ゴルフクラブ試打日記。          

ミステリー C-HT511 フェアウェイウッド

ミステリー C-HT511 フェアウェイウッド 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ミステリー C-HT511 フェアウェイウッド です。
正面

ミステリーの新しいFWです。
久しぶりにミステリーのFWに出会うことができました。
ミステリーのFWといえば、もう3年前になるのですが、C-HT411という素晴らしいクラブに出会うことができました。
あのときの印象は今でも強烈に残っています。
あまりたくさん出会うことは無いのですが、存在感の強いFWです。
ミステリーはドライバーやアイアンなどもいいですが、あのFWに出会ってから、すっかりFWのイメージが強くなりましたし、ファンになりました。
側面

こうして見ても、ソールに丸みを感じますし、滑りが良さそうな印象を受けます。
とても高級感を感じます。
仕上がりの美しいFWです。
ACCURACY&LONGER DISTANCE TITANIUM

ソールには『ACCURACY&LONGER DISTANCE』と記されていました。
これは、これまでのモデルと共通するところだと思います。
正確性と距離ということでいいと思うのですが、グラファイトデザインのシャフトを思い出しました。
よく見ると、赤い文字で『TITANIUM』と記されていました。
つまり、このクラブはチタンのFWということなのだと思います。
チタンのFWは昔からありますし、別に珍しいことではありませんが、それほどたくさん流行らないということは、あまりメリットが無いのでしょうか?
FWはドライバーのようにヘッドを大きくすればいい・・・。というものでもないので、チタンにするよりもメタルで充分といったところがあるのかもしれません。
しかし、チタンということもありますし、この美しい仕上がりを見ているだけで、打感が柔らかそうだな・・・。と思いました。
フェアウェイウッドにチタンを使っているのは、とても贅沢に感じてしまうのは私だけでしょうか?
ソールの溝

ソールにはとても小さいですが、溝がありました。
これは、前のモデルにも共通するところだと思います。
テーラーメイドのように大きく目立つ溝もあれば、このミステリーのようにとても控えめな感じのする溝もあります。
こうすることによるメリットは確実にあるからなのだと思います。
フェース面のデザイン

このフェース面もオーソドックスで美しいです。
何といいますか、とても『仕事』をしてくれそうな感じがします。
今はドライバーに限らずFWでも、フェース面にスコアラインの無いモデルがたくさんありますが、やはり、こういったオーソドックスなタイプには魅力を感じます。
顔

このあまりにも美しい顔に、一瞬息を呑んでしまいました。
ハッとするような美しさです。
これまでも『男前』『美顔』といえるクラブには、たくさん出会ってきましたが、ここまで引き込まれるのは珍しいです。
独特な雰囲気があります。
しばらく見つめていました。
特に気に入ったのが、『バルジのシャープさ』です。
とてもエッジが利いている・・・。といいますか鋭角な感じで、見とれてしまいました。
他のメーカーのクラブで、ここまで見とれてしまうようなことはあまりありません。
『好感がもてる顔』はたくさんありますが、『息を呑むほど美しいと感じる顔』は、ごくわずかです。
ネック長さ

ネックの長さもFWらしい標準的な感じがします。
どの角度から見ても美しいです。
ここまで綺麗さを感じさせてくれるのは珍しいです。
自然と心も和んできます。
セミシャローバック形状

セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
シャロー系ではあっても、とてもラインが綺麗です。
大雑把な感じは一切しません。
『繊細さのある美しさ』といったらいいでしょうか?
とてもこだわり抜いて作られたような気がします。
こういったところは日本の、しかも『地クラブ』と呼ばれるメーカーのいいところだと思います。
構え感

ボールを前にして構えてみても、構えやすいのはもちろんですが、ここまでテンションを一気に上げてくれたのは、最近ではちょっと記憶にありません。
何か、私の心を揺さぶるものがありました。
色々なクラブを試打していると、時には気持ちが盛り上がりきれなかったり、淡々と試打したりすることもあるのですが、このクラブはこうして構えた時点で、すぐにテンションがMAXにまで上がっていきました。
『惚れ惚れする』とは、まさにこういうことを言うんだな・・・。と思いました。
いいイメージしか浮かんできませんでした。
このFWは、いわゆる『調整機能』が付いていませんが、それが逆に『構えやすさ』を感じさせてくれたように思います。
先日も、調整機能付きのFWを試打したのですが、ヘッドの形状自体は好感がもてたものの、ネックの部分がどうしても目立ってしまう感じがして、少し不満に思っていました。
その点、このFWはとてもすっきりとしています。
こうして構えていると、無理に調整機能が付いていなくてもいいな・・・。と思いました。
勿論、調整機能はとても素晴らしいシステムだと思いますが、実際にはそれほど大きな活躍はしていないような気もしています。
『逃がし顔』というよりは、どちらかというと『つかまえ系』に見えなくもないのですが、違和感は全くありませんでした。
このクラブをまじまじと見つめ、ずっと目尻が下がっていたように思います。
口角も上がっていたように思います。
この高揚感をどう説明したらいいんだろう・・・?と思いました。
すぐにアドレスが決まり、いつでも準備OKなのですが、もうしばらく見つめていたい・・・。という思いもありました。
呼吸を深くとることができ、全身の余分な力がいい具合に抜けているのが解りました。
『構え力(ちから)』といったらいいでしょうか?
ここまで気持ちを盛り上げてくれるクラブには、そう出会うこともないですし、今日はとても幸運な日だと思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はソフトで、とてもいい感じです。
見た目の美しさとマッチする、グッドフィーリングです。
思わず笑みがこぼれてしまいました。
打球音

『音』も大きくなく、控えめの金属音がとても心地いいです。
いわゆる『出しゃばるタイプ』ではありません。
しっかりとしたものを持ちながら、決して前に出ようとしない、『縁の下の力持ちタイプ』といったところでしょうか?
この音もそうですが、見た目の美しさや構えやすさ、打感の良さなどに、すごく後押しされていたような気がします。
トゥ側

球もとてもあがりやすいです。
このFWのロフトなど、スペックが全く解らなかったのですが、球があがりやすそうだったので、今日はずっとマットの上から『直打ち』しました。
予想通り、とてもいい感じで球が上がっていきました。
球も拾いやすく、弾道も高いです。
最近はシャローヘッドであっても、結構タフなFWもありますが、このクラブは見た目通りの易しさがあります。
タフな感じは全くしないので、幅広い方に対応しそうです。
ソール形状によるところも大きいと思うのですが、『抜け』もいいので、それが弾道の高さにつながっているような気もします。
FWは、ソールが上手く滑ってくれると、すごく安心できますし、ソールに頼った打ち方ができます。
このクラブはそれを易しく行わせてくれます。
FWもサンドウェッジ同様、ソールの性能がとても大切です。
飛距離性能

そして『飛距離性能』が凄いことにも、心が躍りました。
最高の構え感だったせいか、一球目からすごくいい球を打つことができました。
高弾道でとても力強い球です。
これまでは弾道が高いと、推進力が弱かったりして、今ひとつ距離が伸びなかったりしたことがたくさんありますが、このクラブは違います。
明らかに大きな距離を稼いでいけるクラブです。
『チタン』ということも影響しているのでしょうか?
『フェースの弾き』も、とてもいいと感じました。
最近はFWもドライバーのように『浅重心系』で低スピンタイプが流行っています。
日本のメーカーにも見られますが、特に海外メーカーで顕著です。
そういったクラブも素晴らしいと思いますが、かなり『使い手を選ぶ』感じがします。
浅重心系FWを実際に打ってみたけど、球があがりきらずに飛ばせなかった・・・。という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
フィーリングもイマイチ・・・。という方も多いのではないでしょうか?
このFWは、そういったクラブとは違うと思いました。
球はとてもあがりやすいですし、スピンも適度に利いています。
そして何より、弾きの良さと弾道の高さが強く印象に残りました。
一球目から、「うわっ、凄いな・・・。あんなところまで飛んじゃうんだ・・・。」と呟いてしまいました。
とても美しくて構えやすいクラブですが、正直、ここまで飛びを期待していませんでした。
しかし、いい意味でそれを裏切ってくれたような気がします。
弾道は高いですが、かなり距離も出るので、このFWの番手はいったい何番なんだろう?と思いました。
シャフトも写真を撮るのを忘れてしまったのですが、いわゆる『プロトタイプ』なのでしょうか?
何も記されていない、黒いカーボンシャフトでした。
バックフェース

『安定性』という点では、普通だと思いました。
特に大きなスイートエリアがある・・・。とか、高い直進性がある・・・。という感じはしませんでした。
ある意味『正直』なタイプだと思いますが、球もあがりやすいですし、それほどシビアな感じはしませんでした。
とても構えやすいので、すぐにアドレスが決まり、いいリズムで打っていくことができたせいか、球筋はまとまっていました。
もっと直進性を高めようとしたら、色々と方法はあると思うのですが、そうはしていないように感じましたし、それが全てではないのだと、改めて感じました。
プレイヤーの心を揺さぶる、気持ちを高めてくれる・・・。ということが、どれだけ大切なことなのかと実感しました。
初対面で、これだけ心が動かされたのですが、もし相棒として迎え入れることができたら、どれだけ心強い存在になってくれるだろう・・・。と思いました。
操作性

『操作性』という点では良いと思いました。
左右どちらにも上手く反応してくれました。
クセの無い、『ナチュラル』な印象を受けました。
『純粋』の『純』という言葉が相応しいかな?と思いました。
変な細工がされているようにも感じなかったですし、球がつかまり過ぎないところに安心感をもつことができました。
今はFWもドライバーのように球がつかまりやすくなっている物もありますが、このクラブはそういった感じはしませんでした。
ただ適度に『小顔』ですし、球をつかまえにいけるので、スライサーの方にも易しく感じられるのではないでしょうか?
スライサーの方が全てフックフェースを求めておられるのではない・・・。ということを、私の周りの人たちの意見を聞くとよく解ります。
スライスが出てしまうけど、『ニュートラルタイプ』のクラブを使っていきたい・・・。という方がとても多いです。
そういった方々にも、お勧めしたいと思いました。
変なクセのないクラブで、スイングを磨いていくことが一番です。
ヒール側

このクラブを手にして、試打を終えるまで、ずっと魅了されっぱなしでした。
ここまで気持ちがクラブに吸い込まれたような気がしたことは、最近ではないように思います。
特に、それがFWで起きたことに、私自身が少し驚いています。
MYSTERY C-HT511 FW

私の記事を長く読んでくださっている方なら、既にご承知ではないかと思うのですが、ドライバーやアイアンに比べて、FWを試打する数は少ないです。
FWを軽視しているのでも敬遠しているのでもありません。
ただ、どうしてもドライバーやアイアンが目に入りますし、スプーンはともかく、バフィやクリークなど他の番手のFWを私自身が実戦で使うことが殆ど無いからなのかもしれません。
しかし、このクラブに出会って、改めてFWの良さを再認識しましたし、これからもたくさん試打していきたいと思いました。
MYSTERY C-HT511 フェアウェイウッド

このFWはチタンですが、このクラブの登場によって、他のメーカーでもチタンに移行していくんじゃないかな?と思いました。
それくらい、このクラブに惚れ込みました。
勿論、昔からチタンのFWは存在していましたが、もうひとつ定着しなかったように思います。
しかし、このクラブはグッドフィーリングですし、飛距離性能が凄いです。
改めてチタンの良さを感じることができました。
このFWのロフトなども解らなかったですし、シャフトも解らなかったのですが、一体何番なんだろう・・・?という思いがずっとありました。
ミステリー C-HT511 フェアウェイウッド

『球のあがりやすさ』でいえば、『クリーク』くらいなのですが、飛距離は『直ドラ』くらいに感じました。
先ほども書きましたが、今日はずっと『直打ち』で試したのですが、すごく距離を稼ぐことができました。
長所ばかりが目に入るので、何とか、このクラブの欠点を探してみよう・・・。と思いました。
こう思わせてくれるクラブにも、なかなか出会えません。
普段は逆になるべくいいところを・・・。ということが多いように思います。
ここまで無理矢理欠点を探そうとしたのは『エポン AF-101』以来のような気がします。
無理矢理欠点を挙げるとするならば、高い弾道で飛んでいくので、もう少し低く抑えていきたい・・・。という方はいらっしゃるかもしれません。
特に浅重心系のFWを使い慣れておられる方には、球が上がりすぎるかもしれません。
それと、いわゆる『曲がりにくいタイプ』ではないので、ドライバーに限らず、FWにも『曲がりにくさ』『高い直進性』『寛容さ』などを最優先に考えておられる方にも、多少合いづらいところがあるかもしれません。
MYSTERY C-HT511 フェアウェイウッド

とても美しくて、高級感もありますが、先ほども書きましたとおり、敷居も高くないので、是非多くの方に試していただきたいと思いました。
球はあがりやすいですし、チタンの飛びも体感されるのではないでしょうか?
かなり高価なんだろうな・・・。と思っていたのですが、思っていたよりも価格が抑えられていたので、そこも魅力的でした。
ヘッド単体で購入できるので、自分の好きなシャフトを最初から組んでいけることも、大きな利点です。
しばらくは、このクラブのことが頭から離れないだろうな・・・。と思いましたし、数週間はこのクラブをイメージしながら素振りを繰り返すだろう・・・。と思いました。
MYSTERY C-HT511 フェアウェイウッド
 
購買意欲が強く強く刺激されたのは言うまでも無いのですが、それ以上に既に私の頭の中で、このクラブを新しい相棒として迎え入れ、コースの中で活躍してくれているシーンが頭に浮かんでいました。
私はウッド系のクラブよりも、アイアンやウェッジのほうが好きで、FWはあまりコースで使わないこともあるのですが、それでも多少無理してでも、このクラブを使う場面を多くしよう・・・。と思いながら試打を続けていました。
アイアン好きの私がここまで思うことはとても珍しいですし、それだけこのFWに魅了されたのだと思います。
ドライバーやUT、アイアンなども含め、なかなかここまで感じることはありません。
今年の『フェアウェイウッド・オブ・ザ・イヤー』は、既にこのクラブで決まりかな?と思いました。
それどころか、総合的な『クラブ・オブ・ザ・イヤー』も、このクラブなのかな?と思えるほどでした。
そこまで惚れ込んでしまいました。
昨年は『FWの当たり年』だと思っているのですが、今年も既にこのFWに出会ったことにより、『当たり年』といえるような気がします。
まだ今年は始まったばかりですが、素晴らしいクラブに出会うことができました。