今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ BERES TW904 アイアン の7番 です。
シャフトは NS PRO950GH です。
ロフトは33.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は95g、トルクは2.45、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は413gです。
ホンマのニューアイアンです。
全体的にシンプルなデザインで、すっきりとしています。
バックフェースのデザインが、とてもセンスがいいと思いました。
先日試打した『TW914ドライバー』もそうですが、このアイアンは『TW904』というネーミングです。
『TW』というと、すぐに私は『タイガー・ウッズ選手』や『ツアーウェッジ』を連想するのですが、このホンマのクラブの『TW』にはどのような意味が込められているのでしょうか?
今度メーカー担当者に聞いてみたいと思います。
『ソールの幅』も、決して『ワイドソール』といった感じではありませんでした。
80年代頃だと、結構広めのソール幅になると思うですが、今はこれより狭い物を殆ど見ることがありません。
見た目はシンプルでとてもカッコいいアイアンですが、昔のアイアンほど高重心な感じはしませんでした。
『ホーゼルの長さ』も程良い長さだと思いました。
こういったところを見ても、すごく扱いやすそうな気がしますし、『コントロール性』を重視したアイアンなのだと思います。
本間らしいアイアンですし、メーカー問わず、こういったアイアンにはとても好感を持てます。
殆ど『マッスルバック』といってもいいほどの、『彫りの浅い』キャビティアイアンです。
『マッスルバック』と『ハーフキャビティ』のちょうど中間の『スリークウォーターキャビティ』といえるのでしょうか?
以前はたくさん、こういった形状のアイアンがありましたが、今は『彫りの深い』アイアンが多いので、却って新鮮に映りました。
『マッスルバック』を日頃使い慣れておられる方には、『すんなりと入っていける形状』だと思います。
素振りをしてみると、やはりその『軽さ』が強く感じられました。
正直いって、私には軽すぎますし、ややタイミングが合いづらい感じがしました。
「これは気合いを入れて打っていかないと、『ミスショットのオンパレード』だぞ・・・・・。」
と自分自身に言い聞かせました。
ボールを前にして構えてみると、とてもすっきりとしていて構えやすく感じました。
昔からある『ホンマアイアンの顔』だと思います。
構えやすいと同時に、懐かしい感じがします。
『ラージサイズアイアン』全盛の今とあっては、かなりコンパクトなサイズだとは思うのですが、全くシビアな感じは伝わってきませんでした。
すごくいいイメージがナチュラルに出てくる感じです。
とても落ち着いた気分で構えることができました。
試打を開始しました。
『安定性』という点では、最初少し苦戦してしまいました。
タイミングが合いづらく感じましたし、やや打点もブレてしまいました。
このアイアンは見た目の印象通り、結構『シビア』なアイアンだと思います。
『スイートエリア』も今のアイアンの中では、かなり小さめだと思います。
決してミスを受け入れてくれるアイアンではありません。
ミスの内容がそのまますぐに結果となって反映されるアイアンなのだと思います。
やはり『キャビティ』というよりは『マッスルバック』に近い感じだと思いました。
しかし、私はこのヘッドが難しいというよりも、やはりシャフトに難しさを感じてしまいました。
私が未だに打ちこなせていないシャフトではありますが、最近は試打する機会も増えてきて、次第に慣れてきたような気もしていたのですが、『R』というフレックスは想像以上に手強い感じがしました。
振っていても、ややヘッドが暴れてしまう感じがしましたし、容易にタイミングをつかませてくれません。
スイングがブレているので、当然ボールが散らばってしまいました。
やはり私には難しいスペックだと思いました。
手だけでクラブを上げてしまう、私の悪い癖も出てしまっていました。
このようなシビアな設定のヘッドには、もっとしっかりとしたシャフトの方がお互いの『相乗効果』で、すごく打ちやすくなるのになあ・・・・。と思っていました。
しかし、これは軽量シャフトを未だに苦手としている私に対応能力が無いのであって、このシャフトが悪いのではありません。
今、主流といえるシャフトなのだと思いますし、かなりの高性能シャフトであることは疑いようのない事実だと思います。
ただ、『ミズノ』や『ダンロップ』『ブリヂストン』など、国内メーカーもモデルによっては、『ダイナミックゴールド』を『標準装備』してくれているので、ホンマもそういった流れになってもいいのではないかな?と、昔ながらの本間ファンである私は思いました。
その方が、こういったアイアンを求めておられる方にとって、『難易度』が下がるような気がしますし、選択肢も広がると思います。
その後も私はくじけることなく球を打ち続け、何とか打てるようになってきました。
『球のあがりやすさ』という点では、すごくいい感じがしました。
このシャフトの上がりやすさも、すごく反映されているのだと思いますし、昔ながらの『拾いやすさ』『つかまえやすさ』を感じられ、適度に易しい感じに仕上がっていると思います。
最近は球のあがりにくいアイアンを見ることは無くなりました。
やはり幅広いユーザー層を獲得するには、『あがりやすさ』というのは、決して見逃すことのできない項目なのだと思います。
『左右のミス』には比較的シビアなアイアンは見かけますが、『上下のミス』には以前に比べ、比較的寛容になってきているような気がします。
勿論、実際は左右のズレよりも、上下のズレの方が大きなミスになる確率は高いのですが、最近はずいぶんと易しくなってきていると思います。
ソールが厚すぎたり、グースがきつかったりすると、私は却って『トップ球』を打ってしまうことがあるのですが、今日はそういったミスは出ませんでした。
ホンマのアイアンらしい、打ちやすさだと思いました。
『打感』という点では、想像していた通りの『軟鉄鍛造アイアン』の感触です。
すごくいいです。
ただ、最近の『MPアイアン』や他のメーカーの『ハイレベル』なアイアンのような『澄み切った』とか『透明度の高い』感じではないような気がしました。
特に不満はないのですが、どことなく何かが足りない感じがしました。
やはり日頃使い慣れていないシャフトだからでしょうか?
ホンマのアイアンに対する、私の期待度はとても高いので、そのハードルが高くなりすぎているのかもしれません。
もっと球数をこなしていかなければならない感じもしました。
『操作性』という点では、やはりこういったアイアンの『本領発揮』といったところだと思います。
見た目通り、すごく敏感に反応してくれるアイアンです。
『直進性』は高くないのかもしれませんが、それを上回る扱いやすさです。
このシャフトのせいか、それほどの速いヘッドスピードを要する感じもあまりしませんでした。
左右に曲げたり、高低をつけたりもしたのですが、やはりこのようなヘッドにはもっと『重量感』『粘り感』のあるシャフトの方が扱いやすく感じました。
その方が、精度の高い球を打っていくことができるだろうと思いました。
上げようとしなくても『上がっちゃうシャフト』なので、低く抑えていく球を打つのはとても困難な感じがしました。
『飛距離性能』という点では、やはりこういったアイアンらしい『落ち着いた感じ』といいますか、決して『大きくはみ出ない』という感じがしました。
自分の感覚の範囲内で収めていける、安心感を与えてくれます。
勿論、決して飛ばないアイアンだとは思いませんでしたし、『マイアイアン』よりは確実に飛びます。
この『ロフト設定』もそうですが、改めて『NS PRO』というシャフトは高性能な『飛距離系シャフト』なのだと思いました。
やや『立ち気味のロフト』と、『NS PRO』は、とても相性がいいのだと思います。
打感が良く、操作性の高いアイアンを使いたいが、決して飛距離も大きく落としたくない・・・・。と考えておられる方には、頼れる相棒となってくれるのではないでしょうか?
最近の、こういったタイプのアイアンの中では比較的距離が出る方だと思いました。
今日は、このホンマの新しいアイアンを試打することができて、とてもいい一日でした。
やはり『ホンマのアイアン』というのは、私にとって特別なものを感じます。
だいぶ形などは変わりましたが、このようなアイアンを見ているだけで、いつでも初心に戻れる気がします。
できれば『モグラマーク』をつけていてくれると、尚更良かったのですが、これも仕方のないことかもしれません。
本来ならば、私の使い慣れているシャフトが挿してある試打クラブを使いたかったのですが、それは見当たらず、やはり『特別仕様』になってしまうのだそうです。
何だか淋しい気持ちになります。
勿論、メーカーは『売らなければならない』という実情があるのは解ってはいますが、もう少し幅広い対応をしてくれてもいいような気がしました。
今日試打した、このようなアイアンを使う方はおそらく『ダイナミックゴールド』を求めておられる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
もし、そのシャフトがあると、もっと私なりの印象度がアップしていったのは間違いないと思うのですが、これもやはり仕方のないことなのかもしれません。
『本間ファン』はこれからも継続していくこととし、又、次のモデルに期待したい・・・・・。と思いました。
ホンマ BERES TW904 アイアン
- 2009年10月3日
- ホンマ