ゴルフクラブ試打日記。          

ホンマ TOUR WORLD TW-BM アイアン

ホンマ TOUR WORLD TW-BM アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブはHONMA TOUR WORLD TW-BM アイアン の7番 です。
VIZARD IB95
シャフトは VIZARD IB95 です。
ロフトは32度、クラブ長さは37.125インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は419gです。
正面
ホンマらしい、シンプルでカッコいいマッスルバックアイアンです。
最近はマッスルバックも色々な形がありますが、このアイアンはとてもシンプルで『昔ながら』の顔をしています。
一目見て、思わず手に取ってみました。
美しいアイアンを目にすると、手にとってみたくなります。
側面
かなりシャープな感じがします。
ホンマらしさが出ています。
ソール幅
ソール幅は狭いです。
『異材』なども組み込まれていないようです。
リーディングエッジ
リーディングエッジの削りはほとんど見られませんでした。
今は大きく削られているアイアンも珍しくはないですが、メーカーによって違いがあるのが面白いです。
ネック長さ
ネックの長さは、結構ありました。
今のアイアンの中では、『ロングタイプ』になると思います。
MADE IN JAPAN SAKATA
ホーゼルにある、この『MADE IN JAPAN SAKATA』がいいです。
ホンマのクラブにはいつも見られるものですが、やはりいいな・・・。と思います。
生産地が、そしてそれが限定されているということで、『作り手』が見える感じがします。
酒田工場は名器を作り出す工場として、多くの実績を残しています。
TW-BM
『TW-BM』という文字がありました。
TWはツアーワールドということだと思うのですが、BMがよく分かりませんでした。
マッスルバックならMBになりますが、BMはどういう意味なんだろう?と思いました。
トップライン
トップラインはノーマルです。
厚くはなかったのですが、特別薄いという感じでもありませんでした。
ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通の、見慣れた感じのフェース面です。
先日試打したミズノのアイアンもそうでしたが、アイアンのトップメーカーでもあるホンマがミーリングを採用していないのは、必要性が無いということなのかもしれません。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップはまずまずでした。
しっとり感というよりは、滑りにくさが強調されたグリップです。
ホンマのロゴが光って見えます。
グリップは消耗品ですし、ゴムなので使わなくても硬化するので、月日が経てば交換することになりますが、このオリジナルグリップはホンマから発売されているのでしょうか?
もしそれであればいいな・・・。と思いました。
番手でグリップが変わってしまえば統一感はとれません。
振り感
素振りをする前に、手に持った時点で軽さを感じていました。
装着されているのがカーボンシャフトなので予想の範囲内ではあったのですが、やはり軽いな・・・。と思いました。
最近はカーボンシャフトも、もっと重量感のある物が増えてきましたが、このシャフトはそうでもありませんでした。
マッスルバックにはしっかりとした重さのあるシャフトが合いやすいと思うのですが、敢えてこのシャフトを装着しているということは、それだけメーカーがこのシャフトの性能に自信があるということなのだと思います。
しかし、私にはちょっと軽く感じましたし、せっかくホンマのアイアンを試打するのだから振り慣れたスチールシャフト装着モデルを探しました。
しかし、見当たりませんでした。
このカーボンシャフトが『純正』なのだと聞きました。
ホンマはヘッドだけでなく、シャフトにも力を入れているので、これも自然な流れなのかと思いました。
軽量感はあるのですが、頼りない感じのシャフトではないと思いました。
このヘッドに合わせて開発されたシャフトなのかな?と思いました。
これまでアイアンに装着されているカーボンシャフトは割と先が暴れるタイプの物が多かったように思うのですが、このシャフトは違っていました。
先がしっかりしているように感じました。
先が暴れないので、方向性を保ちやすいのではないかな?と思いました。
構え感
ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
小顔というよりは少し面長に見えました。
しかし苦手に感じるほどではありませんでした。
セミラージサイズというほどでもなく、スタンダードサイズに分類されると思います。
グースもきつくないですし、この面長な顔との相乗効果なのかもしれません。
逃がしやすいイメージが湧いてきました。
私はフッカーなので逃がすイメージを出しやすいクラブは易しく感じますし、安心感があります。
逆にスライサーの方には、やや構えづらいところがあるかもしれません。
球がつかまりにくそうだな・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ドローというよりはフェード系のイメージが強く出ました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、いい感じでした。
マッスルバックらしい厚みのある打感で、まったりとしていました。
ホンマアイアンらしい打感でした。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりも高くあがったので、少し意外でした。
高くあがっていくので、上から攻めるイメージが出しやすいです。
『横から』というよりは、しっかりと『上から』打っていきたいアイアンだな・・・。と思いました。
この弾道の高さは、シャフトはもちろん、ヘッドにも色々な工夫がされているのかもしれません。
バックフェース
『安定性』はマッスルバックらしい正直なところがあり、『易しさ最優先』という感じはしなかったのですが、尖った感じはしませんでした。
正直なところはありますが、それがシビア過ぎる感じはありませんでした。
普段からマッスルバックやハーフキャビティを愛用しておられる方には、親しみやすいところもあるのではないでしょうか?
飛距離性能
『飛距離性能』は、まずまずでした。
マッスルバックアイアンの中では、結構飛ぶほうではないでしょうか?
高めの弾道で、しっかりとキャリーを稼ぐことができました。
操作性
『操作性』はとても高いです。
特に右に曲げることが易しいです。
装着されているカーボンシャフトは、軽量感はあるものの、特にクセのようなものはなく、扱いやすい印象をもちました。
左につかまり過ぎないので、方向性を気にせず気持ち良く振っていくことができました。
ただ、軽さに慣れるのに少し時間がかかりました。
これは、このシャフトというよりも、私のカーボンシャフト装着アイアンに対する経験値が不足しているからだと思いました。
ヒール側
いいアイアンだと思いましたし、面白いシャフトだと思いましたが、やはり私にはちょっと合いづらいところがあるな・・・。と思いました。
私には重量感が足りませんでした。
これは最初から最後までずっと感じていました。
軽量感をすごく感じたので、ずっと気を遣っていました。
私にはこの軽量感は不要です。
カーボンシャフト装着モデルしかないのであれば、もっと重量のあるカーボンシャフトに差し替えたいと思いました。
ホンマ TOUR WORLD TW-BM アイアン
軽いのはメリットもあると思いますが、逆にデメリットもあると思います。
私は難しく感じました。
全体的な重さが足りなかったせいか、最初の何球かは少し薄めの球を連発してしまいました。
重さを利用して振ることができませんでした。
いつもの感覚が通用しない感じがして、敷居の高さを感じました。
HONMA TOUR WORLD TW-BM アイアン
この軽さは好みがはっきりすると思います。
私は苦手に感じましたが、逆に好感を持たれる方もいらっしゃると思います。
マッスルバックを使いたいけど、これまでのスチールではどうしても重くて振り切れない・・・。という方には、とても合いやすいのではないでしょうか?
軽量感は欲しいけど、だからといって『ヤワ』なシャフトは使いたくない。
軽いけど、しっかりと方向性を出しやすいシャフトを装着したアイアンが欲しい・・・。という方には魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
HONMA TOUR WORLD TW-BM アイアン
数年前に比べ、今は多くのメーカーがマッスルバックを発売していますし、その殆どがスチールシャフト装着モデルです。
しかし、ホンマは変えてきました。
このアイアンは画期的といえるかもしれません。
いわゆる『イージー系』アイアンに装着されるイメージの強かったカーボンシャフトをマッスルバックに採用してきました。
他のメーカーも追随するかもしれません。
HONMA TOUR WORLD TW-BM アイアン
ただ、私はこれまで通り、スチールシャフトがいいと思いましたし、カーボンにする理由を未だに見つけられずにいます。
今使っているクラブが振れる間は、このまま変えずにいこうと思っています。
重すぎるといけませんが、適度な重さは『武器』になります。
スイングの安定をもたらしてくれます。
重力を利用できるので、再現性も高めやすくなります。
このアイアンはカーボンシャフトが『純正』だと聞いたのですが、スチールシャフト装着モデルも発売されているのかな?と思い尋ねてみたのですが、このシャフトのみということでした。
私にはちょっと縁遠いアイアンだな・・・。と思いました。
HONMA TOUR WORLD TW-BM アイアン
私は昨年試打したTOUR WORLD TW727 M アイアン のほうが好きです。
前のモデルですが、この最新モデルに劣っているところは無いと思います。
これはどちらが優れているということではなく、好みの問題なのかもしれませんが、もしどちらかを選ぶとするならば、私は迷わず TW727 M を選びます。
顔・打感・重量感・操作性・・・。
TW727 M のほうが好きです。
昨年の前半を代表するような素晴らしいアイアンです。
この TW-BM というニューモデルも、ホンマらしい高性能なアイアンだと思いましたが、私は次のモデルに期待したいです。