今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ VP-6 ドライバー です
シャフトは CRAZY Nero CB-50 W です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは7.7、トルクは3.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は328gです。
久しぶりに出会った、マスダゴルフのドライバーです。
マスダゴルフのドライバーは、これまであまり数多く出会ったわけではないのですが、とても個性的なデザインなので、すぐに解ります。
マスダのドライバーといえば、やはり、このソールのほぼ中央部にあるウェイトのようなものが特徴的です。
『センターバランス設計』という言葉を思い出すのですが、このドライバーにも前のモデルと同じような設計になっているのでしょうか?
しかし、このニュードライバーには、それだけでなくヘッド後方にも、もうひとつウェイトのようなものがあります。
より深重心設計になっているのでしょうか?
トゥ側の凹み
ヒール側の凹み
トゥ側とヒール側にそれぞれ凹みがあります。
こういった工夫はこれまでもたくさん目にしてきましたし、つい先月試打したばかりのアストロツアーのドライバーを思い出しました。
この形状は空気力学に基づくものなのでしょうか?
それともデザイン的な要素が強いのでしょうか?
私はマスダゴルフのクラブをあまり手にしたことがないので、メーカーのポリシーや考えなどがもうひとつよく解らないのですが、高い技術が組み込まれているように思いますし、他のメーカーにはなかなか見られない個性的な一面も感じられます。
同じようなタイプのクラブが多い中、個性を感じられるクラブには、とても興味があります。
クラブに対する好奇心は、ゴルフを始めた頃からずっと変わることはありません。
今は、色々なカラフルなクラブが増えてきているなかで、このドライバーは至ってシンプルなデザインです。
それだけ、性能に自信があるということなのではないでしょうか?
最近、私の周りにはマスダゴルフのクラブを使っている人をなかなか見かけないのですが、今度出会うことができたら、ぜひ感想を聞いてみたいと思っています。
こうして見ていても、どちらかといえば、ややシャローな感じがします。
他のメーカーのドライバーのように『超・シャロー』というのではありませんが、『ディープ』という印象はありません。
ヘッドの厚みが薄いというよりは、後方に少し伸びている・・・。といったほうがいいのかもしれません。
こういったところは、今のドライバーの『トレンド』といっていいような気がします。
顔はまずまずだな・・・。と思いました。
今は『艶消しの白』ドライバーが圧倒的な存在感を放っているなかで、このような光沢感のあるオーソドックスなブラックはとても落ち着きを感じさせてくれます。
高級な感じもしますし、丁寧に作られている印象があります。
しかし、いずれ他のメーカーのように『ホワイトモデル』も登場させるのでしょうか?
形状自体に大きな特徴は見られなかったのですが、色的に個性がありました。
いわゆる『ダブルカラー』です。
ちょっと前まで、フックフェースに見えないような工夫として、よく目にしていたのですが、最近はとても少なくなったような気がします。
こうして見ていても、極端なフックフェースだとは思わなかったのですが、『より構えやすく』というメーカー側の配慮なのでしょうか?
私は黒であれ、白であれ、『シングルカラー』を好むので、ここに少し不満を感じました。
素振りをしてみた感じは、適度な重量感としっかり感があって、とてもいい感じでした。
ヘッドを見ずに、ひたすらビュンビュンと振っていくだけで、いいショットのイメージが出せました。
タイミングも取りやすく感じました。
ボールを前にして構えてみると、やはりこの二重の色が目に付きます。
少し違和感を感じてしまいます。
以前だったら、かなり構えづらくて強い苦手意識をもったと思うのですが、今日はそれほど強く感じませんでした。
これまでたくさん同様のドライバーを目にしてきたので、多少慣れてきたのでしょうか?
しかし、あくまでも私の好みとしては、シンプルな色でオーソドックスな形状の『ナチュラル感』のある構え感をもったドライバーが好きです。
クラブが細工され過ぎて、どちらかに偏った感じよりも、ある程度『ニュートラル感』があり、プレイヤーにイニシアチブを持たせてくれるようなクラブが私は好きです。
しかし、このようなフックフェースが今もたくさんあるということは、やはりこうしないと球がつかまりづらいからなのかもしれません。
私のようなフッカーには苦手意識を持ちやすい形状でも、逆の球筋の方には安心感を持ちやすい形状といえるのかもしれません。
見惚れてしまうようなこともなく、色々な球筋のいいイメージが湧いてくる・・・。ということでもなかったのですが、躊躇せずに打っていけそうな感じがしました。
テンションもあがり過ぎず、淡々としている私がいました。
色や形状的には少し不満がありましたが、『ヘッドの据わり』は良いと思いました。
試打を開始しました。
『打感』は好感が持てました。
割としっかり目の打感で、ボールを強く押し込んでいける感じがしました。
硬すぎず、手にストレスを感じません。
しかし、『音』があまり好きにはなれませんでした。
インパクトの時に、普通の『ビシィッ』という音と、一瞬遅れて『キン』という甲高い音がしました。
いわゆる『二重音声』といいますか、登山をしたときのあの『ヤッホー』と言ったときに返ってくる『やまびこ』を思い出してしまいました。
とても珍しい音だと思いました。
甲高い音も、耳がキンキンする・・・。とか、音が大きすぎて周りが気になり過ぎてしまう・・・。というほどでもなかったのですが、この音には好感がもてませんでした。
球数をこなしていけばいくほど、最初から高くないテンションが少しずつ下がり始めてしまいました。
『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりとしていて、最近の高弾道タイプのドライバーとは明らかに異なるように感じました。
特別にタフだとは思わなかったのですが、今のドライバーの中では、結構タフな部類に属するのかもしれません。
このドライバーのロフトは9.5度ということで、これがいわゆる『リアル』なのかどうかわかりませんが、『シングルロフト表示』らしい頼もしさを感じました。
今はロフト表示があまり大きな意味がないように思えてくることも少なくないのですが、今日は信頼してもいいのではないかな?と思えるような『実直さ』を感じました。
球が高くあがり過ぎてしまい、『スピン過多』のドライバーには、どうしても頼りなくて不安を感じてしまいます。
吹き上がりを気にせずに、気持ちよく振り切っていけるドライバーには安心感があります。
そういった点でも、このドライバーはいわゆる『骨太』な感じで好感がもてました。
『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
やや構えづらい感じはしましたが、しっかりとラインを出していくことができました。
これがもし、『スクエアフェース』だったら、やはり右へプッシュしやすいのかな?と思いました。
ヘッド後方のウェイトのようなものが、よく効いているのか解りませんが、ある程度重心深度が深くなっているのでしょうか?
打出し方向から、ボールが大きく外れる感じはしませんでした。
もしラウンドで試してみたら、結構セーフティにティショットを運んでいけるんじゃないかな?と思いました。
『飛距離性能』が、このドライバーの一番の特長だと思います。
低スピン系で力強く真っ直ぐ飛んでいってくれます。
高くあがり過ぎないので、飛距離に安定感も感じられます。
見た目の印象よりも、結構叩いていけるドライバーだと思いましたし、ボールがしっかりと前に進んでいってくれました。
この飛距離性能の高さは、今年出会ったドライバーの中でも、結構いいところにいっているのではないかな?と思えるほどの好印象でした。
『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
あまり大きくは曲がりづらかったのですが、左右に曲げてみることもできました。
しかし、あまり極端にやり過ぎてしまうと私の場合、大きなフックボールを打ってしまいそうになったので、適当なところで自重することにしました。
フェースターンを小さくとっていきたい方には、扱いやすいドライバーといえるのかもしれません。
久しぶりに出会った、マスダゴルフのドライバーでしたが、見た目の印象よりも『物理的な性能』が高いドライバーだという印象をもちました。
主にフィーリング面など、私にはやや不満に感じてしまうところもあったのですが、全体的なレベルは高いドライバーだと思います。
なかなか出会うことがないけれども、その性能の高さは折り紙つきの、いわゆる『地クラブメーカーの実力』が発揮された・・・。ということでしょうか?
私は購買意欲が刺激されることはなかったのですが、こういった大型ヘッドで球のつかまりが良くて低スピンで飛ばしていきたい方には、魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
私のように左への不安感を常に心に持ち続けている者にとっては、やや難しく感じるところもあったのですが、もっと練習を積んで行って、どのようなドライバーに出会っても、楽に打てるようになりたいと思いました。
これからもマスダゴルフのクラブに出会うことができたら、積極的に試打をしてみたいです。
マスダゴルフ VP-6 ドライバー
- 2012年6月17日
- マスダゴルフ
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