今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン ZETA アイアン の7番 です。
シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は95g、トルクは1.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は418gです
マルマンゼータシリーズのアイアンです。
これまでドライバーとフェアウェイウッドを試打して、だいたいのイメージが固まりつつあったのですが、このアイアンはまたちょっと違う雰囲気を感じます。
エッジが効いていてシャープというよりも、やや大きめのサイズで大らかさがあるように感じます。
安定性重視のアイアンのように見えました。
かなり彫りも深く、いまどきのアイアンという感じがします。
ソール幅は、やや広めだと思います。
ネックの長さは、少し短めです。
やや太めなので、『寸胴(ずんどう)』のような印象をもちました。
あくまでも私の好みとしては『首長(くびなが)美人』に魅力を感じます。
このアイアンは重心が低く、どっしりとしていそうな感じがしました。
ソール形状に特徴があって、抜けが良さそうだな・・・。と思いました。
リーディングエッジの削りも、はっきりしています。
何か特別な工夫が組み込まれているんだろうな・・・。と思いながら、バックフェースを見ていると、トゥ側に『INNOVATIVE SOLE』と記されていました。
つまり、そのまま訳すと『革新的なソール』ということでいいのでしょうか?
ボールを前にして構えてみると、大顔ではあるのですが、特に違和感はありませんでした。
トップラインも厚めではありますが、不格好にはなっていません。
どちらかといえば『ロールさせやすい』といいますか『包み込む』イメージをもちやすいアイアンだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その秀でた飛距離性能です。
かなり飛びに力を入れているアイアンだと思います。
最初はかなり小さめにコンパクトに振っていったのですが、イメージよりもかなり飛んでいました。
もっと手前に落とすつもりだったのですが、思っていた以上にボールがよく飛びました。
『刻む』ということが難しいアイアンだと思いました。
しかし、こういった飛び系のアイアンで、自由自在に刻むことができるようになれば、かなり技術も上がっているのかな?と思ったのですが、私にはかなり難しいことだと思いました。
もし、『7番アイアンだけによるドライビングコンテスト(ドラコン)』があって、それに出場するならば、このアイアンを使用クラブの候補の中のひとつにしたい・・・。と思いました。
それくらい、飛距離だけを求めていくのであれば、優位性を感じます。
ロフトが立っていることもあるのですが、スチールシャフトでこれだけ飛ぶということは、メーカーも飛び性能があがるように、色々な工夫が施されているのではないでしょうか?
『打感』はまずまずでした。
軟鉄アイアンを試打するときのような、気持ちの昂ぶりはありませんでした。
まあ、こんなものだろう・・・。という感じでした。
球はとてもあがりやすいです。
タフな感じは全くしませんでした。
かなり球があがりやすいように設計されていると思いますし、軽量スチールとの相性もいいように思います。
もう少し低く抑えていきたい・・・。と思っても、どうしてもボールが上がってしまう・・・。という感じがしました。
『安定性』も高いです。
こういった形状のアイアンの大きな特長だと思います。
飛距離を追求するタイプのアイアンは、このようにイージーでないと敷居が高くなりすぎてしまうように思います。
平均飛距離も、最長飛距離も優れていると思いますし、それには、この安定性の高さがあってのことだと思います。
打点が少々ブレてしまったのですが、それを感じさせない『易しい』アイアンです。
『操作性』はまずまずです。
とりあえず左右に曲げることもできましたが、あまり大きくは曲げにくい感じがしました。
インテンショナルに打つタイプではなく、なるべく曲げないようにして攻めるべきアイアンなのだと思います。
マルマンのニューモデルで、初対面でしたが、打つ前に予想していたイメージと大体合致していました。
飛距離性能が凄いな・・・。と思いましたが、これは今のアイアンの大きな特徴だと思いますし、それが当たり前なのかもしれません。
飛びに優れていないアイアンは売れにくいのかもしれません。
以前試打したZETAドライバーは『新種』ということでしたが、このアイアンもその新種なのでしょうか?
長さは変えられないようですが、いずれ長さが変えられるアイアンも登場してくるかもしれませんし、それは難しいことではないように思います。
今は色々なタイプのアイアンがありますが、こういったタイプのアイアンも面白いな・・・。と思いました。
私が使いたいタイプのアイアンとは異なるのですが、今はこういったニーズが大きいのだと思います。
ソールに大きな特徴が見られましたが、人工のマットの上からでは、その効果がよく解りませんでした。
やはり実際の芝の上でないと解りづらい部分は大きいです。
あくまでもマットの上からでは、いい感じで抜けてくれました。
今度機会があれば、コースで試して・・・。といいたいところですが、これくらい飛距離の出るアイアンは怖くて、コースでは使いづらいところがあるので、おそらく試してみることはないだろうと思います。
縦の距離感は全く合いづらいので、かなり苦労するだろうと思いました。
しかしアイアンにはまず『飛距離性能』が第一で、その次に『球のあがりやすさ』『ミスヒットに対する寛容さ』を求めておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々に、是非試していただきたいと思いました。
今日試打したモデルはスチールシャフトが挿してありましたが、カーボンシャフトが装着されているモデルもあるそうなので、選択肢も広がるのではないでしょうか?
顔も結構いいので、アスリートゴルファーの方にも受け入れられやすいのではないかな?と思いました。
私は、こういった飛距離系のアイアンの必要性を今のところ感じていないですし、これからもずっとノーマルタイプのアイアンを使っていきたいと思いますが、これからはこういった『二極化』がどんどん進んでいくのではないでしょうか?
マルマン ZETA アイアン
- 2013年11月30日
- マルマン
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