ゴルフクラブ試打日記。          

マルマン VANQUISH by MAJESTY アイアン

マルマン VANQUISH by MAJESTY アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは マルマン VANQUISH by MAJESTY アイアン の7番 です。
HV310
シャフトは HV310 です。
ロフトは29度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、トルクは3.3、バランスはD0、クラブ総重量は381gです。
正面
マルマン マジェスティシリーズの新しいアイアンです。
マジェスティらしく高級感がありながら、黒を基調としたデザインがとてもオシャレです。
マジェスティシリーズは、高級感溢れるドライバーのイメージが強いですが、このアイアンにも、いい雰囲気が感じられます。
MJマーク
この『MJ』のマークがカッコいいです。
側面
形状的にはノーマルなポケットキャビティといったところです。
マルマンのマジェスティシリーズなので、高価な素材が使われているのかな?と思いましたが、こうしてじっくり見てみると、特に大きな違いは無いようです。
VANQUISHとは、『相手を打ち負かす』とか、『征服する』という意味があるのだそうです。
メーカーの、クラブに込める思いが伝わってきます。
高級感だけでなく、勝つためにクラブの性能をとことん追求しているのだと思います。
私はゴルフをプレーしているとき、競う相手は人間というよりは『コース』だと思っているので、このVANQUISHは、コースを制服するという解釈でいいのだと思いました。
彫りの深さ
彫りの深さはたっぷりあります。
通常のポケットキャビティです。
今はポケットキャビティも、色々な工夫が見られるようになってきましたが、このアイアンはノーマルなポケキャビといっていいように思います。
ゴチャゴチャしたところがなく、すっきりしています。
ソール幅
ソール幅は、やや広めでした。
ネック長さ
ネックの長さは、やや短めです。
ミーリング無し
フェース面に、ミーリングはありませんでした。
最近のアイアンやウェッジは(特に軟鉄タイプですが)、惚れ惚れするほど美しいフェース面であることが多いですが、このアイアンのフェース面は普通だと思いました。
特別美しいという印象はありませんでした。
リーディングエッジ
リーディングエッジは大きく削られていました。
抜けも良さそうです。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップは、模様が変わっています。
こういったタイプは最近、よく見かけるようになりました。
『機能性グリップ』といっていいでしょうか?
今はグリップも進化していると思います。
トップライン
トップラインの厚さは、ノーマルでした。
構え感
ボールを前にして構えてみると、予想していたよりも構えやすかったので、好感がもてました。
ちょっとクセのあるタイプではないかな?と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
見とれてしまうようなことはなかったのですが、何の違和感も無く、構えることができました。
厚く腫れぼったい感じであったり、グースがきつかったり・・・。ということもなく、いい感じでまとまっているな・・・。と思いました。
セミグースタイプといっていいと思います。
整った構え感をもったアイアンですが、それほどシャープ過ぎないので、易しそうに感じられる方も多いかもしれません。
ただ、こうして構えてみても、かなりロフトが立っているのが分かりました。
完全に7番アイアンによるフェース面の見え具合ではないな・・・。と思ったのですが、こういったことはよくあることなので、特に気にせず受け流していこう・・・。と思いました。
やや大きめの5番アイアンを構えているような感覚でした。
番手感覚が合わないのは、今に始まったことではないので、番手を忘れて、このマジェスティという高級ブランドのアイアンを楽しもう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、まずまずでした。
特別ソフトとか、球持ちがいい・・・。という感じでもありませんでした。
『球持ち系』ではなく、『弾き系』だな・・・。と思いました。
トゥ側
球はあがりやすいです。
弾道も高めです。
構えたときはもっと打ち出しから低く出そうなイメージをもっていたのですが、実際はそうではなく、最初からグンと上がっていく感じでした。
構えたときのイメージと、実際の高さ・浮きやすさの、いい意味でのギャップがありました。
こういったところは、ポケットキャビティの特徴といっていいように思います。
『スタンディングロフト』を完全に克服したあがりやすさ・・・。といったらいいでしょうか?
バックフェース
『安定性』は高いです。
ポケキャビらしい寛容さが感じられました。
この易しさは予想していた通りでした。
クセがなく構えやすいアイアンですが、気難しさはなく、親しみやすさをもっています。
飛距離性能
『飛距離性能』は優れていました。
最近のMAJESTYは飛距離に優れた物が多いですが、このアイアンもその流れに乗っていると思いました。
明らかに飛距離系アイアンです。
私の感覚では2番手くらい違うように感じられるのですが、今はこういったアイアンがとても多いので、特に驚くことはありませんでした。
アイアンに対しても飛距離に対するニーズの高さに、メーカーが応えているように思います。
操作性
『操作性』は、なかなか良い感じでした。
イージーな感じが強いので、どちらかといえばオートマチック系だと思うのですが、左右にも対応してくれました。
特に球のつかまりがいいので、フック系が打ちやすいアイアンです。
フェースが大きすぎないところが良かったのかもしれません。
普通のタイミングで球を曲げることができました。
特別『よそ行き』のスイングをすることなく、操作することができました。
ヒール側
マジェスティというブランドはとても高級感があり、昔から敷居が高い印象をもっています。
どちらかといえば富裕層をターゲットにしたブランドというイメージがあります。
特にドライバーに対してですが、1本だけで驚くような値段なので、なかなか手が届かないな・・・。と、いつも思ってしまいます。
MARUMAN VANQUISH by MAJESTY アイアン
このアイアンの値段を訊いてみたのですが、やはり高価でした。
もちろん装着するシャフトによって、かなり値段が変わってくるのですが、バブル時代の値段のようだな・・・。と思いました。
しかし、それだけの価値があるクラブなのだと思いますし、安くなってしまっては、マジェスティのブランドイメージも壊れてしまうのかもしれません。
今は各メーカー、海外製のクラブがとても多いですが、このアイアンは信頼のおける日本製ということでした。
好感度が上がりました。
MARUMAN VANQUISH by MAJESTY アイアン
マルマンのクラブが好きだという方は、とても多いと思います。
昔からいいクラブを作り続けてきた老舗メーカーです。
マルマンには色々なブランドがありますが、やはりマジェスティは多くのゴルファーが憧れるブランドだと思います。
MARUMAN VANQUISH by MAJESTY アイアン
高級感があるので、マジェスティのブランドに憧れがあるけど、できればアスリート色のあるクラブを使いたい。
カッコ良さがありながら、気むずかしくなくイージーで飛距離も出るアイアンが欲しい・・・。という方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
MARUMAN VANQUISH by MAJESTY アイアン
いわゆる『金ピカ』なタイプではなく、この黒を基調としたデザインがアスリート感を醸し出しているように感じられます。
シブいデザインですが、敷居は高くなく、とても親しみやすいので、多くの方に試していただきたいと思いました。
MARUMAN VANQUISH by MAJESTY アイアン
シンプルなポケットキャビティですが、おそらく色々なところに、目に見えない工夫がされているのだと思います。
マルマンらしい個性が感じられたアイアンです。