今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ V-UT のV3 です。
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。
ロフトは20度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は119g、バランスはD2、キックポイントは中/元調子、クラブ総重量は399g です。
初めて出会った、マスダゴルフのユーティリティです。
このクラブのことは以前から知っていて、試打してみたいな・・・。とすごく思っていました。
先日試打した、キャスコのユーティリティといい、ロイコレやプロギア・・・。など、今は優れたユーティリティがたくさんあります。
こうして見ていても、とてもシンプルなデザインだと思いました。
こうしたシンプルなデザインのクラブには、いつも好感をもちます。
打ちやすそうなユーティリティだな・・・。と思いながら眺めていました。
最近のユーティリティの中では、かなりのロングネックだと思います。
ネックが長いと高重心を予想しますが、その分『操作性』が高まっているように思うので、私は好感がもてます。
シャフトがスチールということも相まって、こういった形状のユーティリティの中では、かなり『アイアン感覚』に近い感じで打っていけるクラブなのではないか?と思いました。
『顔』も、やや特徴的で、いわゆる『フェースプログレッション』が効いている感じがします。
ユーティリティには、とても多い顔ですし、このような形状に安心感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
あくまでも私の好みでは、ストレートになっているものが構えやすく感じるのですが、これまでもこのような形状のユーティリティはたくさん経験しているせいか、特に違和感などは感じませんでした。
素振りをしてみた感じは、とても振りやすくていいフィーリングを得ることができました。
適度な重量感と粘り感があって、すごく安心感がありました。
このユーティリティに装着されているシャフト『N.S.PRO MODUS3 TOUR 120』は、私は初めてではなく、以前他のメーカーのアイアンで試したことがあり、とても好感をもっています。
スチールシャフトといえば、私の中では『ダイナミックゴールド』がかなりの部分を占めていて、その他では『K’S TOUR』に好印象を持っており、これまでどちらかというと『NS PRO』には苦手意識を持っていました。
しかし、このシャフトは違います。
一球目からすごくいい感じで球を打っていくことができ、すごく気に入ったのをよく覚えています。
なので、今日もすごく安心できる・・・。いいますか、信頼感をもって振っていくことができました。
やはりスチールは、こういったフィーリングが欲しいな・・・。と思いました。
ボールを前にして構えてみた感じは、まずまず・・・。だと思いました。
ユーティリティは上がりやすい・・・。という認識はあっても、14本のセッティングの中では、ロフトが立っているほうなので、構えたときにはこのようにフェース面が見えていたほうが安心される方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『ストレート』になっているよりも、このような形状のほうが、球がつかまりやすそうな印象をもたれる方もたくさんいらっしゃると思います。
『構えやすさ』という点では、私の中では先日試打した『キャスコ』のユーティリティに好感を持つのですが、『振りやすさ』という点では、断然こちらだ・・・。と思いました。
『構えやすさ』と『振りやすさ』では、どちらが凌駕しているのかが見ものだ・・・。などと考えていました。
正直、それほど色々なイメージが湧いてくる感じではなく、あまり操作できる感じはしなかったのですが、まずはできるだけ素直に振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
最初の3球は、ややつかまり過ぎて少し引っかかり気味な球を打ってしまいました。
しかし、これはクラブ云々というよりも、私自身のスイングのせいだ・・・。と思ったので、すぐに修正することができました。
感覚を合わせていくのに、それほどたくさんの球数を要することはありませんでした。
『打感』は、なかなか良い感じでした。
ある程度予想できていた感じのグッドフィーリングです。
これまでこういった、いいフィーリングのユーティリティには、たくさん出会ってきたような気がします。
『音』に関しても、いい音だと思いました。
程よい金属音が耳を優しく刺激しました。
こういった音は『出球の方向』といいますか、『打出し方向』の予測がとても立てやすいので、すごく楽に感じます。
このように感じられている時は、ビギナー時代からの私の悪いクセである『ヘッドアップ』も影を潜めています。
やはりクラブによって、スイングは良くも悪くもなるものだ・・・。と至極当然のことを感じていました。
『球のあがりやすさ』という点でも、私は好感をもつことができました。
全体的にしっかりとしたスペックですし、誰にでもあがりやすい・・・。というタイプのクラブではないように思います。
スインガータイプの方には、ややタフに感じられるかもしれないですし、明らかにヒッタータイプの方が対象となっているユーティリティだと思います。
同じユーティリティでも、『キャスコ パワートルネード ユーティリティ』とは、明らかに性格の異なる感じがしました。
このクラブは、カーボンシャフトもラインアップされているそうで、そちらを選ぶとまた幅広い層に対応していけるように思うのですが、私にはこのスチールのほうが打ちやすいだろうと思いました。
これはやはりどちらがいい・・・。というものでもなく、あくまでもその人の好みによるところも大きいのだと思います。
『安定性』という点では、なかなか高い性能をもっていると思いました。
タイミングが合いやすく、打点も揃いやすかったせいか、シビアな感じはしませんでした。
シャフトがすごくいいので、アイアン感覚でラインを出していくことができました。
クラブ全体が暴れる感じがしないので、すごく精度を高めていくことができたような気がします。
やはりクラブはシャフトだな・・・。と思いながらラインを確認していました。
『飛距離性能』という点では、比較的『平均的』な感じだと思いました。
正直、それほど飛び抜けて飛距離性能が秀でているとは思いませんでした。
むしろノーマルな感じで、気楽に運んでいけるタイプのユーティリティだと思いました。
どのクラブでも少しでも飛んだ方がいい・・・。そのほうがスコアメイクも有利になる・・・。と考えておられる方もいらっしゃると思いますが、私はどちらかというと違う考えで『飛び過ぎないのがいい』と思ってしまうタイプです。
なので、このユーティリティにはすごく好感を持ちました。
『置きにいく』という表現は、あまりいい意味で使われないことが多いですが、今日はいい意味で『置きにいく』ことができて、とてもまとめやすく感じられました。
『最高のショット』と『そうでないとき』のショットの落差がそれほど大きくないので、すごく自信をつけていけそうだと思いました。
『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
球がすごくつかまりやすいので、私の場合、スライス系よりもフック系のほうが打ちやすく感じました。
シャフトもしっかり目なので、何が何でもスライスを撲滅してくれるクラブだとは思いませんでしたが、スチールシャフトを好み、尚且つユーティリティでの球のつかまりを良くしたい・・・。と考えておられる方にとっては、かなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
私はいつもフックを警戒しているところがあるのですが、今日はそれほどナーバスになることなく、楽な気分で打っていくことができました。
しかし、もしこのクラブが重量感が足りなかったり、粘りが少なかったりすると、もっと難易度が上がっていたような気がします。
私はもし、このクラブを実戦で使うとするならば、今日のこのスペックで使っていきたいと思いました。
初めて手にしたマスダゴルフのユーティリティでしたが、とても好印象のまま試打を終えることができました。
マスダゴルフといえば、私はやはりドライバーのイメージが強いですし、先日試打したマッスルバックアイアンの印象がとても強く残っています。
まだそれほど多くのクラブを手にしてきたわけではないのですが、マスダゴルフのクラブにも、とても興味を持ちました。
今回のこのユーティリティは、『易しさ』が全面に感じられるクラブではないと思いますが、決して難し過ぎないので、たくさんの方に試していただきたいです。
最近はユーティリティでも、アイアン感覚で打てる物が多くなっていますが、この『マスダ V-UT』というクラブは、その最たるもののひとつだといっていいように思います。
アイアン感覚で球を運んでいきたい私は、すごく気に入りました。
もし機会があれば、是非コースで試してみたいです。
マスダゴルフ V-UT
- 2011年7月18日
- マスダゴルフ
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KZG GF460 ドライバー