ゴルフクラブ試打日記。          

マグレガー マックテック DP 101 ドライバー

マグレガー マックテック DP 101 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは マグレガー マックテック DP 101 ドライバー です。
DP6467F

シャフトは DP6467F シャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は68g、トルクは3.4、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は314gです。
正面
マグレガーの黒いニュードライバーです。
マグレガーのクラブといえば、これまで『青』か『赤』がイメージされますが、黒は珍しい感じがします。
色によって、そのクラブに対するイメージも変わってきますが、とても挑戦し甲斐のある風合いです。
もし、これが黒ではなくて『黄色』だったら、完全に『信号』だな・・・。などと思ってしまいました。
店員さんの話によると、このドライバーは、かなり『叩ける』設計となっているそうなので、とても嬉しく思いました。
側面
色づかいが変わったくらいで、他には大きく変わったところもないように見えますが、これまでの『赤』と『青』よりも、より『立体的』になっています。
この特徴的な『顔』は、一度見たらなかなか忘れることが出来ません。
クラブをゴルファーに覚えてもらう、強く印象づける・・・。ということはクラブメーカーにとって、とても大切なことだと思いますが、もう少しカッコいいデザインになっていたら、より好感度が増していたかもしれません。
ただ、いい雰囲気はすごく伝わってきます。
振り感

素振りをしてみても、かなりしっかりしている感じがしました。
暴れる感じがなく、遅れずにしっかりとついてきてくれます。
これまでのマグレガーには、感じられなかったことです。
先日試打した赤のドライバー(DH 101)のいい印象は今でもはっきり覚えているのですが、この黒はそれ以上です。
ビュンビュン、気持ちよく振り切っていけます。
『赤』や『青』とは、かなり性格の違うドライバーだと思いました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、すごくいい顔をしています。
『正統派』というに相応しい顔をしています。
左へ行きそうな雰囲気が無いので、すごく楽に構えることが出来ますし、余計な細工をしなくていいので、いつもの感じでセットアップ出来ました。
色々なクラブを試打していると、どうしてもこちらからクラブに合わせていかなくてはいけない状況がとても多いのですが、今日はこのドライバーが私の好みに合わせてくれているように感じられました。
これまでの経験上、こういった顔や振り感をしたドライバーというのは、どちらかというと、右へ逃がしていきやすいタイプだと思うので、スライサーの方には、やや苦手に感じられるかもしれません。
今は『つかまり感』を重視したドライバーが多いと思うのですが、このドライバーは明らかに違うような気がします。
ここ数年、スライサーの方に易しいドライバーが多かったように思いますが、このドライバーは明らかに私たちフッカーに易しい設計になっているように思いました。
こうして構えてみても、左へ大きく曲がりそうなイメージは全く湧いてきませんでした。
すごく心穏やかに構えることができ、集中力が増してきました。
試打を開始しました。
フェース面

まず感じたのが、その『爽快感』を感じさせる、心地良い打感です。
1球目からいいところで、タイミング良く打てたせいか、すごく心地良い感触を楽しむことが出来ました。
ボールがフェースにしっかりと乗っている・・・。というよりは、『強い弾き感』を感じたのですが、硬い感じもしなかったですし、とてもいい印象を持ちました。
見た目から、打つ前はもうちょっと硬い感じを予想していたのですが、実際はもっとソフトな感じで、見た目との『アンバランス感』がまたいいと思いました。
打球音

『音』という点では、これまでの『赤』『青』同様、とても好感を持つことができました。
周りが気にならず、自分の練習に集中できます。
これまでも書いてきましたが、マグレガーのクラブは、その『性能の高さが』ありながら、価格設定が低めに抑えられているので、『コストパフォーマンス』が高い・・・。というイメージがあるのですが、このドライバーもまさにそんな感じがします。
こうして構えて、ボールをヒットして、その音を聞いて・・・・。
国内有名メーカーの7万円以上するドライバーと遜色ないフィーリング性能です。
マグレガーなので、このドライバーは海外製だと思っていたのですが、聞くところによると、このドライバーも先日の『タイトリスト 910D3 ドライバー』同様、日本製なのだそうです。
だから、こんなに高いフィーリング性能が維持できているのでしょうか?
最近は海外製ドライバーでも、かなりフィーリング性能が高い物がありますが、やはり日本製というのは、『安心感』『信頼感』があります。
価格を抑える為に、海外で製造せざるを得ないのはゴルフクラブだけでなく、様々な製品に共通することではありますが、このレベルの高さを維持しながら、価格設定を抑え気味にしてくれている企業努力は我々ゴルファーにとってはとてもありがたいことです。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、かなり好みが分かれると思います。
はっきりいって、誰でも高さを出していけるドライバーではありません。
最近は殆どの方に対応できるよう、ある程度『敷居』を下げたドライバーが多い中、このドライバーは明らかにユーザー層を絞っているような気がします。
これまでのマグレガー(というかマックテック)には、無かったことだと思います。
先日の『赤』よりも、明らかにこちらの『黒』のほうが、『タフ』だと思います。
ある程度のヘッドスピードを要求してくると思いますし、『ドロップ感』を感じられる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
最近はティの高さを低めにしていくべきドライバーが多いと思いますが、このドライバーは少し高めでもいいような気がします。
少し高めで、思いっきり『引っぱたいていくべき』ドライバーだと思います。
私はいつもクラブに遠慮することなく、叩いていきたいタイプなので、こういったドライバーには好感を持つのですが、かなり苦手に感じられる方も多いと思います。
明らかに『スインガータイプ』の方よりは『ヒッタータイプ』の方に適しているドライバーだと思います。
バックフェース

『方向性』という点でも、最近のドライバーの中でも、かなり球がつかまり過ぎないタイプなので、日頃スライスに悩んでおられる方だと、かなり難しく感じられるかもしれません。
先日試打した『青』とは、明らかに性格の異なるドライバーです。
私は左へ引っかからない、つかまり過ぎないドライバーのほうが気持ちよく叩いていけるので、とても打ちやすく感じるのですが、苦手に感じられる方が多いような気もします。
最近の多くのドライバーのような、スライスを抑制・激減してくれるドライバーではありません。
昔はこういったドライバーがたくさんありましたし、こういったドライバーで練習を積んで自分のスライスを直していく・・・。という考え方があったのですが、今は最初からクラブが右へ行かないようになっているので、昔のように苦労はしなくてもいいのかもしれません。
しかし現実は、『スライス軌道』で打って球が真っ直ぐ飛ぶ方が不自然だと私は感じているところがあるので、こういったドライバーでスイングを矯正していくのも、レベルアップには欠かせないことのような気もします。
最近は構えやすくて、見た目はそれほどフェースが被っていなくても球のつかまりが良く、『フッカー』『スライサー』どちらにも対応していけるドライバーも多いですが、このドライバーは、はっきりと『フッカーに易しめ』なドライバーだと思いました。
ただ、このドライバーも、これまでの『赤』や『青』同様、ウェイトを交換することができるので、これにより、もっと幅広い層に対応していけるような気もします。
今日は最初の設定のままで試打したのですが、色々と変えてみると、また新たな感覚が生まれてくるのかもしれません。
操作性

『操作性』という点では、左右どちらにも曲げていきやすい感じがしましたが、右へ逃がしていきやすいので、フェード系がすごく打ちやすく感じました。
左へ曲げていくことも、とても易しかったですが、左へ大きく曲がり過ぎないので、私にとっては『精神の安定』が保たれるドライバーでした。
これまで、マグレガーのドライバーは『ハンドルの遊び』が、割と大きいものが多かったように思いますが、このドライバーは明らかに小さくなっています。
すごく敏感にこちらの要求に反応してくれます。
しかし、裏を返せば、こちらが少しミスをしてしまうと、それを容赦なく反映してしまう、シビアなところもあるドライバーです。
何だかとても懐かしい感じがします。
昔はこういったドライバーが多くて、ゴルファーの技量が上がるのをじっと待ってくれているような感じがしていました。
昔は多くのゴルファーが、少し難しめで憧れのクラブを、豊富な練習量で使っていけるように自分を高めていったような気がします。
飛距離性能
 
『飛距離性能』という点でも、決して一般的に『敷居が低い』とは思いませんでした。
かなりターゲットが絞られている感じがしますし、大多数のゴルファーに支持されるようには作られていないのかもしれません。
ドロップ気味でキャリー不足を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
日頃、『吹き上がり感』や『アゲインストの風』に悩まされておられる方が使われると、かなりいいパフォーマンスを発揮してくれるドライバーだと思います。
数年前、ドライバーの飛距離性能を求めていくのに、『低スピン』という言葉がもてはやされましたが、このドライバーは、紛れもなく『低スピンドライバー』だと思います。
『叩いていかなければ飛距離を望めないドライバー』といっていいのではないでしょうか?
ヒール側

このドライバーは私にとって、これまでのマックテックのイメージを大きく変えるドライバーでした。
マグレガーのクラブには、昔から好印象を持っていたのですが、あまりにも『ソフト過ぎる』物が多くて、ちょっと物足りない感じがしていました。
なので、色々なクラブを試打しながら、もっと『骨のある』ドライバーに巡り会いたいな・・・・。とずっと思っていました。
今日、その願いが叶ったような気がします。
マグレガーも、こういったクラブを発表してくれるんだ・・・。ソフト路線ばかりではないんだ・・・。と思い、少し驚くと同時に、嬉しく思いました。
MacGregor MACTEC DP 101 BLACK

私の周りにも、マグレガーのクラブは、ソフトすぎて合わない・・・。と感じている人がたくさんいるのですが、このドライバーを彼等にも紹介してみようと思いました。
きっと彼等は、今日の私のように驚くはずだ・・・。と思いました。
先日の『赤』よりも、明らかに叩いていけるドライバーです。
『青』・・・スインガータイプ
『赤』・・・セミハードヒッター
『黒』・・・ハードヒッター
という感じでしょうか?
おそらく多くのゴルファーが、このどれかに当てはまると思うので、この3つの性格を持ったドライバーは、かなり幅広い層のゴルファーの支持を得られるような気がします。
このドライバー同様、これからのマグレガーがとても楽しみです。