ゴルフクラブ試打日記。          

ホンマ TOUR WORLD TW717 M アイアン

ホンマ TOUR WORLD TW717 M アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW717 M アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は447gです。
正面

ホンマのマッスルバックです。
ホンマのマッスルバックアイアンです。
繰り返して言いたくなるほど、気持ちが高まっています。
私が初めて購入したアイアンがホンマのマッスルバックアイアンだったので、思い入れがとても強いです。
今は色々なメーカーがマッスルバックアイアンを発表してくれていますし、マッスルバックも復活の兆しを見せたように思いますが、ホンマは私にとって特別なメーカーです。
ホンマのマッスルバック自体、もう二度と見られないんじゃないだろうか?と思っていた時期もありました。
それくらい、ホンマは『易しさ重視』に傾倒していたように思います。
それが、こうして再びホンマのマッスルバックに出会うことができて、ビギナーの頃にタイムスリップしたような気がします。
昔の『ヒロホンマ』という筆記体で書かれた文字は、もう見られませんが、ホンマのマッスルバックに出会えるだけで、私は満足です。
あの頃のいい思い出がよみがえります。
側面

こうして見ていても、とてもシャープでカッコいいです。
やはりアイアンはこうでなくてはなりません。
『易しさ』とはまた別のカテゴリーに入るアイアンだとは思いますが、見惚れてしまいます。
今はたくさんの素晴らしいアイアンメーカーがありますが、昔から『ホンマ』と『ミズノ』だけは特別です。
ミズノ(MP)は『キング・オブ・アイアン』といえるのですが、ホンマは私にとって『ベーシック・オブ・アイアン』といえる存在です。
私はホンマのマッスルバックで練習を積んできました。
ビギナーの頃から、他のアイアンに変わることなく、10年以上使い続けてきました。
ヒロホンマの『PP-727』というマッスルバックアイアンが私にスイングを教えてくれました。
HONMA GOLF TOUR WORLD TW717M IRON

ゴルフを始めるときは、
あまり難し過ぎないクラブのほうがいい・・・。
易しいクラブのほうがいい・・・。
難し過ぎるクラブを使うとかえって変なクセがついてしまう・・・。
という考え方が今は主流だと思います。
私も概ねその考えに賛成ですが、必ずしもそれが全てだとは思っていません。
こういった球があがりにくいクラブだからこそ、どうやったら球があがりやすくなるか?といったことも試行錯誤して身に着けていったつもりですし、その経験が今に活かされているような気がしてならないからです。
このようなマッスルバックで、特に昔のアイアンでは、上げようとして下からすくい上げるようなスイングでは絶対に球は浮いてくれませんでした。
ゴロばかりがでてしまいます。
むしろ逆の発想で、地面すれすれのライナーを打つつもりで打ったほうが、球が高くあがることに気づきました。
それはロングアイアンからショートアイアン、ウェッジまで変わりませんでした。
低い球を打つイメージのほうが、逆に球が高くなる・・・。という逆転の発想を得ることができました。
アイアンショットに限ったことではありませんが、ゴルフは球をあげようとするから、難しくなるのだと実感しました。
開き直って、低い球を打つつもりのほうが、易しくてシンプルになります。
こういったことは、昔のマッスルバックだったからこそ体感できたのだと思います。
今は球があがりやすいアイアンで溢れていますし、そういったアイアンは確かに易しくて敷居も低いのですが、その分、足りないものもでてくるんじゃないかな?と思っています。
難しいアイアンは、確かに親しみづらいところがあるかもしれないですが、だからこそ得られる知識だとか技術も多いのではないでしょうか?
新たに気付くところもでてくるのではないでしょうか?
ホンマ ツアーワールド TW717 M アイアン
 
確かに、マッスルバックは誰にでも親しみやすいアイアンだとは思いませんし、ある程度の敷居の高さは覚悟しなければならないのかもしれません。
しかし、昔のマッスルバックと比べれば、今は格段に易しくなっているように思います。
私の『アイアンの基準』は、ずっと『ヒロホンマ PP-727』というアイアンです。
それは今でも変わりません。
色々なアイアンと比較しても、PP-727のことを思い出すと、易しく感じられます。
私はホンマのアイアンで、よく『ハーフショット』や『パンチショット』の練習をしていました。
『ダウンブロー』のイメージを解りやすく、しかも強くもつようになれたのは、ゴルフ漫画の傑作『あした天気になあれ』のおかげです。
あの漫画のダウンブローの図解が当時の私にとても理解しやすくて、為になりました。
あの漫画のおかげで、マッスルバックで球を浮かせられるようになったと思います。
『下からしゃくりあげる』とか『レベルブロー』というイメージでは球は全く浮いてくれませんでした。
むしろ逆に『斜め上からボールを潰していく』『地面に押し込む』というイメージが、アイアンショットを易しくしてくれました。
私は自分自身がアイアンを上手いとは思いませんし、まだまだ下手ですが、アイアンが好きだということは、はっきりと自信を持っていえます。
ウッドやユーティリティよりもアイアンやウェッジのほうが好きです。
重心深度の深いクラブよりも、浅いクラブのほうが扱いやすく感じます。
それはたくさんの球数をこなしたこともあると思うのですが、ゴルフを始めたばかりのすごく大切な時期にホンマという素晴らしいメーカーの、極上アイアンに出会えたからだと思っています。
ホンマのクラブとの『縁』があって、私のゴルフライフは豊かなものになりました。
易しさ重視のアイアンは確かにゴルフを親しみやすくしてくれましたし、ゴルフ人口の増加に一役を買ったのかもしれません。
しかし、どこでヒットしたかが解りづらかったり、狙う方向や球筋が不透明なままショットし続けていたりすると、ゴルフが難しくなってくることも有り得るのではないでしょうか?
逆に物理的にはある程度敷居の高いクラブであるからこそ、絶妙なフィーリングが得られたり、自分の意思やイメージをクラブに伝えやすくなったりして、ゴルフが易しくて楽しくなる・・・。ということもあるのではないでしょうか?
これまでの私の経験で、特にそう思います。
私がゴルフを始めた頃は、今のように選択肢があまり無かったということもあります。
今は、本当にたくさんの素晴らしいクラブたちに出会うことができます。
高品質・高性能で低価格のクラブが殆どです。
だから迷ってしまうこともあるのかもしれません。
それに今は『フィッティング』が一般化したので、より自分に合いやすいクラブを見つけやすくなりました。
私がビギナーの頃はフィッティングといえば、プロや一部のトップアマだけの『特権』といったようなところがありました。
ゴルファーにクラブを合わせて調整していく・・・。という今のスタンスとは大きく異なる、クラブに自分を合わせていくしか仕方ない・・・。といった感じでした。
HONMA GOLF TOUR WORLD TW717M IRON

私も後輩たちには、できれば無難なクラブを勧めたくなります。
それはゴルフクラブが高価な買い物だからです。
もし、一本100円くらいだったら、おそらくこういったマッスルバックなども勧めるような気がします。
しかしセットで買えば、10万円以上するものが殆どです。
だから後悔させたくありません。
ついつい無難なほうにいってしまいやすくなります。
しかし、あまり易し過ぎるのもどうか?と思いますし、少しだけ難しめのクラブくらいがちょうどいいんじゃないかな?と思っています。
ただ、ゴルフはつきあい程度でいい・・・。上手くなりたいとは思わない・・・。という方にはそれなりのクラブを勧めることが多いです。
しかし、そういった方こそ、一緒にラウンドしていても、必死にスコアを求めておられるように見受けられます。
でも、日頃練習していないのであれば、コースでいい結果を出すことはできません。
一発二発いい球が打てたとしても、それが続くことはありません。
毎日『5分』でも『10分』でもいいから、素振りを続けていると、すごくレベルアップできると思うのですが・・・。
コースでいい思いをしたければ、日頃から地道な練習が必要不可欠だと思っています。
毎日の素振りが、色々なことを気付かせてくれると思います。
これは私の実感です。
『ルール』がある以上、道具に頼るのには限界がありますが、ゴルファー自身のスキルを上げていくことは無限です。
しかも、いくら上手くなってもルール違反にはなりません。
1年以内にシングルになっても、誰にも文句は言われません。
毎日ゴルフをしているプロゴルファーですら、日頃から自分の足りないところを補おうと必死ですし、よりいいスイングはないか?と模索しています。
練習量が決定的に少ない、私たちアマチュアゴルファーは年齢性別関係なく、クラブを置くまで『ずっと成長期』にあると、私は思っています。
だから、ゴルフは楽しいのだと思います。
昨日よりも今日、今日よりも明日・・・。という考え方が私は好きです。
ホンマのマッスルバックに久しぶりに出会って、ついつい昔の記憶なども蘇ってしまい、話が横道に逸れてしまいました。
それくらい、私はホンマのマッスルバックに対する思い入れが強いです。
彫りの浅さ

そろそろ、このニューモデルのマッスルバックに戻りたいと思います。
こうして見ていても、すごく美しいです。
彫りの深いアイアンやポケキャビを使い慣れておられる方には、親しみづらい形状なのかもしれません。
今は多くのアイアンが『FORGED』のような気がしますが、このアイアンを見ているだけで、いい目の保養ができます。
ゴルフ場の美しい風景などもそうですが、ゴルフクラブも同様で、ゴルフは『まず目で楽しむ』という要素が大きいと思います。
こういった美しいクラブを目にしているだけで、心が澄んできます。
私は試打する前の、この瞬間がすごく好きです。
テンションがどんどんあがってきます。
ダイナミックゴールド

マッスルバック形状の懐かしさ・嬉しさと共に、このダイナミックゴールド装着モデルに出会えたことも嬉しく感じました。
他のメーカーに比べ、特にホンマはここ数年、ダイナミックゴールド装着モデルを出してこなかったように思います。
数年前、ホンマの試打会に行ったときに、アイアンのスチールモデルには全て軽量スチールのNS PRO950が挿してありました。
勿論、NS PROも高性能で素晴らしいシャフトなのですが、私にはやや難しいシャフトなので、
「ダイナミックゴールドが挿してあるアイアンは無いんですか?」
とメーカーの方に尋ねたことがあります。
しかし、メーカーの方は、
「ダイナミックゴールドが挿してあると売れないんですよ・・・。だからNSプロばかりなんですよ・・・。もちろん『別注』でダイナミックゴールドにも対応しますよ・・・。」
と言われました。
私はそれを聞いて何となく寂しくなりましたし、ホンマとの『距離感』を感じました。
昔から慣れ親しんだホンマですが、これからもダイナミックゴールドを標準装備しないのであれば、試打する回数も減っていくだろうな・・・。と思いました。
ひょっとしたら、目にしても『スルー』してしまうかもしれない・・・。と思いました。
それくらい、ホンマのアイアン同様、ダイナミックゴールドは私には欠かせないシャフトです。
ホンマに限らず、他のメーカーのアイアンでも、ちょっと前まで、NS PROばかりを目にするようになりました。
もちろん、ダイナミックゴールドも見かけましたが、かなり『少数派』になっていました。
メーカーは市場を調査して、売れやすいクラブを発売するのは仕方のないことですが、私は本当にそれでいいのだろうか?と思いました。
ちょっと前まで、クラブは軽い方がいい・・・。振りやすくて易しい・・・。という風潮があったように思います。
しかし、それは逆だと、ずっと思っていました。
これまでも何度も書いていますが、クラブはアイアンに限らず『振りきれる範囲』で重い方がいい・・・。という信念があるからです。
それは今でも1ミリも1ミクロンも揺らいでいません。
たとえば、これまでダイナミックゴールドを使っていたけど、年月の経過と共に、重く感じるようになった・・・。とか振りづらくなった・・・。というのであれば、他の少し軽いシャフトにすることは有効だと思いますが、最初から何が何でも軽いシャフト・・・。というのには疑問を感じていました。
ダイナミックゴールドは独特の粘りがあるシャフトなので、このフィーリングが苦手であれば、他にも『K’s』や『モーダス』『NS PRO1150』などの素晴らしいシャフトが今はたくさんあります。
そういったシャフトを選択肢に入れることも重要だと思っています。
今は多くのメーカーがダイナミックゴールドを採用してくれているので、私は嬉しく思っていますが、何年間かは寂しく感じていたこともありました。
軽量スチールからDGにすると重く感じられると思いますが、最初からDGを使っていれば、そうは思わないのではないでしょうか?
こんなもんだ・・・。と思えるのではないでしょうか?
何事も『最初が肝心』なのかもしれません。
勿論、ある程度のHSなども必要にはなってくると思うのですが・・・。
フレックスなど、他にも色々な要素があるとは思いますが、クラブはまず『重量』が大切だと思っています。
これからもホンマがDGを採用してくれるのであれば、また『熱視線』を投げかけたいと思います。
ソール幅

ソール幅は、今のアイアンの中では、比較的狭いほうかもしれませんが、私の感覚では『ノーマル』に見えます。
これくらいがスタンダードだと思います。
トゥ側からヒール側への『テーパー』もきつくなく、ストレートに近い形状です。
こういったところは、メーカーなどによっても、分かれるところなのかもしれません。
私はこういった形状が大好きです。
ネック長さ

ネックの長さも、比較的標準的なほうだと思いました。
マッスルバック=ロングネック・・・。というイメージもありますが、このアイアンはそれほど長いとは思いません。
昔のロングネックをたくさん目にしている私は多少短くも見えますが、今のアイアンの中でも普通の長さだと思います。
こういったところも、昔のマッスルバックと今のマッスルバックとの大きな違いだと思います。
HONMA オリジナルグリップ

先日試打したドライバー同様、このアイアンのグリップにも特徴があります。
私は使い慣れているツアーベルベットタイプが一番好きなのですが、今はグリップもすごくバラエティーに富んできていますし、性能もアップしています。
なので、あまりこだわる必要もないのかもしれません。
しかし、もし私がこのアイアンを購入するのであれば、迷わずグリップ交換すると思います。
構え感

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすくて好感がもてました。
このストレートネックがたまりません。
『球の食いつき』が良さそうだな・・・。と思いました。
今は他のメーカーのマッスルバックやハーフキャビティでも、セミグースが増えてきましたが、このアイアンはかなり、リーディングエッジが前に出てきていて主張しています。
いわゆる『フェースプログレッション』が、とても小さいアイアンだと思いました。
グースがきついアイアンだと、それだけ遅れて当たるということなので、ボールとの接触時間は短く感じますし、あくまでも私の場合ですが、タイミングがとりづらいので、方向性にもバラつきが出てしまいます。
トップやダフリといったミスも出やすくなってしまいます。
しかし、このアイアンのように昔ながらの『出っ歯』に近い形状(もちろん実際は出っ歯ではない)だと、すぐにボールに接触することができるので、フェース面にボールを乗せていきやすく感じますし、それがコントロール性を高めてくれそうな気がします。
いわゆる『ホールド感』の良いアイアンといえます。
ストレートネックとグースネックのタイミングは、それこそ『コンマ何秒』の世界ですし、実際にはそれほど大きな違いはないのかもしれません。
しかし、感覚的に易しく感じます。
それは、これまでの経験によるところが大きいのかもしれません。
もし私が、グースのきついアイアンでゴルフを始めていたら、おそらくストレートネックは難しく感じるだろうと思うのですが、最初からこういったタイプのアイアンに慣れ親しんできたので、このアイアンはすごく構えやすく感じます。
インパクトからフォロースルーにかけて、ボールを運びながら押していけるイメージがもてるアイアンです。
こうして構えているだけで、すごく心が安らぎます。
ちょっと例えが違うかもしれませんが、こうして見ているだけで、いくらでもご飯が食べられるな・・・。と思いました。
私の大好きな、ご飯のお供である『おかか』と『焼きたらこ』を思い出しました。
試打を開始しました。
フェース面

打感は予想していた通りの、抜群の打感でした。
独特の柔らかい打感が気分を良くしてくれます。
この厚みによる押していける感じがたまりません。
ボールの勢いが強いです。
ゴルファーの中には、
キャビティ=飛ぶ
マッスルバック=飛ばない
と思っておられる方も、ひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際は『芯』でヒットしたら、マッスルバックのほうが芯が小さい分だけ強い球がでます。
ただ、キャビティ(特にポケキャビなど)は、その『易しさ』を活かしてシャフトを長くしたり、ロフトを立てたりしています。
それが飛距離の大きな要因です。
ロフトを立てると球がつかまりづらくなるので、ストロングロフトと同時に、アップライトなアイアンが増えてきました。
マッスルバックはシビアな分だけ、あまりスペックをいじれないところもあるのだと思います。
しかし、このアイアンの打感の柔らかさと球の強さには、とても好感がもてました。
まさにマッスルバックらしい打感だと思いました。
この厚みのある打感が、とても心地いいです。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、これまでの他のメーカーのマッスルバック同様、いわゆる『お助け機能』は付いていないので、タフに感じられる方も多いかもしれません。
DGが挿してあるということもあり、ある程度のHSなども要求されるように思います。
こういったところは、ニューモデルではあっても、これまでの既存のマッスルバックと同等だと思いました。
しかし、こういったアイアンで『上から潰して』打つと、球にすごくいい回転がかかって、ボールが高くあがってくれるので、魅力的です。
実戦に強い球が打てます。
バックフェース

『安定性』という点では、やはりマッスルバックなので、シビアな部分があるのは仕方のないことなのかもしれません。
クラブがプレイヤーに求めるものは大きいのかもしれません。
『易しさ重視』の方には、合いづらいところがあるように思われます。
ただ、ゴルフは自分の技量より難しいクラブを使っても『怪我』をすることはありません。
ボールが大きく曲がったり、あがりづらかったりするだけです。
スキーをされる方でしたら、ご理解いただけると思うのですが、スキーの板には『上級者用』と『初級者用』に、はっきりと分かれています。
初級者の方が上級者用の板を使って滑ると、怪我をしてしまうおそれがあるので危険です。
しかし、ゴルフにはそれがありません。
ナイスショットの確率が下がるだけです。(ただ、思うような方向に飛ばないので、同伴競技者や練習場では隣りの打席の方に迷惑がかかってしまうおそれもあると思うのですが・・・。)
だからというわけではないのですが、まだキャリアの浅い方でも、一度こういった『厚みのある打感』を味わっていただきたいと思っています。
芯を喰ったときの感触は、おそらく忘れられないものになるのではないでしょうか?
練習場で数球だけでもいいので、『体感』されると、ゴルフの楽しさも広がってくるのではないでしょうか?
このホンマのマッスルバックに限らず、他のメーカーでもいいですし、マッスルバックに苦手意識をもっておられる方であれば、せめてハーフキャビティでもいいので、試していただきたいと思います。
きっと何らかの刺激が得られるのではないでしょうか?
操作性

『操作性』という点では、さすがでした。
『極上の打感』と、この『操作性の高さ』『反応の鋭さ』がマッスルバックの大きな長所だと思います。
左右どちらにも、大きく曲げることができました。
曲線を楽しむことができました。
私は、こういった反応のいいアイアンが大好きです。
練習をしていても、とても楽しいです。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、こういったタイプのアイアンですし、はっきりと飛ばないほうだと思います。
『飛ばない』というよりも『適正な距離』といったほうがいいのかもしれません。
余分な飛距離をそぎ落とした、距離感を重視したアイアンです。
今の多くのアイアンは、ロフトが立っていて、シャフトも長くなっています。
シャフト自体の軽量化も進み、ある意味性能がアップしています。
アイアンには『7』と刻印されていても、実際は『5』あるいは『4』に近いものが多くなりました。
試打をしていても、『7』番アイアンで200ヤード以上出てしまう物にも出会うことがあり、驚いてしまいます。
これではもう完全に『距離感の崩壊』です。
練習場だったら、それでいいのかもしれませんが、コースだと一体何番を手にすればいいのかが解りません。
すごく不安な気持ちになります。
そういった点でも、このアイアンは『適正』な飛距離性能なので、易しく感じますし、自信が持てます。
アイアンに飛距離を求めていきたい方には、やはり合いづらいところがあるように思われますが、私はこういった『ノーマルタイプ』が好きです。
ヒール側

かなり久しぶりに、ホンマのマッスルバックに出会って、テンションがすごく上がりました。
目にしているだけで、昔の記憶が蘇ってきました。
ビギナーの頃、夢中になって楽しく練習していたのを思い出しました。
難しいとは解っていても、私にとってホンマのアイアンは『最高の先生』でした。
出してくる問題が難しいぶんだけ、こちらが答えられたときには、大きなご褒美がありました。
そして、そういったことの蓄積が、大きな財産になったのかもしれません。
ホンマ ツアーワールド TW717 M アイアン

ただ、昔のホンマのアイアンは独特の雰囲気がありましたが、このアイアンはそういったものがあまり感じられず、他のメーカーのアイアンとの大きな違いは無いように思いました。
一番大きく個性を感じたのは『構え感』で、食いつきの良さそうな感じが印象的でした。
それ以外は操作性や飛距離なども、他のメーカーのマッスルバックと大きく異なるところは見られませんでした。
やはり、アイアンの『王道』ともいえるマッスルバックは、これがベストなのかもしれません。
ホンマ TOUR WORLD TW717 M アイアン

ホンマが久しぶりにマッスルバックを発売してくれたことと、ダイナミックゴールドを採用してくれたことが嬉しくてたまりませんでした。
私にとって、ゴルフを始めた頃から『ホンマのアイアン+ダイナミックゴールド』は『セット』になっていたので、どうしても軽量スチールを試すことに抵抗がありました。
『原点回帰』というと多少大げさかもしれませんが、今日は昔のいい頃の記憶が蘇ってきて、いつも以上に楽しくて有意義な試打をすることができました。
マッスルバックなので、正直いって爆発的に売れるとは思えないですし、他のメーカー同様、このアイアンが『限定発売』なのかは解りませんが、これからもこういったカッコ良くて楽しいアイアンを作り続けて欲しいです。
アイアン好きな私にとって、今日はとてもいい一日になりました。