので、これくらいの幅で抑えられていると好感がもてます。
今はリーディングエッジだけでなく、トレーリングエッジやソール形状も丸っこいタイプが増えてきていますが、このアイアンはとてもシャープです。
昔ながらの形状といえるような気がします。
ネック長さ

ネックの長さは、標準的だと思いました。
特に長くもなく、短くもありませんでした。
MADE IN JAPAN

ホーゼルには『MADE IN JAPAN』の文字が刻まれていました。
好感度と安心感が一気に上昇しました。
海外製のクラブもいいですが、やはり日本製だと安心感があります。
アイアンの『聖地』ともいえる兵庫県で造られているのだと説明を受けました。
岐阜県や山形県もいいですし、兵庫県には本当に素晴らしいメーカーがたくさんあります。
ミーリング無し

フェース面にミーリングはあるのかな?と思い、近くで見てみましたが、見られませんでした。
ウェッジはともかく、やはりアイアンではミーリングがあるほうが少数派といえるようです。
構え感

ボールを前にして構えて見ても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
見とれてしまうような美しさ・・・。とはまたちょっと違う感じもしたのですが、すごく楽に構えることができました。
いいイメージがどんどん増幅していきました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はとてもマイルドでした。
インパクトは感じられるのですが、あまり抵抗感がありません。
『芯』を喰ったときのご褒美をちゃんと与えてくれるアイアンです。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
見た目通りの性能だと思いました。
特にあがりやすくなっているような工夫は見られませんでした。
すごくナチュラルだと思いました。
ワイドソールであったり、異材が組み込まれているアイアンを好まれる方には、多少上がりにくく感じられるかもしれません。
バックフェース

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしく、結構シビアなところもあるように思ったのですが、決して敬遠すべきアイアンではないと思います。
大きなミスに寛容なタイプではないと思いますが、イージー過ぎるアイアンに物足りなさを感じ始めた方には、ぜひ試していただきたいと思いました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、『ノーマル』だと思いました。
今のアイアンは距離が出るものが多いので、それらと比べるとあまり期待はできないのかもしれません。
飛距離よりも距離感を優先したアイアンといっていいと思います。
私はこういったタイプのアイアンのほうが好きなので、魅力的に見えましたが、距離を求めておられる方もたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々には物足りないところがあるかもしれません。
操作性

『操作性』はとてもいい感じでした。
構えたときに、少しグースが目に入ったのですが、特に難しく感じることはありませんでした。
左右にも素直に反応してくれました。
クセが無いので、気を遣わなくていいところが楽だと思いました。
ヒール側

すごくナチュラルで本格的なアイアンです。
高い機能性は感じなかったのですが、最近はこういったタイプのアイアンが少なくなっているように感じていたせいか、ちょっと新鮮に感じられましたし、とても楽しめました。
いわゆる『お助け機能』が付いているようには感じられなかったのですが、その分、プレイヤーの感性を高めてくれるのは間違いないと思います。
ミステリー WNC-913 アイアン

最近のアイアンの中には、色々な物が詰め込まれていたり、高い機能性があったりして、まるで『サイボーグ』ともいえるような物もありますが、このアイアンはすごく『自然』といいますか、『あたたかみ』を感じました。
余分な機能よりも、プレイヤーの『フィーリング』を優先してくれるアイアンといえるのではないでしょうか?
このアイアンはニューモデルなのだそうですが、『真新しさ』というよりは『懐かしさ』や『温かみ』を感じ取ることができました。
やはり、アイアンはこういった形に落ち着くんだな・・・。と思いました。
MYSTERY WNC-913 IRON

マッスルバックタイプのアイアンにはどうも苦手意識があるので、バックフェースは薄くてもいいからキャビティ構造になっていたほうがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方々に、このアイアンをお勧めしたいと思いました。
今の全てのキャビティアイアンの中でも、『易しさ』『寛容さ』という点で、それほど秀でている感じはしません。
むしろ、やや敷居も高めで、シビアな面もあると思います。
誰にでも使いこなせるような敷居の低いアイアンだとは思いませんでした。
MYSTERY WNC-913 IRON

高機能なアイアンが多くなっていくなかで、このような本格的なキャビティやマッスルバックも多く見かけるようになってきて、アイアン好きの私としては嬉しく思っています。
アイアンに限ったことではないですが、易しすぎるクラブは、時にはプレイヤーの上達の『足かせ』になってしまうんじゃないかな?と思えることがあります。
プレイヤーのスイングレベルがどんどんアップしているのに、クラブがそれに追いついていけていないと感じることが仲間たちを見ていて感じることがあります。
そういったときに、私は仲間たちに、もう少し『ナチュラル』といいますか、『高機能過ぎない』クラブに換えることを提案することも多いです。
MYSTERY WNC-913 IRON

ゴルフはスコアを競うゲームです。
いいスコアを出すには『易しければいい』というものでもありません。
『自分に合った』クラブがベストなのは間違いありません。
それが『イージー系』のクラブなのか、『ナチュラル系』のクラブなのか、人によって様々だと思います。
MYSTERY WNC-913 IRON

『難しい』といいますか、『正直なクラブ』がスコアメイクにおいて不利になるのであれば、とっくに見かけなくなっているはずですが、今でも健在ですし、むしろ増える傾向にあります。
無理にマッスルバックにする必要は無いと思いますが、キャビティでも、こういった『ナチュラル系』のグッドフィーリングのアイアンを使うことで、プレイヤー自身の感性を高めていくことも有効になってくるのではないでしょうか?
易しすぎるクラブだと、いわゆる『飽きる』ことにもつながりやすいと思いますし、他のクラブに目が移ってしまうことにもなりかねません。
しかし、多少シビアでも、フィーリングのいいクラブは飽きることがありません。
プレイヤーの上達に、ずっと永く付き合ってくれます。
このアイアンはビギナー用とはいえないと思いますが、上達過程にあって、もっともっと上手くなりたい・・・。という意欲のある方にはぜひお勧めしたいと思いました。
MYSTERY WNC-913 IRON
 
楽しくて、なかなか試打を終える踏ん切りがつきませんでした。
あまりフィーリングの合わないアイアンだと、予定よりも早く返却することも多いのですが、このアイアンは予定をはるかにオーバーしてしまいました。
メイドインジャパンで、しかも『兵庫製』ということで『贅沢感』も増していたのかもしれません。
今日は練習場だけでしたが、このアイアンでコースをラウンドしたら、とても楽しいだろうな・・・。と思いました。
ミステリーのクラブに出会うことは、それほど多くないのですが、今とても注目しているメーカーのひとつです。
帰宅したら、すぐに録画してあったマスターズを観て、オーガスタのあの美しい緑で目の保養をしようと思いました。
一年に一度の楽しい週です。